2011/09/25 - 2011/09/25
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ソフィさん
2011年9月25日(日)
パドヴァのトラム(路面電車)には、地上に敷かれたレールは一本しかない。
車体と乗客の重さは、全てゴムタイヤで支え、進む方向のガイドにだけレールを使っている。
パドヴァFS(イタリア国鉄)駅の前に、トラムのプラットホームが設けられ、国鉄線路の上を跨ぐ道路橋を、南に向けて通って来たトラムが、駅前に向けて西にカーブして、ここが乗り場となっている。
トラムの時刻表が、広告塔のように、目立った場所に掲げられていて、「一人でも多くの乗客に愛されたい」との、配慮が感じられる。
ここでは、トラムの隆盛が、市内の自動車を減らせ、人の動きを活発にし、町の繁盛に繋がると考えられている。
同時にトラムは、温暖化ガスの発生をも抑え、持続可能な社会をもたらす。
トラムは、21世紀社会の健全な発展を支える、キーマン的存在なのだ。
パドヴァでも、南北線が成功すれば、引き続き東西線の建設への展開が考えられている。
数分後に、町の北から国鉄線を跨いでやって来たトラムは、2連節3両で、予想以上に混んでいた。
たくさんの人が国鉄駅前駅で降り、たくさんの人が乗る。
私はゆっくり最後の方で乗ろうとしたら、すでに座席は埋まっていた。
中国の電車と違い、誰も席を譲ろうとしない。
走り出した電車はよく揺れて、柱に掴っていないと転びそうだ。
本来ならば、乗車直後にチケットを自己鋏札しなければならないのだが、揺れるものだから鋏札機に近づけない。
鋏札せずにいてもし見つかると、無賃乗車とみなされて、罰金を支払う羽目となる。
駅前を出発したトラムは、間もなく右に曲がり、ポポロ通りを南に走る。
二つ目の停留所で、通りの左側に、ジオットのフレスコ画で名高い、スクロヴェーニ礼拝堂がある。
この14世紀の初めに建てられた建物の内部は、フィレンツェからやって来たジオットの画により埋め尽くされ、イタリア芸術の至宝とされる。
ミシュランのグリーンガイドが、パドヴァで付けた唯一の三つ星だ。
礼拝堂に来る手前でトラムは橋を渡っており、川沿いに古い城壁が見えた。
この辺りから南にかけて、古い街並みが残り、今なお市心のようである。
トラムは、ますます混雑し、私は次第に奥に移動する。
と、黒人の女性が私と目を合わせ、座席を代わろうと立ち上がる。
私は好意を喜び、「グラッチエ(有難う)」と、座らせてもらう。
(2011年11月14日 片瀬貴文)
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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