キリマンジャロ国立公園周辺旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 私がキリマンジャロという言葉を最初に知ったのは半世紀以上も前の高校2年の時だった。 長岡の木造のトイレ臭い映画館で「キリりマンジャロの雪」というアメリカ映画を見た。「ローマの休日」でオードリー ヘップパーンの相手役でカッコいい二枚目役を演じたグレコリーペックが主演だということで、何気なく見た映画だった。 それが、ヘミングウェイの原作だと知ったのは、映画を見てからだった。スクリーンに映し出されるキリマンジャロの雄大な様子と自然の厳しさを固唾を呑んで見守った記憶がある。 粗筋は、一人の小説家がろくに小説も書かず、世界の山々を登り、酒に溺れる日々。そして、キリマンジャロで遭難して死亡する。小説家の魂がキリマンジャロ山の上空から見下ろすと一匹の豹の骸骨が見えた。豹は何の目的の為に獲物もない頂上を目指したのだろうかと魂は考える、というストーリイだった。 <br /> 30代に入ってから、私はヘミングウェイの「キリマンジャロの雪」の小説を文庫本で読んで、奥の深い哲学的な思想であること知った。 一生のうちにキリマンジャロ山を一度見たいと思ったが、実現できぬと諦めていた。<br /> それが、この度のアフリカ旅行で実現出来たのである。美しいキリマンジャロの山の頂をはっきり見ることが出来たのである。<br /> その様子を語る前に、百科事典やインターネットで調べたキリマンジャロ山について少し紹介させていただきたい。 <br /> キリマンジャロは高さが5895mあるので富士山よりだいぶ高い。頂上付近は万年雪に覆われている。 何百万年前に活発な火山が起こり、長い年月(万単位)を経てから出来あがったものだという説が有力である。<br /> キリマンジャロという意味はスワヒリ語で「白く輝く山」から取ったものと思われるのだそうだ。「白」は勿論、「雪」だと思う。 「でも、近年、地球温暖化でだいぶ雪が溶けてしまった」、とガイドが説明してくれた。<br /> 人類の起源はアフリカだという説が有力である。(アジア、アマゾン説もある)<br /> アフリカだとすると、何百万年か前、類猿人から人間に進化するまでの様子をキリマンジャロはじっと見ていたことになる。まるで、星座を見るような天文学的な想像の世界に誘い込まれる。<br /> 10月8日の昼過ぎに私とジャフェットさんはナイロビから1時間でキリマンジャロ空港に着いた。 空港にガイドとドライバーが頑丈なワゴン車で待っていてくれた。タンザニア料理の昼食後、即、キリマンジャロの登山口に日本から移植した桜の木があるMoshiに向かった。 残念ながら曇天で車窓からはキリマンジャロ山は見ることが出来なかった。<br /> Moshiの登山口で入場料一人50ドル払わせられた。(入国ビザに50ドル) 入口で登山専用のガイドに変わるのだが多額なガイド料を旅行社を通じてすでに払っていた。  <br /> 先のブログに書いたように桜の木は100本近くあったが桜の花は咲いていなかった。(情報ミス)  キリマンジャロ山は見えないし、桜の花は咲いていないし、私はがっくりしてしまった。<br /> その時、ガイドが、「キリりマンジャロは神様の山だから、途中まででもの登れば、きっといいことがある」と教えてくれた。「そうだ、キリマンジャロに来たのだから少しでも山に登らなければ」、私は塞いでいた気持ちが少し明るくになった。旧登山道から、新登山道に移る時、不思議な人影を見たが、その時はそれが何者か分らなかった。ジャフェットさんとガイドがぴったりと私に寄りり添っていてくれたので何の心配もしなかった。<br /> 私の装備は不完全である。そろそろ下りなければ、と思った矢先、今まで曇っていた空が青空に変ったのである。<br /> キリマンジャロ山に登っても、キリマンジャロ山は見れぬ。キリマンジャロ山を見たければ、山の麓に下りて数十キロ離れなければならぬことに気がついた。 急いでで山を下りた。最初のガイドが待っていてくれた。山のガイドも車内に乗り込んだ。地元の人はどこが綺麗いに見えるか知っているのだ。そこへ車を走らせた。でも、キリマンジャロ山は裾野だけ見せて頂上は雲に隠れてしまったのである。<br /> 「チクショウ」私は思わず、吐き出すように言ってしまった。「朝はよく晴れているのでマラングホテルから明日の朝は見られるよ」と登山ガイドに慰めらた。<br /> ホテルに向かう途中、車が急停車した。ドライバーが指さした。登山ガイドが、「下りろ」と言った。 キリマンジャロ山の頂が万年雪をかぶって、雄大に神々しく聳えていたのである。 私は慌ててシャッターを押した。その間3分くらいだった。<br /> キリマンジャロ山はちょっと富士山に似ているが、均整がとれていて華麗な富士山に対して、頑固なまでにどっしり構えているのがキリマンジャロのように思えた。 ガイドの言うようにマラングホテルから、朝焼けのキリマンジャロ山を見ることが出来た。(朝6時過ぎ)<br /> あの時の感動は終世忘れられない。ガイドが言ったように山を1時間でも登ったので、神が褒美に姿を見せてくれたのだと思う。ヘミングウェイの「キリマンジャロの雪」の主人公のように、死んだら魂となって、上空からキリマンジャロを見下ろしたい。その時、何が見えるだろうか。日本から贈られたMoshiの桜が満開となって、ピンク色に輝いているだろう。<br />---------------------------------------------------<br />これから、キリマンジャロ山を登る方にアドバイス:<br />  林の中で見た怪しげな人は山賊だったのです。絶対に一人で登山しないようにして下さい。高くてもガイドをつけたほうが安全です。山賊は銃を持っていますが殺しません。殺人は死刑になるのだそうです。 足を銃で撃って歩けなくして金品を奪うのだそうです。当日、救急車を見たのですが、登山中の怪我でなく、強盗に遭った白人でした。警備員は山林を巡回していますが、山賊はその隙を狙うのだそうです。<br /><br />

ナイロビ、キリマンジャロ。チェンマイの旅5 あヽ、キリマンジャロ(山)

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2011/10/08 - 2011/10/09

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ゆらのと

ゆらのとさん

 私がキリマンジャロという言葉を最初に知ったのは半世紀以上も前の高校2年の時だった。 長岡の木造のトイレ臭い映画館で「キリりマンジャロの雪」というアメリカ映画を見た。「ローマの休日」でオードリー ヘップパーンの相手役でカッコいい二枚目役を演じたグレコリーペックが主演だということで、何気なく見た映画だった。 それが、ヘミングウェイの原作だと知ったのは、映画を見てからだった。スクリーンに映し出されるキリマンジャロの雄大な様子と自然の厳しさを固唾を呑んで見守った記憶がある。 粗筋は、一人の小説家がろくに小説も書かず、世界の山々を登り、酒に溺れる日々。そして、キリマンジャロで遭難して死亡する。小説家の魂がキリマンジャロ山の上空から見下ろすと一匹の豹の骸骨が見えた。豹は何の目的の為に獲物もない頂上を目指したのだろうかと魂は考える、というストーリイだった。 
 30代に入ってから、私はヘミングウェイの「キリマンジャロの雪」の小説を文庫本で読んで、奥の深い哲学的な思想であること知った。 一生のうちにキリマンジャロ山を一度見たいと思ったが、実現できぬと諦めていた。
 それが、この度のアフリカ旅行で実現出来たのである。美しいキリマンジャロの山の頂をはっきり見ることが出来たのである。
 その様子を語る前に、百科事典やインターネットで調べたキリマンジャロ山について少し紹介させていただきたい。 
 キリマンジャロは高さが5895mあるので富士山よりだいぶ高い。頂上付近は万年雪に覆われている。 何百万年前に活発な火山が起こり、長い年月(万単位)を経てから出来あがったものだという説が有力である。
 キリマンジャロという意味はスワヒリ語で「白く輝く山」から取ったものと思われるのだそうだ。「白」は勿論、「雪」だと思う。 「でも、近年、地球温暖化でだいぶ雪が溶けてしまった」、とガイドが説明してくれた。
 人類の起源はアフリカだという説が有力である。(アジア、アマゾン説もある)
 アフリカだとすると、何百万年か前、類猿人から人間に進化するまでの様子をキリマンジャロはじっと見ていたことになる。まるで、星座を見るような天文学的な想像の世界に誘い込まれる。
 10月8日の昼過ぎに私とジャフェットさんはナイロビから1時間でキリマンジャロ空港に着いた。 空港にガイドとドライバーが頑丈なワゴン車で待っていてくれた。タンザニア料理の昼食後、即、キリマンジャロの登山口に日本から移植した桜の木があるMoshiに向かった。 残念ながら曇天で車窓からはキリマンジャロ山は見ることが出来なかった。
 Moshiの登山口で入場料一人50ドル払わせられた。(入国ビザに50ドル) 入口で登山専用のガイドに変わるのだが多額なガイド料を旅行社を通じてすでに払っていた。 
 先のブログに書いたように桜の木は100本近くあったが桜の花は咲いていなかった。(情報ミス)  キリマンジャロ山は見えないし、桜の花は咲いていないし、私はがっくりしてしまった。
 その時、ガイドが、「キリりマンジャロは神様の山だから、途中まででもの登れば、きっといいことがある」と教えてくれた。「そうだ、キリマンジャロに来たのだから少しでも山に登らなければ」、私は塞いでいた気持ちが少し明るくになった。旧登山道から、新登山道に移る時、不思議な人影を見たが、その時はそれが何者か分らなかった。ジャフェットさんとガイドがぴったりと私に寄りり添っていてくれたので何の心配もしなかった。
 私の装備は不完全である。そろそろ下りなければ、と思った矢先、今まで曇っていた空が青空に変ったのである。
 キリマンジャロ山に登っても、キリマンジャロ山は見れぬ。キリマンジャロ山を見たければ、山の麓に下りて数十キロ離れなければならぬことに気がついた。 急いでで山を下りた。最初のガイドが待っていてくれた。山のガイドも車内に乗り込んだ。地元の人はどこが綺麗いに見えるか知っているのだ。そこへ車を走らせた。でも、キリマンジャロ山は裾野だけ見せて頂上は雲に隠れてしまったのである。
 「チクショウ」私は思わず、吐き出すように言ってしまった。「朝はよく晴れているのでマラングホテルから明日の朝は見られるよ」と登山ガイドに慰めらた。
 ホテルに向かう途中、車が急停車した。ドライバーが指さした。登山ガイドが、「下りろ」と言った。 キリマンジャロ山の頂が万年雪をかぶって、雄大に神々しく聳えていたのである。 私は慌ててシャッターを押した。その間3分くらいだった。
 キリマンジャロ山はちょっと富士山に似ているが、均整がとれていて華麗な富士山に対して、頑固なまでにどっしり構えているのがキリマンジャロのように思えた。 ガイドの言うようにマラングホテルから、朝焼けのキリマンジャロ山を見ることが出来た。(朝6時過ぎ)
 あの時の感動は終世忘れられない。ガイドが言ったように山を1時間でも登ったので、神が褒美に姿を見せてくれたのだと思う。ヘミングウェイの「キリマンジャロの雪」の主人公のように、死んだら魂となって、上空からキリマンジャロを見下ろしたい。その時、何が見えるだろうか。日本から贈られたMoshiの桜が満開となって、ピンク色に輝いているだろう。
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これから、キリマンジャロ山を登る方にアドバイス:
  林の中で見た怪しげな人は山賊だったのです。絶対に一人で登山しないようにして下さい。高くてもガイドをつけたほうが安全です。山賊は銃を持っていますが殺しません。殺人は死刑になるのだそうです。 足を銃で撃って歩けなくして金品を奪うのだそうです。当日、救急車を見たのですが、登山中の怪我でなく、強盗に遭った白人でした。警備員は山林を巡回していますが、山賊はその隙を狙うのだそうです。

同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
飛行機
旅行の手配内容
個別手配
  • 10月9日午前10時頃、Moshi のコーヒー畑から見たキリマンジャロ。<br />10月のキリマンジャロ雲の流れは速い。頂上が見えたか著思うとすぐ雲に隠れてしまう。

    10月9日午前10時頃、Moshi のコーヒー畑から見たキリマンジャロ。
    10月のキリマンジャロ雲の流れは速い。頂上が見えたか著思うとすぐ雲に隠れてしまう。

  • 10月10日の朝6時過ぎ、ホテルの庭から見えた朝焼けのキリマンジャロ。

    10月10日の朝6時過ぎ、ホテルの庭から見えた朝焼けのキリマンジャロ。

  • 10月9日午前11時過ぎ、ナイロビからキリマンジャロ空港に着いたケニア航空。(120人乗り) 背景はキリマンジャロ山だが雲に覆われて見えない。

    10月9日午前11時過ぎ、ナイロビからキリマンジャロ空港に着いたケニア航空。(120人乗り) 背景はキリマンジャロ山だが雲に覆われて見えない。

  • キリマンジャロ登山入口の看板。

    キリマンジャロ登山入口の看板。

  • このような軽装で一人でキリマンジャロに登山するのは極々危険。遭難より先に山賊に所持品を全て略奪されてしまう恐れがある。<br /> 高くつくが現地公認のガイドをつけた方が安全。(1日200ドルくらいは取られる)

    このような軽装で一人でキリマンジャロに登山するのは極々危険。遭難より先に山賊に所持品を全て略奪されてしまう恐れがある。
     高くつくが現地公認のガイドをつけた方が安全。(1日200ドルくらいは取られる)

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