2011/09/16 - 2011/09/16
162位(同エリア402件中)
SUR SHANGHAIさん
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この日は、新市街地方向へ足を伸ばしてみようと思っているSUR SHANGHAI。
運よくお天気もいいようだし、まずアヴァズ・ツイスト・タワー36階の展望台に行ってサラエヴォ市街地を見下ろしてみよう。
旧市街地外れの丘にある≪黄色い要塞≫や≪白い要塞≫からの眺めとはまた違うサラエヴォの顔が見えるに違いない。
その後は、紛争中にも営業を続け、報道陣が戦況を伝えていたホリデイ・イン・サラエヴォ周辺へもぜひ行ってみたい。
距離的には、自分が泊まったシティ・ブティック・ホテルからそう遠くは無いので、現在のサラエヴォの街並みも見ながら歩いてみます。
表紙の画像は、崩れかけた民家の向こうに見えるアヴァズ・ツイスト・タワー。
新聞社のアヴァズ社が入っているビルで、目下、ボスニア・ヘルツェゴビナでは一番高い建物。てっぺんのアンテナを含めると172m。36階にはサラエヴォ市街地を見下ろす展望台があります。
備忘録: ホリデイ・イン・サラエヴォ周辺を含む新市街地の写真は、数日分の中から取捨選択して本編にまとめます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
この日は、新市街地方向にあるアヴァズ・ツイスト・タワーやホリデイ・イン・サラエヴォ周辺を歩いてみようとホテルを出たSUR SHANGHAI。
サラエヴォの街を歩いていると、サラエヴォが経験してきた戦乱の時代を象徴する物をよく目にします。
この日、アヴァズ・ツイスト・タワーへと歩いていた道筋でも見かけました。
左側の画像は、≪サラエヴォのバラ≫の一つ。
≪サラエヴォのバラ≫と言うのは、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争時の砲撃で死傷者が出た現場を記念するもの。
砲弾の着弾痕が赤いペンキで埋められていて、花びらを撒き散らしたかのようにも見えます。
ちょっと足元に気をつけて歩くと、旧市街地でも新市街地でも見つかりますよ。
画像のものは、旧市街地と新市街地の境目辺りのBBIと言うショッピング・センター向かいの路上で咲いていた≪サラエヴォのバラ≫。
そのそばには、右の画像の噴水やモニュメントがあって、紛争中の1992年〜1995年に犠牲になった子どもたちを追悼しているようでした。 -
これらの画像で見えている背の高いビルがアヴァズ・ツイスト・タワー。
2009年に完成したこのビルは、目下ボスニア・ヘルツェゴヴィナでは一番背の高いビルで、てっぺんのアンテナを含めた高さは172m。
小高い丘の上に立っているので、一層背が高く見えます。
新聞社のアヴァズ社が入っているビルですが、31階にはレストラン、35階にはカフェが入っているほか、36階は屋内+露天の展望台になっていて、一般の観光客でも入って行けます。
サラエヴォ中央駅や、ホリデイ・イン・サラエヴォあたりからだと楽々徒歩圏内なので、お天気がよければ行ってみるといいですよ。
この日の朝、自分が泊まっているシティ・ブティック・ホテルのカウンターのおねえさんにアヴァズ・ツイスト・タワーについて聞いてみたところ、
「実はまだ行っていないから何も知らないんですよ〜。(~_~;) 眺めがいいカフェもあるって聞いてますが。」と照れ笑い。
逆に、「行くんですか〜? 行ったらどうだったか教えてくださいね〜。(^◇^)」の依頼が。(;^ω^)
で、SUR SHANGHAIは、そのタワーが見える方向へとあてずっぽうにテクテクテクテク。 -
これは、サラエヴォ中央駅。
画像左手に隣接している建物はボスニア・ヘルツェゴビナ連邦バスターミナル。
アヴァズ・ツイスト・タワーがある小高い丘のすぐ麓にあります。
鉄道も長距離バス路線も、行き先や便数は少ないので、利用しようと思っている方は最新情報を確かめてからどうぞ。 -
イチオシ
さ、アヴァズ・ツイスト・タワーが立つ丘の上に出た。
丘の坂は緩やかで短いので、普通の体力がある人なら楽に上って行けます。
丘の上は、半分崩れかかった民家も混じって、サラエヴォの新旧の顔が同居している街並みでした。
あ! この角度から見ると、その名の通りにねじれた形に見える! -
さて、アヴァズ・ツイスト・タワーへの入口は? と近づいて行ったお足元。
あれ? (・・? ずいぶんガラ〜ンとした感じ。
本当にここでいいの?と思いましたが、これで正解。(*^^)v
アヴァズ新聞社が入っているが故に、出入りには身分確認されるかも思ってパスポートも一応持って行きましたが、何のチェックもありませんでした。 -
アヴァズ・ツイスト・タワーの1階ホール。
そこにはビル全体を貫く大きな吹き抜けがある、…
…だろうと思っていたら間違いだった。 (;^ω^)
それでも十分に高いガラス張りの天井から下がる気球型のオブジェ。
その下に吊り下げられているのは、クラシックな形の自転車に乗る人形。 -
建築中のアヴァズ・ツイスト・タワーの姿と、落成後の姿を組み合わせたパネル。
着工は2006年、竣工は2009年のまだ新しいビル。
AVAZ TWIST TOWER の横に MARIJIN DVOR と書いてあるのは、タワーが立っている地区の名前。 -
アヴァズ・ツイスト・タワーの1階ホールには受付のカウンターがあった。
そこのおねえさんに展望台への行き方を聞いてみたSUR SHANGHAI。
「展望台は36階。35階までエレベーターで行って、カフェを通り抜けた所の階段でどうぞ。チケットはありませんが、入場料の1KMは展望台の入口で払ってください。」
と、エレベーターまで案内してくれました。
おねえさん、ありがとう。(*^。^*)
…後はちょっとドキドキしつつ35階へ。 -
アヴァズ・ツイスト・タワー35階のエレベーター・ホール。
あれ? ここもだ〜れもいない。
あ、35階のカフェやビュー・ポイントはこちら、のサインが出ている。
その矢印通りに行ってみると…、 -
…アヴァズ・ツイスト・タワー35階のカフェもガラガラ。
青い窓ガラスのせいで、お店全体が不景気そうな色に染まっていた。
お店の人がポツンと一人カウンターの中に。(@_@;)
「あ、階段はあっちだよ。」と親切に教えてもらったので、あとでコーヒー休憩させてもらいましたが、やっぱりこの窓ガラスのおかげで外の景色も屋内も変な色。
ここを利用するなら、夜に入ってからの時間帯がいいんじゃないでしょうか。
コーヒー類は3KM〜。レシートにラドン・プラザと書いてあったけど、ブトミル・サラエヴォ国際空港近くにあるラドン・プラザ・ホテルと関係あるのかな。
間違っていたらお許しを。<(_ _)> -
出来たばかりのアヴァズ・ツイスト・タワーの展望台は、大勢の人が訪れる新名所に違いないと思っていたのに、全然人がいない。
金曜の午前中という時間帯のせい?
ひょっとして、宣伝が行き届いていなくて、入場料が高そうと思われている?
あ! サラエヴォ包囲を体験した地元の人たちにとって、砲撃・銃撃が繰り返されたサラエヴォ市街地を見渡すなんてもってのほかの禁忌なのかも…?
そう言えば、ホテルの受付おねえさんも、まだここには来た事が無いなんて言ってたなあ…。
…などと思いつつ、アヴァズ・ツイスト・タワー展望台への階段通路を上った所に、駅の改札風ゲートがありました。
1KMコインを入れると通れるようになっていましたよ。
0.5KM、2KMコインも使用可。小銭は必携です。 -
展望台の屋内部分を通り抜けて、屋外部分に出る。
アヴァズ社のロゴが目の前!
他に誰もいないから、アヴァズ・ツイスト・タワーの36階の屋外展望台を独り占め。
SUR SHANGHAIが帰ろうとしている頃になって、地元の学生らしき二人連れが来ただけ。
この展望台は、ぐるりと輪になったドーナッツ型ではないのが惜しい。
それでもほぼ360度の景観が見られました。 -
アヴァズ・ツイスト・タワーの展望台から見て、北〜北北西寄りの方向の眺め。
画像をクリックして元画像にすると大きく表示されます。
サラエヴォ中央駅からの線路が画像奥(北方向)に延びているのが見えましたが、後で地図で確認したところ、これは引込み線なのかどうかすぐに途切れてました。
左上の丘の上に立っているのは、きっとテレビ塔だよね。
画像左寄りの丘の麓に見えている大きい建物はグランド・ホテル。 -
上の画像と同じく、アヴァズ・ツイスト・タワーの展望台から見て、北〜北北西寄りの方向の眺め。
縦位置で見てみたら、自分が今てっぺんに立っているタワーの影が、サラエヴォ中央駅の線路を跨いで落ちていた。
それだけの事なのに、なんだか不思議な気分。 -
アヴァズ・ツイスト・タワーの展望台から見た、サラエヴォ新市街地の西方向。画像右奥がブトミル・サラエヴォ国際空港方向。
紛争中の西側の前線は、その近くのオスロボジェーネという地区だったそうです。
画像をクリックして元画像にすると、大きく表示されます。
画像右下にあるのは、サラエヴォ中央駅やボスニア・ヘルツェゴビナ連邦バスターミナル。
駅前広場まで来る路面電車の線路もここでループになっています。
オレンジ色の線は、新市街地を東西に貫くスナイパー通り。
空港と市街地を行き来する時にはこの道を通ります。
紛争中には、この道を通る者は老若男女を問わず誰もがセルビア人勢力のスナイパー(狙撃手)の標的にされたことからこの名が付いたそう。
画像左手に見えている芝生のある大きな一画は、この時には知らなかったんですがアメリカ大使館とその敷地。 -
イチオシ
アヴァズ・ツイスト・タワーの展望台から見た南方向。
オレンジ色の線がスナイパー通り。
その通りに沿って、サラエヴォが包囲されていた紛争時に有名になった建物も見えています。
画像をクリックして元画像にすると、大きく表示されます。
黄色い↓が、紛争中も営業を続けていたホリデイ・イン・サラエヴォ。
紛争時には、ここから各国の報道陣が戦況を伝えていました。
青い↓は、旧共和国議会ビル。この建物も紛争時には砲撃され、火を吹いている場面が報道されました。この角度からだと側面になるので、報道された幅広の建物とは雰囲気が違って見えます。
そのビルのそばが、スナイパー通りの東端。
黒い↓は、やはり紛争時には砲撃されて無残な姿になっていたツイン・タワー。
展望台を下りた後は、それらのビルの現在の様子も見に行ってみようと思います。
画像右手の広い芝生がある一画は、現在のアメリカ大使館の敷地。 -
アヴァズ・ツイスト・タワーの展望台から見た東方向。
この画像の中央の低い丘の向こうが旧市街地。
そのまた向こうの丘陵地には、前日、前々日に訪れた≪白い要塞≫、≪黄色い要塞≫も見えるはずだけど…。
う〜ん、この日の午前中は、逆光気味+霞で、そこまで見通せないのが残念。 -
アヴァズ・ツイスト・タワーから見た北北東方向。
画像をクリックして元画像にすると、大きく表示されます。
画像左奥のオレンジ色の楕円形は、コシェヴォ・スタジアム(旧オリンピック・スタジアム)。
このあたりが紛争中は北側の前線になっていたそうです。
その補助グランドだった場所は、紛争中に犠牲となった人々の墓地が造られ、今に残されています。
この画像でもその一端が見えています。 -
旧市街地の東にある≪白い要塞≫や≪黄色い要塞≫とも違ったサラエヴォ市街地を眺めてみたアヴァズ・ツイスト・タワー。
これからホリデイ・イン・サラエヴォの周辺へと行ってみます。
緩い坂の途中でふと振り向くと、さっきまでSUR SHANGHAIが立っていた展望台に書かれたアヴァズ社のavazのロゴが見えた。 -
スナイパー通りまでやって来たSUR SHANGHAI。
秋の始めの薄青い空。
車もトラムものどかに通っていく。
サラエヴォが包囲されていた紛争時には、とおりかかっただけでもセルビア人勢力の狙撃手(スナイパー)に狙い撃ちにされた場所だとは信じがたい今の眺め。 -
スナイパー通り沿いに歩いてみた。
画像左奥に見えるのがさっきまでいたアヴァズ・ツイスト・タワー。
画像右側の黄色い建物がホリデイ・イン・サラエヴォ。
その二つの建物が見えるこの位置で、路面電車が通りかかる様子を撮ろうと待ちながら試し撮り。
…と、左手に見えている白い建物のガードマンさんが警笛をピーーッ!!
怖い顔でこちらに向かって来るのでギョッとしていると、中央分離帯から “HEY !! NO PHOTO!ヾ(*`Д´*)ノ ”
周り中からも「何事!(◎o◎)」と注目されてしまった…。
後で聞いてみると、その白い建物はアメリカ大使館でした。(;^ω^)
このあたりで街並み写真を撮る時にはご用心。 -
現在のスナイパー通りは、広い通りの中央部分を路面電車が通っています。
車体は古びて色褪せた物から、真新しくきれいな広告が描かれた物まで程度はさまざま。
サラエヴォが紛争中に包囲されていた時期の写真を見ると、この画像に写っている黄色いホリデイ・イン・サラエヴォのあたりも殺伐とした廃墟だった。
この画像左手の建物も当時を潜り抜けて来て、弾痕を残しつつも残ったんだろうか。 -
サラエヴォが包囲されていた頃と現在のホリデイ・イン・サラエヴォ。
上段の画像は、前日参加してみた市内ツアーで行ったトンネル博物館内に展示されていたもの。
紛争中にもこの状態で営業を続けていたというのが信じられないほどの外観。
ここから戦況を報道していた各国の報道陣も、昼夜落ち着ける時は無かったはず。
後に見えている二本のビルはツイン・タワー。こちらも骨組みだけ残して破壊し尽くされています。
下段の画像は、今回SUR SHANGHAIがサラエヴォを訪れた2011年9月に撮ったもの。
後に見えているツイン・タワー(現UNITIC CENTRE)ともども、少なくとも外観は以前の通りに修復してあるように見えるホリデイ・イン。
紛争当時、ここで戦況を報じていたリポーターたちがまたサラエヴォに戻ってくる事があれば、今の様子を見てどう思うだろう。
ホリデイ・イン・サラエヴォは、今ももちろんホテルとして営業しているので、ここに泊まってみるのもいいのでは?
SUR SHANGHAIは、お茶ついでに見学しに寄ってみます。 -
ホリデイ・イン・サラエヴォのカフェに寄ってみたSUR SHANGHAI。
1階ホールのカフェは、窓が大きく取ってあるのに重苦しい暗さ。
ほかの部分も同じように感じたのは、このホテルの持つ歴史のなせる業?
なんだか一人だと落ち着かない雰囲気だった。
他にカフェはあるかどうか聞いてみたところ、裏手のツイン・タワー(現UNITIC CENTRE)がよく見える屋外カフェへ案内してもらえました。
気候・天候がよければ、こちらに座ってみるのもいいですよ。
コーヒー類は3KM〜。 -
ホリデイ・イン・サラエヴォからスナイパー通りを隔てたお向かいにある国立博物館。
館内は手軽に見て回れるサイズなので、このあたりを回る時にお時間があればどうぞ。
旧石器時代から始まる各時代の文物から、自然科学、民俗学の展示がありました。
チケットは5KM。館内の撮影は不可。
開館: 火・水・木・金曜日は10:00〜17:00、土曜日は9:00〜13:00、日曜日は10:00〜14:00、月曜日は休館。
自然科学部門は、剥製の動物やピンで留めた昆虫、押し花などの標本展示が主。古風な展示方法が却って新鮮でした。
民族学部門では、ボスニア19世紀中頃の大臣だった人物の居宅を再現した部屋の様子が見られます。イスラム色が強い暮らしぶりだったのがありあり。 -
国立博物館の館内は撮影禁止でしたが、中庭と中庭の展示はOK。
緑の多い中庭には、古代の墓石などが展示されていて、ちょっとしたモニュメント公園のよう。
ベンチもあって、気持ちよく一休みも出来ました。 -
国立博物館の正面を背にして左へ50mほど。
一見、廃墟のままのような建物が歴史博物館。
植え込みもボウボウ、階段もボロボロで、壁面に何も無いのが特徴の歴史博物館。
ここでは、近代〜現代(特にボスニア・ヘルツェゴビナ紛争関連)の歴史を紹介しています。
チケットは4KM。
開館は、月〜金曜日は9:00〜19:00。土・日曜日は9:00〜14:00。
入り口には撮影禁止マークが出ていましたが、スタッフからは「写真もOK。」の声がかけられました。 -
歴史博物館内1階にあったポスター展的展示。
紛争当時のサラエヴォで破壊された場所のモノクロ写真、その裏側に書かれたメッセージが印象的でした。
ここではメッセージ抜きの画像をいくつかピックアップ。
これまでにご紹介したホリデイ・イン・サラエヴォや、墓地になったオリンピック・スタジアムの補助グラウンドらしき場所のほか、右側の画像は旧市街地にある国立図書館。
1992年に爆破された国立図書館内で、チェリストのヴェドラン・スマイロヴィッチが演奏したのは有名な話。
ヴェドラン・スマイロヴィッチはそのほかにも、22人の犠牲者が出た砲撃後には、その冥福を祈って22日間演奏したことで、『サラエヴォのチェリスト』のモデルにもなっています。
ちなみにこの国立図書館は、2011年9月中旬現在は修復工事中でした。 -
歴史博物館の1階には、紛争中の犠牲者を追悼する展示コーナーもありましたが、紛争の記憶・追悼と呼ぶには生々しすぎる展示も多かったので、旅行記には載せないでおこうと思います。
これは、歴史博物館の2階へ向かう階段途中にあるモザイクの壁。
小さい円が人の顔になっているんですが、その顔が髑髏に変容していく様が紛争で犠牲になった人々を象徴しているようでした。 -
歴史博物館の展示コーナー。中世からの歴史が紹介されていましたが、大きくスペースを取ってあるのは現代に入ってからのボスニア・ヘルツェゴビナ紛争についての展示。
壁に貼られた画像と、戦時中に使用された武器や日用品などがシンプルな形で展示されています。
その静かな展示方法に、却って迫力があるような気がしたSUR SHANGHAI。
ここにも、爆撃で破壊された建物、銃弾に倒れた人々などのいかにもショッキングな画像がありましたが…、 -
…一目見て戦慄を覚えたのは、この画像。
無数に並ぶ土の盛り上がり。
林立する卒塔婆のような墓碑。
雪に覆われたその急ごしらえの墓地を、老婆が一人、怒ったような怯えたような表情で歩いて来るその光景。
この一枚に、戦争のもたらすあらゆる苦悩と虚しさが凝縮されていると思ったSUR SHANGHAI。
RON HAVIV(ロン・ハヴィヴ)という写真家の作品で、1993年にラヴ(LAV)墓地で撮ったもののようです。
ここではモノクロ写真のように見えますが、博物館の展示ではカラー写真でした。 -
歴史博物館2階の片隅には、ビジター・ブックがあって、感想を書き込めるようになっていました。
ここを訪れたら、一言書き残して行っては? -
歴史博物館を出て、右手に回り込んで行くと、そこには戦車などが屋外展示されてありました。
説明看板も出ているので、足を止めて行くといいですよ。
ここでも足元をよく見ると、≪サラエヴォのバラ≫がいくつか咲いていました。
≪サラエヴォのバラ≫は、この旅行記の出だしにも言ったように、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争時の砲撃で死傷者が出た現場を記念するもの。
砲弾の着弾痕が赤いペンキで埋められています。 -
戦車などの屋外展示がある歴史博物館の一角には、カフェもありました。
1階の展示ホール下になっていて暗く見えますが、いつも地元の学生が大勢いて賑わっていました。
ここで一息付いて行くのもよし。 -
歴史博物館や国立博物館の近くには、ミリャツカ川沿いの遊歩道あり。
旧市街地方向から流れ下って来たミリャツカ川もこのあたりまで来るとゴミだらけなのは惜しいですが、緑の濃い遊歩道の風情はよし。
地元の家族連れや、ジョギングする人も大勢通る道。 -
ホテルへの帰りは、スナイパー通り沿いに歩いてみよう。
これは、ホリデイ・イン・サラエヴォとはスナイパー通りを隔てて斜めお向かいの旧共和国議会ビル。
サラエヴォが包囲されていた時代には砲撃されて火を吹く様子が報道されましたが、今は少なくとも外観の修復は済んだよう。
これは、側面から見た様子なので、報道された横幅のあるビルとは印象が違って見えます。
左奥に見えている建物と合わせ、今ではボスニア・ヘルツェゴビナの最高議会が入っているビル。
誰でもそばを通れる道路脇にひょいと立っているけど、警護はどうなっているんだろ…。(・・?
SUR SHANGHAIは、本当はあのボスニア・ヘルツェゴビナの国旗が風に翻るまで待ってから写真を撮りたかった。
でも、また不審者と間違えられて警笛を鳴らされてもイヤなので、これで我慢。 -
イチオシ
ホリデイ・イン・サラエヴォ近くのスナイパー通り沿いの街並み。
変わり行く街並み風景の中に、世界のブランド品の広告もあちこちで見かけた。サラエヴォの新しい顔だね。
右側のミステリアスな男性モデルが、紛争の記憶を今も留めた表情を見せるサラエヴォ男性を代表しているように見えた。 -
これも、ホリデイ・イン・サラエヴォ近くのスナイパー通り沿い。
ツイン・タワー(現UNITIC CENTRE)のそばには、真新しいモダンなショッピング・センターがあったり、近年修復されたに違いない教会も立っていた。
ここだけ見たら、サラエヴォ包囲の報道で見聞きした街とは大違い、と思う人は多いかも。
この後は、新市街地と旧市街地ホテルへと向かう道筋の様子をちょっとご紹介します。 -
現在建築途中らしい建物があるスナイパー通りから一歩脇道に入ってみる。
たちまち、外壁が無数の弾痕で覆われた建物に出会った。
ボロボロと剥げかけた壁。
窓だけは入れ替えて、そのまま今も使っているらしい。 -
建築途中のビルの向こうに、ツイン・タワー(現UNITIC CENTRE)やアヴァズ・ツイスト・タワーが見える現在のサラエヴォ。
これからもどんどん街の景観は変わっていくに違いない。 -
新市街地と旧市街地の境目に近づくと、そのうちに都市再開発の対象になりそうな廃屋や民家も多数。
その壁面を飾るカラフルな商品広告がシュール。
こういう眺めもあと数年したら消え去って、新しいビルが建つのかも。 -
サラエヴォの街角を飾るグラフィティ。
公共の場所に派手な落書きをする行為の良し悪しは別にして、SUR SHANGHAIは結構こういう眺めが好きだったりする。
…と言ったら不謹慎ですね。(;^ω^) -
イチオシ
新市街地と旧市街地の境目あたりで見つけた公園。
奇抜な造形であふれた不思議空間だった。
そのそばには広い運動スペースもあって…、 -
…近所の小・中学生がスケートボードに興じていた。
もうすぐ夕暮れの光の中、さっきホリデイ・イン・サラエヴォの屋外カフェから見たツイン・タワー(現UNITIC CENTRE)が、思いがけないほど近くにあった。
その手前にはモスクの尖塔もあるし、一風変わった街角風景。 -
そんな公園の片隅には、ブランコもあった。
あ、懐かしい! (*^。^*)
そこへやって来たのは、お孫さんらしき子と一緒の初老の女性。
初めてのお孫さんですか? といった感じ。
サラエヴォの包囲時代を知っているに違いない世代と、全く戦争を知らない世代が一つの景色の中にいる。
サラエヴォもこうして世代が移り変わっていくんだな…。 -
いよいよ旧市街地までもうすぐそこ。
さすがのSUR SHANGHAIも足に出来たマメがつぶれて痛い…。。゚(゚´ω`゚)゚。
サラエヴォで唯一(?)のマクドナルドがあるマルサラ・ティタ通り。
左上の画像には、その広告横断幕が麗々しく張られているのが見えてます。
左下の画像が、高級感のあるそのマクドナルドとマック・カフェ外観。
場所は、ボスニア・ヘルツェゴビナ中央銀行の斜めお向かい、というのがすごい。
サラエヴォ独自のメニューがあるかも?と思いつつ、結局入らなかった。
どなたかお試しして来てみては?
で、そのご近所には、ちゃっかりマクドナルドの名を騙ったようなドネル・ケバブ屋さんが。(;^ω^)
ロゴも似てるし、名前もマク・ドネルだって。( ̄m ̄*) -
マクドナルドと同じマルサラ・ティタ通りにあるインペリヤルという映画館とカフェ。
このマルサラ・ティタ通りは、ちょうど新市街地と旧市街地を結ぶ形になっていて官庁も多い。
裕福そうな感じの歩行者が多いのはそのせいでしょうね。
で、インペリヤル・カフェの方はともかく、映画館の方は営業してるんでしょうか? -
インペリヤル・カフェの前に立って、東の旧市街地方向を見る。
上段の画像で夕日が当たっているビルあたりから先が、旧市街地という雰囲気が濃くなる地区。
その夕日が当たっているビルの前には常に火が絶えないモニュメントがあるんですが、これは第二次世界大戦の戦没者を追悼する聖火なんだそうです。
夕暮れには、この通り壁面が金色に染まります。 -
イチオシ
サラエヴォに残る戦争の記憶は数多い。
第一次世界大戦のきっかけとなったサラエヴォ事件が発生したラテン橋のたもと、第二次世界大戦の戦没者を追悼するこの街角の聖火。
そして、つい一昔前のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争…。
今日見てきた街角でも、その痕跡が色濃い場所が多かった。
今、その街角を歩いて来るのは、楽しげに言葉を交わす若い女性。
この平和な時が永く続いて行きますように。 -
SUR SHANGHAIが泊まったシティ・ブティック・ホテルは、上に出した聖火のある建物からほんの目と鼻の先。
一人旅の時には暗くなる前にホテルに帰るのがルールなので、この日はここまで。
あとは足に出来たマメをいたわりつつ、暗くなってから到着予定の旦那を待つことにします。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- dubronikaさん 2012/10/24 13:27:50
- サラエボ旅行☆
- SUR SHANGHAIさん
はじめまして。
写真の撮り方、掲載の仕方が素敵です!
先月、サラエボを旅してきたのですが、
このサイトの登録前、実はSUR SHANGHAIさんの
旅行記を拝見して、参考にさせていただいて
おりました。本当にありがとうございました!
ホリデイインの前にある博物館、私の滞在中は
お休みで、非常に残念でした・・。
タワーにも行きたかったんですが、気力が足りません
でした(汗)旅行記拝見して、行ったつもりになります!
これからも旅行記拝見させて下さいね☆
dubronika
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2012/10/25 08:52:19
- RE: サラエボ旅行☆
- はじめまして、ご訪問ありがとうございます。
旧ユーゴ方面へのご旅行、お疲れ様でした。<
私の旅行記を参考にしていただいたと知ってうれしく思います。(*^。^*)
博物館が閉館になっていたのが残念だったようですが、それは「次、また来てみてね。」とサラエヴォに誘われているのかも。
また機会があれば寄ってみるのもいいかもです。
最近、旅行記アップがなかなか出来なくなっていますが、時々覗きに来てみてくださいね。
> SUR SHANGHAIさん
>
> はじめまして。
> 写真の撮り方、掲載の仕方が素敵です!
> 先月、サラエボを旅してきたのですが、
> このサイトの登録前、実はSUR SHANGHAIさんの
> 旅行記を拝見して、参考にさせていただいて
> おりました。本当にありがとうございました!
>
> ホリデイインの前にある博物館、私の滞在中は
> お休みで、非常に残念でした・・。
> タワーにも行きたかったんですが、気力が足りません
> でした(汗)旅行記拝見して、行ったつもりになります!
> これからも旅行記拝見させて下さいね☆
>
> dubronika
>
-
- belleduneさん 2011/11/14 08:59:15
- Faruk Kapidzic の設計だったんですね
- SUR SHANGHAIさん、アヴァズ・ツイストタワーを見て、少しマルメに見に行ったターニング・トルソにねじれ具合が似ているなと思って、検索してみると、カラトヴァではなくて、ファルック・カピドチェック?でした。
カラトヴァの捻れ具合はもう少し大きかったです。
でも、夜のライトアップは綺麗なんでしょうね。いつか行って見たいところです。
またお邪魔します。
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2011/11/14 17:08:29
- RE: Faruk Kapidzic の設計だったんですね
- お久しぶりです。ご訪問、ありがとうございます。
アヴァズ・ツイスト・タワーの設計者についての記述があまり見つからないのが残念ですが、おっしゃるように Faruk Kapidzic という方のようです。
夜景の画像が次のウィキペディアのページで見られます。
http://en.wikipedia.org/wiki/Avaz_Twist_Tower
この後、クロアチア、モンテネグロを回って帰ってきた旅の最終日に夜のタワーを見に行きたかったんですが、雨に祟られてしまい不発。
belleduneさんは、夜景もぜひ見て来てくださいね。(*^。^*)
> SUR SHANGHAIさん、アヴァズ・ツイストタワーを見て、少しマルメに見に行ったターニング・トルソにねじれ具合が似ているなと思って、検索してみると、カラトヴァではなくて、ファルック・カピドチェック?でした。
> カラトヴァの捻れ具合はもう少し大きかったです。
> でも、夜のライトアップは綺麗なんでしょうね。いつか行って見たいところです。
> またお邪魔します。
-
- 一歩人さん 2011/11/13 12:55:37
- テーマは戦争と平和ですよね。
- SUR SHANGHAIさんへ
う〜ん。とても複雑な気持ちになりました。
今年は、
平和と思っていても、放射能の雨が降る今日。
平和と思っていても、浄水場も汚染される今日。
お米も牛もお野菜も、そして、お魚も。
近代文明の武器は、鉄砲だけではないのですね。
武器よさらば。
失礼します。
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2011/11/14 08:35:54
- RE: テーマは戦争と平和ですよね。
- お久し振りです。ご訪問、ありがとうございます。
今年ももうあと残すところ一ヵ月半。
出だしに東日本大震災という大きな災害がありましたから、春も夏も飛び越えて一気に冬の初めになったような気がします。
そのほかにも内外で大きな出来事も多く、私にとって今年を一言で言い表すなら≪世界中が揺れた≫の≪揺≫ですね。
その一方、かつては紛争で激しく揺れた国の首都が、今では落ち着きを取り戻しているように見えたのがとても印象的でした。
> SUR SHANGHAIさんへ
> う〜ん。とても複雑な気持ちになりました。
> 今年は、
> 平和と思っていても、放射能の雨が降る今日。
> 平和と思っていても、浄水場も汚染される今日。
> お米も牛もお野菜も、そして、お魚も。
> 近代文明の武器は、鉄砲だけではないのですね。
> 武器よさらば。
> 失礼します。
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