下総木更津　作詞家野口雨情が訪れ地元伝説を題材にして作詞、これに中山晋平が作曲した日本の代表的な童謡を輩出の『證誠寺（しょうじょうじ）』散歩

2011/09/22 - 2011/09/22

日本の童謡、証城寺の狸囃子（しゅうじょうじのたぬきばやし）の題材となった千葉県木更津市にある證誠寺（しょうじょうじ）を訪問しました。

ＪＲ木更津駅下車、西口を出てバス通５つ目を左折直進、橋を渡る手前右手が正門となります。證誠寺は１７世紀中頃建立、当時この付近は杉や松などの樹木が生茂り、その周辺は竹やぶで囲まれ昼間でも薄気味悪い所だったそうです。

證誠寺に伝わるこの狸伝説の成立時期は不明ですが、伝説の内容についてはご存知の通り「寺の和尚が夜中に目を覚ますと庭が賑やかなので節穴から覗くと１０数匹の狸が腹を打ちながら踊っており、面白いので和尚も一緒に踊ります。毎晩踊っていますがある夜から突然現れず不思議に思っていたところ狸たちが腹を叩き破って薮で死んでいました。不憫に思った和尚は懇ろに葬りました。」と言う面白くもあり悲しくもある物語です。

この「たぬきばやし」が世に出た経緯については次のような話があります。即ち詩人で童謡作詞家の野口雨情が木更津市と君津郡の教育委員会の招きで木更津へ講演会に訪れた際、證誠寺に伝わる狸囃子伝説を素材として提供を受けたことがありました。これを機に大正１４年、童謡「証城寺の狸ばやし」として児童雑誌「金の星」に発表、中山晋平の曲を得て完成に至ります。

今の子供達にこの童謡が歌われているかどうかは判りませんが、自分が小さい時は歌うものは童謡しかなく「證城寺の狸囃子」も数少ない持ち歌のひとつだった事を想い起こし、同時に遥か昔の事柄がセピア色で甦って来るのを感じてなりませんでした。

エリア 木更津(千葉)

• 交通手段: JRローカル 徒歩

ＪＲ内房線木更津駅西口

駅前はバス・タクシー駐車場が広めにありますが食事の場所は見えません。

房総半島観光案内図

７廻道を色分けしてコースを設定してます。

木更津駅西口前案内地図

徒歩約１０分で證誠寺到着です。

木更津観光案内所

バス案内と共に観光案内所が隣り合わせになってます。

證誠寺正門

小規模ですが落着いた雰囲気です。

正門左下案内板

内房地区は真言宗のお寺が多い中、證誠寺は木更津で唯一の浄土真宗のお寺です。
その理由は最初の門徒はこの地に移住してきた上方の商人だったからだそうです。

證誠寺境内案内図

童謡碑や狸塚が見えます。

狸ばやし童謡碑

童謡碑案内板

童謡碑等の説明板

狸塚（平成２４年２月１７日再訪）

実際に狸塚が境内奥に祀られています。

狸塚近景（平成２４年２月１７日再訪）

證誠寺の狸塚案内板

本堂全景

鐘楼堂

狸の奉納

本堂の左端に設置されてます。

納骨堂

周辺観光案内

（再び木更津駅に戻ります）
證誠寺の紹介がなされてます。

狸像（平成２４年２月１７日再訪）

近隣商店街の路傍に狸の石像が佇んでいます。

狸像（平成２４年２月１７日再訪）

今風の狸の石像がかわいく立っています。

アクラライン連絡バス時刻表

木更津ー新宿駅西口を８５分で結びます。（小田急バス・小湊バスの運行）

ＪＲ久留里線ホーム

当駅から発着しています。この先の久留里駅下車しますと久留里城跡訪問が可能です。

１４：３１発久留里行

乗車したいが時間が取れません。改めて日程を調整します。

久留里線専用車両

因みに当ホーム発の発車メロディは「證誠寺の狸囃子」が採用されてます。

横須賀・房総快速電車専用車両

君津発直通電車で木更津を離れます。

この旅行記へのコメント （1）

• yzr400さん 2011/12/03 13:35:11

  知りませんでした（汗）

  滝山氏照さん、こんにちは（＾＾
  
  いつも楽しく旅行記を拝見させていただいております。
  
  「しょ！しょ！しょじょじ！しょじょじの・・・」歌は知ってましたが意味まで
  考えずに歳を重ねて証城寺がこの歌のもとになっているって初めて知りました。
  
  行く場所場所で色んな歴史や意味合いを説明いただきいつも勉強させていただい
  ております、これからも旅行記楽しみに拝見させていただきますね。
  
  
  　　　yzr400