2005/05/04 - 2005/05/04
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yuuchaさん
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さて、今日はどうしようか…すこし迷いがあります。今回のGW中のお出かけ予定最終日です。甲州街道を東京に向かうか、このまま中山道をすすむか。結局中山道をすすむことに。
下諏訪から塩尻峠を越えて、木曽谷には入り奈良井の宿が目的地になります。行程42KM。
下諏訪の街から塩尻に向かう旧中山道をしめす道しるべはんまったくみあたりません。このへんかなぁと思いながら適当に走っていきます。前方を中山道スタイルであるくおじ様発見。おいついでお話を伺うと、昨夜は宿がとれず、塩尻にとまった朝電車で下諏訪までもどってきたそうです。昨日は和田峠をこえたのこと、足が少し悪くしていて、大変だったとのことです。
別れを告げて、塩尻峠を目指します。高速の取り付け道路の歩道橋を渡って、旧道にのります。車道の塩尻峠yは大きく迂回しているので、旧道はとても近道になります。車も通れる道を登っていきます。塩尻峠は諏訪側からは簡単に登りきることができます。
峠の最後の最後は急傾斜。ガリガリの登って峠へ。さて塩尻峠というほど大変ではありません。この旅で気づいたのですが、旧道の峠というと登山のような道を想像してしまいますが、もともと人があるくに便利な道で、しかも京都と東京を結ぶ幹線だったことを思えば、登山のような道筋であるはずもなく、峠といえど楽に越せるような配慮があるようです。
この塩尻峠は諏訪からの登りはきついのですがとても短く、塩尻からの登りは、だらだらと長い登りがつづいています。いまからこの長い下りをおりていきます。どんどんなだらかに道はくだっていきます。諏訪が結構高い位置にあるのがよくわかります。
この辺りから中山道と認識できるものが極端にすくなくなってきます。この辺は、伊那へ、松本へ、諏訪へ、木曽への道が入り乱れ、間道もたくさんあって、どの道をみても中山道にみえてきます。塩尻に近づくと国道20号線沿いに宿場街のそれらしさが出てきますが、とても短く断片的です。塩尻は宿場から離れたところに駅ができたため、中心が分かれ街としての盛り上がりにかける印象があります。宿場を抜けると、ワイナリーの看板がたくさん目に付きます。ここらあたりは甲州とちがったワインの産地のようです。塩尻駅に近づくと駅前のにぎやかさがでてきますが、人もすくなくちょっと寂しい感じ。ここで中山道は中央線に分断されます。いまは駅の西口に地下道でぬけます。車道といっしょになった地下道を抜けて、そとにでると、大きな通りに。さて、まったく中山道を見失いました。ここからは国道19号線にのって木曽へ向かうことします。
ぶどう畑の間を結構な交通量の19号を南下。木曽川が造った河岸段丘の何段目かを国道が通っています。途中から、右に曲がり河岸段丘を2つほど下へ。交通量から解放されて静かな道を進みます。ワイナリーやメルシャンというバス停などワインにちなむ多くの場所をみつつ、洗馬の集落へ。木曽川の川岸までくだっていくと、田園の中に蕎麦屋が。古い民家を蕎麦屋にしているようで、そろそろお昼によいかもしれません。いってみると、11時半からとのこと。店の前には県外ナンバーと6名ほどの列。それに加わって待つことしばし。列は伸び、30名ほどに。有名店か?。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
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お店が空いて席に案内してもらう。もりが1000円ほど、自信の現われか、よい材料をつかっているのか。山菜のてんぷらとわさびの花ともりとワインを注文。ワインとわさびの花をたべたべ蕎麦を待つ。山菜てんぷらは普通。そばは…ん〜普通。信州産のそば粉をつかってたりするのですが、これはこれで微妙。けっこう外国産や北海道産でも風味のよいものもありますから、地場にこだわる以外の理由がなければ、食べた印象は強くありませんです。
ワインでよっぱらい、お店をあとに。これでは走れないので、歩き歩き。日差しがつよく、半袖なので日焼けしてないなかったところがじりじりきちゃいま。中山道はいずこ。洗馬の駅に向かうと、ああ古い街並み。ここが洗馬の宿とわかる。この宿をでると、道はいったん中央線のガードをくぐって、木曽川の左岸ぎりぎりへ。そこに「ここより木曽路」の石碑。時代的には新しいもののようです。しげしげ石碑をみて、歩道をとことこ歩いていきます。木曽川の曲がりくねりに合わせて、発達した河岸段丘の上に宿場街がのっている状態で、次の宿場に到達。ここは蕎麦ぎり発祥の地とのことで、大きな看板とプレハブの蕎麦屋が立っています。お腹がいっぱいなので立ち寄ることが出来ません。
さて、先を急ぎます。道は、途中で右岸に渡ります。昔も橋で渡っていたのでしょうか。もう昔の中山道を追うことも出来ず、広く拡張された国道を登っていきます。前方から2人づれの女性がくだってきます。女性は親子の様で娘さんはぼくより上に見受けられます。挨拶をしましたが、返してはいただけませんでした。きっと怪しく見えたのでしょう。
登りきって少し下ると贄川の宿となります。右手に旧道らしきものが見えたので急坂をのぼってみると小学校の入り口で、ちょっとショック。その先をこれまた急に下っていきます。宿は道を挟んで反対側さらに線路をアーチ型のレンガ橋を渡った先です。道をわたると線路の向こうに関所の後が見えます。関所の屋根には石がのっているもので、新しい建物ですが趣があります。
贄川の街は建物は新しくなっていますが、両側に用水路があって直線でそれなりの風景をのこしている場所です。商店にたちよってアイスクリームを買って食べ食べ進みます。このあたりから漆器や木工のお店がちらほらでてきます。贄川をすぎると、旧道は僅かな棚を選びながら谷に沿ってすすんでいきます。中央線の旧トンネルがくちをあけていたりするところを見ると、中山道は中央線に食べられてしまったのかもしれません。
夕方になって日がずいぶんと傾いてきました。木曽川を再び渡って左岸へ、国道が街を避けるように山肌を登っていくのと分かれて、旧道が谷へくだっていきます。とたんに、旧家がぎっちと立ち並ぶ街に入ってきました。本庄の宿です。古いお店が軒をつなれていますが、そのほとんどというかすべてが漆器屋です。鴻巣でも雛人形の街をみましたが、ここは漆器だけの街です。とても不思議な光景です。しかもずいぶん長くたくさんのお店があるようです。古いお店はどこも良くて手入れがされていてとても綺麗、またショーウィンドのようなディスプレイにも志向がこらされていて、街全体の活気と品位がでています。さすがに汗ミドロな状態では覗くわけにも行かず、通りすぎます。
市町村合併後は支庁舎となった役場跡を過ぎて、道がのぼり国道に合流。すでに4時をまわっています。奈良井はもうすぐです。国道沿いを進むと、大きな道の駅があります。道の駅では木工漆器の取り扱った施設がいくつかあるようです。その裏を進んで小学校とか中学校とかが並んである裏手をかわぞいにすすんでいくと、橋向こうに中央線、そして体育館が見えます。奈良井についたようです。道は橋を渡るべきなのですが、国道沿いにすすんでいきます。川向に宿場街をながめることができます。しばらく川沿いに国道を進むと、奈良井川に大きな木橋がかかっています。きょうの目的地に到着しました。
最近出来た歩行者専用の橋ですが、よく浮世絵に出てくる日本橋のような橋です。山の端に日が沈んでいきます。
橋をわたると、公園になっています。公園のトイレで身支度。身体を拭いて、顔を洗って、身体を拭いて着替えます。さてさっぱりしたところで、公園に腰かけてお茶をのみのみ。 -
夕方の奈良井は観光客がまだのこっていますが、もう帰る様子。脇道から線路を越えて、奈良井の宿場街へでる。いきなり古い旅篭が軒をつなれてならんでいる。見た感じすごい圧倒感。これまでのどの宿場より規模や、保存状態がすばらしい。旅篭は民宿や漆器、土産物、食堂などになっていて適度な観光化と住居のバランスがよくとれています。
いったん駅に向かってあるいていきます。駅で帰りのあずさの切符を買おうと思いましたが、5時で窓口はしまっていました。また奈良井の街へもどってコーヒーと甘いものでもと、お店探し。 -
お店はそう広くはありませんが、調度品とか小物とかとても古い、でもよいものが並んでいます。 骨董ということでなく民具というわけでなく。組み合わせで新しいものになっている…そんな店内です。
カフェオレとりんごのタルトをいただいているとご主人が声をかけてくれました。
コーヒーのことや、いれ方へのこだわりや、豆の原産についてのことなどいろいろお話してもらいました。普通のコーヒーもいただいて、そろそろ電車の時間です。あいさつをして駅へ向かいます。
電車は18時5分、観光客数組。お母さんと娘さん、ご夫婦という感じ。写真をとってあげました。
電車が到着、ボタンを押してのりこむタイプです。整理券をとって、社内を進むと、高校生がたくさんのっています。部活動帰りのようです。奈良井より先の高校にかよっているのか、何かの大会だったのか…。電車は塩尻まで今日来た道をたどっていきます。15分ほどで塩尻到着。GWのためかあずさがとても混んでいて、1つ遅い臨時電車に座席指定で購入します。駅前の縄文そばでてんぷら蕎麦をいただいて、駅に戻りあずさにのりこむと、登山者、ハイカー、観光客でいっぱい。おかげでジョギング姿でも、まったくめだちませんでした。
■走行時間 10時間
■走行距離 42KM
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