2011/09/11 - 2011/09/13
1045位(同エリア1811件中)
銀の匙さん
ビザから交通、宿泊、観光まで、ほとんど自分で手配した、
長いようで短かった1週間の旅。
最後の滞在地はサンクトペテルブルクです。
ロシア語をもっと覚えて、またロシアに行きたいなー☆
ここまでの旅程はこちらで…。
旅の準備-モスクワ編
(https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/10602778/)
モスクワ-ウラジミールへの特急サプサン号編
(http://4travel.jp/traveler/silverspoons/album/10604667/)
ウラジミール~スズダリ編
(https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/10605205/)
ウラジミール編
(https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/10605687/)
ペトロザヴォーツク~キジ島
(http://4travel.jp/traveler/silverspoons/album/10606123/)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ペトロザヴォーツクから、また寝台列車に乗ってサンクトペテルブルクへ。勝手にモスクワ駅に着くと決めつけていたら、ラドジスキーという聞いたこともない駅が終着駅で焦るの何の…
しかし、ここは西洋への窓口、麗しの古都・サンクトペテルブルク。公共の場所はほとんどがロシア語と英語のバイリンガル表示で、全然困りません。表示によると、市内に行く地下鉄駅とつながっているようで安心。
でも、ハードルが低すぎて何となくつまらない…。(←ロシアは別に障害物競走のフィールドじゃないんですが。)
地下鉄のネフスキープロスペクト駅で降りると、そこはもう繁華街のど真ん中。少し歩くと、元シンガービル、現在は大規模書店・ドーム・クニーギとなっているサンクトペテルブルク店が見えてきます。
しかし、日曜朝の7時半にこんなとこ歩いている人はほとんどいません。どうやら、サンクトペテルブルクの早朝は夜の続きらしく、ガラの悪い兄ちゃんが、街のあちこちにたむろしていました。 -
ドム・クニーギは9時半開店。2階にカフェがあり、カザン教会を真ん前に見ながら(お値段的にも)豪勢な朝ご飯が食べられます。朝は内容の割に高いなーと思いましたが、ランチメニューは朝より若干安く、いろいろ選べてコストパフォーマンスが良さそうでした。
朝10時開店のお店が多いので、取りあえず散歩。ドム・クニーギからは、血の上の教会が見えます。運河が巡っているせいか、町並みはどことなくオランダを思い起こさせます。
ドストエフスキーとかが好きな人には、サンクトの街はきっとたまらないことでしょうが、残念ながら「ナイトウォッチ」とかが愛読書の人には、スチームパンク都市・モスクワの方が合ってるみたいです。 -
幼稚園児を連れた、ダイアナ妃に激似のお母さん。カメラを取り出して、可愛い我が娘の写真を撮るのかしら…?と思ったら、教会をバックに、娘に自分の写真を撮らせていた(はぁ?)。しかも何ポーズも…
しばらくして戻ってきたら、満足いくショットが撮れなかったのか、まだ幼稚園児による撮影会は続いていました。
サンクトペテルブルクの人って……… -
まぁ、確かに西洋風の小綺麗な町並みではありますが、それが見どころだとすると、ちょっとくたびれてるしね…と思いながら手前のビルを見ると、壁全面におちゃめな立像が…
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ここまで揃うと、まるで全員、同じ振り付けで「パラパラ」を踊っているように見えてきます。これで合ってるかしら?とさりげなく脇を見るおじさん。
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そういう目で街を見ると、あちこちにお茶目なポイントが。どうやら、ロシアでは今イタリアンと「スシ」が流行りだなぁとは感じていたのですが、まさか合体技が出るとは思いませんでした。
なんですか、この「パルマすし」って…。 -
優勝したからと言って、河に飛び込むのはやめましょう。
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美術品のおちゃめさ加減はローマほどではないですが、それでも結構掘り出し物は見つかります。
チケットを事前予約して心にゆとりがあったので(詳しくはクチコミをご覧下さい)、エルミタージュでも結構見つけました(つか、はるばる何しに行来たんだか)。 -
さほど数はありませんでしたが、中世の美術品はどれもおちゃめ度高し。よっ、大統領!
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何気なく良い味だしてます。
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壁からつきだすように展示されているため、いろいろな角度から見ることができます。
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これは1階の中央アジアの展示にあったもの。中央アジア関係がもっと充実しているかと思ったのですが、それほどでもなかったのは残念です。
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こちらは3階の皇帝の書斎。他の部屋は豪華すぎて、引いていたのですが、がぜん、この部屋に来ると張り切る私。吹き抜けの構造で、今見えている書棚の上にも書棚があり、階段で上り降りするようになっています。こんな二階建ての書斎がウチにあったらいいのに…。この本棚1個が入るスペースがあるかどうかもアヤシイけど…。
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それにしても、大ホールとか広間とか、ウサギ小屋の住人にはあまりに縁遠い世界で引くわ…と思っていたら、皇帝の書斎近くのお部屋はみなこぢんまりとしたものばかり。どうやらこの近辺が私室スペースらしいです。今までよりはずっと落ち着く…。
と思ったのは私だけではなかったらしく、各国からきた観光客の皆さんも、何だか嬉しそうにアレコレ調度品を指さして話しています。きっと、あんな応接セットが欲しいわね…とか言ってるのかと。 -
次々と続く私室。お部屋ごとにエジプト風、ロココ風…のようなテーマが決まっているらしく、それぞれ違った内装になっています。だんだん、美術館を見ているというより、○塚家具のモデルルームを回っているような気持ちになって参りました。
さほど印象派に興味がないため、立ち止まって絵をゆっくり鑑賞する、というようなことはしなかったにもかかわらず、ただ部屋を通過するだけで4時間!出口に辿り着いたらもうヘトヘトです。途中に休憩スポットが全然ないし、とにかくこんなに疲れる美術館は初めてです。
期待してたほどショップが充実してなかったのも疲れた原因かも…? -
さて、サンクトに来たら絶対行きたいと思っていたのが、バレエ用品の「グリシコ」です。地図でみると大した距離がなさそうだったので、エルミタージュから歩いてみましたが、すでに相当疲れていたせいか果てしなく遠く感じました。
ようやく入り口に辿り着くと木のドアの前に人が並んでいます…なんと、入場制限がかかっていました。そんな、バーゲン時じゃあるまいし。
20分ほども待ってようやく中に入れてもらうと、理由がわかりました。お店はとても狭く、試着スペースが3人分しかないため、あまり人がぎゅう詰めになると危険を感じるほどだからです。
さすがにトゥシューズは各サイズ豊富に揃っているようでしたが、練習着はあまり種類がありません。ロゴ入りTシャツを買おうとするも、Mサイズでも大きすぎる…(ちなみに私、日本ではLサイズです)。ロシアのバレリーナ、体格よすぎです。
お店の人はトゥシューズを選ぶお客さんの世話で忙しく、ほとんど相手にしてもらえませんでしたが、何とか粘ってSサイズを出してもらいました。お会計にならんでいると、レジの近くにトゥシューズ型キーホルダーなど、お土産によさそうなカワイイ小物がいろいろありました。その中で、ハートをぐっと掴まれたのが、写真のデコデコ・ラメラメなレッスンバックと、ロゴ入りのレッスンシューズ入れ。今回の旅行の2大戦利品です。
私はてっきりサンクトがグリシコの本店だと思いこんでいたのですが、商品を入れてくれたビニール袋をよく見ると、本店ともう一つ支店がモスクワにあるようです。そっちの方が品揃えはマシなのかも知れません。次に機会があったら、ぜひ行ってみたいです。
しかし、このお店の本当の見所は商品じゃございません。買いに来るお客さんはほとんどが地元の、バレエをやってる人や子どもたち。誰も彼もお人形さんのように可愛らしく、所作の優雅なこと。美術館より目の保養になりました。 -
さすがに疲れたので、帰りは地下鉄にしようと、最寄りのサドーヴァヤ駅まで歩きました。グリシコのお店があるあたりは、割合庶民的な、普通の町並みといった感じです。
地下鉄駅の周りには、中央アジアから来たとおぼしき人たちが、果物や野菜の露店を出しています。何だか、いきなり中国のウルムチ駅前にスリップしたような懐かしさです。
大きな駅ビルがあったので入ってみましたが、ちょっと期待はずれ。一番上の階のシネマコンプレックスの入り口でお茶するだけにしました。今きっとこういう感じが流行なんだろうな、という雰囲気の、いかにもアメリカンな作りで、私的にはあまり嬉しくありませんでした…。
そうこうするうちに日も暮れてしまい、ネフスキー・プロスペクト駅に戻ることにしました。朝通りかかった文学カフェに入ってみます。
観光ガイドに載ってるような店だし、1階の何となく安っぽい作りに少しためらいがありましたが、2階に通されてみると、古い建物の持つ落ち着いた雰囲気と生ピアノの演奏が素晴らしく、さすがは名店といった感じでした。
ネフスキー通り沿いの席に通され、メニューを見ます。入り口に写真入りのメニューがあったので、ひょっとして店内も同じかと期待していたのですが、残念ながら写真はなし。入り口の写真にあった、まだロシアではありつけてなかったキノコの壺焼き(ガルショーク)を注文しようとするのですが、それらしいものが載っていません。
身振り、手振り、絵まで描いてウエイターさんに尋ねましたが、シチューでしょ?いえいえ、ガルショークです、だーかーらそれはシチューなんだって、と埒があきません。どう説明してもさっぱり理解してないアホな観光客に溜め息をつきながら、ちょっと待ってて、と立ち去るウェイターさん。
しばらくして、出てきたものはちゃんとキノコの壺焼き。やったー!あけると中は、ニンニクたっぷりのキノコの濃いスープ。なるほど、皮の下はスープだから、カテゴリーとしてはスープなのか…(←早く気づけ)。ゴメンね、ウェイターさん。
連れは赤の広場でよほど気に入ったのか、またまたビーフストロガノフを注文。私は、何だかよくわからないポーク料理を注文。
ストロガノフはおいしかったですが、僅差で赤の広場の勝ちかな。ポーク料理は、少し甘いウスターソースのようなものがかかっていて、絶品でした。
席の脇は出窓になっており、大きな人形が置かれています。いかにも、氷の国から来た王女様といった色合いで、思わず見とれてしまいました。街中を歩くと、確かにこういう感じの、氷を彫刻して出来たような人に出くわします。
さて、室内に流れるピアノと女性ボーカルの生演奏は、ジャズにところどころロシア音楽を交えたもの。ピアノ奏者はかなり年配の方でしたが、いつもはラフマニノフとか弾いてるんじゃないかな〜と思わせる上手さで、しかも茶目っ気たっぷり。ウェイターさんが、日本人が来てるよ、と知らせてくれたらしく、荒城の月とかわれは海の子、などをジャズっぽくアレンジして弾いてくれます。そのアレンジが、またオシャレなんですよ。日本歌曲シリーズの最後にベートーベンの第九をイタズラっぽく付け足したのは、なぜでしょう…?
私たちの他にも、何組か先客がいました。地元のインテリと思しき人たちもいます。曲が終わってから、ピアニストと歌手がそのテーブルの脇に立ち、ワインを傾けながらいろいろと話していたので、ひょっとすると音楽関係の人なのかも知れません。 -
翌日は昼過ぎに空港への送迎を頼んだので、午前中が勝負です。ネフスキー通りをひたすら歩き、スラヴャンスキー・スティーリという雑貨店を探しましたが、小一時間も歩いて見つけたその店は、11時開店…!周りには特段何もなく、ここで1時間待つのは辛すぎます。しかも、ショーウィンドーから見える商品に、それほど買いたいものもなさそうだし、ということで、また後戻り。
ネフスキー通り沿いにチョコの量り売りをやっている店があったので入ってみます。どのボックスにあるチョコも、包装がそれぞれ違って、とてもカワイイ。ばらまくには最適そうです。
そこで、1種類を6個ずつください、とお願いすると、店のお姉さんが「はぁ?!」というスゴイ形相。大変ビビるも、ここで引き下がっては社会主義国のお店で百戦錬磨、というプライドが廃ります(どんなプライド…)。
そういう買い方はダメなのかしら?グラム単位?と疑問ながらももう一度、手の指を1本ずつ開いて、アジーン、ドヴァ、トリ…6個なんですけど、とやると、お姉さんがまたしてもスゴイ形相で、アジーン、ドヴァ、と復唱しました。あっ…分かった!私は指で6を出しながら、口では「7」と言ってたのでした…。そりゃお姉さん困るって。
すっかりしょんぼりして、ハイすいません、6です、と言い直すと、お姉さんは途端にニコニコして、どれとどれなの、と聞いてくれました。手間のかかるガイジンでゴメンナサイ。
ちなみに、写真のチョコは例えばリスの絵ならナッツ入りだったり、クマの絵ならミント入りだったりと、全部味が違います。少し甘めですがカワイイと大好評で、帰国後も、通販してるお店を探して、同じ柄のはなかったけど、追加買いしてしまいました。 -
いよいよ時間がなくなって来ましたが、他にも何としてもロシアで買いたいものがありました。それは80年代後期のソ連で活躍したロックバンド、キノーのCD。むかし見た映画に、このバンドのメインボーカル、ヴィクトル・ツォイが出演していて、東京中探し回ってやっと見つけたのはLPレコードのみ…。
きっと今ならCDがあるはずです。モスクワではCD屋さんに行く時間がなかったので、ここサンクトで何としても見つけねば。3軒目にしてやっと発見、ベスト盤とmp3の「全部入り」盤を購入し、大喜びの私を見て、お店の人が私もすごーく好きなんですよーと一緒に喜んでくれて嬉しかったです。帰宅してからしみじみ聴いてます。
ご興味があれば、断片ではありますが、出演映画の1シーンなどをつかったPVがYoutubeなどで見られるのでKINOや Киноで探してみてください。私のお薦めの曲は Кончится Летоです。 -
結局、いちばん行きたかった書店は最後になってしまい、全然時間が足りませんでした。サンクトのドム・クニーギはモスクワに比べると4分の1くらいのスペースでしたが、それでも建築や美術などのヴィジュアル本が充実していたようです。
写真は、たった20分くらいの間になんとかゲットした本。サンクトの古い絵はがきをふんだんに載せたシリーズで、これは人物が中心のもの。他にも、同シリーズには建物メインのものなどいろいろとありました。
このお店には文房具のコーナーもあり、かなり期待していたのですが、面白いものはキリル文字のテンプレートくらいで、あとは大したものは見つかりませんでした。もっと時間をかけて見ないとダメなのかも。 -
ついにタイムアップ…。しかし、ぜひやりたいことがもう一つ。それは、ロシアのお寿司を食べることです。
幸い、ホテルの近くのお寿司やさんはテイクアウトできたので、注文してみました。店員さんはアジア系の人で、ちゃんと写真入りのメニューが用意されていました。にぎりは日本のデリバリー系おすし屋さんなどに比べるとよっぽど本格的で、外側にイクラをまぶした、カリフォルニア巻きみたいなのが人気なようです。
日本ならテイクアウトのみそ汁を入れるであろうサイズの、発泡スチロールの大きな容器になみなみと注いだ醤油(…)も付けて、イクラとカニの子の豪華巻物セットひとパック500円くらい。結構なお値段ですが、それなりにおいしく、本格的な味でした。
約束の時間より少し早めにホテルに戻ると、もう迎えのタクシーが着いているとのこと。慌てて路駐している送迎車を探します。中には、どうみてもタクシーが本業ではなさそうなサラリーマン風のドライバーが。お休みの日の副業なのでしょうか。
サンクトの街から車はどんどん郊外へ向かいます。昼間なので道は全然渋滞しておらず、すいすい進みます。車窓からは、何だかスゴい、ソビエト風の建物が。行く手を指さす立像はレーニンさんか? -
通り過ぎるとポーズが変わってみえて面白い。
-
いかにも社会主義国っぽい、こんな彫刻群を見ると、なんとなく今はしょぼいイメージがあるとはいえ、ここはかつての二大超大国のうちの一つなんだな、としみじみしてしまいます。
日本では「はやぶさ」を打ち上げて大喜びだったけど、この国は今でも、人を乗せたロケットを宇宙に打ち上げ、宇宙ステーションを維持しているのです。
ロシアの人や街と接した本当にわずかばかりの時間の中でも、この国が大国であることは、いろいろな面から感じました。ロシアの人と接するとき、向こうにとっては見慣れないアジア人のはずなのに、近所の人のように接し、対等に話し掛けてきて、こちらに全く分け隔てを感じさせませんでしたが、それは、ロシアが多民族の国であると同時に、一時期、世界の中心の1つであり、第三世界や他の社会主義国から、憧れを持って人々が訪れた国である、という自負から来ているのではないかと思います。ロシア語は国連の公用語の一つでもありますし…。
世界中のどこもかしこもグローバル化という名のアメリカ化が進むなか、英語に飲み込まれず、英米とはまた違う価値観を持つ、フランスやロシアのような場所があるのは得難いことだと思う今日このごろです。 -
さて、車は30分も走ると、サンクトのプルコヴォ空港第2ターミナルに到着。って、ずいぶん早いなオイ!
これならあと1時間くらいはサンクトでゆっくり出来たのに…と思ったものの、渋滞してたら大変なので、まあ仕方ありません。
ここからは国内線でモスクワに飛び、トランジットで成田へ戻ります。ということで、ここは国内線のターミナル。モスクワに比べると、ずいぶんひなびてる感は否めません。それでも人は結構いっぱい居るのでチェックインはせねば、とカウンターを見るも、便の表示はなし…。
入り口にインフォメーションがあったので聞いとこう、と近づくと、割りこんで来る人がいます。
こらこらっ!と思ったものの、見ればまだ学生さんのような、なかなか可愛い白人の女の子で、ずいぶん急いでいる様子。連れが先に通してあげなよ、というので渋々譲ると「Thanks!」といって窓口に張り付きました。
後ろで英語のやり取りを聞いていると、どうやら彼女はスウェーデンの人らしく、ターミナルを間違えたようなのです。もうチェックイン時間なのに、どうやってそこまで行けば…と半泣きで訴えているらしい。
そんな可哀想なお客さんに、窓口のおばさんはものすごくそっけない態度で外を指さし、「タクシー!」とひと言。ターミナル1は3キロ離れており、確かに急いでいるならタクシーに乗った方がいいのですが、半パニックのお客さんにこの態度はちょっとねぇ…と半ば呆れていると、まるで虫を追い払うような手振りで女の子はどかされてしまいました。
げっ、そうだ次は私の番ですよ。 -
こんなとこで聞かないで、アエロフロートのカウンターで聞けばよかったと後悔しても、あとの祭り。
いまさら逃げるわけにもいかず、おずおずとパスポートとeチケットをかざしながら、「スカジーチェ、パジャールスタ…(あのぉ、大変すみませんが…)」と切り出すと、おばさんは急にニコニコと相好を崩して、「なんとかかんとかパルースキー バリショーエ、ハラショー(たぶん、ロシア語がとっても上手ね、という意味)、シトー?(何の御用ですか?)」と聞いてくるではありませんか。
こっ、ここで英語に切り替えたら、どんな目に遭わされるか!
しかし、これ以上ロシア語話せないんですが…というロシア語もわからないので、おとなしく切符を見せて、「グヂェ…どこ」「カトリ チャス…何時に」とつぶやいて見ると、おばさんはブースから身を乗り出し、後ろのブースを指さすと、めちゃくちゃ流暢な英語で、2時30分から受付が始まりますから。Have a safe flight、と手を振ってくれました。
前の人とのこのあまりの待遇の差に、呆然とする私たち…。っていうか、何で?おばさん、スウェーデン人がキライなの?!そういや、列車でスウェーデンとの領土紛争がどうしたこうしたと聞いた気が…
まあ、ちょっと怖いのであまり深く詮索しないことにしよう。時間があるので、何軒かあるカフェの1つに入りました。店名はショコラドニッツァ、と読めます。あ、知ってる、ガイドにも載ってた有名なお店です。結局街中では行かれなかったけど、空港でやっと入れました。
メニューを検討していると、お姉さんがやってきました。連れがコーヒーと一緒においしいチョコが食べたいんだけど、どれ?と聞くと、メニューのチョコのコーナーを全部指でなぞってハラショーのポーズ(ははは)。1個?というとコレ、と指さしたあと私を指さし、あんたはコレ!と別のを勧めてくれます。結局1個のつもりが2個注文する羽目に…(だって高いんだもん)。でも、どっちもおいしかったです。
と、お会計のときにお姉さんにいうと、カニェーシュナ!(当然でしょ)と威張るポーズ。面白い人です。
チェックインも順調にすみ、2軒しかないショップを冷やかしているとフライトの時間になりました。アエロフロートは到着位置が優遇されているのか、モスクワの空港では国際線に近く、乗り継ぎもとてもスムーズです。
ここにもカフェがたくさんありましたが、そういえばまだ帰国して配るお土産をほとんど買っていません。大急ぎでキオスクを物色します。マトリョーシカの携帯ストラップが手頃だったので欲しかったのですが、2個しかなく、もっとないですか?と聞くと、他のはどう?と勧めてくれます。とても親切なので悪いなと思いつつ、これと同じの、と駄々をこねるとじゃあ、と向かいの売り場の人に声を掛けて、別の売り場のを集めてくれました。
そのときは、観光地の安いお土産みたいに思われちゃうかなと心配だったのですが、帰国してパッケージを開けてみると、裏表がリバーシブルの柄になっていて、(上の写真と下の写真が裏表です)ウケました。実物は小さなものなのですが、こうやって写真を撮って拡大してみると、細かい模様もカワイイですね。金髪の方の女の子の服は、ロシアの伝統的な刺繍柄が入っているなど芸が細かいです。
お支払いはドルかユーロと言われて、大きな額の紙幣しかなかったので、ルーブルでお釣りをもらったらどうしようかと迷いましたが、お釣りはドルで貰えて一安心。
空港ではルーブルの小銭が使える自販機があり、ここにコインを投入して水を買い、小銭を使い切りました。 -
帰りの飛行機は行きと同じAirbus330で快適です。ただ、エンターテイメントも行きと同じ(…)。もうパイレーツ・オブ・カリビアンは見ちゃったしなーと機内誌をめくっていると、機内放映のロシア映画の紹介が目にとまりました。おや、この女優さんはミラ・ジョヴォヴィッチじゃありませんか。そして、ページのしたーーーの方に、添え物のように掲載されている主人公は、『ナイトウォッチ』のアントン・ゴロデツキイ…役をやった、コンスタンチン・ハベンスキーじゃございませんか。
思わぬ邂逅に喜びつつ、映画を鑑賞。原稿を持ち込もうとモスクワにやってきた冴えない田舎教師が、ミラの車にはねられてしまう。ボーイフレンドは責任をミラに押しつけようとし、ミラに一目惚れしたコンスタンチンは、自分の不注意ではねられたと言い張ります。当然ミラの気持ちはコンスタンチンに傾いて…
発端はたわいもないラブストーリーなんですが、コンスタンチンに横恋慕する女校長が結婚式を邪魔しようと画策するあたりから、話は妙な展開に。なぜか地元サッカーチームの名コーチに仕立て上げられ、優勝するまでモスクワに行かれなくなるコンスタンチン。結婚式は、二人の恋はどうなる…?
とまあ、なんてことないラブコメ映画ですが、モスクワの町並みや、いきなり始まる「ゴーリカ攻撃」(新婚さんにキスしろと迫る習慣)とか、サッカー大好きな国民性とか、ロシアの普通の人たちの暮らしが垣間見えてなかなか面白かったです。
それに、ミラのロシア語がまた似合うこと。
エンドロールは撮影時のエピソード集になっており、ミラがロシアに戻り、皆と撮影することが出来てどんなに嬉しいかを語っています(ミラは厳密にいうとロシアではなくウクライナの人らしいけど)。
街を歩いていると、ミラ級の美人がわんさかいるロシア。カワイイものがいっぱいのロシア。近いうちにもっとロシア語を覚えて、ぜひ再訪したいものです。
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