イグアスの滝周辺旅行記(ブログ) 一覧に戻る
今回も2009年10月に行った古い旅行のブログである。<br /> 最初はアルゼンチンの国境を越えてブラジル側から観たのである。<br />イグアスの滝は凄かった。 もう、巨大な滝が地球を壊してしまうのではないかと怖くなるほどだった。私はこれで世界三大瀑布(滝)を観たことになる。<br /> 30年ほど前にナイアガラの滝、前年は南アフリカのビクトリアの滝、そして今回のイグアスの滝だ。それぞれの滝が「われこそは世界一」と強調して譲らない。それなりの理由があるのだ。ナイヤガラの滝は水量が世界一、ビクトリアの滝は落差(高さ)が世界一、そして、イグアスの滝は幅が2キロにも及んで世界一なのだそうだ。<br /> 私が見た限り、イグアスの滝はスケールの大きさではダントツに世界一だった。<br /> イグアスの滝はブラジル側とアルゼンチン側の両方から見ることが出来る。初日はブラジル側だった。ブラジル側特徴はイグアスの滝の全景を見渡せる。バスから降りて2キロ程のの遊歩道を歩いていくと、滝の前まで張り出している橋がある。この橋を先端まで行くと、もう、滝の飛沫でびしょびしょ。あらかじめ用意して着て行った雨合羽なんか役立たずであった、 ここで見る滝は視野が全部滝となる。立体的に自分に迫ってくる。<br /> 晴天だったので、いたるところに虹が掛かっている。虹は空にばかりかかるものでない。光と水滴があれば、光の屈折で虹ができる。満月の夜はルナレインボーと言って「満月に輝く虹」が見られるのだそうだ。<br /> 翌日はアルゼンチン側からの滝観賞。滝つぼを覗き込む展望台がある。そこが、イグアスの滝のクライマックスの「悪魔の喉笛」だ。これは原住民がつけた名前だそうだか、正しく「悪魔の喉笛」だった。<br /> ブラジル側に落ちる瀧の飛沫が煙のように立ち上がっている。轟音が地響きとなって体に伝わってくる。科学や機械文明ではとても叶わぬ大自然の凄さを見ることができた。<br /> C旅行社のハードスケジュールはその日のうちにブエノスアイレスに戻り午後10時過ぎの飛行機(2時間遅れ)でインカ帝国があったリマ(ペルー)に向った。リマに到着したのは午前1時だったが、ペルーとアルゼンチンには2時間の時差があるので、4時間半かかったことになる。ホテルに着いたのが午前2時だった。<br /> 朝5時にはモーニングコールで6時にはクスコに行く飛行機に乗るためにホテルを出た。(まるで人間でなく宅急便のよう)その時はまだ元気で疲労がジワッジワッと蓄積されているのを気付かなかった。<br /> 1時間20分の所要時間でクスコ空港に着いたのは午前9時前だった。クスコは朝日の中で光り輝いていた。ここは標高3400メートルある。その時は全然呼吸困難でなかった。そこから、更に800メートル昇ってインカ帝国の遺跡を見るので、用心のために携帯の酸素ボンベ(15ドル)を買った。リュックサックの中には日本から持参した「食べる酸素」もある。登山病に効くといういうコカ茶もたっぷり飲んでいた。「高山病にかからぬようにするにはあまりしゃべらず、腹式呼吸でゆっくり歩くこと」とガイドブックに書いてあったので、真面目にそれを履行していた。<br /> かねてから、一度は行きたいと思っていた太陽神を崇拝するインカ帝国の都のクスコに今、現実に立っているのだ。もう、ジーンと感動が湧き上がってきた。<br /> クスコは11世紀から12世紀にかけてインカ帝国の首都となってその後400年栄えるが16世紀スペイン人に征服されて、インカ帝国は崩壊してしまう。<br /> インカ帝国時代の優れた文化の一面は石組みの建築にも見られる。ペルーも地震国であるが、複雑な切り込みの礎石や石垣は大地震にも耐えることができた。いろいろ遺跡を見ていると、現代の土建や建築よりも優れた技法を使っているのでないかとさえ思えた。<br /> 4200mの高地でも、私は高山病の症状はなかった。自分はもう、大丈夫と思い込んでいた。<br /> 宿泊したホテルはクスコ市内で、標高3400メートルはある所だ。私の高山病は食欲不振から始まった。針を差し込むような頭痛が絶え間なく続く。 日本から持参した「食べる酸素」は1回9錠まで、最低6時間おきと但書に書いてあるのに20錠くらいを2時間おきに飲んだ。そして、用意しておいたコカ茶をガブガブと飲んでしまったのである。<br /> その結果どういう現象になったか。(ちょっと笑える) パッチリと目がさえて、その挙句、1時間おきにオシッコをしたのである。(一晩で計8回) 私は深夜2時頃、それに気付いて、脱水症状にならないように、日本から持参したお茶に切り替えた。<br /> コカ茶には利尿作用があるのを軽視していたのである。(コカ茶はアメリカ、日本には持ち込めない)「食べる酸素」も興奮剤が入っていると思う。<br /> 2時半からひたすら、腹式呼吸で部屋中の酸素を吸い込んだら、朝には頭痛が遠のいていだ。 食欲も出て来た。<br /> 私は生まれて始めての高山病の体験を憧れのクスコでしたのであった。<br /><br />

南米旅行 2 イグアスの滝とクスコ

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2009/10/02 - 2009/10/11

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ゆらのと

ゆらのとさん

今回も2009年10月に行った古い旅行のブログである。
 最初はアルゼンチンの国境を越えてブラジル側から観たのである。
イグアスの滝は凄かった。 もう、巨大な滝が地球を壊してしまうのではないかと怖くなるほどだった。私はこれで世界三大瀑布(滝)を観たことになる。
 30年ほど前にナイアガラの滝、前年は南アフリカのビクトリアの滝、そして今回のイグアスの滝だ。それぞれの滝が「われこそは世界一」と強調して譲らない。それなりの理由があるのだ。ナイヤガラの滝は水量が世界一、ビクトリアの滝は落差(高さ)が世界一、そして、イグアスの滝は幅が2キロにも及んで世界一なのだそうだ。
 私が見た限り、イグアスの滝はスケールの大きさではダントツに世界一だった。
 イグアスの滝はブラジル側とアルゼンチン側の両方から見ることが出来る。初日はブラジル側だった。ブラジル側特徴はイグアスの滝の全景を見渡せる。バスから降りて2キロ程のの遊歩道を歩いていくと、滝の前まで張り出している橋がある。この橋を先端まで行くと、もう、滝の飛沫でびしょびしょ。あらかじめ用意して着て行った雨合羽なんか役立たずであった、 ここで見る滝は視野が全部滝となる。立体的に自分に迫ってくる。
 晴天だったので、いたるところに虹が掛かっている。虹は空にばかりかかるものでない。光と水滴があれば、光の屈折で虹ができる。満月の夜はルナレインボーと言って「満月に輝く虹」が見られるのだそうだ。
 翌日はアルゼンチン側からの滝観賞。滝つぼを覗き込む展望台がある。そこが、イグアスの滝のクライマックスの「悪魔の喉笛」だ。これは原住民がつけた名前だそうだか、正しく「悪魔の喉笛」だった。
 ブラジル側に落ちる瀧の飛沫が煙のように立ち上がっている。轟音が地響きとなって体に伝わってくる。科学や機械文明ではとても叶わぬ大自然の凄さを見ることができた。
 C旅行社のハードスケジュールはその日のうちにブエノスアイレスに戻り午後10時過ぎの飛行機(2時間遅れ)でインカ帝国があったリマ(ペルー)に向った。リマに到着したのは午前1時だったが、ペルーとアルゼンチンには2時間の時差があるので、4時間半かかったことになる。ホテルに着いたのが午前2時だった。
 朝5時にはモーニングコールで6時にはクスコに行く飛行機に乗るためにホテルを出た。(まるで人間でなく宅急便のよう)その時はまだ元気で疲労がジワッジワッと蓄積されているのを気付かなかった。
 1時間20分の所要時間でクスコ空港に着いたのは午前9時前だった。クスコは朝日の中で光り輝いていた。ここは標高3400メートルある。その時は全然呼吸困難でなかった。そこから、更に800メートル昇ってインカ帝国の遺跡を見るので、用心のために携帯の酸素ボンベ(15ドル)を買った。リュックサックの中には日本から持参した「食べる酸素」もある。登山病に効くといういうコカ茶もたっぷり飲んでいた。「高山病にかからぬようにするにはあまりしゃべらず、腹式呼吸でゆっくり歩くこと」とガイドブックに書いてあったので、真面目にそれを履行していた。
 かねてから、一度は行きたいと思っていた太陽神を崇拝するインカ帝国の都のクスコに今、現実に立っているのだ。もう、ジーンと感動が湧き上がってきた。
 クスコは11世紀から12世紀にかけてインカ帝国の首都となってその後400年栄えるが16世紀スペイン人に征服されて、インカ帝国は崩壊してしまう。
 インカ帝国時代の優れた文化の一面は石組みの建築にも見られる。ペルーも地震国であるが、複雑な切り込みの礎石や石垣は大地震にも耐えることができた。いろいろ遺跡を見ていると、現代の土建や建築よりも優れた技法を使っているのでないかとさえ思えた。
 4200mの高地でも、私は高山病の症状はなかった。自分はもう、大丈夫と思い込んでいた。
 宿泊したホテルはクスコ市内で、標高3400メートルはある所だ。私の高山病は食欲不振から始まった。針を差し込むような頭痛が絶え間なく続く。 日本から持参した「食べる酸素」は1回9錠まで、最低6時間おきと但書に書いてあるのに20錠くらいを2時間おきに飲んだ。そして、用意しておいたコカ茶をガブガブと飲んでしまったのである。
 その結果どういう現象になったか。(ちょっと笑える) パッチリと目がさえて、その挙句、1時間おきにオシッコをしたのである。(一晩で計8回) 私は深夜2時頃、それに気付いて、脱水症状にならないように、日本から持参したお茶に切り替えた。
 コカ茶には利尿作用があるのを軽視していたのである。(コカ茶はアメリカ、日本には持ち込めない)「食べる酸素」も興奮剤が入っていると思う。
 2時半からひたすら、腹式呼吸で部屋中の酸素を吸い込んだら、朝には頭痛が遠のいていだ。 食欲も出て来た。
 私は生まれて始めての高山病の体験を憧れのクスコでしたのであった。

旅行の満足度
5.0
ホテル
4.0
同行者
社員・団体旅行
一人あたり費用
50万円 - 100万円
交通手段
観光バス 飛行機
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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  • イグアスの滝(ブラジル側)表紙も

    イグアスの滝(ブラジル側)表紙も

  • イグアスの滝(アルゼンチン側)悪魔の喉笛

    イグアスの滝(アルゼンチン側)悪魔の喉笛

  • クスコ(ペルー)市内

    クスコ(ペルー)市内

  • インカ帝国の遺跡

    インカ帝国の遺跡

  • 遺跡に行く途中であった少女

    遺跡に行く途中であった少女

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