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泉州から更に100キロ余り南下してアモイへ。<br /><br />アモイは、青島、海南島と並んで、環境の良い海浜の三都市とされているそうだ。<br />また、1980年に初めて置かれた5つの経済特区(深[土川]、珠海、汕頭、厦門、海南)の内の一つでもある。<br /><br />海あり、山あり、高層ビルあり。<br />そして、苦難の近代史や、両岸関係の最前線の地でもある。<br /><br />いろんな顔を持つアモイを、駆け足で見て回った。<br />

福建周遊(2)アモイ――やわらかな海風の吹く美しい町

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2008/08/11 - 2008/08/15

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haozi

haoziさん

泉州から更に100キロ余り南下してアモイへ。

アモイは、青島、海南島と並んで、環境の良い海浜の三都市とされているそうだ。
また、1980年に初めて置かれた5つの経済特区(深[土川]、珠海、汕頭、厦門、海南)の内の一つでもある。

海あり、山あり、高層ビルあり。
そして、苦難の近代史や、両岸関係の最前線の地でもある。

いろんな顔を持つアモイを、駆け足で見て回った。

  • 厦門 環島路<br />天気は快晴、海辺の道路。<br /><br />気持ちよく走っていたら、海の方へ向けて「一国両制統一中国」の巨大文字(台湾へのメッセージ)が現れた。ここは、台湾領の金門諸島と、わずか数キロの距離なのだ。<br />(対して台湾側には「三民主義統一中国」の看板がある)

    厦門 環島路
    天気は快晴、海辺の道路。

    気持ちよく走っていたら、海の方へ向けて「一国両制統一中国」の巨大文字(台湾へのメッセージ)が現れた。ここは、台湾領の金門諸島と、わずか数キロの距離なのだ。
    (対して台湾側には「三民主義統一中国」の看板がある)

  • 胡里山砲台 入口<br /><br />“舞動北京,活力厦門”2008.8月

    胡里山砲台 入口

    “舞動北京,活力厦門”2008.8月

  • 見事なガジュマルの根。<br />見事すぎて、もはや石垣を侵食しているような…

    見事なガジュマルの根。
    見事すぎて、もはや石垣を侵食しているような…

  • 兵営区<br /><br />胡里山砲台:海上防衛のための要塞<br />“八[門虫min3]門戸,天南鎖鑰”<br />清光緒17年(1891年)から建設を開始<br />清末の洋務運動の産物。

    兵営区

    胡里山砲台:海上防衛のための要塞
    “八[門虫min3]門戸,天南鎖鑰”
    清光緒17年(1891年)から建設を開始
    清末の洋務運動の産物。

  • 清政府がドイツのクルップ社より、大枚(銀)をはたいて購入した大砲。<br />砲身長さ13.13m、砲口直径28cm、射程距離16km<br />現存する世界最大の海岸砲としてギネスにも載っている。<br /><br />当初は2門あったが、現存するのは1門のみ。<br />もう1門は、1958年“大煉鋼鉄”運動の中で取り壊され、原料として使用された。

    清政府がドイツのクルップ社より、大枚(銀)をはたいて購入した大砲。
    砲身長さ13.13m、砲口直径28cm、射程距離16km
    現存する世界最大の海岸砲としてギネスにも載っている。

    当初は2門あったが、現存するのは1門のみ。
    もう1門は、1958年“大煉鋼鉄”運動の中で取り壊され、原料として使用された。

  • アヘン戦争、日清戦争に敗れ、列強諸国との不平等条約を余儀なくされた清末の時代。もはや、このクルップ大砲が実際に効力を発揮することはなかったという。<br /><br />唯一の戦績は、時代が下った1937年、進撃してきた日本艦隊を撃退したこと。<br />しかし、翌1938年、今度は北側から奇襲してきた日本軍に、アモイはあえなく占領されてしまうのであった。<br />

    アヘン戦争、日清戦争に敗れ、列強諸国との不平等条約を余儀なくされた清末の時代。もはや、このクルップ大砲が実際に効力を発揮することはなかったという。

    唯一の戦績は、時代が下った1937年、進撃してきた日本艦隊を撃退したこと。
    しかし、翌1938年、今度は北側から奇襲してきた日本軍に、アモイはあえなく占領されてしまうのであった。

  • “歴史告訴我們”:歴史が教えてくれること<br /><br />有人説:落后就要挨打,発展才是硬道理。<br />我認為:搶来的不能長久,終究還是要物帰原主。<br />

    “歴史告訴我們”:歴史が教えてくれること

    有人説:落后就要挨打,発展才是硬道理。
    我認為:搶来的不能長久,終究還是要物帰原主。

  • かつて「九節砲」が置かれた砲台は、現代人が海を眺める格好の展望台となっている。<br />一衣帯水の向こうには、金門諸島の大担島、二担島。

    かつて「九節砲」が置かれた砲台は、現代人が海を眺める格好の展望台となっている。
    一衣帯水の向こうには、金門諸島の大担島、二担島。

  • 「小三通」が実現している金厦海域。<br />金門島とアモイの大嶝島を結ぶ「金嶝大橋」建設の構想も聞いたことがあるが、あの話はどうなったのだろう?

    「小三通」が実現している金厦海域。
    金門島とアモイの大嶝島を結ぶ「金嶝大橋」建設の構想も聞いたことがあるが、あの話はどうなったのだろう?

  • 歴史陳列館にて<br />厦門南水道 大砲配置図

    歴史陳列館にて
    厦門南水道 大砲配置図

  • 清兵の発砲ショー<br />遠くからのぞき見ただけ。<br /><br />手前の後ろ姿は王ガイド

    清兵の発砲ショー
    遠くからのぞき見ただけ。

    手前の後ろ姿は王ガイド

  • 続いて、南普陀寺へ。<br />“鷺島名山” これが南普陀寺の山門。“鷺島”はアモイの別称。<br />唐代創建の“千年古刹”。<br />五老峰のふもとにつくられ、華南きっての名刹とされる。<br />当初は「普照寺」といったが、観音菩薩を祀り、四大仏教道場の一つ普陀山(浙江)の南にあることから、清代に「南普陀寺」と名づけられた。<br />境内に[門虫min3]南仏学院もある。

    続いて、南普陀寺へ。
    “鷺島名山” これが南普陀寺の山門。“鷺島”はアモイの別称。
    唐代創建の“千年古刹”。
    五老峰のふもとにつくられ、華南きっての名刹とされる。
    当初は「普照寺」といったが、観音菩薩を祀り、四大仏教道場の一つ普陀山(浙江)の南にあることから、清代に「南普陀寺」と名づけられた。
    境内に[門虫min3]南仏学院もある。

  • 木綿樹 ワタノキ

    木綿樹 ワタノキ

  • 天王殿<br />修築中<br /><br />獅子と並んで、外側には象も。

    天王殿
    修築中

    獅子と並んで、外側には象も。

  • 天王殿の文字(趙朴初)も新聞紙でカバー。

    天王殿の文字(趙朴初)も新聞紙でカバー。

  • 獅子

    獅子

  • 天王殿の後ろ側<br />“千仏応身”

    天王殿の後ろ側
    “千仏応身”

  • 香炉と大雄宝殿

    香炉と大雄宝殿

  • 報恩塔と大雄宝殿

    報恩塔と大雄宝殿

  • この摩崖刻石にコインを投げて、落ちて来なければ幸運がとどまるとされる。

    この摩崖刻石にコインを投げて、落ちて来なければ幸運がとどまるとされる。

  • 敬業亭

    敬業亭

  • 多くの人が集まる「佛」の字。<br /><br />念佛一声福増无量<br />礼佛一拜罪滅河沙<br />

    多くの人が集まる「佛」の字。

    念佛一声福増无量
    礼佛一拜罪滅河沙

  • 「佛」の前でVサインの親子。

    「佛」の前でVサインの親子。

  • 金炉亭<br />紙銭やお経を燃やすための焼却炉

    金炉亭
    紙銭やお経を燃やすための焼却炉

  • 大悲殿 藏経閣から撮影<br />千手観音(大慈大悲観世音菩薩)を祀る。

    大悲殿 藏経閣から撮影
    千手観音(大慈大悲観世音菩薩)を祀る。

  • 大雄宝殿 後ろから撮影

    大雄宝殿 後ろから撮影

  • 羅漢堂

    羅漢堂

  • 再び、大雄宝殿<br />後方は五老峰。<br />時刻は17:30。少し陽が傾いてきた。

    再び、大雄宝殿
    後方は五老峰。
    時刻は17:30。少し陽が傾いてきた。

  • 万寿塔<br />放生池、蓮池の向こうはアモイ大学。<br /><br />厦大は、シンガポールのゴム王と言われる華僑実業家陳嘉庚が1921年に創設した大学。<br />陳嘉庚は、故郷の集美区に一大学園都市集美学村を作るなどした偉大な愛国者。(衣錦還郷,落葉帰根)

    万寿塔
    放生池、蓮池の向こうはアモイ大学。

    厦大は、シンガポールのゴム王と言われる華僑実業家陳嘉庚が1921年に創設した大学。
    陳嘉庚は、故郷の集美区に一大学園都市集美学村を作るなどした偉大な愛国者。(衣錦還郷,落葉帰根)

  • アモイ駅

    アモイ駅

  • アモイ駅 切符売り場<br />小さな駅で、人も少なかった。<br /><br />案内板には南昌行きの列車の情報。<br /><br />“走進厦門站,親情伴ni3行”

    アモイ駅 切符売り場
    小さな駅で、人も少なかった。

    案内板には南昌行きの列車の情報。

    “走進厦門站,親情伴ni3行”

  • ホテル(華夏大酒店)の部屋からの眺め。<br />右手がアモイ駅と、前夜行った世貿商城。<br />距離は近いのだが、道路が施工中で、暗くて足場の悪い工事現場の中を通って行かねばならなかった。<br /><br /><br />福建周遊(3)南靖土楼――客家の人々の暮らし に続く。<br />

    ホテル(華夏大酒店)の部屋からの眺め。
    右手がアモイ駅と、前夜行った世貿商城。
    距離は近いのだが、道路が施工中で、暗くて足場の悪い工事現場の中を通って行かねばならなかった。


    福建周遊(3)南靖土楼――客家の人々の暮らし に続く。

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