2011/08/17 - 2011/08/30
308位(同エリア1980件中)
Chieさん
成田からチューリッヒに到着した8月17日は、市内の気温が34度の猛暑、Zermattは16度でした。
Riffelhorn,Breithorn(4,165m)、マッターホルン(4,478m)、モンテローザ(4,634m)、Wellenkuppe(3,903m), Zinalrothorn(4,221m)の登頂記です。
ReffelhornはEGG(レベル4b)ルート、BreithornはハーフトラバースをそれぞれRotenborden、マッターホルングレイシャーパラダイスから日帰りで登りました。
マッターホルンはヘルンリルート登攀で、前日と登攀後にヘルンリヒュッテ(3,260m)に宿泊してます。登攀開始は2011年8月21日午前4時半、ソルベイ小屋午前7時、山頂午前9時半、登攀終了は同日午後1時半でした。
モンテローザはDufourspitze登攀で、前日と登攀後にモンテローザヒュッテ(2,795m)に宿泊しています。登攀開始は2011年8月24日午前2時半、山頂午前9時半、登攀終了は同日午後12時半でした。
なお、Rotenbordenからモンテローザヒュッテまで往路2時間50分、復路約2時間を要しました。
Wellenkuppe, Zinalrothornはツェルマットの駅の向こう側をエーデルワイス、トリフトと登ったところにあるRothorn Hutte(3,198m)をベースとして2泊3日で登攀しました。ZermattからRothorn Hutteまでは標高差約1600m、往路4時間、復路約3時間を要しました。
ガイドはすべて国際山岳ガイドHarald Juenです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- スイスインターナショナルエアラインズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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8/18 8:00にGornergrat鉄道のZermatt駅で待ち合わせしRiffelbarg下車、取りつきまで歩きました。
写真はReffelhornのEGG(レベル4b)登りはじめです。 -
Reffelhornの頂上方向
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Reffelhorn山頂です。マッターホルンやモンテローザが見えます。
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イチオシ
1か所Fixロープで降りた以外は歩いて降りられます。Riffelbargに午後1時半に到着しました。その後、高度順応のためGonergratに鉄道で上り3時半まで過ごしました。
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8/19 6:45Matterhorn Graciar Paradise乗り場でガイドと待ち合わせです。ゴンドラ山頂に午前8時到着。写真は乗継駅でゴンドラを待っています。
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ブライトホルン方面はお天気がよいのですが、なんとこの後、正午ごろ雪になります。
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ゴンドラ乗り場から歩き出します。
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ブライトホルン、ハーフトラバース、フルトラバースそれぞれのルートに歩いていきます。私はハイキングポールを下山時に使用、ピッケル不使用でした。クレバスがありますので注意が必要です。
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雪道歩きの後、左側の岩稜からクライミング開始です。
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4級のクライミングが一部あります。また1か所少しですがハングもあります。
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岩には雪がなく、岩稜はアイゼンなしで登れました。
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後ろのフルトラバースのコースが見えます。クライミングの後、雪道歩きになりMid Summittから登り返しの後ブライトホルン山頂に至ります。午後1時にゴンドラ乗り場に戻りました。
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8/20 宿の近くのバス停で12:20のバスに乗り、ケーブルカー乗り場まで行く。
シュワルツゼーを1:15頃出発。通常2時間でヘルンリヒュッテに到着します。ガイドから翌日に疲れを残さないため3時間かけて歩くように指示があり、ゆっくり歩きました。この日も天気がよく、マッターホルンは登山可能でした。
120-130人くらいの人が宿泊していました。夕食は午後7時、トマトスープ、チキンカレーライス、チョコレートムースです。1泊2食80CHFです。マッターホルンガイド付き登山者は、ガイドの宿泊費も負担します。去年と同様、洗面所の水は出ません。飲料水やスポーツドリンクは、購入できます。 -
8/21 今日も快晴、無風のベストコンディション!起床は午前4時、すぐ朝食(パン、チーズ、コーヒー、紅茶、ハーブティー、ジャム等)です。私は愛飲しているMusashiのNI,CHEN、カーボショッツ2つを飲みました。前夜、MusashiのReplenishを1.5Lプラティパス(ホースがついている)に用意し、リュックにセットしておきました。行動食はカロリーメイト2つ、カーボショッツ2つを持参しましたが、山頂でカロリーメイト1つとカーボショッツ1つしか飲みませんでした。
装備は次の通りです。28Lリュック、グリベルアイゼン、ヘルメット、ヘッドランプ、靴はスポルティバ トランゴ。ガイドの指示により、ポール、ピッケル、セルフビレイ、スリング、カラビナは持っていきませんでした。装備は軽量、迅速な登攀が成功のカギです。
服装は、モンベル雪山用シャツとズボン、マムート速乾シャツ、マムートマウンテニアリングパンツ(ソフトシェル)、ノースフェースサミットパンツ(ハードシェル)、パタゴニアベースレイヤー上着(3シーズン用フリース)、マムート薄手帽子、モンベル皮手袋(薄手)、ゲートル、ハーネス装着で登山開始しました。ソルベイ小屋上部でフィックスロープの順番待ち時に、ノースフェースのハードシェル(上着)を着用しました。 -
登山開始は午前4:20。5分前にはヘルンリ小屋のドアの前に20人ほど登山者が行列し、我先にと登山を開始しました。私は4:30出発。ヘルンリ小屋の上までアイゼンなしで上ります。
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ソルベイ小屋が見えます。
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イチオシ
山頂の雪田下には、(確か最後の)短いFixロープが右側に、左側にチェーン(ちょうどHの形)があり、4級かなと思いました。ちなみに、私はトップロープ10a(クライミングシューズ)、5.8(登山靴)です。
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ソルベイ小屋の下の登りです。ソルベイ小屋には予定通り午前7時前(ヘルンリから2時間25分)で到着しました。小屋前で立ったまま小休止し、すぐに歩き出します。
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Fixロープは、運動会の綱引きのロープと同じくらいの太さです。
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ここからはアイゼンを装着します。気温が高いので、雪は解け気味です。
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イチオシ
アイゼン装着時に、その日唯一の日本人男性登山者に撮影してもらった写真です。
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Fixロープが続きます。国内でゴボウのぼりを5週間練習したので、Fixロープ対策は万全です。
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イチオシ
スイス側の山頂です。向こう側はイタリアルートの山頂で、クロスがあります。山頂からはフランスのモンブランも見えました。山頂まで5時間弱(ソルベイ小屋から約2時間半)でした。
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山頂直下の登りは、剣の源次郎尾根から山頂に登る時の最後の登り似ていると思いました。
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山頂直下の像
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イチオシ
下りも急です。手、足、腰を下げて、次々と下ります。ガイドがハーフイタリアンヒッチで下してくれるピッチもあります。ガイドとショートロープで行動するため、エイト環、ATC不使用です。ガイドは自分で降りるのですから、すごいです。下山は4時間休憩なしで下れました。
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ソルベイ小屋の内部です。
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急な下りがずっと続きます。
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イチオシ
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取り付きに下山しました。往復9時間でした。
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イチオシ
ヘルンリヒュッテで昼食後、ガイドと記念撮影。ガイドは、私の友人で国際山岳ガイドHarald Juen.少しですが、日本語も話せます。私が履いているのは、ヒュッテに用意されているサンダル。他のヒュッテでもサンダルがあります。
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午後6時ごろ滑落者を救助するためにヘリが来ました。マッターホルンに名残惜しいので、今日もソルベイ小屋に泊まります。夕食はトマトスープ、ビーフシチュー、ライス、カスタードムースです。夕食後にガイドと祝杯をあげ、登山証明書をもらいました。
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8/22 朝食をゆっくり食べ、シュワルツゼーに向けて下山開始です。今日もお天気がよくマッターホルン登山可能です。
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8/22 午前11時半ごろ宿(Medi)に戻りました。荷物を整理し、洗濯、明日からののモンテローザに向けて準備と休養です。ちなみに駅前のCoopにはお寿司があったので食べてみましたが、冷蔵温度が低すぎるのかお米が固くなっていました。Mediはシングルで1泊50CHF。シャワー、ミニキッチン付で駅にも近く、便利です。去年に続き今年もMediに泊まりました。
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8/23 今日お天気がいいのですが、予報では夜に雷雨の可能性ありです。ガイドと午後3:12発のGornergrat鉄道でRotenbordenに上りました。この梯子までは下り、この後氷河歩きです。
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川を渡ります。
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今年は水量が多いそうです。
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モンテローザ氷河はクレバスだらけ。私はアイゼンとアンザイレンなしでしたが、ガイドと一緒に歩きました。
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氷河歩きが終わると、ロープ月の岩場を登ります。
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旧モンテローザヒュッテ跡です。
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ガレバを歩いて、モンテローザヒュッテに到着です。到着は、夕食直前の午後6時でした。
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ヒュッテは1、2年前にできたばかりで綺麗です。各部屋には2段ベット、荷物置き場があり、ベットはほかの人とくっついて寝なくていいように配置されています。
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女性の洗面所、シャワー、トイレは3階にあります。洗面所の奥がシャワーになっていて、フロントで3分5CHFのシャワーコインを購入して使いました。シャンプーや石鹸はありません。洗面所は水が出ますが、飲用できません。
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ヒュッテにいる猫。ヒュッテの外にはテラス席があり、脇にあるポリタンクに夕食後から翌朝まで紅茶(少し甘いフルーツティーのような味)が用意されます。生温いのですが、ハイキング用に1人1L無料で水筒に詰められます。
夕食はネームプレートがある席に座ります。サラダ、スープ、メイン、デザートが出ました。 -
8/24朝食は午前2時で、オレンジジュース、ミルク、シリアル、パン、チーズ、コーヒー、紅茶がありました。モンテローザの最高峰Dufourspitzeに向けて午前2時半に出発です。天気予報では、3800mで風速50メーターなので心配です。雪が舞って、風が出てきました。
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強風ですが、幸いなのは気温がそれほど低くないこと。服装はマッターホルンの時より1枚上着のフリースを多くし、靴下を更に厚手のものにし、手袋は薄手、中厚ウール、オーバー手袋の3レイヤーです。手足の指は冷たくありません。念のためカイロをもっていましたが、使用しませんでした。装備でマッターホルンと違うのは、ピッケル携帯、ヘルメット不携帯でした。
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強風で引き返しが検討されましたが、稜線を歩く先行パーティーが下山しません。向こうに見える稜線にあがると風は弱まりました。
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4100mくらいから岩稜クライミングです。モンテローザヘリ登山というのもあり、ヘリ登山の場合は4100m位までヘリで上がり、登りは岩稜クライミング部分だけ登攀します。1日で登攀して下山できるので便利です。
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最後の登りはFixロープ
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9:34山頂到着
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これを読んだときは感動しました。
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下り始めもFixロープです。
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Fixロープ下から山頂方面
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マッターホルンも見えます
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クレバスもあります
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モンテローザヒュッテが見えてきました。
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12:30に下山完了。往復10時間でした。モンテローザヒュッテにもう1泊します。水1.25L, 朝食時にカーボショッツ、Musashi(Ni, Chen)。山頂でカロリーメイトとNi。
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8月25日氷河を歩いてRotenbordenに向かいます。アイゼンが必要でした。
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これを登ります。
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下りはゆっくり歩いて2時間弱でした。
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8月26日ZermattからRothorn Hutte(3,198m)に登ります。標高差1,578mで4時間(途中Triftで30分休憩)でした。
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TriftからRothorn Hutte方向
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8月26日は金曜日で全部で5名くらいしか宿泊者がおらず、部屋は1人で使いました。部屋はきれいです。
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この小屋は本当に食事が美味しいです。26日の夕食。席は決まっています。
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8月27日 写真左側の山頂Wellenkuppe 3,903mに向けて8:30am登頂開始
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昨晩は少し降雪がありました
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途中でアイゼンをつけました。クレバスもあります。
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朝の晴天もつかの間、吹雪です。山頂到着12:20
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下山途中です。
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マッターホルンの北壁を見ながら下山
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8月27日は土曜日で満室でした。ガイドのHaraldと一緒に夕食後にキッチンのお手伝いです。ハイキング用の甘いお茶を水筒に詰めてくれます。
ヒュッテには洗面所があり水が出ますが、飲用水ではありません。 -
8月28日 朝食は午前4時。Zinalrothorn 4,221mに向け4:30に登頂開始。標高差1,023m レベル3クライミング。コースの半分くらいはクライミングでした。オーバーハングありで、テンションかかる。
朝食時にMusashi(Ni)し、登山中は水750ml,カーボショッツ2つ、カロリーメイト1つ。 -
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マッターホルンの北壁 思わず登りたくなります。
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山頂方向
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クライミングは標高差で500m位 アイゼンを脱いでクライミング開始です。
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手袋をしての登りです。
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後続が続々と続いています。
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稜線歩きもあります。
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山頂が見えます。
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山頂到着10:00
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イチオシ
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イチオシ
ガイドのHarald Juenと一緒に。
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下山途中
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途中でアイゼンを脱ぎました
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2:10下山完了 合計9時間半でした。今日はこのままZermattまで下山します。Zermattまで約3時間でした。
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