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旅は8日目、ドブロヴニクからザダールまでアドリア海に沿って北上してきたが、ここで一旦海を離れ、内陸へ足を向ける。まず向かうのはプリトヴィッツェ国立公園。大小の滝や湖沼が広がる、世界自然遺産に指定されている美しい公園で、これまでの海沿いの明るい街並みとはまた違った、マイナスイオンいっぱいの中での散策を楽しむ。

クロアチア・スロベニア・イタリア(8日目・プリトヴィッツェ国立公園)

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2010/06/02 - 2010/06/20

70位(同エリア86件中)

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22

れむ

れむさん

旅は8日目、ドブロヴニクからザダールまでアドリア海に沿って北上してきたが、ここで一旦海を離れ、内陸へ足を向ける。まず向かうのはプリトヴィッツェ国立公園。大小の滝や湖沼が広がる、世界自然遺産に指定されている美しい公園で、これまでの海沿いの明るい街並みとはまた違った、マイナスイオンいっぱいの中での散策を楽しむ。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
3.5
グルメ
3.0
ショッピング
1.0
交通
3.0
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
15万円 - 20万円
交通手段
高速・路線バス 徒歩
航空会社
ルフトハンザドイツ航空 スイスインターナショナルエアラインズ
旅行の手配内容
個別手配
  • ザダールで宿泊したホテル「コロヴァーレ」はアドリア海のすぐそば。朝、部屋から外を眺めると、今日も相変わらずとても良い天気。プールもアドリア海も、向こう側の島もそして空も、みんな青一色。<br /><br />ホテルで朝食を取り、バスターミナルへ向かう。

    ザダールで宿泊したホテル「コロヴァーレ」はアドリア海のすぐそば。朝、部屋から外を眺めると、今日も相変わらずとても良い天気。プールもアドリア海も、向こう側の島もそして空も、みんな青一色。

    ホテルで朝食を取り、バスターミナルへ向かう。

  • ザダールから乗り込んだバスは、プリトヴェッツェ経由のザグレブ行き。<br /><br />バスはザダールを出ると、高速道路に乗り、深く入り組んだ湾をわたり、灌木が茂る山脈を越えてゆく。徐々にアドリア海を離れて内陸方面へ。

    ザダールから乗り込んだバスは、プリトヴェッツェ経由のザグレブ行き。

    バスはザダールを出ると、高速道路に乗り、深く入り組んだ湾をわたり、灌木が茂る山脈を越えてゆく。徐々にアドリア海を離れて内陸方面へ。

  • バスは順調に走っていたが、地図で見るとあと10キロほどでプリトヴィッツェ、というところでドライブインに入り、30分ほどの休憩。どうせならプリトヴィッツェで休憩にしてくれればよいものを・・・と思いながら、そのあたりをぶらぶら。<br /><br />ドライブインの裏手に歩いてみると、何やら大きな動くものが。近寄ってみると、なんとクマが飼われている。なぜこんなところでクマが・・・。改めてみるとドライブインの看板にはクマの絵が描かれ、入口には剥製が。このドライブインのシンボルのようです。

    バスは順調に走っていたが、地図で見るとあと10キロほどでプリトヴィッツェ、というところでドライブインに入り、30分ほどの休憩。どうせならプリトヴィッツェで休憩にしてくれればよいものを・・・と思いながら、そのあたりをぶらぶら。

    ドライブインの裏手に歩いてみると、何やら大きな動くものが。近寄ってみると、なんとクマが飼われている。なぜこんなところでクマが・・・。改めてみるとドライブインの看板にはクマの絵が描かれ、入口には剥製が。このドライブインのシンボルのようです。

  • この日泊まったのは、「Vila Plitvicka」という民宿。実際はプリトヴィッツェ国立公園の手前にあるムキニェという村にあったのだが、予約したサイトでの地図上の位置が異なっていたため場所がわからず、宿のおかみさんに迎えに来てもらう羽目に。<br /><br />ムキニェは小さなスキー場のそばにある山間いの小さな村で、こうした民宿が数軒。美しい緑が周囲に広がるのどかな地区。

    この日泊まったのは、「Vila Plitvicka」という民宿。実際はプリトヴィッツェ国立公園の手前にあるムキニェという村にあったのだが、予約したサイトでの地図上の位置が異なっていたため場所がわからず、宿のおかみさんに迎えに来てもらう羽目に。

    ムキニェは小さなスキー場のそばにある山間いの小さな村で、こうした民宿が数軒。美しい緑が周囲に広がるのどかな地区。

  • ムキニェ村から公園入口までは、入口がちょっとわかりにくいが山の中を歩く小路があり、徒歩20分ほどで公園に至る。<br /><br />公園の入場には料金を取られるが、ハイキングコースが多く設けられているほか、園内を走るバスや船も園内は無料で運行していて、手軽に観光が楽しめるようにしっかりと整備されている。

    ムキニェ村から公園入口までは、入口がちょっとわかりにくいが山の中を歩く小路があり、徒歩20分ほどで公園に至る。

    公園の入場には料金を取られるが、ハイキングコースが多く設けられているほか、園内を走るバスや船も園内は無料で運行していて、手軽に観光が楽しめるようにしっかりと整備されている。

  • 公園内は広く、またEntrance No.1、No.2の二つの入場口があるため、出入りの入場口と所要時間に応じていくつかのハイキングルートが設定されている。(下記プリトヴィッツェ国立公園のサイト)<br />http://www.np-plitvicka-jezera.hr/en/index.php?option=com_content&amp;view=article&amp;id=71&amp;Itemid=85<br /><br />自分たちのいるEntrance No.2から入り同じところに戻ってくる4-6時間のコース、Hコースを選択。まずバスに乗り、奥のほうにあるSt4というバス停まで向かうと、あたり一帯には静かな湖沼が広がる。

    公園内は広く、またEntrance No.1、No.2の二つの入場口があるため、出入りの入場口と所要時間に応じていくつかのハイキングルートが設定されている。(下記プリトヴィッツェ国立公園のサイト)
    http://www.np-plitvicka-jezera.hr/en/index.php?option=com_content&view=article&id=71&Itemid=85

    自分たちのいるEntrance No.2から入り同じところに戻ってくる4-6時間のコース、Hコースを選択。まずバスに乗り、奥のほうにあるSt4というバス停まで向かうと、あたり一帯には静かな湖沼が広がる。

  • ここからハイキング開始。きちんと整備された歩きやすいハイキングコースが続く。初めはバスの乗客が連なって渋滞気味だが、徐々に皆散って行って、静かな世界が広がってくる。<br /><br />大小さまざまな湖沼が次から次へと現れ、水が無数の滝となって流れる。歩を進めていくごとにひとつひとつ違った景色に出くわす。

    ここからハイキング開始。きちんと整備された歩きやすいハイキングコースが続く。初めはバスの乗客が連なって渋滞気味だが、徐々に皆散って行って、静かな世界が広がってくる。

    大小さまざまな湖沼が次から次へと現れ、水が無数の滝となって流れる。歩を進めていくごとにひとつひとつ違った景色に出くわす。

  • 水の中を覗くと、たくさんの魚が。なんと豊かな森と水なのだろう。

    水の中を覗くと、たくさんの魚が。なんと豊かな森と水なのだろう。

  • 水の色もさることながら、木々の緑もまた大変美しい。<br /><br />これまでずっと太陽の燦々と輝くアドリア海沿いの街々を歩いてきただけに、久しぶりにこうした山の中に入ってさわやかな空気を浴びるのも、とても気持ちがいい。

    水の色もさることながら、木々の緑もまた大変美しい。

    これまでずっと太陽の燦々と輝くアドリア海沿いの街々を歩いてきただけに、久しぶりにこうした山の中に入ってさわやかな空気を浴びるのも、とても気持ちがいい。

  • P2というポイントまで来たところで前半が終了。ちょうどEntrance No.2から対岸に位置する。<br /><br />ここから船に乗ってP3というポイントまで移動し、後半の散策へ。

    P2というポイントまで来たところで前半が終了。ちょうどEntrance No.2から対岸に位置する。

    ここから船に乗ってP3というポイントまで移動し、後半の散策へ。

  • こちらにも小さな魚が群れをなして泳いでいる。<br />水がまたとれも綺麗で、水の底までくっきりと見える。

    こちらにも小さな魚が群れをなして泳いでいる。
    水がまたとれも綺麗で、水の底までくっきりと見える。

  • 海から数十キロ程度しか離れていないがこのような複雑で美しい地形を作り出しているのは、石灰岩主体のカルスト地形による。<br /><br />石灰岩はサンゴの死骸が長い年月を経て石になったもの。水に溶けやすくて鍾乳洞なども多くがこうしたカルスト地形でできる。プリトヴィッツェの北のほう、スロベニア南部にも多くの鍾乳洞などが点在しているが、こうしたカルスト地形がこのあたり一帯に広がっているのだろう。

    海から数十キロ程度しか離れていないがこのような複雑で美しい地形を作り出しているのは、石灰岩主体のカルスト地形による。

    石灰岩はサンゴの死骸が長い年月を経て石になったもの。水に溶けやすくて鍾乳洞なども多くがこうしたカルスト地形でできる。プリトヴィッツェの北のほう、スロベニア南部にも多くの鍾乳洞などが点在しているが、こうしたカルスト地形がこのあたり一帯に広がっているのだろう。

  • カルスト地形は様々な複雑な地形を造りだし、滝やせせらぎもあれば、こうした静かで雄大な雰囲気を感じさせる場所も。<br /><br />一時は雨がぽつぽつ落ちてきて天気が心配されたが、ここにきてまた青空が広がってきて、山と水面にも美しさが戻ってきた。

    カルスト地形は様々な複雑な地形を造りだし、滝やせせらぎもあれば、こうした静かで雄大な雰囲気を感じさせる場所も。

    一時は雨がぽつぽつ落ちてきて天気が心配されたが、ここにきてまた青空が広がってきて、山と水面にも美しさが戻ってきた。

  • 遊歩道をはさんで、左側は激しい流れ、右側には青々とした水が湛えられている。その中に木々の緑が巧みに配置されている。

    遊歩道をはさんで、左側は激しい流れ、右側には青々とした水が湛えられている。その中に木々の緑が巧みに配置されている。

  • 船でP3に渡った先、Entrance 1のほうへ向かっていくと、箱庭のような池の点在する地形から、徐々に崖がそそり立ち無数の滝が落ちる雄大な景色が広がってくる。<br /><br />水の流れも急になり、水しぶきを上げて勢いよく流れ落ちる。

    船でP3に渡った先、Entrance 1のほうへ向かっていくと、箱庭のような池の点在する地形から、徐々に崖がそそり立ち無数の滝が落ちる雄大な景色が広がってくる。

    水の流れも急になり、水しぶきを上げて勢いよく流れ落ちる。

  • そそり立つ崖の上から流れ落ちる滝。水がたくさんに枝分かれして、無数の糸のようになって落ちてくる。近くから見ると結構な迫力。

    そそり立つ崖の上から流れ落ちる滝。水がたくさんに枝分かれして、無数の糸のようになって落ちてくる。近くから見ると結構な迫力。

  • ここから上へ向かって道は上り坂に。さきほど歩いた遊歩道を眼下に見下ろす。近くで見ると激しい流れだった水も、上から見ると穏やかな箱庭のよう。<br /><br />きれいに弧を描く遊歩道も自然にうまく溶け込んでいて、美しい景色を作り出している。

    ここから上へ向かって道は上り坂に。さきほど歩いた遊歩道を眼下に見下ろす。近くで見ると激しい流れだった水も、上から見ると穏やかな箱庭のよう。

    きれいに弧を描く遊歩道も自然にうまく溶け込んでいて、美しい景色を作り出している。

  • 一番奥まで来て、向こうに見えるのはプリトヴィッツェ国立公園の中で、そしてクロアチアでも一番大きな滝という、「ヴェリキ・スラップ」。いくつもの線に分かれて、段になって約500mの高さを落下する景色は実に壮大。<br /><br />ここから上に少し歩いて道路に出、ST1からバスに乗ってEntrance No.2に戻る。合計4時間ほどの実に気持ちの良いハイキングでした。

    一番奥まで来て、向こうに見えるのはプリトヴィッツェ国立公園の中で、そしてクロアチアでも一番大きな滝という、「ヴェリキ・スラップ」。いくつもの線に分かれて、段になって約500mの高さを落下する景色は実に壮大。

    ここから上に少し歩いて道路に出、ST1からバスに乗ってEntrance No.2に戻る。合計4時間ほどの実に気持ちの良いハイキングでした。

  • ムキニェ村に戻っても食事するところはほとんどなさそうなので、夕食は公園付近で。といっても公園付近にもあるのはホテルが2、3あるだけなので、夕食を食べるところは自ずと限られる。<br /><br />プリトヴィッツェで一番高級だというHotel Jezeroのレストランで食事。といっても山の中のホテル併設レストランということもあってか、きれいな食堂という雰囲気。まだ早めだったからかほとんどお客はおらず。

    ムキニェ村に戻っても食事するところはほとんどなさそうなので、夕食は公園付近で。といっても公園付近にもあるのはホテルが2、3あるだけなので、夕食を食べるところは自ずと限られる。

    プリトヴィッツェで一番高級だというHotel Jezeroのレストランで食事。といっても山の中のホテル併設レストランということもあってか、きれいな食堂という雰囲気。まだ早めだったからかほとんどお客はおらず。

  • 海からそこまで離れていないとはいえ、やはり山の中なので川魚のグリル。それにパスタを注文。<br /><br />川魚はシンプルで美味しかったような気がする。パスタはいくらイタリアから近いとは言え、やはりイタリアには及ばないようです。

    海からそこまで離れていないとはいえ、やはり山の中なので川魚のグリル。それにパスタを注文。

    川魚はシンプルで美味しかったような気がする。パスタはいくらイタリアから近いとは言え、やはりイタリアには及ばないようです。

  • デザートに頼んだ、リンゴ入りの「シュトゥルドゥラ」。オーストラリアのお菓子シュトゥルーデルのクロアチア版なのだろう。(クロアチアとオーストラリアは途中にスロヴェニアを挟むが、距離にすると数十キロ程度。)<br /><br />クロアチアでも定番のお菓子のようで、あちこちで食べられるらしい。派手さはないが素直に美味しい味。

    デザートに頼んだ、リンゴ入りの「シュトゥルドゥラ」。オーストラリアのお菓子シュトゥルーデルのクロアチア版なのだろう。(クロアチアとオーストラリアは途中にスロヴェニアを挟むが、距離にすると数十キロ程度。)

    クロアチアでも定番のお菓子のようで、あちこちで食べられるらしい。派手さはないが素直に美味しい味。

  • こちらはクレープ、「パラチンケ」。こちらはハンガリーが本場で、やはり中部ヨーロッパで食べられる。<br /><br />クロアチアの料理は旧ユーゴスラビアだけでなく、こうしてイタリアやオーストリア、ハンガリーなど周辺の様々な国々の食文化を受けているのだろう。<br /><br />周囲には何もないので、食後はムキニェの村に戻り、翌朝が早いので早めに就寝。翌日はいよいよクロアチアを後にし、スロヴェニアへ。

    こちらはクレープ、「パラチンケ」。こちらはハンガリーが本場で、やはり中部ヨーロッパで食べられる。

    クロアチアの料理は旧ユーゴスラビアだけでなく、こうしてイタリアやオーストリア、ハンガリーなど周辺の様々な国々の食文化を受けているのだろう。

    周囲には何もないので、食後はムキニェの村に戻り、翌朝が早いので早めに就寝。翌日はいよいよクロアチアを後にし、スロヴェニアへ。

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