2011/08/20 - 2011/08/22
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harihariさん
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平成23年8月。
美味しいものと温泉を求めて、能登半島へ行きました。
穴水から向こうは電車がないので、七尾からはレンタカーで巡ることに。
そして、せっかく車を借りたからには、車でしか行けない場所まで足を伸ばしみたいと、能登に点在する古民家を貪欲に探訪してみました。
一日目…大阪~七尾~穴水~能登~珠洲。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー JR特急 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
金曜日午後10時。JR大阪駅。
リニューアルされて分かりやすくなったバスターミナルで、金沢へ向かう高速バスが来るのを待ちます。 -
10時20分大阪発。
金沢まで7時間半、眠ったり覚めたりを繰り返しながら。 -
早朝6時。金沢駅に到着。
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僕たちが乗るのは、6時30分発の七尾行き。
少し時間があるので、コンビニで買い物などを済ませて。 -
七尾線では、七尾出身の日本画家・長谷川等伯にちなんだ「とうはくん号」を発見。
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金丸駅。長閑なローカル線。
こんな景色も、急がず慌てずの各駅停車の醍醐味。 -
8時。七尾駅到着。
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電車旅はここまで。
ここから先は、レンタカーでの旅です。 -
七尾から和倉を経由して国道249号線を北上。
途中で道を折れて、瓦屋根の古い町並みを通って… -
国指定重要文化財の本殿を持つ、藤津比古神社。
鎌倉時代(1314年)に建立された、北陸で最も古い神社建築。 -
目の前に広がる青々とした稲穂。
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藤津比古神社のすぐ隣に、茅葺き屋根が目を引く一件の民家。
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今日1軒目の古民家。
重要文化財、座主家住宅。享保年間(1716年〜1736年)の建造。
現在も敷地内に居住しているため、見学は外観のみ。 -
座主家を後にして、国道249号線に戻ろうと車を走らせていると、気になる民家が目に入ったので車を止めて…
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現在もお住まいのようでしたが、少しだけ覗かせていただくと、登録有形文化財のプレートが玄関先に掲げられていました。調べてみると、大正元年築の住宅。
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国道まで戻って、のと鉄道の能登中島駅。
昭和初期築の木造駅舎。 -
1番ホーム。
今では少なくなった木製のプレートが懐かしい。 -
今では全国に2台しか残っていない鉄道郵便車が保存されています。
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西岸駅。こちらも木造駅舎。
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本日2軒目の古民家、明治の館・室木家住宅。
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室木家住宅は、明治12年に着工、十数年かけて明治23年に竣工。
七尾市指定文化財。
合掌組入母屋造り茅葺き屋根の、典型的な能登の古民家です。 -
そして、中に入ると華やかな意匠があちこちに。
飾り欄間は、富士と松原の透かし彫り。
幅広の板戸は、檜の一枚板に漆を上塗りしたもの。 -
釘隠しは、蟹。
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仏間の天井は、漆と金泊の格天井。
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そして、必見はこれ。
仏間の襖が弧を描くように造られています。
襖の向こうに仏壇があり、仏事の際、お勤めをされる僧侶が少しでも広く感じるようにデザインされた造りだそうですが、さすがに初めて見ました。 -
当主と親交のあった孫文から揮毫された直筆の書。
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上座敷の書院。
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繊細で面白みのある細工。
飽きのこないデザインというものも、屋内装飾には重要な要素。 -
土間から上がった板の間には囲炉裏が切られているのですが、今でも昼夜、家の保護のために火が焚かれて煙で燻されています。
じっとしていると、パチパチと薪の弾ける音が静かな屋敷内に響いて。 -
薄く煙る台所。柔らかな陽も差し込んで。
今では使われなくなった道具が、ノスタルジィを感じさせます。 -
むき出しの天井は、太い梁が井桁に組まれています。
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池水を湛える庭園では、蔵を修理中。
十数年前の能登半島沖地震で大きな被害に遭われたそうで、今でも修復作業中でした。 -
今では入手困難な能登の欅をふんだんに使った大屋敷、室木家住宅。
実際に来てみるまでは、それほど情報もなく、少し寄ってみようか…ぐらいに考えていたのですが、能登に来たなら絶対に寄ってみるだけの価値のある建物だと思います。 -
室木家住宅を出てからは、海岸線を快適なドライブ。
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穴水町に入ると、海の中に櫓が組まれている場所がありました。
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これは、ぼら待ち櫓といって、古くからこの地方にある伝統的なボラ漁を再現したものだそう。
それにしても、あんなに高い場所から魚が獲れるなんて、昔の人はなんてファンタスティックなんだろうと思ってしまう。 -
穴水を通過してからは、内陸部を走ったり…
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集落を通り抜けたり…
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再び海岸線を走ったり・・・
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道路沿いには、旧のと鉄道の廃線跡やホームらしき遺構が残っています。
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海に向かって立つ建物に惹かれて、車を停めてみました。
三波簡易郵便局。
車寄せ風に玄関を張り出した、下見板張りのお洒落な建物。 -
すぐそばには、「FLATT’S BAKERY」というパン屋さん。
パン好きのウチの奥さんが、旅行前に是非寄ってみたいと言っていたお店。
漁港で海を見ながら食べたパンは、最高に美味しかった。 -
旅先の絵になる風景。
心惹かれるのは、旅という非日常にいながら感じる日本人の生活感か。 -
横断歩道。そして、飛び出し注意の子どもの看板。
つまり、ここが通学路だということに驚いた。 -
能登町の松波という集落。
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ここに寄った目的の一つが、松波酒造でのお買い物。
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地酒、大江山を購入。
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そして、もう一つの目的が、ここ。
松波飴の横井商店。 -
いわゆる米飴を製造、販売している小さな商店。
すごくマイルドな瓶詰めの飴を購入。 -
松波から少し走ると、恋路駅という廃駅が残っています。
地名が示す通り遠方からもカップルが多く訪れるようで、海岸では「縁結びの鐘」を鳴らしたりするカップルの姿を何組か見ました。 -
まあ、この年になると、夫婦二人とも「恋」だの「縁結び」だのには関心もなく、ひっそりとした廃駅を見学。
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それにしても、少し高台にあるこの駅には、海からの風を遮るものもなく、冬の寒さは厳しかっただろうな…
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ここからは、能登の一番先端部分を沿うように集落を抜けて…
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能登半島の最先端。禄剛崎灯台。
1883年(明治16年)、石川県最初の洋式灯台としてイギリス人技師により建設。 -
東京まで302?。
そうか、ソウルよりウラジオストクの方が近いのか。 -
ピンホール写真風に。
日本海を照らす白亜の灯台は、青空よりも鈍色の方が、らしいのかもしれない。 -
一転、山の中をひた走ること数十分。
ナビと地図と勘を頼りにして、本日最後の目的地が見えてきました。
集落から離れて威風堂々と存在する茅葺きの民家。
黒丸家住宅。国の重要文化財。 -
推定で元禄年間(1688年〜1704年)の建築と見られており、県内で最古の民家。
黒丸家は中世の頃からこの地に土着する豪族で、今でも子孫の方がこの家で住まれており、僕たちが行った時も、前の畑で作業をされていました。 -
主屋だけでなく、隣接する納屋・米蔵・味噌蔵も重要文化財。
内部は非公開ですが、外観を見させていただくだけでも訪れるだけの価値はある民家です。 -
本日の予定を終了して、あとは宿に向かうだけ。
珠洲市の中心部からやや内陸に入ると、看板が旅人を誘ってくれます。 -
木立の向こうに、ひっそりと佇む古民家の宿が見えます。
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本日の宿、「湯宿さか本」に到着。
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暖簾をくぐると、黒く磨き上げられた広いたたきがお出迎え。
全てが自然と一体化した、凛とした佇まい。 -
打ち水用の手水鉢に、蒼々とした樹木が見事に映えて。
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秋口から春先にかけて活躍するであろう薪ストーブ。
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蝉の声以外は何も聞こえない。
余分なものは何もないのが、この宿の心構え。 -
階段を上がって右側が、この日の僕たちの部屋。
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2階から見下ろした食堂兼フリースペース。
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8畳ほどの小さな部屋ですが、二人でのんびりするには十分。
エアコンはなく、扇風機と団扇、あとは窓から入る自然の風。 -
少しくつろいでから、食事の前にお風呂に入ります。
竹林を見渡せるお風呂は、少し白濁。鉄分を含んだ肌に馴染むいいお湯です。 -
食事までの間、ゲストハウスを覗いてみます。
ここはエアコンも効いていて、ソファやCDプレイヤー、簡単なドリンクはフリーで飲めるようになっています。 -
すっかり日も暮れて、いよいよ楽しみの夕食の時間。
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まずは自家製のお豆腐。
にがりではなく海水で固めてあるようで、ちょっぴり塩分も効いていて、大豆の香りが引き立っています。 -
枝豆、ビール。ビール、枝豆。
絶妙のコンビネーション。 -
蛸と胡瓜の酢のもの。
暑い夏は、ビールと冷たい食べ物の組み合わせが一番。 -
ビールを空けちゃったので、次は日本酒。
地元の宗玄吟醸を冷酒で。
清流を泳ぐ川魚を描いた、塗りのお猪口が粋に感じます。 -
冷し蕎麦。蕎麦の香り、最高。
この日、一緒に泊まった他のお客さんたちも絶賛していました。 -
キジハタのお造り。
関西ではアコウっていう方が馴染みのある、高級な夏のお魚。 -
キジハタのアラのおすまし。
とても上品な味わい。身は引き締まって、弾力がある感じ。 -
蓋を開けると、磯の風味が芳醇に香る鮑と茄子の潮汁。
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甘辛いたれで焼いた車海老。
殻もパリパリだったので、全部美味しく食べることができました。 -
そして、いしるの焼きおにぎり。新生姜の漬物と。
この焼きおにぎりがメチャメチャ美味しい。
お腹一杯なのに、軽く食べられてしまう。 -
デザートのアイスモナカ。
さっぱりとした甘さで、一日の幸せを締めくくり。
酔いも手伝って、食後にゲストハウスで爆睡。
10時頃部屋に戻ると、窓を開けて虫の声を聞きながら能登の夜を堪能。
8月とは思えない涼やかな風を感じて、12時頃就寝。
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