2011/08/13 - 2011/08/18
92位(同エリア305件中)
きっちーさん
「瀋陽故宮と中国医大を見たかっただけなのに!」
中国へ着いて早々、なぜかまた飛行機に乗せられて1泊2日でハルピンを引きずり回されたママ上、ややおかんむりです。
彼女の機嫌を反映したのか、翌朝は珍しいことに雨天!
旅先で雨が降るのってあまり経験がないのですが、一応の用心に持ってきた折り畳み傘がようやく日の目(?)を見ます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
お泊り中の遼寧賓館から、タクシーで瀋陽故宮へ。
瀋陽故宮の入り口に立つころには、雨雲のあいだから日が射してきて、すっかり小雨になっています。
これなら、すぐやみそうかも?
さすればレッツ瀋陽故宮!
さすが瀋陽イチの観光地☆
いままで見てきた観光施設がうそのように盛大な人手で、チケットボックスに行列が出来ています。
幸いなことに団体と個人で受付が分かれていて、待たずに入場v -
瀋陽故宮は、世界に名高い北京は紫禁城の元祖とも言うべき建築だそうですが、はてさてどんな感じなんでしょうか〜?
清王朝の歴代皇帝も、訪れてたそうですぞ。
パネルには、「皇宮は夏の暑さをどうやって解消していたか?冬はどうやってあたたかくしていたか?」といった解説が載っています。
夏の北京に比べたら避暑地でしょ、ここは!
マイナス40℃だとか聞き及ぶ、冬のが問題でない?? -
こちらが、玉座。
派手さは無いですが、やはりルーツはルーツ。
龍とか吉祥文様とか、皇帝テイスト満載です。 -
「マンチューリア!こっからのし上がったんだなあ」と思うと、そこはかとなく縁起がいいような・・?
-
北京故宮のように、「もう勘弁してください〜っ」的な広さはありませんが、それでも広いです。
-
←ママ上と建物。
-
北京故宮は建物のアップダウンはあるものの、敷地自体は真っ平らな印象がありますが、瀋陽故宮だって平らそうなのに、ヤッたら階段が出現するので油断なりません。
見た目は美しいのですが、運動靴着用をお勧めします。 -
建物ごとに丁寧な日本語解説がついています。
ウチらが見物した日に敷地内を歩いていたのは、ほぼ中国の団体さんオンリーでしたが、こうして気にかけてもらっているっぽいと、嬉しいですねv -
「寒い冬を如何にして過ごしたか?」の答えがコチラ。
おわかりになりますでしょうか?
部屋の端っこをぐるりと壇が囲んでおります。
じつはこれ、朝鮮半島でもお馴染みのオンドルなんです。
瀋陽故宮の建物は、オンドルが設えられたお部屋が数多くあります。 -
厳寒地域にオンドルって、生活の知恵ですよね。
そういえば北海道の民俗村で、オンドルって見なかったよな?
アイヌの展示でもオンドルって気が付かなかったし。
あっちはあっちで、なにかしら工夫があるんでしょうね。
そうこうしていると、また雲が空を覆ってきました。
あー、スッキリ晴れてこないかな。 -
小雨がチラッと落ちて来たり、ピタリとやんだり。
もうすぐ太陽が覗きそうな夏の空気に触れながら、敷地内を歩きます。 -
←ママ上となんかの建物。
-
これは、図書室だったかな。
珍しい高層階の建物で、とりあえず見物客は写真を撮ります。
オイラも撮りますv -
瀋陽故宮は、いかにも宮殿といった外観を持ちながら内装は質素で、とくに女性の部屋は神棚というか仏壇のような、宗教セットが目立ちます。
-
解説を読むと、女性は祭儀を司る部分があったようで。
瀋陽故宮の後宮スペースは、宮殿にありがちなハーレム☆イメージとは全然ちがっています。 -
まだ黎明期の権力の中枢って、神がかり的な様相で、どこか素朴です。
-
ありがちですが、ちっこい建物をつかった展示室v
-
そういえば、朝鮮半島の王朝ドラマは日本でもバンバン放送されますけど、中国のはラストエンペラーと三国志くらいでしょうか。
中国の現地では、けっこう時代劇が百花繚乱傾向なんですけど。
チャンネルうつすと、どっかで必ず放映してますし。
びみょーなのも多いですけどね(笑)。 -
宮殿での祭儀のようすでしょうか。
不思議な装束で目立つパネルが、連続して掲げられています。 -
薩満神衣?
満洲族の宗教観や関連行事は、不勉強なためようわからんのですけど、こういった宗教関連の着衣って写真だけでも迫力があります。 -
←『神本』
お経みたいなもんスかね。
建物にはきちんと解説パネルがあるのですが、プチ展示室にはご当地中国語パネルもあんまなくて。
あっても読めなくて(汗)。
じもちーには解説不要の常識かも知らんけど、オイラわからんからヒントくらい載せとってホシイネ。 -
ちなみにタイトル、マンチューリア語(?)です。
アラビア文字やサンスクリット語みたいだ。
まったく読めないけど、お洒落v
中身は、右下に漢字で書いてあります。
『後賞鼓神』?
『彼燈神歌』?
お経というか、祭儀マニュアルみたいなもんなんでしょうか。 -
こちらは儀式中の写真。
ホントに女性が豚さんを捧げちゃってますね。 -
もっとスゴイ!
←熊ですよ、熊!! -
中国にいるのに、なぜかアイヌの熊送り儀礼(イオマンテ)を連想しました。
ヒグマ(カムイの化身)を丁重にもてなし、送ることによって、再び肉や毛皮を伴う訪れがあり、豊猟に恵まれる―――という儀式ですが、こちらではどういった意味づけでやってたんでしょう? -
壁一面に飾られた熊の毛皮!
なんか毛も禿げちゃって、大事に使い込まれてるのかなあ〜。 -
これは軍隊の制服。
寒い地方だけあって、甲冑というよりはダウンコートのようになっているのが気になります☆ -
北京の故宮は、ゆるぎない政治と芸術の中心といった趣ですが、ここ瀋陽故宮はどこか自然と切り離せない、不安定さを影のようにまとっています。
権威づけの祭儀のなかに、まだ真剣な信仰が根付いているというか。
女性達の日々の生活空間に、あたりまえに祭壇が共有されているのも、毒々しい権力の中心部にあって、ひどく素朴な一面を覗いたように感じます。
小さいからといって侮れない展示室をあとにおもてへ出ると、また少し雨が賑やかになっています。
滑らないよう足元を見ると・・・!
瀋陽故宮仕様マンホール!!
さすが、世界遺産。
やるじゃない。 -
しっかし、しつこいようですが北京の故宮を連想させますな!
つか、北京の方が真似てんでしょうけども。 -
瀋陽故宮を歩いていると、デジャヴかってくらい建物の配置に覚えがあります。
-
「そうだ、そうだ。裏のほうに、岩や池を配した庭園があったよなあ」
「奥さん達の居住スペースも、屋根瓦は黄色くないけど、行政区間の横なのは同じね」
足首がキシキシいうくらい歩かされた北京の故宮に比べたら、おっとり控えめな瀋陽故宮。
たしかに、ここには北京故宮を生んだルーツ的な力強さがあります。
うっそりと続く黒黒とした瓦に、ツタや植物の緑が這い、ボリュームのある重厚な佇まいに落ち着いた品があって、「また来たいな」と思ったりして。 -
見学している人たちも、瀋陽故宮のありように興奮しているというよりも、なんとなく古い街中を散策しているような顔つき。
そこかしこに、見る側を圧倒させない穏やかさが漂っています。 -
おっと。
ようやく、案内図が。 -
瀋陽故宮内は敷地がやや手狭なためか、それほど頻繁に案内図を見かけないのが、世界遺産にしては珍しいかも。
-
夏ですが、あまりギラギラ太陽が照りつけていないのも、北京の故宮と対照的です。
-
また少し雲が覆ってきたので、敷地内の展示室へゴー☆
-
建物を利用したプチ展示室は結構ありましたが、ここが一番大きかったような気がする。
館内は冷房が全くきいてないんですけど、建物に入ると風が抜けて何もしなくても涼しくて、中国東北部サイコーです・・・!! -
展示品には玉や翡翠などもありましたが、一番のお気に入りはこの焼き物。
-
写真だと、どピンクでどうなのかって感じですけど、ナマで見ると艶やかなゆう薬に、うっすらと文様が浮き上がって信じられないほど綺麗です。
清朝の第4代皇帝、康熙帝の花瓶?壺? -
美術品の収集は、素人知識で確か乾隆帝が有名ですけど、この解説パネルを読むと、4代康熙帝から5代雍正帝、6代乾隆帝時代の御窯場で、質の高い作品を輩出していたようです。
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←このエポックを「乾三朝」と呼ぶらしいっすよ。
-
瀋陽故宮には、いわゆる美術品や工芸品はそれほど展示量がないのですけど、そこがまたのんびりした感じで印象が良いです。
-
敷地の向かって右手側にある区画へやって来ました。
-
八角形の特徴ある小さな建物「大政殿」は、ヌルハチ時代の建築様式で、瀋陽故宮の建築群のなかでも古い部類だそう。
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奈良とか飛鳥で、こういうお堂を見たような??
中を覗くと、やっぱり仏教建築みたいな感じがしますけれども。 -
まあ日本の古い建築なんて、朝鮮半島や中国つながりの建築職人さんが殆ど関わっているわけだし、似ていて当たり前っちゃあそうなんでしょうなー。
-
あ。
また雨が降ってきた。 -
逆光なうえに、あんま日が出てなくて薄暗い写真で申し訳ないんですが。
スッキリ晴れてたら、迫力ある写真が撮れそうだったんだけどなー。
こっちエリアは兵隊の訓練でもしていたのか、ものすごく広々とスペースが取ってあって開放感がありました。
広場をポツポツと囲む小さな建物は売店に使われていて、清朝衣装のレンタルと変身写真が撮れます(笑)!
旅の恥はなんとやらで、記念に撮ってみたかったんですが、ママ上に却下されました〜。 -
続いて、左手エリアへやってきました。
こちらは、敷地内に多数の建物が集中しており、実務機関というか内政の中心部といった感じです。 -
いかにもな中国っぽい建物が沢山あるので、カメラ大活躍v
-
なかは見れないんですけど、建物の雰囲気だけでもけっこう好きかも。
-
「写真撮ってあげる」
めずらしくママ上が自主的に(笑)シャッターを押してくれるというので、カメラを渡したら受け取った瞬間、石畳に落下させました。
ぎゃああーーっ!!
液晶がブラックアウトして、電源が入らず。
「ごめん!!弁償するからっ」
「弁償ったって、どこに電気屋さんがあるのさー!!」
ぎゃう!ぎゃう!文句言ってるうちに、いったん電源を切って再起動させたら、元に戻りました。
さすが、ペンタックス・・・っ!
いい仕事してるよ(涙)!
デジカメが直ったは良いものの、ママ上はすっかり臍を曲げてしまいました。
う・・・っ。
言い過ぎた。
ごめん。 -
やや不穏な空気のまま、見学続行(汗)。
←赤と黒が基調の瀋陽故宮にしては、ちと珍しい。
緑が強調された建物。 -
あれ?
この建物が、図書館だったっけ??? -
ママ上のご機嫌を損ねてしまったので、マザコン気味なオイラは若干動揺中。
-
けっこう根に持たれたらしく、後日、撫順平頂山惨案記念館で写真を頼んだら、「またカメラ壊すから、イヤ」と拒否られマシタ。
(拝み倒したら撮ってくれました) -
親は大切にしないと、バチがあたりますね。
-
またも、どっかで見覚えのある建物がでてきました。
-
←演劇の舞台です。
-
北京の故宮にあった舞台は、もっとゴージャスな感じでしたが、そっくり。
-
それもそのはず。
北京に本拠を移したのちも、歴代皇帝が瀋陽故宮を訪れる機会があったそうで、瀋陽故宮はそのつど増築されていったんだそうです。 -
つまり、この舞台は創建当初からの建物じゃなく、近代になって建てられたもの。
瀋陽故宮は、向かって真ん中・右・左に建物のグループが分かれていますが、最後に見てまわった向かって左手の建物群は、比較的あたらしい建て増し部分が多かったです。
どんどん広がっていってたのね。 -
左手の建物の見学も終了。
これで見学できるスペースは、全部見てきましたv
ご機嫌斜めなママ上を持ち上げながら、記念写真。 -
出口に近づくと、瀋陽故宮の紹介パネルが!!!
勝手に名づけていた、『向かって、真ん中・右・左建物』は、『中路、東路、西路』が正式名称。
東路(右建物)が、やはり一番古くて太祖ヌルハチ時代。
中路(真ん中建物)が、太宗コウタイキュウ(原文ママ:ホンタイジのこと?)時代。
西路(左建物)が、6代乾隆帝時代がベースになっているそうでっす☆
瀋陽故宮が一般に開放されたのは、1926年だそうで。
時代的には、どうなんでしょうね?
そんなに最近ってわけでもないのかな?
2004年から、世界遺産です! -
ちょっと〜。
この解説、全部の出入り口に掲げといておくれな。
なぜか、団体出入り口のみの掲示でした。 -
「ここが故宮のルーツか」
感慨深げなママ上を連れて、お次は近代権力者のお宅訪問。 -
瀋陽故宮の前の歩行者天国を、故宮を背にして左手へ向かいます。
←歩行者天国が切れた、この大通りにぶつかったら、右折。 -
そのままテケテケ進むと、ローマ風の建物の角に見えてきました、『大師府』の案内看板!
-
看板の矢印に沿って、角を曲がります。
奥に、すでにそれらしき建物が見えていますが、建物の入り口で受付のお姉さんに訊くと、チケット売り場はそこから左手に道なりに進んだ先にあるそうで。 -
言われたとおり左手に歩くと、こっちにもレトロな建物!
-
う~ん。
期待が高まるわv
そんなカンジで『東北王朝~⑤』へ続く!
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