2011/07/03 - 2011/07/03
65位(同エリア87件中)
まみさん
今回のコーカサス旅行では、地方を車で走っていると、道路を渡ろうとする動物たちにストップさせられて、動物たちが渡り終えるのをのんびり待つことになる、という牧歌的なシーンを期待していました。
そういうシーンが見られるのはコーカサスには限らないのですが。
でも実際には、動物たちは、道路を渡るというよりも、道路にデーンと座り込んで占拠していたり、車が来ても知らん顔で道路脇の草をもぐもぐ食べたりしていて、一向に動く様子はなく、車はブーブーと激しくクラクションを鳴らして、動物たちを追い立てていました。
町を離れて見かけた牧畜の動物、特に道路を占拠していた動物は、圧倒的にウシが多かったです。
ウマや羊やヤギやロバも見かけましたが、回数はごく少なく、車窓からでは撮影のチャンスはほとんどありませんでした。
ウシは道路が好きなんだ、と現地ガイドが言っていました。
少し引っ込めば緑の草地が広がっているのに、わざわざ道路脇の草を食べに来るようです。
道路を占拠する動物たちをあまりに見かけるので、動物が車に轢かれることはないのか、聞いてみたら、現地ガイドは、ない、と即答しました。
でも、車に轢かれて、その上を何度も車が通ったのか、道路脇でぺしゃんこになりかかったヤギの死体を、ばっちり目撃してしまいました。
子供の頃、うちの近所で、アスファルトの道路上に、ぞうきんのように真っ黒でぺしゃんこのカエルの死体をよく見かけました。
そのあたりは以前、湿原だったのに、道路が鋪装されてしまったせいで、春になり、冬眠から目覚めて無防備に出てきたカエルが、車に轢かれてしまったのでしょう。
でも見かけるたびにギョッとしたものです。
ヤギの死体は白かったけれど、カエルなどよりも何十倍も大きくて、ヤギだったと分かる形のまま、まだ少し盛り上がって道路上に横たわっていたのは、かなりショッキングな光景でした。
アルメニアのゲガルト修道院では、羊を屠る場面を、怖いものみたさで見学してしまいました。
屠った羊の肉を教会に捧げた後、何人かに分け与えた上で食する、という古い習慣がまだ残っているようです。
作業は、慣れているのでしょう、とても手際が良かったです。
犠牲の羊は、のど頸を押さえられ、そのまま掻き切られたせいか、足をバタバタさせて暴れていましたが、鳴き声を一切立てることなく息絶えました。
暴れた羊の毛が、風に乗ってふわふわと流れていきました。
それはまるで、あたり一面を舞うシャボン玉のようでした。
命をつなぐために失われた一つの命の最後を飾るような、美しいシーンでした。
残念ながら羊の毛が舞うそのシーンはカメラには収められませんでしたが、めったに見られない屠殺シーンは、バッチリ写真を撮ってしまいました。
その犠牲の羊の屠殺シーンの写真が最後の方にあるので、そういうのがダメな方はお気をつけください。
※2011年コーカサス3カ国旅行の旅程一覧とルートマップはこちら。
簡易版「2011年コーカサス3カ国旅行プロローグ(旅程一覧)地図付」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10584724
詳細版「2011年コーカサス3カ国旅行の詳細旅程(写真付き)」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/07/2011-1ab0.html
PR
-
橋をふさぐウシたちの群れの中の一頭
こういうウシたちの姿を撮りたかったので、ウシたちの群れの中で車を徐行にしてもらいました。
ウシさんたち、車に邪魔されて不満そう!?
7月7日、グルジア軍道の途上にて車窓から撮影。 -
めいめいで好きにのんびりと
草もないのにわざわざ道路で休むの?
7月7日、グルジア軍道の途上にて車窓から撮影。 -
勝手に通ってちゃうだい、ってな態度
7月7日、グルジア軍道の途上にて車窓から撮影。 -
しらんぷり
7月7日、グルジア軍道の途上にて車窓から撮影。 -
群れから離れて草を食んでいた一頭
7月8日、クタイシのモツァメタ修道院前の墓地にて撮影。 -
モオ〜っ、食事の邪魔、しないでよねッ!
7月8日、クタイシのモツァメタ修道院前の墓地にて撮影。 -
もこもこ羊と羊飼い
ドライバーが道を聞くために車を停めたときに撮りました。
うん、こんな光景が撮りたかったの@
7月10日、グルジアのカヘティ地方のダヴィッド・ガレジ修道院に向かう途上にて車窓から撮影。 -
ちょっと薄汚れた毛並みの海@
7月10日、グルジアのカヘティ地方のダヴィッド・ガレジ修道院に向かう途上にて車窓から撮影。 -
おそろいのおケツを見せて去る羊の群
ヤギもいたし、馬に乗った人もいて、一通りそろっていた(!?)一群でした。
7月10日、グルジアのカヘティ地方のダヴィッド・ガレジ修道院に向かう途上にて車窓から撮影。 -
湖畔を走るカワボーイ
7月10日、グルジアのカヘティ地方のダヴィッド・ガレジ修道院に向かう途上にて車窓から撮影。 -
ウシたちは道路がお好きらしい
7月10日、グルジアのカヘティ地方のダヴィッド・ガレジ修道院からトビリシに戻る途中に車窓から撮影。 -
しょうがないわね、って顔で道をあけたウシたち
7月10日、グルジアのカヘティ地方のダヴィッド・ガレジャ修道院からトビリシに戻る途中に車窓から撮影。 -
「あんたの方が邪魔よっ!」って不満顔?
7月10日、グルジアのカヘティ地方のダヴィッド・ガレジ修道院からトビリシに戻る途中に車窓から撮影。 -
シルエットみたいに真っ黒なウシ
7月10日、グルジアのカヘティ地方のダヴィッド・ガレジ修道院からトビリシに戻る途中に車窓から撮影。 -
犠牲になる羊
まずは、司祭が祭壇で祈った塩を食べさせるそうです。
7月15日、アルメニアのゲガルト修道院にて撮影。 -
何も知らずにおとなしく待つ羊
7月15日、アルメニアのゲガルト修道院にて撮影。 -
ひもが解かれる
7月15日、アルメニアのゲガルト修道院にて撮影。 -
排水溝のそばでのど頚をカット
7月15日、アルメニアのゲガルト修道院にて撮影。 -
血を流す羊
7月15日、アルメニアのゲガルト修道院にて撮影。 -
前足を切る
7月15日、アルメニアのゲガルト修道院にて撮影。 -
前足が切りとられた羊
7月15日、アルメニアのゲガルト修道院にて撮影。 -
切り取られた前足は血まみれ
7月15日、アルメニアのゲガルト修道院にて撮影。 -
首が切り離された
切り取られた前足のそばに首があります。
7月15日、アルメニアのゲガルト修道院にて撮影。 -
2人がかりで皮をはぐ
7月15日、アルメニアのゲガルト修道院にて撮影。 -
皮はするするとはがれる
といっても、力の要る作業のようでした。
7月15日、アルメニアのゲガルト修道院にて撮影。 -
肉が見える
7月15日、アルメニアのゲガルト修道院にて撮影。 -
どんどん丸裸にされていく
7月15日、アルメニアのゲガルト修道院にて撮影。 -
携帯に電話がかかってきて、ここでいったん中断
7月15日、アルメニアのゲガルト修道院にて撮影。 -
ウシたちが道路を渡り終えるのを待つ
7月15日、アルメニアのセヴァン湖からの帰りに車窓から撮影。 -
おまけの写真:笑顔のウシ!?
7月6日、ムツヘタのスヴェティ・ツホヴェリ大聖堂のゲート前にて撮影。
動物編のハイライト写真集は以上です。
次は植物編です。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
まみさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
その他の観光地(ジョージア (グルジア)) の人気ホテル
ジョージア (グルジア)で使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ジョージア (グルジア)最安
1,401円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
30