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2003年に300年祭を祝った古都サンクトペテルブルクを2年振りに訪問した。2007、2008年の大半を過ごしたこの町についてはすでに詳細を掲載しているので、興味のある方はそちらをご参照いただきたい。改めてこの町について書くことは難しいが、それでもこの3年間に確実に新しい風は吹いている。<br /><br />旅行好きの方には鉄道ファンも多いので、既に詳しい方も多いと思うが、2009年12月、モスクワとサンクトペテルブルク間に新型の高速特急「サプサン」が運行を始めた。この列車に実際に乗ったわけではないが、実際に乗車した同僚に聞くと、高速走行中も揺れはなく快適な乗り心地だそうだ。ロシアの冬場の氷点下40度の寒さでも運行できるように設計されている。さらにモスクワと2014年冬季五輪の開催地ソチへの乗り入れも検討されていると言う。<br /> <br />同区間で運行開始の直前に、乗客120人が死傷する特急「ネフスキー・エクスプレス」爆破テロが発生した。当時、試験走行中だったサプサンを狙った可能性が高く、当局は沿線の警備を強化してテロの再発防止と安全対策に取り組んだ。 <br /><br />つい先日の7月23日、折りしも中国で高速鉄道の脱線事故が発生し「中国の独自技術」について議論されているが、サプサン運行については、国営ロシア鉄道が伝統の国産主義を捨て独シーメンス社に発注した点が話題となった。計画当初は寒冷地帯で新幹線を走らせるJR東日本が有力候補であったが、05年に当時のシュレーダー独首相がプーチン大統領に働きかけ、シーメンス社が受注することになったという。 <br /><br />「サプサン」はロシア語で「ハヤブサ」の意味で、最高時速はドイツでの300キロよりも抑えられ250キロで1日3往復する。ノンストップ便の所要時間は3時間45分で従来の特急より45分速い。10両編成で乗客定員は604人。乗車料金は1等約16,000円、2等約10,000円、この区間の飛行機は所要1時間20分だが、空港までの移動を含めると約5時間かかるため、両市の中心部への移動は鉄道の方が早くなる。<br /><br />かたや2011年3月22日にはサンクトペテルブルグとフィンランドのヘルシンキを結ぶ特急列車「アレグロ」が運行を開始した。以前には6時間かかっていた道のりが約3時間40分に短縮された。<br /><br />フィンランドとロシア国鉄による共同運行で、特にフィンランド側はこの特急が新設されると国際線フライト数が多いヘルシンキ・ヴァンター国際空港に、国際線の発着が限られているサンクトペテルブルク国際空港を利用していた人を誘致できると期待している。<br /><br />「アレグロ」はもちろん音楽用語で「速く」、流線型のフォームのスマートな車両だ。フィンランドで既に運用している振り子電車「ペンドリーノ」の改良型で最高速度は220キロ、料金は1等約19,000円、2等約13,000円で、4往復が運行されている。こちらも実際に乗ったわけではないが、実際乗車したサンクトペテルブルク駐在の同僚に聞くと、極めて快適でゴルフができるヘルシンキに出かけることが容易になりとても喜んでいた。<br /><br />話は全く変わるが、現マリインスキー劇場の老朽化は顕著で、以前より新劇場の建設が取り沙汰されていた。2年振りにこの劇場を訪れ、劇場の運河をはさんだ対岸に新劇場の建設が始まっていることに感銘を受けた。本年末の完成を目指していると聞くが、これはあり得ないとしても来年には柿落としに遭遇できるかもしれない。音楽ファンの皆さんは要チェックである。<br /><br />かつて常宿であったプルコヴォホテルはパーク・インが運営するようになり、外観もサーヴィス内容も見違えるように改善されていた。また、ホリディ・インや長期滞在者用のステイブリッジホテルもオープン、ホテル選択の幅も広がった。<br /><br />もうひとつ、モスクワのドモジェドヴォ、シェレメチェヴォ両空港が完成し、ロシアのイメージが大きく変わった今、サンクトペテルブルク、プルコヴォ空港第1、2ターミナルの老朽化は顕著であり見劣りがする。今回いよいよプルコヴォ第3ターミナルが着工していると聞き、この空港を飛び立つ直前に工事が進行している状況を写真に収めた。ロシア第1の国際観光都市サンクトペテルブルクだけに、素晴らしい空港が早期に出来上がることを期待したい。

白夜のサンクトペテルブルク②:古都に吹く新しい風

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2011/07/21 - 2011/07/28

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ハンク

ハンクさん

2003年に300年祭を祝った古都サンクトペテルブルクを2年振りに訪問した。2007、2008年の大半を過ごしたこの町についてはすでに詳細を掲載しているので、興味のある方はそちらをご参照いただきたい。改めてこの町について書くことは難しいが、それでもこの3年間に確実に新しい風は吹いている。

旅行好きの方には鉄道ファンも多いので、既に詳しい方も多いと思うが、2009年12月、モスクワとサンクトペテルブルク間に新型の高速特急「サプサン」が運行を始めた。この列車に実際に乗ったわけではないが、実際に乗車した同僚に聞くと、高速走行中も揺れはなく快適な乗り心地だそうだ。ロシアの冬場の氷点下40度の寒さでも運行できるように設計されている。さらにモスクワと2014年冬季五輪の開催地ソチへの乗り入れも検討されていると言う。
 
同区間で運行開始の直前に、乗客120人が死傷する特急「ネフスキー・エクスプレス」爆破テロが発生した。当時、試験走行中だったサプサンを狙った可能性が高く、当局は沿線の警備を強化してテロの再発防止と安全対策に取り組んだ。

つい先日の7月23日、折りしも中国で高速鉄道の脱線事故が発生し「中国の独自技術」について議論されているが、サプサン運行については、国営ロシア鉄道が伝統の国産主義を捨て独シーメンス社に発注した点が話題となった。計画当初は寒冷地帯で新幹線を走らせるJR東日本が有力候補であったが、05年に当時のシュレーダー独首相がプーチン大統領に働きかけ、シーメンス社が受注することになったという。

「サプサン」はロシア語で「ハヤブサ」の意味で、最高時速はドイツでの300キロよりも抑えられ250キロで1日3往復する。ノンストップ便の所要時間は3時間45分で従来の特急より45分速い。10両編成で乗客定員は604人。乗車料金は1等約16,000円、2等約10,000円、この区間の飛行機は所要1時間20分だが、空港までの移動を含めると約5時間かかるため、両市の中心部への移動は鉄道の方が早くなる。

かたや2011年3月22日にはサンクトペテルブルグとフィンランドのヘルシンキを結ぶ特急列車「アレグロ」が運行を開始した。以前には6時間かかっていた道のりが約3時間40分に短縮された。

フィンランドとロシア国鉄による共同運行で、特にフィンランド側はこの特急が新設されると国際線フライト数が多いヘルシンキ・ヴァンター国際空港に、国際線の発着が限られているサンクトペテルブルク国際空港を利用していた人を誘致できると期待している。

「アレグロ」はもちろん音楽用語で「速く」、流線型のフォームのスマートな車両だ。フィンランドで既に運用している振り子電車「ペンドリーノ」の改良型で最高速度は220キロ、料金は1等約19,000円、2等約13,000円で、4往復が運行されている。こちらも実際に乗ったわけではないが、実際乗車したサンクトペテルブルク駐在の同僚に聞くと、極めて快適でゴルフができるヘルシンキに出かけることが容易になりとても喜んでいた。

話は全く変わるが、現マリインスキー劇場の老朽化は顕著で、以前より新劇場の建設が取り沙汰されていた。2年振りにこの劇場を訪れ、劇場の運河をはさんだ対岸に新劇場の建設が始まっていることに感銘を受けた。本年末の完成を目指していると聞くが、これはあり得ないとしても来年には柿落としに遭遇できるかもしれない。音楽ファンの皆さんは要チェックである。

かつて常宿であったプルコヴォホテルはパーク・インが運営するようになり、外観もサーヴィス内容も見違えるように改善されていた。また、ホリディ・インや長期滞在者用のステイブリッジホテルもオープン、ホテル選択の幅も広がった。

もうひとつ、モスクワのドモジェドヴォ、シェレメチェヴォ両空港が完成し、ロシアのイメージが大きく変わった今、サンクトペテルブルク、プルコヴォ空港第1、2ターミナルの老朽化は顕著であり見劣りがする。今回いよいよプルコヴォ第3ターミナルが着工していると聞き、この空港を飛び立つ直前に工事が進行している状況を写真に収めた。ロシア第1の国際観光都市サンクトペテルブルクだけに、素晴らしい空港が早期に出来上がることを期待したい。

旅行の満足度
4.0
観光
4.5
ホテル
4.0
グルメ
4.0
ショッピング
4.0
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
鉄道 タクシー 徒歩 飛行機
旅行の手配内容
個別手配
  • モスクワ行き特急「サプサン」が発着するモスクワ駅

    モスクワ行き特急「サプサン」が発着するモスクワ駅

  • モスクワ駅のモスクワ行き特急「サプサン」

    イチオシ

    モスクワ駅のモスクワ行き特急「サプサン」

  • モスクワ駅のモスクワ行き特急「サプサン」

    モスクワ駅のモスクワ行き特急「サプサン」

  • モスクワ駅で旧型列車と並ぶモスクワ行き特急「サプサン」

    モスクワ駅で旧型列車と並ぶモスクワ行き特急「サプサン」

  • モスクワ駅のモスクワ行き特急「サプサン」、基本的にドイツのICEと同じフォーム

    モスクワ駅のモスクワ行き特急「サプサン」、基本的にドイツのICEと同じフォーム

  • 旧型のモスクワ行き特急の機関車

    旧型のモスクワ行き特急の機関車

  • 旧型のモスクワ行き特急にも客車は新型が導入されていた

    旧型のモスクワ行き特急にも客車は新型が導入されていた

  • ヘルシンキ行き特急が発着するフィンランド駅

    ヘルシンキ行き特急が発着するフィンランド駅

  • フィンランド駅のヘルシンキ行き特急「アレグロ」

    イチオシ

    フィンランド駅のヘルシンキ行き特急「アレグロ」

  • フィンランド駅のヘルシンキ行き特急「アレグロ」

    フィンランド駅のヘルシンキ行き特急「アレグロ」

  • フィンランド駅に並ぶ旧型列車

    フィンランド駅に並ぶ旧型列車

  • マリインスキー劇場のファサード

    マリインスキー劇場のファサード

  • 現マリインスキー劇場と運河をはさんで建設中の新劇場

    現マリインスキー劇場と運河をはさんで建設中の新劇場

  • 建設中の新マリインスキー劇場

    建設中の新マリインスキー劇場

  • 建設中の新マリインスキー劇場

    建設中の新マリインスキー劇場

  • 建設中の新マリインスキー劇場

    建設中の新マリインスキー劇場

  • 旧プルコヴォホテルはパーク・インが買収し外観もサーヴィスも格段に改善された

    旧プルコヴォホテルはパーク・インが買収し外観もサーヴィスも格段に改善された

  • モスコフスキー凱旋門近くに開業間したばかりのホリディ・イン

    モスコフスキー凱旋門近くに開業間したばかりのホリディ・イン

  • 開業間もないホリディ・インに併設された長期滞在者用のステイブリッジ・スィーツ・ホテル

    開業間もないホリディ・インに併設された長期滞在者用のステイブリッジ・スィーツ・ホテル

  • プルコヴォ空港はスポット不足でルフトハンザもエールフランスもバス移動となる

    プルコヴォ空港はスポット不足でルフトハンザもエールフランスもバス移動となる

  • 建設中のプルコヴォ第3ターミナル

    建設中のプルコヴォ第3ターミナル

  • 老朽化が顕著な旧プルコヴォ空港ターミナルビル

    老朽化が顕著な旧プルコヴォ空港ターミナルビル

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