2010/10/18 - 2010/10/19
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コクリコさん
9月に奈良に行ったばかりなのに10月にまた奈良に行ってきました。
9月の奈良は急に行くことになったのですが、10月の奈良は学生時代の友達と去年から計画していたもの。
平城遷都1300年祭で賑わう奈良へ、このメンバーでは7年振りの旅行です。
学生時代同じサークルに属し「同じ釜の飯」を食い、お互いの悪さを知り尽くしたメンバーのお気楽な旅です。
- 同行者
- 友人
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
10月18日
三人組での奈良旅行は前年から決めていたのにホテルを取ったのは前月の9月。
平城遷都1300年祭に燃え観光客溢れる奈良でホテルをギリギリまで決めないなんて・・・と焦る私を尻目に
先の旅行記で名前を挙げた孝謙さん(孝謙天皇と学生時代呼ばれていたので)さんが
「ぎりぎりで大丈夫よ〜」
と呑気にのたまい、
彼女の権力が実際きいたのかどうか、
新大宮のお得なホテル「スーパーホテル」(孝謙天皇がスーパーホテルというのも・・・^^;)
を悠々と予約するという実力。
孝謙さんは下関から、林芙美子さん(いつも着物を着ていて林芙美子のイメージ)は千葉から、私は埼玉から現地集合です。
18日は仕事のある林さんは来られないので、孝謙さんと私のみホテルのロビーで11時半に待ち合わせ。
それぞれシングルルームで予約しました。
*写真は般若寺入り口に集められた石仏たち。 -
ホテルに荷物を置き、孝謙さんの行ったことのないという般若寺に行くことにしました。
近鉄新大宮駅〜近鉄奈良駅へ。
もちろん『奈良大和路ゆうゆうきっぷ』があるのでJR、近鉄、奈良交通バスはフリーパスです。
近鉄奈良駅から向かい側の鋪道に渡って2番バス乗り場から
『青山住宅』行きのバスに乗り12分ほど。
『般若寺』で下車し徒歩5分。
「コスモスの寺として奈良では有名なのよ」
と説明する私。
「へ〜〜知らなかった」
と言う孝謙さん。
あらら、若い頃よく二人で奈良を歩いたのに、あまり良く覚えていない、、、知らない、、、孝謙さんでした。
*写真は般若寺境内のコスモスに囲まれた観音石像たち。 -
拝観料を払い(500円が拝観割引で450円になっていた)境内に入ります。
「コスモスこれだけ〜?下関の○○公園のコスモス見てきたけどもっと咲いていて素晴らしかったわ」
と言う孝謙さん。
私も負けずに
「昭和記念公園のコスモスの方がもっと良いわ」
若い頃から一言チャチャを入れずにはいられない私たちは数十年たっても変わらない。
本堂の脇には江戸時代の観音石像がずらりと並んでいます。
観音様のお顔のなんと穏やかなこと!
コスモスに囲まれて柔らかな微笑みを浮かべています。 -
こんな具合に。
-
コスモスでお顔が隠れてしまったけれど、最高に可愛い石仏。
-
見頃過ぎていたのか実際はこの程度の咲き具合なので、しょぼいコスモス。
-
でも、そこはなんとかコスモスが咲き乱れているように写すコクリコ。
後日、孝謙さんに写真を送ったところ
「凄い腕前! ちゃんとコスモス寺の雰囲気出てるじゃない」
とお褒めの言葉を授かりました。
本堂の中には鎌倉時代の文殊菩薩さまが安置されています。
長いこと秘仏だったため色彩が鮮やかに残っているので迫力があります。 -
鎌倉時代の十三重石塔。
重要文化財です。 -
国宝・楼門。
平安時代末期、平家の南都攻めにより焼失してしまったので、
楼門も鎌倉時代に建てられたもの。
パンフレットによれば、鎌倉再興伽藍の回廊門。
和様に天竺様式を取り入れ、美しく軽快な屋根のそりを見せる、、、と書いてありますが、「屋根のそり」が上手に美しく撮れたかどうか。
楼門様式では日本最古の作例だそうです。
それゆえ、国宝。
楼門からは残念ながら入れません。若い頃に来た時はどうだったのかな〜覚えていません。
また楼門の中から外を見ると全く風情がないので、楼門の外から般若寺境内を写しました。 -
「風情がない」とはこんな感じ。。。我が家の近くのお寺からの眺めとと変わらない風景だわ〜
-
気を取り直して、楼門を背にして十三重塔。
塔の背後にある宝蔵堂で白鳳仏が特別拝観されているという。
せっかくなので、特別拝観料200円を払って白鳳仏にお目にかかってきました。 -
写真はパンフレットから。
聖武天皇が平城京の鬼門鎮護(般若寺のある奈良坂は平城京の鬼門にあります)のために奉納されたもので、昭和の大修理の時に十三重石宝塔五重目より出現した霊仏だそうです。
40センチくらいの小さな阿弥陀如来で、白鳳の仏様らしくふっくらとした頬に優しい笑みを浮かべていました。
左手の親指と人差し指で輪を作った印相が何だか大きく目立って、それがまた素朴で良いわ〜 -
パンフレットから写したので綺麗に撮れていませんが、横顔がとても美しいのです。
この阿弥陀様の胎内にはさらに小さな地蔵菩薩、大日如来、十一面観音が収められていて、その胎内仏三尊も拝見することができました。
とても小さい仏像ですが、気品のある美しい仏様たちでした。
「阿弥陀如来の胎内にいくら小さくても三体どうやって入っていたのかしら」
と不思議がった私たちがお寺の方にお聞きしたら
「阿弥陀仏の台座の部分に和紙に包まって納められていた」
とのこと。 -
良い仏さまを見られたわ〜
と満足して宝蔵堂から出てきた私たちの目に薄紫の紫苑が輝いて見えました。
秋らしいお花・・・ -
境内の岩の上に立つ不動明王の頭の上にトンボが止まっていました。
長閑な秋の境内です。
本堂の滑り台のような屋根瓦もシャープだ!
孝謙さんのお顔も満足そうでした・・・案内した者としては一安心。
・・・でも孝謙さんと若い頃、般若寺に来なかったっけ?
平重衡の東大寺、南都焼き討ちの話ししたよね?
奈良時代のことと古代朝鮮のことはよく覚えているのに平安時代〜昭和時代のことはすっかり忘れている孝謙さんでした。 -
般若寺前にある牧村牧場。
奈良市内にある牧場なのでとても小さな牧場ですが。 -
牧場の牛の乳で作られたソフトクリームが美味しいとのことで、直売所にて購入。
直売所のベンチに座ってソフトクリームを舐めながらしばし休憩。 -
般若寺から東大寺に奈良坂を下る途中に「北山十八間戸」があるはずなのですが、とうとう見つけられませんでした。
忍性がハンセン病患者のために建設したと言われる日本で最古の病院・救済施設なので現在は寂れているようとはいえ見たかったのです。
「北山十八間戸→」の矢印方向に行ってはみたのですが。。。
後で奈良好きのトラベラーさんたちに聞いたところ、すぐわかるとのこと。
孝謙さんと私のコンビならそういうこともありえると納得。
さて、多分「北山十八間戸」を通り過ぎ、東大寺転害門前に到着。
南都焼き討ちに始まり数々の災難に会いながら転害門だけはほとんど創建当時天平勝宝(747〜757)の姿で残っています。
国宝に指定それています。 -
「天平時代の柱だわ〜」
と遥か昔を思い感動する孝謙さんでした。
この柱、目と鼻と口・・人の顔に見える(^^;) -
転害門から東大寺に入ります。
大仏池から大仏殿の屋根を見て。
「ここから東大寺に入るの初めて♪」
と喜ぶ孝謙さん。 -
さらに戒壇院、千手堂への階段。
古ぼけた土塀。
私たち以外誰も歩いていません。 -
友達と一緒だと写真をあまり撮れないので、いきなり飛火野になります。
今日はかなり歩きました。
般若寺〜東大寺。
東大寺境内を突っ切り春日大社から浅茅が原、飛火野へ。
数年会えなかった穴埋めをするようにおしゃべりに花を咲かせながら歩いたのでなんとか歩けたものの、孝謙さんの足は痛くなるし、私の足の指は擦れて血が出てきました。
鷺池の浮見堂で足を休めます。 -
浮見堂の椅子に座り、夕風に身を任せながら思い出話しや近況報告に話しは尽きません。
私が覚えていることは孝謙さんは覚えていず、孝謙さんの覚えていることは私はすっかり忘れているのでひとつひとつ再確認。
彼女とはこの近くの元興寺極楽坊がまだ宿坊をやっていた頃、何回も泊まった仲なので、奈良の思い出話しの種も尽きないのです。 -
10月の鷺池。
ボートは手持ち無沙汰に浮かんでいます。
9月に奈良に来た時は猛暑のさなかですぐへたばってしまいましたが、10月の奈良は気持ちが良いくらいスイスイ歩けます。 -
ここら辺は人間より鹿の方が多いな。
鹿も夕食の時間なら私たちも夕食の時間です。 -
やはりここを見なくては。
猿沢池から興福寺五重塔。
夕食は私が奈良に来たら必ず行く、東向通りのお好み焼き。
孝謙天皇と超庶民的なお好み焼きとの組み合わせは・・・との危惧は取り越し苦労。
経済的価値観が私と同じ位質素なので「全く問題ナシ」でした。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- はなかみno王子さん 2011/09/19 22:23:43
- 正倉院から東大寺二月堂
- コクリコさま
こんばんは、そしてはじめまして。
いい旅楽しまれましたね。
この転害門から正倉院あたりは王子も好きで
奈良公園に行ったときは必ず訪れるところです。
奈良観光は11月から4月までがいいですよ。
まさにこれから。。。
少し寒さはありますが、ぴりっと緊張した早朝の
奈良公園の朝靄なんて最高です。
いにしえの都、、、感じさせてくれます。。
87王子。
- コクリコさん からの返信 2011/09/20 17:43:53
- RE: 正倉院から東大寺二月堂
- はなかみno王子さま、
こちらの旅行記にも書き込み&投票ありがとうございます。
> いい旅楽しまれましたね。
> この転害門から正倉院あたりは王子も好きで
> 奈良公園に行ったときは必ず訪れるところです。
よく「奈良でとこが良い?」
と聞かれますが、予想に反して「東大寺と奈良公園一帯」と言ってしまいます。
きっと、ガイドブックにない隠れ寺を期待していると思うのですが、東大寺ってやっぱり好きです。
> 奈良観光は11月から4月までがいいですよ。
> まさにこれから。。。
> 少し寒さはありますが、ぴりっと緊張した早朝の
> 奈良公園の朝靄なんて最高です。
> いにしえの都、、、感じさせてくれます。。
この季節に行きたいのはやまやまですが、去年から続けて奈良に行っているし、フランスにも何日も行ってしまったので、しばらくは奈良へは行かないと思います。
そうそう、次回奈良に行ったら奥飛火野に行きたいと思っています。
4トラベラーのはな☆さんが4トラではなくご自身のHPに奥飛火野の旅行記を書いていらっしゃるのを見て行きたいと思ったのです(はな☆さんは年に何回も奈良に行っている奈良病患者です)。
はなかみno王子さんがおっしゃる早朝の朝靄漂う奥飛火野歩いてみたいですね。
- はなかみno王子さん からの返信 2011/09/20 22:38:56
- RE: RE: 正倉院から東大寺二月堂
- コクリコさま
> よく「奈良でとこが良い?」
> と聞かれますが、予想に反して「東大寺と奈良公園一帯」と言ってしまいます。
いいですね。王子も好きです。。
王子が好きなのは天平文化。。大陸系のおおらかな顔立ちを
もつ仏像なんか最高です。。
> きっと、ガイドブックにない隠れ寺を期待していると思うのですが、東大寺ってやっぱり好きです。
同感です。。仏像たちが放つ漲るパワーから、自分が今日を生きる力、
そして明日を切開くチカラを感じます。。
ほんとに。。元気出てきますよ。。お寺に来て良かったと。。
> この季節に行きたいのはやまやまですが、去年から続けて奈良に行っているし、フランスにも何日も行ってしまったので、しばらくは奈良へは行かないと思います。
残念ですね。。今の間に円高の恵みを享受して楽しんできてください。
> そうそう、次回奈良に行ったら奥飛火野に行きたいと思っています。
奥飛火野?春日奥山のことでしょうか。。石仏があります。。
こんど調べておきます。。
87王子
- コクリコさん からの返信 2011/09/20 23:23:19
- RE: 奥飛火野
> 奥飛火野?春日奥山のことでしょうか。。石仏があります。。
> こんど調べておきます。。
春日奥山までは行かないと思います。
飛火野から「鹿男の木」と呼ばれているナンキンハゼのあるところまで上って、そこから南へゆるゆる下るそうです。
はな☆さんの話だと、下って広場の途切れたあたりに小さなせせらぎが流れていて、その先にぽっかりした空間があり、そのあたりは森に囲まれ秘密の場所めいているそうです。
写真も見ましたが、写真が上手なのかもしれませんが、まさにそんな感じ。
早朝散歩で行けるようですよ。
奈良周辺にお住まいのトラベラーさんたちとのオフ会をそんな所でしたら気持ち良さそうですね。
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