2008/11/20 - 2008/11/22
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travelnordさん
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えぇと、様々な理由から、すっかり放置されていた旅行記を再度編集したものをお届けします。
今回は、イタリア、ローマ〜フィレンツェに、旅行侍なる家臣(?)を連れて行きました。
相変わらずのtravelnordの旅行記ですが、何せ約三年ぶりの更新なもんで・・・
うろ覚えな部分もあり・・・
ま、とても楽しかった旅行を、皆さんと振り返るって感じて^^;
では、スタート!!
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
さて、パスポートを用意してこれからチェックインじゃ。
アエロフロートロシア航空、13:00発。
主はいつも夜便を利用するようで、久しぶりに見た昼間のターミナルに「混んでる・・・」とぼやいておった。 -
チェックインの順番が来た。荷物を預けて航空券を貰うのだ。
笑顔のステキなお姉さんが手配してくれる。
ポッ・・・せ、拙者と結婚してはくれぬか!? -
お姉さんに結婚を断られ(当たり前だろっ!)、早速出国審査へ。一番面倒くさい瞬間じゃ。小銭、携帯、アクセサリー、ベルト、上着・・・取り外すものを挙げたら枚挙に暇がない・・・。
お、おい、拙者は危険物ではござらん!! -
さぁ、これが拙者たちが乗り込む飛行機という、空を飛ぶ船じゃ。
なんと、十時間くらいで極北のモスクワという都市に着くらしい。
驚くべき速さでござる。これがあれば、参勤交代がどれだけ楽か・・・ -
お、ふんわり気持ちいい・・・
-
機内食なる食べ物じゃ。
十時間も椅子に座りっぱなしで、腰も痛くなるが、やはり腹が減っては戦は出来ぬ。
小生です・・・スミマセン・・・たぶんビーフだと思われますが・・・何分記憶力が・・・ -
おぉ、巻き鮨じゃ!
小生です・・・なんだろう、これは・・・魚のオーブン焼きかな? -
こんなものまであるぞ!
-
さて、飛行機の中は狭く、二回の食事と睡眠と、幾ばくかの書物があれば、何とか十時間も耐えられるもんじゃの。
そして、拙者はモスクワの玄関口、シェレメチェボ国際空港に到着した。
モスクワに着いたのは夕方すぎで、飛行機はターミナル直結のゲートに停まれず、飛行機からバスに乗ってターミナルビルに移動するのだ。
しかし、飛行機を降りたら、なんと大雪!さ、寒い。
まるで「ロッキー4」のロッキーの気分じゃ(なんのこっちゃ?)!
そして、すぐにまた飛行機で目的地「ローマ」のフィウミチーノ空港まで飛ぶのだ。
しかし、この時代の旅人は空が好きじゃの。 -
また食事が出てきた。さすがのご主人様も、「もう飽きた・・・」と言っておられた。
うん、拙者も、見るのも飽きた。 -
さて、ようやくイタリアなる異国の首都ローマにたどり着いた。
時刻は21:00を超えたところだ。
先ほどのモスクワよりも大分南に降りてきたが、やはり宵は冷えるのぉ。
早速電車にて永遠の都「ローマ」の主要駅テルミニに向かう。
遅い時間だからかの、電車はガラガラじゃった。 -
テルミニ駅までは30分強といったところじゃ。
今宵の旅篭
HOTEL SONYA★★★じゃ。
テルミニ鉄道駅へ程近く、オペラハウス正面に位置。
http://www.hotelsonya.it/ja/index.htm
最初、閉ざされた木の扉が開かず、どうやって入ってよいか分からなかったのだが、ちょうど裏口から出てきた従業員が優しく声をかけてくれた。
早速チェックインじゃ。 -
格安ねらいで・・狭い部屋にはなりましたが・・
というのはご主人様の奥方でござる。奥方様が手配された旅篭だそうだ。
しかし、奥方様、敢えて苦言を申し上げますと、本当に狭い気が致しますが・・・平伏・・・
通常のダブルベットと、
スーツケースが広げられるスペースが床にあり、
館内設備:は。ミニバー, シャワー, セーフティボックス, 有料テレビ, テレビ, 電話, 空調, バスルームアメニティ, トイレ, バスルーム, ヒーター, 衛星放送 , コーヒー/紅茶メーカー, ヘアドライヤー, アイロン, ワーキングデスク, アイロン
と、どれも清掃は行き届いて○。
ま、寝床としての存在であれば、申し分ない。だそうだ。 -
シャワーとトイレで、バスタブはなしだが、
ここもきれい○
奥方様、よろしゅうございますな。斯様な素敵なバスルームでお寛ぎくだされ。 -
さぁ、今宵はもう床に就くか・・・
え、何ですと!?お酒を飲みに行かれるのですか?
しかも小腹が減ったと?
はぁ、先ほど機内食で胃が凭れていたのでは?
しかし、ご主人様の命とあれば、拙者はお供するのみでござる。
という事で、23:00になってからテルミニ駅方面に歩き、すぐ近くのバール(面目ない・・・全く店の名前覚えておりませぬ・・・)でワインをいただく事に。 -
外套を纏ったまま、テラス席で乾杯!というか、ご主人様も奥方様も寒くないのでござるか?もうすぐ日が変わる時間ですぞ、うぅ、拙者は少し冷えるでござる。しかも、木造とは違い、石造りの建物がとてもひんやりするでありんす。
結果、寒いけど、これがイイ!のだそうだ。
うぅ、やはりワインはデカい。
この時間なので、調理するメニューは無し。という事で、ショーウインドゥにパラパラと点在した残飯(!?)からピザを二切れ。
何とも陽気な店員さんが、拙者を見て大はしゃぎしておった。
「オォ、サムライ、サムライ!!」
拙者は潤滑油になったようだ。すっかり打ち解けた様子で、ご主人様も奥方様も、店員たちと楽しそうに話しておられた。 -
深夜のローマを楽しんだ我ら一行は、旅篭(ホテル)に戻ってきた。
うぅ、さすがに寒かったので、拙者、厠に・・・失礼!
旅篭に戻ってきたのは1:30を回っていたような・・・もう丑三つ時ですぞ・・・
そして、奥方様は冷えた身体を熱い湯でほぐしておられた。
明日は目いっぱい遊ぶ!んだそうだ。 -
やっと眠る・・・疲れたでござる。
-
おはようございます。
朝、7:00起床。旅しているときは、恐ろしいくらいの力が沸き出でる。
部屋から見たオペラハウスでござる。
しかし、明けの明星もまだ燦然と光る時間、ライトアップされたこの建造物は何とも美しい。
そして、四時間程度の睡眠で、ご主人様も奥方様も至極元気でござる。
困ったお人であらせられる・・・ -
旅篭でしっかりと朝食を済ませた我ら一行は、テルミニ駅に。今回の旅行は、テルミニ駅によくお世話になりそうだ。
すっかり日も出たが、曇り空でござる・・・今にも雨が降ってきそうな・・・
さてさて、これから地下鉄にのって、バチカンという、世界で一番小さな国に向かう。なんでも、キリシタンの総本山であるらしい。我が国でいう「高野山」のようなものかとご主人様に聞くと、「似たようなものだが、規模が違う」のだそうだ。
しかし、ご主人様はこうも申しておられた。
「キリスト教徒でなくても、サン・ピエトロ大聖堂は背筋が伸びる。今回三回目の訪問だけど、それは同じだろう。ま、でも、高野山もピリッとしてその威厳に思わず唾を呑み込むけどね。」
早朝から神への祈りとは、さすがである。・・・しかし・・・
朝早い出発は、隣にあるバチカン宮殿の美術館に行列ができるから・・・だそうだ・・・ご、ご主人様?? -
ここは、パリのルーブル美術館のガラスピラミッドと同じくらい有名であろう、バチカン美術館の出入り口に続く(というかここが出入り口!?)二重螺旋階段である。
若干ではあるが、人間の歩幅に合っていないような・・・
おっと、階段を踏み外すところであった。こんなところで転んでいては、すぐに野武士に斬られてしまう!
ささ、そんな侍はほっといて、世界に誇る芸術を探索に行きましょう!!
美術好きの小生(すみません、元のtravelnordに戻っています^^;)が、ちょっとした解説をしながら進みましょう!
テルミニからバチカンへは、メトロA線にのって、オッタビアーノ・サン・ピエトロ(Ottaviano S.Pietro)で降ります。ローマのメトロはA,Bの二路線で、現在C線が工事中、D線が計画中だそう。 -
美術館の中庭((Cortile della Pigna)です。
Pignaとは後ろに見える大きな松ぼっくりのことです。
あ、うちの侍クンと一枚。
しかし、沢山の観光客で芋洗い状態!
中には日本の修学旅行生もいました。羨ましい・・・修学旅行でイタリアなんて・・・小生は、中学、高校とも京都・奈良でしたよ^^;
ま、おかげで高校の時の修学旅行では、嵯峨野の道案内できちゃいましたけど・・・
とにかく、天気が悪く、今日は小生の雨男が奥方様(笑)の晴れ女を一歩リードしているようです。 -
そして、館内へ。
「この人混み、助けてぇぇ〜!」
って感じでしょうか。中央の子供の彫刻みたいに手を差し伸べて救いを求めたい気分です。
まぁ、世界有数の美術館ですから、ここは。 -
我らは、牛歩戦術で進路を妨害する観光客の波を押しのけ(失礼!)ラファエロの間へと直行!
その前の回廊にあるタペストリーの地図群は素通りで・・・
さぁ、のっけから大作の登場です。
ラファエロの間(ラファエロとは、当たり前ですが、ルネサンスの巨匠ラファエロ・サンティを示します)は、四つの部屋からなります。それぞれ「署名の間」「ヘリオドロスの間」「ボルゴの火災の間」そして「コンスタンティヌスの間」になっています。
これは「署名の間」にある、ラファエロが1508年(若しくは1509)に最初に描いた名作「聖体の論議」です。
まぁ、言ってしまえば、教会の権威を礼賛した、要は「よいしょ」の図ですね。
ルネサンス期、画家たちは教会の仕事が来るか来ないかで、名声も生活もかかっていましたから。この後の旅行記で説明しますが、豪華王ロレンツォのおかげで花開いたルネッサンス芸術ですが、一芸術家が飯を食っていくには、やはり教会は絶対の存在だったんですね。
ただ、このラファエロの間にあるフレスコ画にかんしては、よいしょであったとしても、最高傑作だと思いますよ。 -
同じく「署名の間」にある
「パルナッソス山」です。パルナッソス山とは、ギリシャにある不毛の山の事で、デルポイの上(?)にあります。
デルポイは神託で有名ですね。一度は「デルポイの神託」って言葉、聞いたことがあると思います。
そもそもルネサンスとは「古典古代文化の復興、再生」を意味します。十字軍の遠征が齎した恩恵とでもいいましょうか。ビザンチン帝国が持っていたギリシャ文化の影響が伝播。
だから、キリスト教聖堂の中に裸像があるわけです。
ま、一神教のローマカトリックは偶像崇拝禁止。他方、ギリシャは多神教、偶像崇拝ござんなれ!
何故にまたカトリックの総本山でこんなことが・・・ま、話せば長いので、それは割愛します。
度重なる十字軍遠征も、結局成果が上がらず、衰退する教皇の威信を何とかしたかったってのもあるんでしょう。
まぁ、この辺の歴史に関しては、様々な本が出ているので参考にされるといいでしょう。とても興味深く、面白いです。
現代の為政者の権力欲に通ずるものがあり、思わず苦笑いすること必至です^^; -
はい、最も有名でしょう。
「アテナイの悪童」・・・違う・・・
「アテナイの学童」です。
ラファエロ・サンティの最高傑作と呼ばれ、ルネサンスの精神を最も具現化したものだと云えます。
とにかく、簡単に言うとギリシャの識者オールスターズの絵です。
エピクロス、ピタゴラス、プラトン、アリストテレス、ソクラテス、プトレマイオス、ヘラクレイトスなど等、枚挙に暇がないです。歴史や哲学に興味ない方でも、一度は聞いたことある名前ばかりですね。
また、いろんな人がモデルになっているのも面白いですよね。
レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ・ブォナローティがいたり、またラファエロ本人もギリシャの識者に扮しています。
これらを見つけるのも面白いですよ!まぁ、首が痛くならない程度にね。 -
ラファエロの間を抜けた我らはシスティーナ礼拝堂へ向かいます。
と、こんな可愛い絵を発見!
一体誰の、なんという作品かは不明・・・ってか覚えてない・・・
えぇ、そんでもって、システィーナ礼拝堂へと辿り着くわけですが、皆さんご存じの通り、システィーナ礼拝堂内は撮影禁止です。結構厳しくチェックされます。
なので、最後の審判やら、天地創造を始めとする、息を呑むほどの色彩を誇る絵画群については、ガイドブックや美術本を参照されたし。
システィーナ礼拝堂は、教皇選挙、すなわちコンクラーヴェが行われるところで、時の教皇シクストゥス四世が建設を命じた、教皇礼拝堂です。
はい、お分かりですね。この人、自分に因んだ名前を礼拝堂につけちゃってます^^;
ま、初代ローマ皇帝アウグストゥスなんか、8月を自分の名前にしちゃってますが・・・ -
そして我らはピナコテーカ(バチカン絵画館)にやってきました。
ここでは、一つの名画を観たいと思います。
あ、もちろん他も観ましたよ!!
ま、あまりに有名なので・・・ね。 -
またも、ラファエロ・サンティです。
超有名画「キリストの変容」であります。
「キリストの変容」とは、キリストが神の子であることが弟子たちに証された奇跡の瞬間のことです(マタイによる福音書)。
この絵は、「ルターによる横暴(?ま、カトリック側から見ればってことですが)」に対する必死の抵抗といいましょうか、要はカトリックが民衆に教義の擁護を目指したものの一環ですな。
いやいや、しかし絵画は素晴らしいです。とにかく、バチカン美術館の(特にルネサンス絵画)は色彩の鮮やかさに圧倒され、絵画酔いしそうになりますので、適度に休憩いれてください。 -
こんな感じで中庭を見たりね。
-
ってなわけで、ずいぶんと局地的な(スマン!)バチカン美術館リポートでした。
大体、いつもはこの後あとカトリックの総本山、サン・ピエトロ大聖堂を観光するのですが、何せ物凄い!!人だかりだったもので、町に出てきました。
「拙者、何も喋っていないでござる・・・」
・・・えぇ、そして我らが向かったのは -
ローマの朝市広場:カンポディフィオーリ
月〜土/07:30〜13:00
でござる。あ、いや、です。
殆ど終わりの時間帯だったので、人はあまりいませんでした。
色々と新鮮な野菜やら果物やらがたくさん並んでいて、威勢のいい声で
「どうだい!味見していくかい?」
なんて声をかけられます。
観光客用に小物的なお土産も売っていますが、まぁ、好き好きで。
あ、パリの朝市なんかを想像されている方、幻滅しますのでご注意。
この市場、とっても小規模です。
雰囲気を楽しむにはGOODですけどね。 -
散歩は続きます。
「うぃ〜」って感じの顔でしょうか・・・^^; -
スペイン階段にやってまいりました。
旅行侍も記念に一枚。
「な、何故周囲のみんなは拙者を見て笑っているのでござるか!」
ハイ。ここでもサムライは外国人には大人気のようで・・・
写真を撮り終えた後、拍手されたくらいですから(コレ本当の話です)^^
さぁ、お昼を食べよう!! -
えぇ、スミマセン・・・店構え撮ってません・・・
Shaki:シャーキ・ワイン・バー
写真は、モッツラレラチーズの上にポルチーニ茸が
のっていて絶品♪
ワインメニューは数え切れないが食事は軽めの物が主。
住所:V. Mario deFiori 29/A, Roma
電話:06-6791694
スペイン階段を背にしてコンドッティ通りを進み一本目を右に曲がり左手
http://www.japanitalytravel.com/guide/restaurant/shaki/top.html
結構、地元の若い人たちなんかも集まっています。
石造りの古い景観とは全く違います。「ここはニューヨークか?」と言いたくなるような、とてもモダンな店です。
が、この写真のポルチーニ、ヤバいです。女性でも十分完食できる量ですし、超ベタな観光地のど真ん中にあるので、賑やかで、女性だけの旅行者でも怖くないです。 -
これは小生のマルゲリータピッツァです。
これも一枚完食できる大きさです。
美味です。
ワインも美味です。
とてもお勧めです。
何故か箇条書きです。 -
楽しい時間はすぐに過ぎ・・・夜です。というか夕方です。
この日は天気に恵まれず、シャーキ(お昼食べたトコ)にいたころから
雨脚が強くなってきまして・・・
この時間も霧雨が降っていました。
そして、教会堂好きの小生としては、何度ローマに足を運んでも、「この前来たからいいや・・・」とはならないのが、ここサン・ピエトロ大聖堂です。
ちなみに、パリのノートル・ダム大聖堂も同じように毎回足を運びます。
夜、いいですよ!
とっても人が少なくて。セキュリティチェックも並ばずに通過。
あ、ご存じない方にお教えしますと、ヨーロッパに点在する数多の有名教会堂の中で、ここは特別です。空港と同じように手荷物をX線に通します。そして自分も金属チェック受けます。
そして、露出度の高い服装では入れてくれません(タンクトップやキャミソールは×。短パンも×)。
何せ、教皇のいる場所ですから。すなわち恰好のテロターゲットなのです。
そして、精神面では、神に最も近い場所でもあります。
さて、続きは次の旅行記で!
ローマからフィレンツェに移動しますよ!
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