2011/05/17 - 2011/05/17
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鯨の味噌汁さん
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村上春樹は1986年から3年間、南ヨーロッパに滞在していた。
ギリシャの島やローマやシチリアで長期滞在型の部屋を借り、そこで一生懸命小説を書いていたのである。
そのときの滞在記が「遠い太鼓」とゆう書名で出版されている。
中に、ロードス島の記事もある。
旧市街の焼き魚がうまい、ショーユを持っていきましょう、なーんて「地球の歩き方」みたいなことが書いてある。(本当)
が、それ以上にこの紀行集の中で大事な部分は、75ページ付近の記述である。
「ギリシャのビーチでは、女性の70%がトップレスである。おっぱいぷるるんである」
(…村上春樹がそんな話を書くわけないと思われた方。講談社文庫「遠い太鼓」の75ページをご覧ください)
「リゾート客はそれをマジマジと見てはいけない」
とも書いてある。
「が、地元のオヤジは、そのおっぱいをじっくりと観察してヨイことになっている」
とも書いてある。
と、ゆうことは、ワシは、ビーチにおいて万難を排して「現地人」に見られなくてはならない。
…と、旅を前に力強く天に向かって誓う、鯨の味噌汁51歳なのであった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
午後、ロドスシティからリンドスまで、バスで移動する。
リンドスは祇園の芸者「あて、りんどす」ではなく、島の南にある、白い家並みとビーチ、それに丘の上の神殿跡が美しいという村である。
売り場に並んで、二人分のキップを買っていると。
隣にいた米国人っぽい若者二人が、いきなりワシの前で地図を広げ、英語でこういった。
「××に行くにはどのバスに乗ればいいのでしょうか。そもそもわたくしたちは、今、どこにいるのでしょうか」
なんと、鯨は現地人と間違われたのである。
滞在2日目にして「地元のオヤジ」と思われたのである。
これは天佑といわずしてなんと言う。
鯨はコーフンしつつも、
「ソーリー、アイム・ツーリスト」
とだけいい、イケル、リンドスのビーチでは現地人になろう、絶対なろうと固く固く決心した。 -
が、バスに1時間ほど揺られ、いざリンドスに着いてみると。
ビーチと村は意外と離れているのだった。村は海岸線から少し上にあり、ビーチはずっとずっと下のほうなのだ。
ここで現地人に変身し、ビーチでおっぱいを観察する時間は、トテモなさそうであった。
「ああ。せっかく現地人と間違われたのに」
遠くにビーチを望みつつ、無念の涙を流す。
(⇒ちなみに配偶者は、ワシが現地人と間違われたのを「東アジアからの出稼ぎ労働者と間違われたのよ」とゆっていた) -
白い町並みをゆっくり見て歩く。
観光客がゆっくり歩いている。坂道にはオミヤゲ屋さん、タベルナ、ちょっと高そうなレストランが続いている。
が、丘の上の神殿跡は「2時40分まで」ということで、目の前で入り口のカギを掛けられてしまう。
「早すぎる!」
と西洋人の観光客がビービー文句を係員に言っていたが、ナーニ、あんなものはどこを見たって同じである。
ギリシャなんてのは日本の神社みたいに、町という町に遺跡があるのだ。気にしない気にしない。
(⇒これは観光客として正しくない態度です) -
というわけで、ビーチを見下ろすカフェでゆっくりと休む。
ビーチの横に船着場があり、小さな船が停泊している。それに乗ればロドスシティまで戻れるのである。
が、バスの方が安いので、来た道を大人しく引き返すことにする。
村からの坂道をだらだらのぼり、バス亭にたどりつく。
上り下りの連続で、ふくらはぎと関節が痛い。こういうときにデブはつらいのである。
と、ゆうわけで、西洋人の観光客の団体の前で、ワシは屈伸運動をはじめた。
イチニ、イチニ、と足を伸ばし、それから股割りをする。
両膝を広げ、ぐいっとケツを落とすポーズである。
するとすると、観光客の間で、「スモウ」「スモウ」と声が上がった。
…よく知ってるなこいつら。
しかし「スモウ」と聞いたからには、皆様のご期待にこたえなくてはならぬ。
とゆうわけで、ゆっくり片足を上げ、シコを踏んでせみる。
同時に
「よしいょおおおおお」
なんてゆってみる鯨であった。
すると、ウケてる。明らかにウケてる。
では、とゆうことで、記憶をたどりつつ、両手を広げ、パチンとあわせ、さらに深く沈みこみ、ジリジリとすり足、せり上がり。
ロードス島を旅しているはずであるが、なぜか雲竜型土俵入りの披露、なのであった。
でもって配偶者は、遠くワシから離れ、他人のフリをしているのであった。 -
リンドスからの帰りのバスは意外に混んでいた。
鯨夫婦は、最後列のマドギワを確保。
すると出発直前、現地の高校生らしい集団が、ドヤドヤと10人ばかり乗り込んできた。
どうやらロドスシティから海水浴にやってきた連中らしい。学校さぼったのかよお前ら。
みんなきれいに日焼けしている。
10代の後半。♂7人、♀3人。
男のほうは「ロードス市立高校1年、女の子のことしか考えてません」という風情である。
ニキビいっぱい、ビンビンでギンギン、イカ臭いぞ近寄るな、という感じである。
対して女の子の方は、何しろ10代後半のギリシャ娘であるから、いずれも美少女である。
肌なんかつるつるのぴちぴち。
しかもこんがり焼けている。
まぶしくてワシなどは正視できず、かわりに精子など放出しそうだ。(しねえよ)
そのなかでもとびきり綺麗な金髪の♀が、ワシの隣の空き席に近づいてきた。
が、ワシと目が会うと、ピクリと反応し、そのままUターンしてしまう。
どうやら邪悪で凶悪で凶暴なオーラが、ワシから漏れ漏れしていたらしい。
が、男の子たちが「オンナは座れよー」なんていうので、彼女はワシの真横に座った。
つきたてのモチみたいなお肌が真横にある。いいにおいもする。
ふむふむ。ヨイではないかヨイではないか。
フト高校時代を思い出す。あのころ、女の子はみんなこんな感じだったナ。
きれいで柔らかくていいニオイがしてた。
イカ臭い♂、ギリシャ神話に出てくる女神みたいな♀に囲まれ、バスは走る。
途中、いくつかの小さな町を通り過ぎる。
道端に「途中まで作ったけど諦めました」という建物が、あちこちで放置されている。
どうやらギリシャ経済は深刻なのだ。
そういえば世界遺産に指定されているロドスシティの旧市街の建物も「for SALE」の看板が出ていたナ。
白川郷の合掌造りが売りに出されてるようなものだ。
「キミたちは」
と鯨は高校生に囲まれながらおもう。
日本もヒドイ目にあった、あのバブルの後始末を、これから、キミたちはやらなくちゃいけないんだ。
ワシらも大変だった。キミたちもめげずに、がんばるんだぞ。
エッチなことばかり、考えてたら、いかんぞ。
地元高校生に囲まれながらココロで呟く鯨の味噌汁51歳であった。
しかし、この女の子たちが「おっぱいぽろり」していたのであるとすれば。
やはり万難を廃し、ビーチを訪問すべきであったと反省する、鯨の味噌汁51歳なのであった。
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