2011/05/05 - 2011/05/05
68位(同エリア141件中)
どんぴさん
トラベラーに出来る被災地支援。それは東北を旅をすること。
というわけで、2011年のGW後半戦に4日間の日程で東北旅行に行ってきました。
まず初日に向かったのは、近い将来に世界遺産になる(かもしれない)秋田県鹿角市の「大湯(おおゆ)環状列石」。
そして、かつて鉱山の町として繁栄したころの遺構が残るレトロな街並みで知られる秋田県小坂町です。
■5/05(木) 東京 → 盛岡 → 鹿角 → 小阪 → 弘前
□5/06(金) 弘前 → 黒石 → 三内丸山遺跡 →盛岡
□5/07(土) 盛岡 → 一ノ関 → 気仙沼 → 一ノ関 → 仙台
□5/08(日) 仙台 → 松島 → 仙台 → 東京
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
08:44、東京駅発の東北新幹線はやぶさに乗車。
はやぶさを撮影しようとする人がたくさんいてホームは大混雑。先頭車両付近には警備の人までいる。
でも、乗車すると席は3割ぐらいしか埋まっていない。ほとんど撮影しにきただけの人のようだ。迷惑な連中だな。
10:25頃、福島付近(?)を通過。
屋根をブルーシートで覆った家がちらほら見える。東日本大震災の被害を実感する。
12:00、盛岡駅に到着。
今回はトレン太君を利用。駅構内のオフィスでヴィッツを借りる。対応した店員のお姉さんの口が異常に臭かった。 -
盛岡ICから東北自動車道に入る。
ビックリするほど空いていて、10分くらい他の車が視界に入ってこなかった。GWなのに、ここまで閑散とした高速道路は初めて見た。
あと、路面が若干波打ってるような気がする。
地震のせい?
十和田ICで東北自動車道を降りる。
13:30、大湯環状列石に到着 -
世界遺産の暫定リストに登録されている「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」は1道3県(北海道・青森・秋田・岩手)にある15ヶ所の縄文遺跡で構成されています。
大湯環状列石はその中の1つに含まれます。
さらに、15ヶ所の遺跡の中で国から「特別史跡」に指定されているのは三内丸山遺跡(青森市)とこの大湯環状列石の2ヶ所だけ。 -
「環状配石遺構」
だだっ広い敷地の中に遺構が点在している。
石が円形に並べてあって、なるほど確かにこれは"環状列石"だ。 -
「万座環状列石」
ひときわ大きな環状列石がコレ。
1枚の写真に納まりきれないぐらい大きい。 -
「万座環状列石」
大きなストーンサークルの中に、さらに小さなストーンサークルがいくつもある。 -
「野中堂環状列石」
道路を横断した先にある、もう1つの大きなストーンサークル。 -
「野中堂環状列石」
大きなストーンサークルの中にある小さなストーンサークル。 -
「野中堂環状列石」
大きなストーンサークルの輪郭の一部。 -
遺跡に併設された「大湯ストーンサークル館」の展示ホール。
遺跡公園は入場無料だが、この展示ホールは有料(300円)。
中では出土した縄文式土器などがズラリと展示されている。 -
ちょっとセクシーな土偶(笑)
次は大湯環状列石から車で約15分のところにある小坂町に向けて出発。 -
14:40、小坂町に到着。
小坂町はかつて鉱山で繁栄し、当時最新鋭だった近代建築が残るレトロな街として知られている。
まずは「康楽館(こうらくかん)」へ。
ここは日本で最古級の芝居小屋で、国の重要文化財にも指定されている。 -
洋風の外観から一転、中に入ると大衆演劇場といった雰囲気。
康楽館では現在でも大衆演劇を毎日のように上演しています。
ちょうど公演が始まる直前に到着しましたが、あまり面白く無さそう(^_^;)
施設見学だけの入場料(康楽館など3施設共同で900円)を購入しました。
ちなみに公演チケット込みの入場料は2,200円(3施設共同)。 -
説明員の人に連れられて楽屋を見学させてもらった。
もうすぐ役者さんが入ってくるんだとか。ギリギリ間に合った。 -
楽屋の壁には役者さんのサインなどがぎっしり書かれてる。
古い木材を使っている部分は文化財保護のため、これ以上落書きされないようにガラスで保護されている。 -
それ以外の壁には現在でも新しいサインが増え続けてる。
よく見たら、左下に武田鉄矢のサインがある。 -
緞帳の裏側もちらっと見学できた。
-
客席へ移動。
なんとも味のある木製の劇場。
素敵やん。
客席の真ん中を貫く花道を子供がかけまわっていた。 -
2階の客席。
-
他のお客さんと一緒に説明員の解説を聞く。
-
続いて他のお客さんと一緒に舞台裏案内ツアー。
ここは舞台の下の地下通路。 -
回り舞台。
今でも人力で回しているそうです。 -
切穴(すっぽん)。
役者さんが舞台の下(奈落)から花道へせり上げるための装置。
こちらも現在でも人の力で役者さんを持ち上げるそうです。 -
見学終了。
ロビーに出ると同時に舞台では上演が始まった。
おやつに小坂町名産のアカシアの蜂蜜を使ったソフトクリームを買った。うん、蜂蜜のいい香りがしっかり効いていて美味しい! -
13:10、隣接する「小坂鉱山事務所」へ移動。
その途中で見つけた変な銅像。
小阪町にはこんな感じの変な銅像がたくさん。他にもたくさん紹介するのでお楽しみに(笑) -
「小坂鉱山事務所」
1905年に建設された事務所。
かつての繁栄ぶりを示すような立派な洋風建築だ。 -
観光しにきた人の銅像?
「あんれまぁ、ずいぶん立派な建物だこと〜」 -
「小阪鉱山病院記念棟」
明治41年(1908年)に秋田県随一の総合病院として建てられた小阪鉱山病院の現存する唯一の遺構。平成9年(1996年)に病院が閉鎖された時にこの建物以外は全て解体された。
小坂鉱山事務所のすぐとなりにある。 -
「小坂鉱山事務所」の2階ベランダへ。
透かし彫りのデザインがモダンでお洒落。 -
建物の中央を貫く螺旋階段。
地震の影響なのか、一部の壁にひびが入っていた。 -
鉱山技師クルト・ネットーの像。
明治6年(1873年)、ネットーはいわゆる"お雇い外国人"としてドイツから小坂町に赴任して小坂鉱山の近代化に尽力。
その後は東大教授になって多くの技術者を育てるなど、日本の近代化に大きな貢献をした人物です。 -
窓から見た中庭。
-
天井を見ると、城や神社仏閣で使われる"格天井"になっている。
外観は西洋建築だけど、中を見ると日本の伝統的な建築技術が使われていることがよく解かって面白い。 -
「天使館」
昭和6年(1931年)にカトリック系の保育園として建てられた近代建築。
平成4年(1991年)まで実際に保育園として使われていた。
国の有形文化財に登録。 -
天使館の前にある銅像。
「子供たち、おいで〜」 -
「おやつの時間まだ〜?うち腹減っとんねん」
-
天使館の中。
実は訪問した時、ここを教会だと勘違いしていた。
今こうして見ると、なるほど保育園っぽい建物だ。 -
「旧小阪駅」
かつて秋田県大館市の大館駅と小阪駅を結んだ「小坂鉄道」の終着駅。 -
小阪鉄道は1909年に創業。
鉱山で繁栄した小坂町を結んでいたが、鉱山や小阪町とともに衰退し、1994年に旅客営業を廃止した。 -
その後は鉱石を精錬するときに発生する濃硫酸を運搬するために使われていたものの、2009年4月1日に完全に廃止された。
線路は錆びて真っ赤になっていて、ノスタルジーを感じさせる。 -
なんか地図で見ると十和田湖が近そうなので、急遽予定を変更して十和田湖に行ってみることにした。
16:20、十和田大館樹海ライン(県道2号線)を進んでいると、道の駅「こさか七滝」と大きな滝が見えてきた。 -
「七滝(ななたき)」
約60mの段差を落ちる名瀑。"日本の滝百選"にも選ばれている。
滝のすぐそばまで近づく事ができて迫力満点! -
16:50、十和田湖畔にある「発荷峠展望台」にやってきた。
これはいい眺めだ〜。
十和田湖には中学生のときに一度来てるんだけど、全然記憶に引っかかるものが無いな(笑) -
「十和田神社」
創建は807年というからビックリ。 -
彫刻がとても派手で荒々しく、見ていて楽しい。
-
「乙女の像」
よく見ると2人ともおばさん体型(笑)
"乙女の像"という素敵なネーミングからは程遠いルックスだな。 -
18:00、腹が減ったけど、ほとんどの店が閉まっている。唯一「居酒屋 はなしのぶ」という店が営業していた。
最近B−1グランプリがらみで有名になった「十和田バラ焼き」を注文。1050円。
http://www.barayaki.com/about.html
ここのご主人は十和田バラ焼きをPRするグループの主要メンバーだそうで、今年のB−1グランプリでの奮闘ぶりがNHK『ワンダーワンダー』で取り上げられたときの裏話などを教えてくれた。
ご主人に東日本大震災の影響について聞いてみると、やっぱり観光客の減少はかなり深刻で、周辺のホテルの予約状況はかなり悲惨なことになっているらしい。
それでも十和田バラ焼きの人気は高く、ランチタイムには100食以上が出たらしい。すごいな、B−1効果。あちこちの自治体が一生懸命B級グルメをでっちあげようとする訳だ。
19:00、弘前市に向けて出発。
弘前へ向かう道は真っ暗で、他の車が全然いない。ちょっと怖かった。
《2011年GW 東北周遊:弘前編へつづく》
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