長崎五島列島・教会を巡る旅（その４）～上五島（中通島・若松島）②～

2011/05/01 - 2011/05/06

　2011年GWは、北京に単身赴任中の夫も有給を付加して4/30～5/8の長期連休で日本に帰国。当初は昨年同様海外で待ち合わせも検討しましたが、結局日本の海鮮を堪能したい要望もあり、溜まったマイレージを活用し、国内で異国情緒を味わえる長崎に決定。長崎自体は二人とも遠い昔に別々に訪れたこともあり、5/1～6の5泊6日で五島列島の教会巡りをテーマに旅程を考えました。
　三日日はレンタカーで若通島・中通島の南部を廻りました。


＜旅程＞（◎はこの旅行記）
　5/1(日)：羽田6:20発→長崎空港8:15着（飛行機）
　　　　　 終日レンタカーで空港→有田→平戸→佐世保観光
　5/2(月)：佐世保10:30発→中通島(有川港）11:55着（高速船）
　　　　 　ＰＭレンタカーで中通島・若松島観光
◎5/3(火)：キリシタン洞窟観光後、終日レンタカーで中通島・若松島観光
　　　　　 中通島（奈良尾港）17:50発→福江島18:20着（ジェットフォイル）
　5/4(水)：終日レンタカーで福江島観光
　5/5(木)：ＡＭレンタカーで福江島観光
　　　　　 福江島11:40発→長崎13:05着（ジェットフォイル）
　　　　　 ＰＭ長崎観光
　5/6(金)：ＡＭ長崎観光
　　　　　 長崎空港13:55発→羽田15:40着（飛行機）

＜宿泊＞
　5/1(日)：ミュゼアリゾート佐世保　弓張の丘ホテル
　　　　　　9000円/人(一泊朝食付)、じゃらんで予約
　5/2(月)：民宿えび屋
　　　　　　12600円/人(一泊二食伊勢海老付)、電話予約
　5/3(火)、5/4(水)：五島コンカナ王国
　　　　　　2泊3食(夕1,朝2)23400円/人、じゃらんで予約
　5/5(木)：出島の湯　ドーミーイン長崎
　　　　　　4900円/人(一泊朝食付)、じゃらんで予約

＜交通＞
１）飛行機（マイレージ予約：16500マイル）
　　5/1(日) 羽田→長崎（ANA3731;6:20->8:15)
　　5/6(金) 長崎→羽田 (ANA666;13:55->15:40）
２）船
　・5/2 佐世保→中通島(有川港)
　　五島産業汽船：10:30->11:55、\3500/人
　・5/3 キリシタン洞窟観光
　　祥福丸：所要約1H、\3000/人
　・5/3 中通島(奈良尾港)→福江島
　　九州商船：17:50->18:20、\2010/人
　・5/5 福江→長崎
　 九州商船：11:40->13:05、\5420/人
３）レンタカー
　・5/1 8:30 長崎空港　～　5/1 20:00　佐世保駅（12H）
　　バジェット（九州ツアーランドレンタカー予約）、4100円、ヴィッツ
　・5/2 12:00 有川港　～　5/3 18:00 奈良尾港 (2日）
　　トヨタレンタカー、14700円、ヴィッツ
　・5/3 18:00 福江港　～　5/5 12:00 福江港 (2日）
　　観光レンタカー、11561円（現金払いのみ）、ミラ

エリア 五島列島(長崎)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 船 レンタカー ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

5/3、えび屋に紹介いただいた祥福丸に瀬渡しをお願いし、キリシタン洞窟へ案内いただく。

祥福丸：TEL [phone]、\3000/人、所要約1H、8:00にえび屋の前に来ていただいた。

しばらくすると、去年ロスカボスで見たような風景が。
しかし、こちらは華やかなビーチリゾートではなく、マリア様に見えると信仰を深めた場所。

自然のマリア像を反対側から眺めたところ。

そのすぐ近くに、キリシタン洞窟がある。

前夜、宿の方に教えていだたいたのだが、祥福丸の船長さんは「カクレキリシタン」だそうだ。最初意味がわからなかったのだが、現在の一般のキリスト教徒とは別に、「隠れキリシタン」の末裔がいるのだ。先祖が命がけで守り通した信仰をそのままの形で受け継いでいる。

洞窟の中は意外に広い

洞窟見学後、船長が教えてくれたのだが、「カクレキリシタン」は教会には通わないらしい。先祖代々から受け継いだ象徴（キリストの御神体、マリア観音など）を大切に守っている。船長は9代目の神父さんで、密告に合わないよう、信徒は親族で守られている。もちろん、現在は秘密にする必要はないのだが。

船長(神父)さんによると、お祈りの言葉も全く違うらしい。ラテン語が残された独特の言い回しなのだ。ミサ等の行事は神父様の自宅で行われる。御神体の隠し場所は神父しか知らず、御神体は信徒が皆拝むことができるが、マリア像は年一度神父のみがその後光を感じることができるらしい。

船長(神父）はとても柔和な顔立ちの方だ。が、大村から逃れてきた先祖、300年受け継いで来た歴史を語る口ぶりは、優しさの中に後に信仰したキリスト信者とは異なるという思いの強さを感じる。「カクレキリシタン」という一つの、ある意味キリスト教とは異なる宗教を大切に守っているのがうかがえた。

ただ、キリスト教とは異なるのかと素朴に疑問に思い、バチカンとの関係はあるのかと尋ねたところ、船長のお父様が神父の頃にローマ法王からロザリオをいただいたことがあるそうだ。

長い歴史の中で本来のキリスト教とは形を変えた信仰を貫いてきた「カクレキリシタン」。五島列島で唯一の「カクレキリシタン」一派となった船長(神父)は、学問的にもマスコミ的にも研究・興味の的としてたびたび取り上げられているらしい。

重い歴史の話はここまで。
これまで五島の教会は隠れキリシタンが建てたと思っていたのだが異なることを知り、ちょっと見る目が変わったが、美しい島の教会巡りを続けることに。

本日の1つ目の教会、土井ノ浦教会

土井ノ浦教会のステンドグラス

土井ノ浦教会はコウモリ天井

土井ノ浦教会のちょっと変わったステンドグラス

若松島を一周し、日島曲古墓群へ

正確には、若松島から、漁生浦島、有福島、日島にこのような堤防と見間違う橋を渡って行く。

有福島と漁生浦島の間の橋だったかな？

龍見山展望台から若松大橋を見る

龍見山展望台からの眺め

若松大橋

2つ目の教会は、中ノ浦教会

ちょうど結婚式をやっていた。

中ノ浦教会のルルド？

ここはキリスト像でなく、中央にマリア様が祀ってある。
そう言われれば心なしか女性的な教会！？

マリア様のステンドグラス

中ノ浦教会の全体像

お約束の？水辺からの中ノ浦教会

3つ目は、真手ノ浦教会

4つ目は、大曽教会

大曽教会の入口上の飾りもハート十字架マーク

大曽教会はコウモリ天井

大曽教会のステンドグラス

お昼は近くのスーパーでお惣菜を購入して車の中で。

その後、雨模様の矢堅目公園へ。

5つ目は、冷水教会

冷水教会もコウモリ天井

6つ目は丸尾教会

7つ目は鯛ノ浦教会

鯛ノ浦教会のルルド

鯛ノ浦教会の内部は教室のようになっており、踏み絵などが展示されていた。

マリア観音の掛け軸

途中、シカが顔を見せた。

「希望のマリア像」は行く価値あまりなし。

8つ目の浜串教会はスタンプのみで写真なし。ほとんどスタンプラリーと化してきた。

9つ目の福見教会

質素だがなぜか温かみを感じた。

最後は海水浴場のすぐ近くにある高井旅教会

本日10箇所、昨日と合わせて15箇所の上五島教会巡りを終え、中通島(奈良尾港)から福江島へ

17:50発18:20着の九州商船のジェットフォイル「ペガサス」で。

夕焼けの島々

福江島でレンタカーを借り、本日の宿へ

宿情報：五島コンカナ王国、2泊3食(夕1,朝2)23400円/人、じゃらんで予約