2011/04/28 - 2011/04/30
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yukibxさん
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4月の末にパリで3日を過ごす。久し振りのパリ。
生憎、曇り空。時折小雨の降る寒いパリだったが、それもパリらしい。
かなり写真を撮ったが、後から見てみると、パリは女性が楽しむ場所だなあ。と、つくづく思う。
といっても、私のパリは、女性雑誌に満載の「おフランス」なパリではない。レストランにしても三ツ星レストランより何故かフランス人が一番すきな料理、クスクスの庶民的料理屋、女性に関しても、背筋をピンとはって歩く溌剌としている女性とか、彫刻などのアートが生活の一部になっているような創造パワー一杯のパリなのです。
表紙の写真はコメデイー・フランスセーズ劇場の中庭で。シンプルな服を着ているのに、なんかおしゃれな雰囲気。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
パリの中央にあるコメデイー・フランセーズ劇場の中庭の写真の全景をお見せする。中庭には若い女性が数人いた。現代彫刻家ビュラン作の縞模様の円柱群を鑑賞しているのだろう。
全体がまるで映画の一場面のように見えた。
こんな風に、パリっていう街は写真映りが抜群にいい。なんかストーリーがあるというか。。 -
昨年の冬にコメデイー・フランセーズ劇場のする右にあるこのカフェで、アンジェリナ・ジョリー主演の映画「ツーリスト」のロケがあった。このテラスの椅子に彼女がすわっていた。
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そうそう、この太ったおじさんのすわっている席に彼女がいた。
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久し振りのパリ。私はまず、今回の目的のひとつ、日本の書籍店に行くためにパリの中央に出る。
デパートのあるメトロの駅からでるとドカ〜ンとノエミ・キャンベルの顔が目に飛び込む。ドルチェ・ギャバナのポスター。 -
と、今度はプランタンデパートの巨大ポスターがある。
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オペラ座のすぐ近くにあるユニクロショップ。パリでは大繁盛らしい。
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ギャラリー・ラファイエットのデパート1階の化粧品売り場を見下ろす。圧巻。女性の消費パワーの象徴。すごい。
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こんどは、車の後に張られたGUESSの巨大広告。こんなポスターをかざして動く広告塔がパリには多数あった。
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街の風景をつくる巨大ポスターも他に、メトロの長い長い通路にべたべたと張られているポスターは、貴重だ。あの長い通路に何もなかったらかなり苦痛だし、ポスターのおかげでいろいろな情報が得られる。
そんな中で、7月1日、オランピアでのトリオ・プロジェクトというタイトルで上原ひろみ(HIROMI)の演奏会のポスターがあった。なかなか存在感のある女性だ。 -
メトロの果てしなく続く通路は、空気は最悪、疲れる。ところがキックスクーターを肩にかけて持ち歩く女性に出会わす。彼女はこれに乗ってスイスイと通路を走って行く。
人の目を気にしないパリの女性、我が道をゆく。(人の目を気にしないし、周囲の人間も他人のことは気にしない。) -
メトロの通路の楽しみ、ポスターの写真をいくつか撮った。
7月18日までルーブルで開催される「レンブラントとキリストの顔」展のポスター。 -
コンサート・ホール、プレイエルの5月の演奏会プログラム。バイオリン特集、
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ヴェルサイユ宮殿で6月19日まで開催。王座展。権威の象徴、王座。50種類余りが展示されている。
華麗なものから地味なもの、クレージーなものからシックなもの。権威の表現は様々だ。この展覧会はおすすめ。私も行きたい! -
「女性のオリエント」展。ベドウインを始め、中東の女性の晴れの衣装展。地下鉄にベタベタとこのポスターが貼られていた。今からこの展覧会に行くのだ。
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メトロから外にでる。ブランリ河岸美術館でクリスチャン・ラクロア監修の「女性のオリエント」展があって、今回の訪パリはこの展覧会も目的のひとつだった。
アルマ橋(Pont d'Alma)駅。メトロを出るとすぐにダイアナ妃の記念碑がある。悲劇のプリンセスD。十年たつのに、いまだに人々が足を止めて、彼女の冥福を祈る。 -
フランスでもiPAD2は、一大ブーム。ダイアナ妃の碑の横にあった。
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今にも雨の降り出しそうなパリ。アルマ橋を渡る。ブランリ河岸美術館は橋から徒歩5分ほど。
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あっまた、動く広告塔!今度はデイズニーランドの広告。写真がかわいい!ピンぼけで残念。これはきちんと撮りたかったのに。
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ブランリ河岸美術館につく。緑がゆたかな居心地のいい空間。
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ここが美術館の入り口ホール。幾つかの企画展、そして常設展、すべて見たら1日は必要だ。
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「女性のオリエント」展は、20世紀初から約1950年ほどまでの中近東の女性の晴れの衣装を展示したもの。すべて草木染め、手作りで、オリジナルの衣装だがきれいに保存されている。
砂漠という厳しい気候とは対照的に、鮮やかな色が使われている。しかもその鮮やかな色もニュアンスのあり、風情がある。 -
様々な衣装の間に写真が置かれている。この写真がまたすごい。女性のポートレートが多いが、なにか威厳を感じさせる美貌の女性たちだ。写真は20世紀の始めに撮られたよう。
右の写真は、マスクを装った女性。 -
マスクはこんな風に顔と頭を覆う。
息が出来ないじゃないか、と思うが、砂漠の嵐は頻繁で、目鼻を保護する意味もある。それが装飾的なものに変わっていったのか。 -
マスクのもうひとつの例。
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帽子。可愛い。中近東のさまざまな衣装、アクセサリーは世界のファッション。デザイナーに影響を与えた。
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昔の写真。こんなマスクで鼻を隠しているせいか、視線が強烈。
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「女性のオリエント」展を後にして美術館からでると、まるでゴジラのように、エッフェイル塔がニュッと顔をだす。一瞬ギョッとした。
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近くのエッフェル塔をくぐり、トロカデロ駅にむかう。エッフェル塔にはいつもながら大勢の観光客がいて、CRSが巡回して治安を守っている。彼らは皆大柄で威圧的。
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「女のパリ」とこの旅行記を題したけれど、エッフル塔だって女性的な面がある。
下からみると鉄鋼細工がまるでレースのよう。 -
エッフェル塔は近くから見るとこんなにエレガントなのだ。これは今回の大発見。
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エッフル塔の足元で、英国の「修学旅行」の生徒達を見る。「パリツアー2011」と背中に書いてある紺の上着をみんな着ている。
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引率の先生のよう。
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エッフェル塔を越えて、トロカデロを通過、そして、私はルーブルのはづれにある装飾美術館へと足を向けた。まず、ガラス張りのピラミッドが目に飛び込んでくる。毎回、パリに行く度に必ず眺める建物。幸いお天気がよくなり、ガラスが日差しを受けてキラキラしていた。
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ガラス張りのピラミッドを近くで見ると。。
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ピラミッドの周囲には大勢の観光客がいたが、その中でひときわ目立っていたのが、この中国人らしい中年女性のグループ。ハデハデのファッションに身を包み、臆することなく、ひたすらかしましかった。元気いっぱいのアジアの女性たち!
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その横では、黒髪の女性が写真を撮っている。服のコーデイネーションに気合いが入っている!スペインの女性だろうか。黒髪がいい。
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以前にも書いたことがあるが、ピラミッドの目の前にあるカフェ・マルリー。ここは居心地がいいのでお薦め。
ルーブル宮殿にあるので、天井が高くて気持ちいい。 -
ルーブルの地下のショッピング・センターにあるスターバック・コーヒー。ここも天井が高いので街中にあるスターバックスとちょっと異なる雰囲気。
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同じく地下のショッピングセンターにあるスワロスキーのショーウインドー。写真よりずっときれいだった。
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このルーブルのショッピング・アーケード内の店でこんな可愛いバッグを見つけた。
薄い布製で大きさは25センチX25センチ、奥行きが6センチほど。ハンドバッグにはいらない雑貨をいれるバッグを探していたので早速購入。価格は20ユーロ位と記憶している。 -
同じバッグの裏側のプリント。ワインの店。いずれにしても、実際にあるお店だと店員の人が言っていた。(もしかして、既に日本にあるかもしれない。)
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目的の装飾美術館は、ルーブルのピラミッドから歩いて5分もかからない。写真は、展覧会のパンフレット。
テーマは1990〜2000年のファッション。 -
パンフレットによれば、この時代、ファッションデザイナーは身体より個性、アイデンテイテイーを創ることに関心が行ったという。この時代の代表的なクリエーターの名かには、山本耀二、コムデギャルソンの川久保昤、Vivienne Westwood、先日惜しくも自殺してしまったアレキサンンドル・マクイーンがいる。
写真はパンフレットの一部。 -
残念ながら装飾美術館のファッション展は撮影が厳禁。だから4travelの旅行記にも
お見せできないのが残念。
でも美術館の近くのコメデイーフランセーズの裏のアーケードには、そんな時代の服が売られているブテイックが何軒かある。
左のドレスはパコ・ラバンヌらしい。 -
右の白黒のスーツはこの時代の山本耀二のものらしい。
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そして時代物のエルメスのバッグやシューズなどが売られている。ファンにとっては貴重。
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地下鉄トロカデロ駅のとなりのイエナ(IENA)駅をでるとギメ美術館がある。日本からの知人夫妻が感激しておすすめのギメ。そこで私も行くことにした。
ギメではアジアの仏像や美術品などが見られる。ここにくる観光客はあまりいないようだが、おすすめです。 -
女性のパリ、女性讃辞のパリ、には欠かせない魅力的な像がここにあった。
古代の女性像、豊饒のシンボル。 -
う〜ん。すごいパワーがある。
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丸山応挙の掛け軸もあった。ほっとさせてくれる世界。春の香りも漂うようだ。
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韓国の工芸品のところには、こんな可愛い家具があった。一体、なにをいれるのだろう。
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ベトナムの大皿。日本にもこのような大皿はよく見かけるが、中央の魚が違う。
あつあつの魚料理をドンと盛りつけるんだろうな! -
インドの宝飾品が置いてある展示室には、こんなブレスレットもあった。
インド独特の、盛り沢山に宝飾を入れ込んだアクセサリーだ。重いだろうな。 -
この日の夕食は、以前から行って見たかったサンジェルマンにある「OTO OTO」にする。
(6 Rue du Sabot 01 42 22 21 56)
入り口は狭いけれど、中がとても広い。 -
天ぷらやお刺身のおなじみの定食をとったが、久し振りの和食、おいしかった!
ほっとさせてくれる日本の空気があった。スタッフも感じがよかった。 -
今回の旅でこんなシーンも印象が強い。これは地下鉄の中だったけれど、中年の黒人の女性が失業手当を受けるための書類を準備している。お役所の書類というのは、どこの国でも複雑。そこで、たまたま隣にすわった女性に彼女は助けを求めた。きかれた女性は書類を読んであげて丁寧に説明をしてあげていた。
乗客が少なかったので、車内は静かだった。私は聞き耳をたててきいていたのだけれど、心に残るシーンだった。
もしかしたら、このシーンが最もパリらしい光景ではないだろうか。
パリは多様な文化、多様な人種が共存している場所。色々問題を抱えているけれど、懐の広い街だと思う。
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この旅行記へのコメント (4)
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- yuちゃんさん 2014/08/19 17:02:28
- パリ大好きです!
- そして美しい女性も大好きです♪
素敵な視点での旅行記、久々にパリの空気を想い出して楽しい気持ちになりました。ありがとうございます^^
- yukibxさん からの返信 2014/08/20 22:47:56
- RE: パリ大好きです!
yuちゃんさん
女性のパリへの投票を有り難うございました。
そして嬉しいコメントも。
この2〜3年投稿しないで過ぎてしまいましたが、
旅行記が100を越え、ちょっと休憩というわけです。
皆さんも同じだと思いますが、その中でも自分の好きな旅行記って
あると思うのですが(きっとyuちゃんも)「女性のパリ」は自分で言うのも
ナンですが、ちょっと気に入っています!
これからyuちゃんさんの旅行記を読ませていただきます。
どうぞ沢山の楽しい旅をなさってください!
yukibx
> そして美しい女性も大好きです♪
> 素敵な視点での旅行記、久々にパリの空気を想い出して楽しい気持ちになりました。ありがとうございます^^
-
- Weiwojingさん 2011/06/08 20:43:25
- 「女性のパリ」−心地よいタイトルですね。
- yukibx さん、こんばんは。
お久ぶりです。表記の旅行記を拝見しました。
これは「女性の視点からパリを見た」と言っても良いのでしょ
うか。ファション、食べ物、ショッピング、男性といった女性
の目から見たパリの素晴らしいさを感じとりましたが、如何で
しょうか。
パリは素晴らしいですね。私は昔短期間1度だけ訪ねたことが
ありますが、英語圏よりも言葉が通じず、なかなかなじめなか
った事を覚えています。しかし、今はそのようなことは感じる
ことはなくなり、きっとかつてのパリではないパリを味わえる
のではないかと確信します。
またいずれパリを訪ねて見たいと思います。とても参考になりま
した。ありがとうございました。
Tamegai
- yukibxさん からの返信 2011/06/10 20:45:27
- RE: 「女性のパリ」−心地よいタイトルですね。
Tamegaiさん、こんにちわ。
「女性のパリ」は、パリで見た女性たち、女性が惹かれる
色々なもの、などをごったまぜて書いた旅行記です。
ちょっと中途半端ではあるのですが。。
読んでくださってありがとうございます。
パリは東京に比べたら、変化に乏しい都市のように見えますが
実際には世界の動きに敏感に反応している、と思います。
ただ、お天気が悪いのが残念です。
Tamegaiさんの旅行記、いつも興味深く拝読しています。
特に目の付け所がユニークで面白く、楽しませていただいています。
今後とも宜しくお願いいたします。
yukibx
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