2011/04/09 - 2011/04/13
1182位(同エリア1800件中)
極楽人さん
シリアのアレッポからトルコ国境を越え、アダナを経由してカッパドキアのギョレメへ移動しました。巨大な奇岩が立ち並ぶ人気の観光地で、アラブの旅の疲れを癒すことにしました。
自然や遺跡だけでなく、カッパドキアにはよく整備された大レジャーランドとしての機能も備わっています。熱気球やバギー、レンタサイクル、地下都市探検ツアーに洞窟ホテル。訪れる人の興味に応じて楽しみを満たしてくれる、多彩なサービスが用意されているようです。
「旅はひたすら歩く」がモットーの貧乏旅行者には、少々まぶしい"メジャー観光地”ではありました。
今回の訪問では、宿泊したギョレメの周辺をほんの少し散策したに過ぎません。それでも、素朴な春の草花が揺れる草原や淡い薔薇色に染まる断崖の風景に、やさしい旅情をそそられた3日間でした。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
9:00 アレッポ(シリア)を貸切タクシーで出発してトルコをめざしました。同乗者はドイツのご婦人二人です。バスが見つからなくて困っていたところを、「一緒に行きましょう」と誘ってくれたものです。国境はスムーズで、入出国とも荷物検査もなく20分で通過しました。シリア出国税は550SP(1100yen)。
11:30 アンタキヤ(トルコ)に到着。タクシー料金は「500SP(≒1000yen)か10ドル(≒800yen)を」と運転手さん。迷わず「10ドル」を支払いました。恩人の二人とは、ここでお別れとなりました。
12:00 大型バスでアダナへ。 -
アレッポから目的地のギョレメまでその日のうちに到着できる可能性は少なく、アダナで一泊しました。これで次の日の移動が楽になります。
アダナはトルコ南部の交通の要衝で各地へ向かうバスが頻発しています。アンタキヤ〜アダナは18TL(1,100yen)、3時間の道のりです。
トルコに入っても景色そのものはあまり変わりません。ただ、新しい建物が多くなり、家々はカラフルになりました。アルファベットやアラビア数字の表記に変わって、旅の“安心”も少し増えた気がします。 -
走り出してしばらくは、左の車窓に地中海が見え隠れします。浜まではだいぶ距離がありますが、海が見える景色はいつも心が和みます。
-
15:00 アダナに到着。久しぶりの?都会”を感じました。
トルコでは、バスターミナルを『オトガル』と言います。郊外のオトガルと街の中心との間は、バス会社が無料の『セルビス』を運行しています。同じ「セルビス」でも、シリアとは意味が違ってきます。 -
すべてが順調で思ったより早く着きました。
さっそく街をひと周りします。
アダナはトルコで5番目の大都市、地中海沿岸地域では最大の工業都市です。古い時計塔や由緒ある教会もありますが、何よりも眼を引くのがセイハン河畔に建つ巨大なモスク『メルケス・ジャーミィ』。地元の大企業が建設したということです。 -
名物は『アダナ・ケバブ』。土地の名を冠したケバブはどの街にもありますが、これは?ほのかな辛味”が特徴のようです。ビールが進みます。
街の性格から、いわゆる?安宿”はほとんどありません。『MERCAN』という繁華街のビジネスホテルを予約しておきましたが、広くて清潔で設備や備品も整い、居心地の良い宿でした。朝食付きで25ユーロ/泊はこの街では“破格”でした。 -
次の日はギョレメに向かいます。
例によって、街中のチケット販売所から無料のセルビスで郊外のオトガルへ。そこから大型バスでカッパドキアの都市『ネヴシェヒル』をめざします。
約5時間の旅、30TL(1,800yen)です。
11:30 発車。アダナへ一泊したおかげで、ゆっくり出発できます。
シリアに比べてずっと近代的な交通システムですが、ダブルブッキングが発生してちょっと混乱。あぶれた乗客が通路に座り込んだままスタートします。 -
バスは地中海を離れて、一路北へと進路をとります。
30分もすると雪を頂いた高い峰が見え始め、道はその高みへと続いて行きます。 -
しばらく高度を上げたあと、バスはその高さを保ったまま、今度は水平に進むことになります。
中部アナトリアの高原に踏み入ったのでしょう。 -
雪渓の下に広がる街を通り過ぎ・・・
-
15:00 カッパドキア地方で最大の街『ネヴィシェヒル』のオトガルに着きました。
大型バスはここが終点の筈でしたが、この日はギョレメに行くお客が多いということで、そのまま?ギョレメ行き”となりました。事前に聞いていた、「ミニバス乗り換え」はなくなりました。 -
15:30過ぎ、ギョレメのバスターミナル到着です。ターミナルの周辺に町じゅうのお店が並んだ、小さな町です。
少し前から、車窓には奇岩が出現していました。ギョレメはどうやら奇岩群の真ん中に位置しているようです。 -
宿までは歩いて5分ほど。町外れの奇岩の傍らにありました。
『UFUK PANSION』は若い人に人気がありそうな?高原のロッジ”といった造りで、カッパドキアならではの洞窟部屋も備えているようです。
大手のホテルサイトから予約できました。 -
ここには三泊しましたが、長逗留らしい韓国女性グループ、イギリス家族、ロシアの男性二人組など、朝夕は皆このロビー兼食堂に集まってごった返します。若いオーナーとアシスタント(写真)は面倒がらずに相談に応じてくれて、ツアーの紹介や適切なアドバイスをしてくれます。
オーナーの奥様は日本の方だそうですが、このときは一時帰国中ということでした。 -
夕暮れまでのひと時を、近場の散歩にあてます。
宿の前の道を、町とは反対の方向へ歩きます。
どこを見ても奇岩ばかり。 -
『TOSS理科写真集』の解説によれば、
「2000万年前の火山の爆発により堆積した溶岩と火山灰が長い年月をかけて浸食され」てこのような景観になったそうです。 -
この奇岩地帯、徒歩ならばどこを歩いてもかまわないようです。
さすがに車は専用の道路を行くしかありませんが、道の脇にある小山に登ってもよし、奇岩の平原を横切ってもよし、順路も柵も一切ありません。 -
そんな風で、宿の裏手にある岩の上にも登れるようです。
明日の朝はあそこに行ってみようと決めて、初日はおとなしく宿に帰ることにしました。 -
夕食も宿で済ませました。
先客のご家族が美味しそうなものを食べていたので、同じものを作ってもらいました。素焼きの壷に入った肉野菜の煮込みは『ポテリーケバブ』という名だそうです。暑く熱した壷の上部を、ナタで切り落として食べます。料理全部とビール2本で25TL(1,500yen)はこのあたりの相場でしょうか。因みにビールは中ビン一本5TLでした。 -
その夜、外のテラスが賑やかです。
シベリアから来ている二人がワインとチーズで"宴たけなわ"でした。「参加するかい?」と誘われれば、逃げる訳にはいきません。買ったばかりのウォッカを持参してチャンポン呑み会が始まりました。
更けるにつれて外気は冷え切り、雪でも降りそうな気配に。一人が「こんな寒いところは初めてだ」とコートを取りに行きます。「シベリアは最近、暖かい。」と不気味なことを言っていました。 -
酔い覚ましに町へ繰り出します。
レストランはどこも人の気配がなく、寒さも手伝って?呼び込み役”にも元気がありません。
奇岩は控えめにライトアップされて・・・ -
早々と眠りに就いてしまったようです。
-
翌朝−
夜明け前に眼を醒まして、散歩の支度をします。
宿の前が熱気球の基地になっていて、もう人が集まっていました。
6時頃から、空へ向かって出発するようです。 -
ホテルの裏手にある丘へ登ってみました。
頂上の尾根筋に一本道がついています。その向こうの谷下から、次々と気球が湧いてきました。 -
私が立っている尾根と、『ローズバレー』とも『レッドバレー』とも呼ばれる向こうの峰の間が飛行区域になっているようです。
数を数えたら40機(台?)を越える、熱気球の大集団です。 -
空高く飛び立つものは少なく、ほとんどが私の立っている高さあたりで浮遊しています。中にはいつまでも地上でガスの噴射を繰り返すものも。
3日間の滞在中、2日目は強風で中止になりました。特に強風とも思えない程度の風でしたが、短い日程だと乗れないこともあるんですね。 -
陽が昇ってきて、足元にギョレメの町が見えてきました。
中央を道路が貫き、両側にお店が並ぶだけの可愛い町です。道に沿って細い川がありましたが、水の流れはよくありませんでした。 -
崖の縁には申し訳程度にロープが張ってあるだけ。滑り落ちたらひとたまりもないでしょう。
日本なら?侵入禁止”ですね。 -
朝食後、暇にしていると
「今日はレッドツアーの日だから」とオーナーに参加を薦められました。
近隣の見どころを一周するコースらしく、他にもグリーンや紫のコースなどがあるようです。
それで9:30 出発、マイクロバスが先客を満載して迎に来ました。昼食や入場料込みで55TL(3,300yen)です。
最初は『野外博物館』へ。善意よりも観光臭が気になるメッセージが迎えてくれました。 -
入口下の広場には土産物屋がずらりと並び、人気スポットらしい賑わいを見せています。
日本からのツアーも何組か来ていましたが、言葉から大半は関西方面の人たちだと分かりました。やはりこの時期、自粛ムードから関東のツアーは相当キャンセルが出たようです。 -
野外博物館の庭で、シリアのアパメア遺跡へ一緒に行ったオーストラリアのカップルと遭遇しました。アレッポでも逢い、三度目ともなるとどちらも大して驚きません。「調子はどう?」「上々だよ!」と短い言葉で別れました。
私の参加したツアーは、スペイン、韓国、メキシコ、フランス、イギリス・・・の混成チーム。年齢も、ヨレヨレのお年寄りから壮年、子供連れの家族、気弱そうな若者までと多彩です。ツアーは観光協会が主催して、各ホテルのお客に参加を呼びかけているようです。
ツアーは教会や洞窟の絵についてガイドから詳細すぎる説明を受け、 -
「何かに似ている」という奇岩で"写真を"と強要され、
集合のたびに遅れるスペイン青年にガイドがブチ切れ、
聞き分けの悪い子を母親が韓国語でどなりつけながら・・・
?別料金”の飲み物がやけに高い「バイキング形式の昼食」となりました。 -
午後は、特産の『絨毯工房』や『陶器工場』で匠たちの制作現場を見学。そのあとはお決まりの「展示即売会」が夕方まで続いて、ようやく解散になりました。
「お年寄りから子供まで〜」の催し物では「お年寄り」と「子供」だけは喜ぶものですが、彼らもすっかり退屈しきって疲れていました。
やはり、行きたいところは自分で探して行くべきですね。 -
そういう訳で、次の日は『ローズバレー』への単独行を試みました。宿のオーナーに地図をもらい、大まかな道順を説明してもらったら出発です。
9:30 水とカメラだけ持って『バラ色の谷』をめざしました。 -
谷の手前を、乳白色の巨岩群が衝立のように遮っています。「裂け目」を見つけて奥へと進まなくては辿り着けません。
道は進むごとに何本にも枝分かれして、教わった順路が分からなくなります。人に聞こうにも誰も歩いていないので、見当をつけて先へ行くしかありません。 -
でも樹海などとは違い、視界はたっぷり開けていますから大きく迷う心配はないようです。
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岩にあけられた穴は住居の跡でしょうか。
ひょっとすると今も誰か住んでいるのかも・・・
所々、岩肌などに「ROSE VALLEY ⇒」とペンキで書かれています。でも、何度見つけても「あと1km」と距離が縮まりません。堂々巡りでしょうか。 -
はるか先に、昨日ツアーで訪ねた『オルタヒサル』らしき砦が見えます。出発から既に1時間を過ぎていました。
こんなにいい景色を楽しめたのだから、途中で引き返しても構わないかな・・・等と少し諦めかけたときでした。 -
またしてもペンキの標識。
その先に『ローズバレー』の頭がのぞいています。 -
見事なバラ色の谷が出現しました。
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ここが『ローズバレー』です。
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ちょうど雲の切れ目から日が差し込んで、谷はいっそう鮮やかな色に染まります。
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頂上付近には岩窟教会。「峠の茶店」も営業中です。
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ここを乗り越えると、道は"下り"になります。
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遠くの町は雲の陰・・・
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すぐ下の道を、"先発隊"が帰ってゆきます。
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奇妙な砦を通り過ぎて、
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3時間かけてギョレメの町外れに戻ってきました。
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この頃から空は俄かに掻き曇って、
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突然、大粒のアラレが落ちてきました。
春とはいっても、ここは高原なので"季節はずれ"とは言えません。時期にかかわらず、厚手のコートや重ね着などの準備が必要と思われます。 -
寒さに強いはずの犬も、しばし呆然の様子です。
その後は更に冷え込み、ギョレメ最後の夜は本格的な雪模様になりました。 -
次の日の朝、最後の訪問地イスタンブールに向けて出発します。直行バスがないので、ギョレメ〜アヴァノス〜カイセリと路線バスを乗り継ぎました。
カイセリ空港からは格安航空を予約してあります。 -
空港へ直行することも可能でしたが、時間があるのでカイセリの街を見学してゆくことにしました。邪魔な荷物はトルコ航空のオフィスで預かってもらいます。利用する格安航空が系列の子会社なので、こんな融通が利きます。
カイセリは絨毯で有名な商業都市だそうです。 -
旧市街のランドマークは『カイセリ城』。お城の中は普通の商業施設になっていて、もちろん出入りも自由です。
周辺には旧市街が広がっています。特に興味を惹くものもなく、3時間ほどいて、夕方空港に向かいました。 -
「街は富士山に似た『エルジェス山』のふもと」とガイドブックにありました。空港へ向かうバスからこんな風景が見えましたが、これでしょうか。
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利用するのは『アナドル航空』のイスタンブール行きです。トルコは広いので、バスばかりでは時間が無駄になります。この路線も、バスなら11時間のところを1.5時間で
"♪飛んでイスタンブール"です。
ネット予約で税込み59TL(3,500yen)、航空券単体価格なら25TLと魅力的でした。ただし、出発時間は2時間ずれて、夜の9時過ぎになりました。 -
もうひとつ、到着空港はイスタンブールからはかなり離れた『サビハ・ギョクチェン空港』です。ちょっと遠いので、敬遠する人も多いようです。
預ける荷物は15kg、サブの中型デイバッグと肩掛けバッグも問題なく機内に持ち込めます。飲み物や軽食も普通に出て、快適なフライトでした。
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