ペルーの旅

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ペルーはマチュ・ピチュが有名ですが、私は30数年前から訪れてみたかったナスカの地上絵をどうしても見ておきたくて妻と行きました。古人の情念を直に見たかったからです、それはクスコの石塀やマチュ・ピチュ遺跡もそうなのですが。ナスカからバスで行ったアレキーパという街はクスコより好きです。私達が選んだゲストハウスは40penでしたが快適でした。西洋から大学を卒業した青年が多く泊っていて、就職する前に旅をするという国民性（？）をみて改めて日本の若者も画一的なリクルートスーツを着て就職活動をするよりも、今だからできる金を使わない旅をしてほしい、と感じたものです。マチュ・ピチュ遺跡はペルーの大きな観光資源になってしまい本来の旅を拒絶しとてもがっかりいたしました。遺跡は素晴らしいのですが遺跡に着くまでの行程があまりにも金儲け主義に渝わってしまったからです。スペイン軍に立ち向かうための要塞があったオリャンタンボという町の市場に民族衣装を纏ったインディオの老婦がミネラル水を売っていましたが片手に携帯電話を握っていました。きっと、旦那とメールの遣り取りでもしていたもでしょうか？時代は旅人の想ううように留まってはくれませんでした。
一切の予約をせずに一月ちかく旅行いたしましたがペルー国内で使った費用は二人で千ドル以内でした。新婚旅行ならいざ知らず、旅はその地で出遭った人々も旅に彩りを添えます。なるべく高級ホテルは避け、世界中から来た人々と語らい、酒を酌み交わす、という好い時間を持ったほうが心の襞に良い写真を刻むのではないでしょうか。言葉？
、、、ご心配なく。身振り素振りで心は通じるものです。そしてそれから言語を学ぼうという気迫が生じるものなのですから。ＰＣがまだ上手く使えないので近日中に写真に挑戦いたします。