2008/04/26 - 2008/04/26
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frau.himmelさん
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一人旅3日目。
私が選んだ数多くの訪問地リストの中から、今日はIDSTEINに行くことにしました。
フランクフルト駅のインフォで切符を買うときに大失敗をしてしまいました。
IDSTEIN、何と発音するんだろう? イドシュタイン?
駅の窓口で、「イドシュタインまでの1日券をください」と「ド」に力を入れて言いました。
窓口の係員の女性、
「えっ?、もう一度!」
「イド(!)シュタイン ビッテ!」
「もう一度?」
……
何回かやり取りがあったあと、係員が出した切符は『イーダー・オーバーシュタイン』行きの切符(笑)。
私「これではなく、イドシュタインですよ!」。
係員は発券した切符はボツになるし、この日本のオバチャン何を言っているのかさっぱり解からないので、かなり頭にきています。
途方にくれた私、紙に「IDSTEIN]と書きました。
とうとうこの女性切れました!
「えっ、イットシュタインなの!? もう〜(怒)、自販機で買いなさい!」って突き放されました。
おおコワい!
そんなことを言われても、自販機で買うのは難しいのです(当時は…)…。
少しはドイツ語をかじった身なら、単語の途中の「D」は「ド」と濁らないことは常識のはず…。
初歩的な大ミスでした。
-
怒っている窓口の女性係員に何とか頼み込んで発券してもらいました。
でも切符を買うのに時間がかかりすぎて、予定していた電車は発車した後…。
こんなこともあろうかと交通経路は他にも調べてあります。
Sバーンでヴィースバーデンまで行き、そこからバスで行く方法もあります。
直接行くより時間はかかりますが、どうせ急ぐ旅ではないしのんびり行きましょう。 -
ターゲスカルテ(1日切符)はどのような経路をとってもいいので便利です。バスにも使えます。
田舎の路線バスは乗客も少なくガラガラ。
のんびり地元の人と一緒に、田舎の風景を楽しみながら走るのもいいものです。
ツアーでは味わえない醍醐味です。 -
木組みの家のステキな街中を走ったり…。
この知らない街では、どんな人がどんな生活をしているんだろうと想像したり…。 -
バスはイトシュタインの駅前に着きました。
この街は「地球の歩き方」には載っていない小さな町です。
もちろん地図を持っていませんので、駅に居る人に街中にはどう出ればいいのか聞きました。 -
教えられた方向に進みます。
ステキなお屋敷街ですね。
フランクフルトから簡単にアクセスできる街を調べていたら、このIDSTEINがヒットしました。
ネットで見た小さなステキな街並みに魅かれて候補の1つに選びました。
ここに来て正解だったみたい…。 -
駅前通りを進みます。
日本は石油高騰でヒーヒー言っていますがドイツはどうかな?
えっ、普通のガソリンで1.45ユーロ?
日本円にすると…。
その当時のレート165円で計算すると、何と1リットル240円くらいですね、わぁー高い!。 -
この立派な家の壁画、馬を使った昔の農作業の様子です.
もしかしてここは農家?
この付近で買い物籠をさげたおば様に会いました。
私は、マルクト広場へはどう行けばいいのか聞きました。
そのおば様、私も行く途中なので一緒に行きましょう、と…。 -
道々、歩きながらおしゃべりをしました。
おば様はマルクト広場で開かれている市でシュパーゲル(白アスパラガス)を買うとのこと。
スーパーで売っているシュパーゲルは、スペインやトルコ産だから安いんだそうです。
「やっぱりドイツ産でないとね〜、市場に出ているものは朝採れたてで、少し高いけれどぜんぜん味が違うのよ」というようなことを言っていました。
◇◆
右手に見える塔は聖マルティン教会の塔だそうです。 -
おば様は、他にも、この町には大きな学校があるとか、木組みの家のことなど、いろいろ教えてくれました。
楽しくおしゃべりしているうちに、いつの間にかマルクト広場に着きました。
市場やっていますね。
おば様にお礼を言ってお別れしました。
こちらの人は本当に親切です。
私のタドタドしいドイツ語が危なっかしくて何とかしてあげなくては、と思ってくださるのかな。
それとも、この年齢に、親近感をもって下さるのかな…。 -
街の中心はマルクト広場ではなく、もっと有名な広場があるそうです。
この塔のてっぺんに鳥の巣のようなものが見えます。
まさかコウノトリの巣作りではないですね。 -
色鮮やかな木組みの家が見えました。
入口にはドイチェスハウスとありますから、また歴史的な建物なのでは…?。
レストランだそうです。
◇◆
ここもドイツの7つある「木組みの家街道」のひとつ『ラーン渓谷からラインガウ地方』に属していて、ハイライトの街です。 -
ケーニッヒ・アドルフ広場にやってきました。
広場の名前はドイツ王だったナッサウ・イトシュタイン家のアドルフ王に由来しています。
広場を囲むように素晴らしい木組みの家々が並んでいます。 -
特に目立つ建物がこれ、キリンガーハウス。
またまた張り出し窓の見事な装飾、これもヴェーダールネッサンス様式なのでは? -
この中に観光案内所が入っています。
ここでイトシュタインの地図をいただきました。 -
ケーニッヒアドルフ広場の北側には、大きな石の建物がそびえています。
入口は門(アーチ)になっており人々がそちらに向かっています。
私も行ってみることにしましょう。 -
ここは、1497年に建造されたナッサウ・イトシュタイン伯の居城の入口です。
イトシュタイン…。
小さな街なのですが、歴史的には大変重要な街なのです。
1287年、ナッサウ・イトシュタイン家のアドルフ王が、ハプスブルク家のルドルフ王より都市権を譲られたことから始まります。
(アドルフ、ルドルフ。似ているので紛らわしいですね。) -
ルドルフ王はハプスブルク家の基礎を築いた人物です。
スイスの田舎の小貴族だったハプスブルク家のルドルフ王は、選帝侯たちより突然ドイツ王(神聖ローマ皇帝)に推挙されます。
今でこそ誰もが知るハプスブルク家ですが、当時は小国なので大きな野望は持たないだろうと思われたからです。
また、ナッサウ・イトシュタイン家のアドルフはルドルフの後継者的立場でしたので、ルドルフ亡き後、1292年〜1298年までドイツ王(神聖ローマ皇帝)の座に就いた人物でした。
◇◆
門の中に入ります。 -
まず魔女の塔が目に入ってきます。
1355年に建造されました。
この塔には実際魔女が幽閉されていたんですって…。 -
イトシュタインにもドイツの他の街と同じように魔女伝説があります。
1676年実際に魔女裁判があり、多くの女性が無実の罪で火あぶりの刑に処されました。
こんな静かな街にも、中世には残酷な歴史があったんですね。 -
魔女の塔の先に見える建物は、旧裁判所(Altes Amtgericht)。
-
そして正面に見えている立派な建物がお城。
ナッサウ・イトシュタイン伯の居城です。 -
この城は1648年にルネッサンス様式として完成しました。
そして1721年にナッサウ・イトシュタイン家が消滅するまで居城として使用されていました。
その後、文書館などとして使われていましたが、
第二次大戦終戦後ギムナジウムや、その他学校として利用されています。
ギムナジウムというのはドイツの学校制度で、中学校と高校とが一緒になったような学校です。大学に進学目的の学校だったような…?。 -
あー、なるほど…、
私をマルクト広場まで案内してくれたおば様が言っていた「大きな学校」というのはここのことだったのね。
お城の前はシュロスガルテン(城庭園)です。
綺麗に刈り込みされたステキなお庭です。 -
もう一度、シュロス・ガルテンとお城を振り返ります。
観光客も少なく、本当にのんびり出来る街です。 -
再び石の門をくぐって広場に引き返します。
-
門のアーチからケーニッヒ・アドルフ広場を見渡します。
◆◇
アドルフ王はそんなに力のある人物ではなかったようです。
ルドルフ死後、選帝侯たちは皇帝権力の強化を嫌って、その子アルブレヒトより、アドルフをドイツ王に支持したということです。 -
広場の隅には王冠を抱いた黄金のライオン像の噴水がありました。
◇◆
ドイツ王になったアドルフは、そんな選帝侯たちの意に反して領土拡大に積極的に動いたため、ドイツ諸侯の反発を買い、1298年に廃位させられます。
そして、ハプスブルク家ルドルフの子、アドルフに殺されてしまうことになります。
何だかいかにも中世らしい物語(おっと、歴史でした)ですね。 -
この赤い建物がラートハウス(市庁舎)。
-
ラートハウス建物の下にはお知らせ(?)のプレートが貼り付けてあります。
-
ラートハウスの建物の壁に1287年と記された紋章があります。
これはナッサウ・フォン・アドルフが都市権を獲得した年です。
いわば街が誕生した年号ですね。 -
ラートハウスの横にはちょっと色合いの変わった建物があります。
これはシーフェスハウス(傾いた家)です。
シーフェスハウスと言えば、ヴェルニゲローデにもありましたね。 -
お店の可愛い展示物たち。
ハトと、王冠をかぶったカエル…。
王冠を被ったカエルってドイツではよく見かけます。
何かいわれがあるのかな? -
そろそろ駅に向かおうと思っていたら携行していた万歩計の電池が切れていることに気がつきました。
この近くのカメラやさんで入れてもらいました。
電池が6.5ユーロ(1000円くらい)、高い!
でも、これがないとどれだけ歩いたのか、楽しみがなくなりますから。 -
マルクト広場まで来ました。
まだ市場はにぎわっています。
さっきのおば様はもう帰ったかしら? -
おば様と歩いた通りを駅のほうに引き返します。
再びマルティン教会の塔が見えてきました。 -
イトシュタイン駅近くに大型スーパーがありました。
明日は日曜日でお店はお休みなので、今日のうちに土産物の買出し(チーズとか蜂蜜、チョコ、スープなど)をしておかなければ…。
*ドイツのスーパーはチーズの品揃えは素晴らしく、それにとても安い。
熟成したパルミジャーノの塊など、なんでこんなに安いの?と思うくらいです。
お土産に頼まれて、いつも250グラムの塊をいくつも買って帰ります。
買い物の荷物を持って一旦フランクフルトに帰りました。
◆◇
地球の歩き方にも載っていない街イトシュタイン、とても雰囲気のあるステキな街でした。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- オカンカンさん 2025/04/26 22:15:36
- 初めまして
- frau.himmelさま 初めまして、オカンカンと申します。
6月にイトシュタインに行きたいと思い、旅行記を探していたところ
frau.himmelさまの旅行記を拝読させていただきました。
他のドイツ旅行記も楽しく拝見いたしました。
失礼ですが、とても勇気をいただきました。
再雇用でまだまだ働いている私ですが、さすがに集中力も落ちてきて海外旅行は後10年も出来ないだろうなあ…と思っていた前期高齢者ですが、後期高齢者でも楽しく個人旅行をしてらっしゃる。
要は行きたいと思う情熱ですね、旅行記も少しずつ拝見していますが、知識も豊富で写真やお話もとても面白いです。
なれなれしく、お姉さまと呼ばせていただき、今後の旅の参考にさせていただいてよろしいでしょうか?
ありがとうございました。
- frau.himmelさん からの返信 2025/05/04 23:25:13
- RE: ごめんなさ~~い!
- オカンカンさん、ごめんなさ~~い!
コメントいただいていましたのに、返信を忘れておりました。
オカンカンさんのところのコメントですっかり返信した気になっておりました。
何かいろいろお誉めいただいてこそばゆい感じです。
オカンカンさんのご旅行記こそ、知識が豊富であーちゃんとの絡みが面白くて、見せていただくのが楽しいです。
次回のドイツ旅行、決まりましたか?
私は今年の秋に是非実行しようといろいろ計画しているところです。
そうですよ、後期高齢者が旅をするのです。知識も経験も豊富な(なんて私が言わせていただくのもおこがましいですが)前期高齢者のオカンカンさんですもの、きっと楽しい旅になりますよ。
これからもよろしくお願いいたします。
himmel
- オカンカンさん からの返信 2025/05/05 20:12:41
- RE: RE: ごめんなさ~~い!
- himmelさま オカンカンです。
再びのコメント嬉しいです。
himmelさまの旅行記を色々拝見して、ヨーロッパに行った気になっていました。
沢山の場所に行ってらして、解説も素晴らしく参考にさせていただいています。
今回はベルギーも合わせて行ってみるつもりです。
私もアニメ、フランダースの犬をリアルタイムで見ていた世代です。
実はアニメ、漫画ファンですが、
その後の映画も見ているし、実はネロは生きていたなんて漫画も読んでいます。
himmelさまのハンドルネームもドイツが舞台になっている『葬送のフリーレン』の中の登場人物勇者ヒンメルと一緒だなと思いを廻らせています。
健康が心配ですが、若い娘と一緒だと何かの時に助けになるかなと期待して(?)、気をつけて行ってまいります。
それまでも旅行記、楽しく色々と拝見させていただきます。
今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
-
- yukiさん 2017/04/21 12:32:01
- 個人的な質問ですみませんがお教えください。
- 沢山の訪問地リストからIdsteinを選ばれたそうですが、フランクフルト近郊でこの規模の知られざる観光地が他にもあれば教えてください。(こうした個人的な問いかけが不適切であれば、無視してください。管理者の方も)
- frau.himmelさん からの返信 2017/04/21 21:21:49
- RE: 個人的な質問ですみませんがお教えください。
- yukiさん、こんばんは。
不適切だなんてとんでもない!
この私にお尋ねくださって大変うれしいです。
さて、表題の件、私が訪問した中からの一押しはゲルンハウゼンです。
フランクフルトからRBで30分ほどです。とても嬉しい思い出ができた街なので、よーく覚えています。
http://4travel.jp/travelogue/10675525
その後に行ったグリム兄弟が育った町シュタイナウも素敵でした。
その他にフランクフルトから日帰りで訪れた小さな街は、赤ずきんちゃん祭りで有名なシュヴァルムシュタット、またマルティン・ルターゆかりのヴォルムス、世界遺産のロルシュ、シュパイヤーなども小さいけれど良い町でした。
それからハイデルベルクの先のバート・ヴィンプフェンもいいし、アッシャッフェンブルクより先のミルテンブルクの町もきれいだし・・・、キリがありませんね(笑)。
フランクフルトから最も近いところではバート・ホンブルクもいいですね。
ここはローマ時代の遺跡、ザールブルク城址まで行かれると達成感があると思います。
以上の町や村はすべて行ったところばかりですので、行き方などが判らなかったら、また質問してください。
yukiさんの旅が素敵なものになりますように。
himmel
- yukiさん からの返信 2017/04/22 17:19:14
- RE: RE: 個人的な質問ですみませんがお教えください。
- 天国お姉さんこんばんは 早速お教えくださりありがとうございます。
息子夫妻がマンハイムにいるものですから、一般的な観光地は済んでおります。かの地は日本では無名でありながら訪問する価値がある街が多くありそうですが、自動車で気軽に立ち寄るのならともかくそこのみを目的としてDBで出かけるのは普通の観光客たる私にはちょっとリスキーで悩ましいところです。Bad wimpfenは知りませんでした。DBの地域切符を買って出かけてみます。今後はHimmelさんの旅行記を参照元として旅行計画を立てることになります。宜しくお願いいたします。Yuki
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