2010/06/03 - 2010/06/04
37位(同エリア58件中)
タケさん
2010年5月から6月にかけて、以前から訪ねたいと思っていた中国シルクロードの一部を旅してきた。
旅程はつぎのようである。
・ 行程:関空 ⇒ 上海・蘇州 ⇒ 西安 → 嘉峪関…敦煌…吐魯番(トルファン)…敦煌
⇒ 北京 ⇒ 関空 ( ⇒;航空便, →;列車, …;バス)
・ 期間:5月28日(金)~6月11日(金) *ビザ免除期間いっぱいの15日間
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[嘉峪関への列車]
6月3日(木)。朝から曇り空で風はあるが蒸し暑い(気温約25℃)。YHをチェックアウトして、車と車,バイク,人等が急接近で鉢合わせし、ヒヤヒヤし通しの市バスに乗って西安駅に向かう。10分ほどで着いた駅前は相変わらず人,人,人の洪水で、切符売り場は長蛇の列。売店でせんべい状のおかきを買ってから、あらかじめ上海で入手していたK-591便の切符を見せて(X線に拠る持ち物検査あり)構内へ入る。「K-591 敦煌」の札のかかっている待合室の細長いベンチに座って待つこと一時間余りで呼び出しがありホームへ。列車はすでに待機しており乗車。嘉峪関まで約18時間の硬臥-2等寝台席-の旅である。車内はほぼ満席で蒸し暑い。早速女性の車掌が切符と交換にプラスチック製の票を手渡してくれる。11時少し前に定時発車。席は3段の最下段で、しばらくは窓からの景色を眺めながら過ごす。 -
[硬臥席]
ほどなくしてトマト,きゅうり等の車内販売(買った乗客はそれらを丸かじりしている)ややかんに入れた湯のサービス等が始まる。茶葉の入った湯のみやカップ麺を用意していて、それらに湯を入れてもらって飲食している人たちも結構居る。昼食時になると弁当の販売もあり、時には何故か'筋肉もみほぐし器'等も売りにくる。何でも有りである。各車両にあるトイレも特に問題無く水も出る。窓外の景色を見るのにも飽きて退屈になると、席を立って若い母親に抱かれた赤ん坊の写真を撮ったりして過ごす。車窓から見える風景はやがて急峻な山肌や黄土色に濁って重そうに流れる川に変わっていく。鉄路は甘粛省に入り、優美な天女の絵が描かれた天水駅を過ぎると北西に針路を変えてひた走る。隴西駅を越えると右手に水で浸食された崖面の上に平らな畑地、という風景が続く。17:25に定西駅を過ぎても同じような風景がいつまでも続き、国土の広さを思い知らされる。 -
[車内の通路]
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[車内にて]
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[弁当]
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[黄河の濁流]
車内は空調が効いて涼しい。快適である。通路に付いている小さな椅子に腰かけて大声でしゃべっていた3人連れの男性が女性車掌に注意されて、以降小さな声で話すようになった。18時少し前に車内弁当を買う。卵焼きに炊いた野菜,肉団子等それにライスが付いて約380円。ピリ辛でおいしかったが、量が多くて満腹オーバー。向い席の男性は持っていたカップ麺に湯を入れてきて夕食としていた。おかずにしていた大きなラッキョウを4,5ケもらった。
19時過ぎに省都の蘭州駅を過ぎると右手に黄河の濁流が見えてきた。ここは青海省に発した黄河が初めて通過する大都市なのである。黄河はここから北上して、やがて東に向かい渤海に流出することになる。 -
[窓外に広がる黄土高原]
腕が寒くなってきたので長袖を羽折る。19:30に寝入るが、間もなく車掌に起こされてパスポートの提示を求められる。窓の両側には黄土色の山々(黄土高原?)延々と連なっている。ここからの黄砂も日本へと飛んで行くのだろうか? 海抜1,500mほどの平らな台地が連なる河西回廊に入っていく。武威(ブイ),張掖(チョウエキ)と通り過ぎて翌早朝4時半頃、酒泉駅を過ぎたあたりで車掌がプラスチック票を集めに来て、切符と再交換してくれる(乗り越さないかと不安だったが、これで一安心)。
5時少し前に10分遅れで嘉峪関駅着。だだっ広い駅前はまだ薄暗く、左右には門を閉じた数軒の食堂が見られるだけ。見上げる空には右半分が欠けた半月と、またたいている明けの明星(金星)が見える。数人の人たちがコンクリート製の細長い階段に座って、夜の明けるのを待っている様子。寒かったのでセーターを着込む。 -
[懸壁長城-1]
少し明るくなってきたところで荷物を担いで歩きだすと、タクシー運転手が声を掛けてくるが無視。何回か道を訊ねながら迎賓西路,勝利南路と40分ほど歩いて、街中のバスターミナルに到着。14:30発の敦煌行きのバス・チケットを購入する(約980円)。ここ嘉峪関はかの万里の長城の西の終点と称される地点で、バスターミナル前に居たタクシーの女性ドライバーと交渉して、チャーターで3ケ所の遺跡めぐりをすることにする(≒2,100円)。先ずは西北方8kmほどの所に位置する「懸壁長城」に赴く。平坦な野っ原の中の一本道を15分ほど走った所で下車。明代に築かれたという長城は小高い尾根筋をウネウネと曲がりくねりながら上へと続いていく。一番高い所に見張り台のような建物が見える。そこへ登る途中からは、向かいの山に登っていく龍の背のような別の長城がはるかに見通せる。アップダウンの続く長城を喘ぎながら頂上まで登ると、黄褐色を呈する浸食された山肌のはるか彼方に、青く澄み渡った空をバックに雪を被った祁連(キレン)山脈の連なっているのが眺められる。素晴らしい気持ちの良い眺めである。 -
[懸壁長城-2]
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[懸壁長城-3]
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[雪を被った祁連山脈]
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[懸壁長城-4]
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[北大河の絶壁(長城の最西端)]
一時間近く眺望を楽しんだ後、今度は「万里長城第一とん」を訪ねる。とんは物見台という意味で、北大河の絶壁で長城がプッツリと途絶えてしまう場所である(長城の最西端)。一部工事中だったが、感慨深い地点でもある。次いで長城の西端の関所'嘉峪関'に向かう。天下第一雄関とも呼ばれる高さ11mの城壁に囲まれた広大な要塞で、東西に2基の高さ17m ,3層の大きな楼閣が建てられている。この要塞からは背丈の低い長城が土漠の中を遠くまでうねって続いているのが見渡せる。観光用のラクダも数頭待機して座っている。厭が応でも地の果てに来たな、という感慨に浸される。そばにある博物館では、万里の長城3,000年の歴史とその意義等の知識を得ることが出来る。また、行き帰りに通る車道は長城の一部を切り取って通っていて、土を突き固めて造られたその断面をかい間見ることが出来る。 -
[嘉峪関にて-1]
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[嘉峪関にて-2]
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[嘉峪関にて-3]
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[嘉峪関にて-4]
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[嘉峪関にて-5]
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[嘉峪関にて-6]
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[嘉峪関から延びる長城跡-1]
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[嘉峪関から延びる長城跡-2]
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[嘉峪関から延びる長城跡-3]
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[道路通行のため開削された長城跡]
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[炒刀削麺]
2時間近く散策した後、正午過ぎにバスターミナルに帰着。隣にある食堂で作り立ての炒刀削麺を食べる(約85円)。あっさりしていておいしかった。気温28℃で乾燥しているためか、お茶を何杯もお代りする。居合わせた子供たちの写真を撮ったりしているうちに、バス出発の時間が迫ってくる。 -
[炒刀削麺 調理中ー1]
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[炒刀削麺 調理中ー2]
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[炒刀削麺 調理中ー3]
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[炒刀削麺 調理中ー4]
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