『燃える大地』＜ゴンドワナの大陸を旅して＞（１６０）St.Kildaの海の鳥。

2010/04/25 - 2010/05/10

オーストラリアの良いところは人と自然が身近で、自然に生きる動物と人間とが、仲良く共生している、というところにもある。このＳｔ．Ｋｉｌｄａの長い浜辺には、あちこち海鳥が舞っていて、鳥同士の餌の取り合い、群れを成しての海上の乱舞、波打ち際を遊泳する大きな黒鳥。見ていて飽きないものがある。

桟橋から戻り、波打ち際沿いにずっと先の方まで歩き、いつか沖縄の海でしたように、真っ白の砂浜に自分の最初の足跡を残し、それが又どこまでも続き、しまいには波に打ち消され、時々は聞こえるカモメの鋭く甲高い鳴き声に我に帰り、再び歩を進めた。

カモメ以外の鳥の名前も知らず、どの鳥がどんな生態から知らないが、カモノハシのような長い嘴をした鳥が、水中に潜ったかと思うと、スーと背中だけ海上に見せて泳ぐ様は、水泳競技を見ているようでもあり、又、突如反転して水中深く潜り込んでいく。その時、両足を海の上に出し、バタバタ空中で空気をひっかく様は見ていて楽しいものであり、飽きもしないものだった。

海と自然、波と鳥。この空気。初秋の人気の絶えた浜辺を散策し、過ぎ去りし夏、過去、それから来たる冬、人生。想うよすがとなり、それでも前に進んで行く。この浜辺を歩いているように。

エリア メルボルン(オーストラリア)

• 旅行の満足度: 4.5

豪州はどこでも人と鳥が仲良く共生しているが、ここＳｔ．Ｋｉｌｄａの海岸でも同様に見られた。

これはカモメの一種かも知れない。

陸を歩く鳥もいる。

アホウドリ？カツオドリ？

海に浮かぶカモメ。

散歩する人も鳥に話しかけている。

波打ち際で魚を探すカモメ。

そこへカモノハシのような海鳥がスーっとやってきた。

知らんぷりして見ているアホウドリ。

ここも又鳥の楽園なのかも知れない。