2011/01/26 - 2011/02/03
154位(同エリア449件中)
風*風さん
真冬の寒さに固くなっているココロをほぐしたくて
生暖かいゆったりとした時間に浸りたくて
ここに来たのかもしれない。
筏の宿で、ぼんやりと目の前に広がっている緩やかな川の流れを見ながら、そんなことを思った。
PR
-
深夜便の飛行機でほとんど眠れないまま、バンコクから終点のナムトクまで列車に乗っく。
ナムトクからはバスでカンチャナブリに戻ってくる。
寝不足で列車に乗って少しずつ気分が悪くなり、まずは楽しみにしていたゆっくりと車窓を見ながらビール、という時間を過ごすことができなかった。 -
カンチャナブリを過ぎて乗客が増えそれまで4人がけの席を一人で座っていたのが相席となった、そのせいでもないだろうが頭痛もしてきた。
こんなことならカンチャナブリで降りてさっさと宿に入り、ぬるい風を感じながら昼寝でもしていれば良かったんだ。 -
ナムトクからはスンテウでカンチャブリナ行きのバス停まで、若い男女の4人ずれも乗っていてケタケタと楽しそうだった。
ソンテウのおじさんがカンチャナブリに行くバス停を教えてくれた。
(バス停から通りを写す) -
バス停で待っていると欧米人も何人かやってきてバスを待ちだす。
カンチャブリナに行くのはここでいいのか、どのくらい待つか、と聴いて来る。ああ、ここでいいんだよ。待ち時間は分からんな。
英語も満足に話せないんだからあまり話しかけないでくれよな、と心の中でヘタレるのだった。
ドゥーユースピークイングリッシュ?とカップルの若い娘に聞かれ、首を振ってやった。 -
筏の宿に泊まりたかった。
川の流れに身をまかせ〜私はぷかぷか漂うの〜・・。
そのままどこかに漂ってしまうわけにはいかないが、川の流れを感じながら寝起きできるそんな経験をしてみたかった。 -
川の流れはまったく緩やかで細かいさざ波が立っているだけ、流れによる波がまったくない平坦な水面だった。
筏の宿はじっとしていればまったく揺れず、水面に浮かんでいるとは思えずそのことを忘れてしまう。
けれどそれではつまらない、とでも言うかのようにちょっとしたことですぐに揺れる。 -
人が歩くのはもちろん宿の犬が歩くだけでもけっこう揺れる、一番揺れるのがスピードボートが走り去った後のうねりだった。
掘っ立て小屋のような筏の宿は時々通るボートの波に、はじめはゆらゆらとそしてざわんざわんと、悶えむように身を揺らす。 -
宿に着いてまずはシャワー、もちろん水。
真夏の暑さで気持ちいいはつなのに、体調が悪かったせいで水が冷たく感じられすっかり体が冷え切ってしまった。
食欲がないが水もないので、とりあえずセブンイレブン。
宿から歩いて5分もかからないところにセブンイレブンがあり、水とオレンジジュースを買う。 -
セブンイレブンの前で蒸し(茹で?)ピーナッツが売っておりすかさず購入、前にタイに来たときこの生のピーナッツ蒸しの味にすっかりハマって毎日のように食べていた。
これがビールに合うんだけど、ビールを飲む気分ではなかった。
ピーナッツと一緒にトウモロコシも売っていて、これだったら食べれそうと3本20Bを買う。
トウモロコシは白っぽいい色であまり美味しそうに見えない、買おうかなと言うそぶりをしていたら売っているおじさんが「アロ〜イ」と言うし、3本は多いが美味しいかもしれない。
宿で川面を見ながらピーナッツ、トウモロコシを食べる。
ピーナッツは小粒で剥いてもちまちましか食べれないし、トウモロコシは水っぽくやはりあまり美味しくなかった。
まあ、体調が悪いししょうがないか、食べれただけでも由としなければ。
トウモロコシは3本とも食べてしまったし。 -
掘っ立て小屋のような宿と書いたが、筏自体はけっこう大きい。
泊まっている部屋は8畳くらいの広さで、大きなベッドと気持ち程度の小さなちゃぶ台程度のテーブルがおいてある。同じ部屋が4部屋続きの長屋になっていおり、その長屋の小屋が筏の入り口の通路を隔ててもう一棟ある。
オレの泊まった部屋は入って右側の一番奥の部屋で、突き当たりだから他の人をあまり気にすることなく寛げた。この部屋にあてがわれたからこんな時間が過ごせた、けっこうついていたのではないか。
反対側の棟にはフランス人?と思われる30〜40代の男性二人がそれぞれ部屋を借りて泊まっていて、オレの来たときから帰るときまでそこで過ごしていた。
20mくらい離れたところにその2人はいたから、挨拶をした程度でほとんど接することはなかった。
彼らは自分と同じように一日の半分ぐらいは部屋の前のベランダで過ごしていた、本を読んだり、ビールを飲んでいたり。
二日目の朝には水音がするので彼らの方を見たら、全裸になって川の中に入っていたりしていた。
二泊とも部屋は満室になっていたようだが、自分と向こうの2人以外は夕方か夜に来て朝に出て行く、と言う通過していく旅人だった。他に泊まっている人がうるさいと感じることもなく、いつの間にか来ていつの間にかいなくなっていた。
この緩やかな川の流れにと薄っぺらい竹で編んだ部屋の壁、みな余り物音を立てないようにひっそりと、この筏の宿の一夜を過ごしている。
こんな安いぼろい宿だが、ゆったりした川面の流れにを感じながらボーとした時間を過ごす、そんな時間のすごし方が一番心に残っていたりする。 -
夜の川面をゆっくりと煌びやかな筏が通っていく、観光客を乗せ夕食を楽しむ筏、カラオケを楽しむための筏。
泊まったのは平日だったのでたまに通過するくらいで、それはそれで風情があってよかった。
不意に、ポチャリと何者かがはねる音がする、大丈夫ここに寝床があるのだから。 -
筏の宿は蚊が多かった、蚊が多いことは事前に分かっていたから蚊取り線香を持っていった。
部屋の前のベランダで薄暗くなってきたら蚊に食われる、部屋ではずっと蚊取り線香を炊いていた、それがなかったらまともに寝ることは出来なかったのではないかと思う。
たぶんそれは蚊取り線香だった。
関空での手荷物検査でX線に引っかかりもう一度、X線の機械の中でじっくり中身を見られOKが出た。帰りのスワンナプームでは3回X線に荷物は通されじっくりと中身を見られた、引っかかったものは何だったのだろうか。
一般的に必要な最低限の旅行道具以外のものといえば、携帯蚊取り線香の丸い金属の容器と中に丸い蚊取り線香。
行く前に容器の中に線香を4巻き入れていった、帰りは地元で買った線香の残りを容器の中に入れていた。どうもそれがX線では丸い金属の爆発物(線香は火薬)に見えたのではないかと。 -
朝食。
宿から砂利道を少し上がった通りにすぐにのところに朝はお粥の屋台が出ている、温和な味で二日とも朝食はこのお粥をいただく。 -
二回とも卵を入れるかと聞かれ、卵は入れなかった。
一日目は15B、二日目は10B、具が少し入っているのだが二日とも同じような感じだったのに値段が違っていた。
薬味が効いておいしいお粥だった。 -
二日目の晩にやっとビール。オレの好きな象さん印。
セブンイレブンの前の食堂でチキン焼き飯、チキンのトムヤムスープ。
美味しいものをたのみたかったのだが、注文の仕方が未熟でこうなってしまった。 -
また出来たらあの宿に泊まりたいものだ、今度は簡単な釣りの道具を持っていこう。
日がな一日、ゆりやかな川面に釣り糸をたらし、たまに浮きが沈んで鯰かなんかが釣れるのかも知れない。
(写真はサメット島の朝の浜辺)
-
この宿に二泊した後、ホアヒンへ行きバンコクに戻りサメット島に行った。
後から思った、あの筏の宿にもう一泊しておいてもよかったな、あそこで過ごした時間が一番いい時間だったのかもしれない。
(鉄道メークロム線での改札時の鋏み、しゃれてますね!!)
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
17