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繰り返しになるが、モスクワの渋滞は深刻な問題である。道路が古くて揺れることに加え、車で移動中に外気を入れていると気分が悪くなるほど排気ガスが臭い。<br /> <br />そんな環境の中で、都市交通の主役は地下鉄である。モスクワは世界の大都市に劣らない地下鉄網を誇っている。難点は、駅の間隔が非常に長く、一駅歩くことはなかなか大変である点である。モスクワもサンクトも同様であるが、旧型の地下鉄はいかにも重い。窓は開放されており騒音も大きく、加速や減速も急激でよく揺れる。幹線はいつも混んでおり、かなり密に運転されている。一方、副都心のモスクワシティに最近開通した路線など最新型の電車を投入し、静かで快適である。<br /> <br />モスクワもサンクトも地下鉄はとてつもなく深い。明らかに核シェルターを想定した構造である。初めてエスカレータに乗ると、地底深くへもぐって行くような不安に襲われることだろう。しかしモスクワの地下鉄の駅はまるで美術館のように装飾されており、特に環状線に乗ると駅を見るのがなかなか楽しい。ただ、サンクトの地下鉄構内で日本人が4人組に襲われ、殴られた上に財布を盗まれた、という事件も聞いた。ご本人によると、声を上げても誰も助けに来てくれなかった、と言っていた。特にアジア人の場合は無視される傾向だと聞く。これも現実のロシアなのであろう。ロシアで地下鉄に乗る時は、いつも油断なく回りを見渡しながら、緊張を緩めてはいけない。<br /> <br />地上では新旧のトラムがゆっくりと走行している。ヨーロッパの多くの町でトラムは大切に使用されており、新型の低床式の無音電車を投入している。モスクワも例外ではない。それにしても、日本の多くの都市はトラムを全廃してしまい、本当にもったいないことをしたものだと思う。<br /><br />モスクワの北方約100kmにあるシェレメチェヴォ空港のサービスはうわさ通りで、入国には1時間以上、チェックインも長い行列でいらいらさせられた。薄暗い内部はソヴィエト時代から変わっていないのかもしれない。しかし、シェレメチェヴォ空港も国際線は拡張が続いており、モスクワ都心からのアクセス鉄道が最近開通した。雪などで渋滞が懸念されるときは鉄道の方がストレスを受けずに済む。また、スターバックスもシェレメチェヴォ空港にオープンした。国際線と国内線のターミナルは少し離れており、旅慣れた私の同僚もこの数分の移動でタクシーを拾わざるを得ず、数万円ボラれた、という話を聞いた。<br /><br />ドモジェドヴォ空港は、モスクワの南に開港した新空港で、拡張工事が今も続いている。ルフトハンザなど主要エアラインは新しいドモジェドヴォ空港を使用しており、最近成田発の日本航空もこちらに切り替えた。電車でのアクセスが可能、建物はガラス張りで明るく、免税店も数が多く華やかで、出入国もシェレメチェヴォよりはスムースであった。モスクワのイメージが変わることを望む。<br /><br />アエロフロート航空について一言、ツポレフ、イリューシンなどソ連製の旧型機を運行しサービス、快適性、安全性いずれも劣る、と言うイメージで、もっとはっきり言うと、絶対に乗りたくない航空会社であった。業務上止むなくサンクト・モスクワ間で20回ほど搭乗した。航空機はエアバスかボーイングの最新鋭機が4割、ツポレフの旧型機が6割程度の割合であった。その快適性は格段の差があり、ツポレフの機内は異様な匂いが気になる。最近はツポレフでないフライトを選ぶようにしている。2006年にはデルタ、ノースウエスト、エアフランスなどのスカイチームに加盟し、世界的な評価も高まっており、過去の国営航空会社とは完全に別物となっている。保有機は、ボーイング767が 11機、エアバス320、319が27機、ツポレフが38機、イリューシンが11機である。日本からの直行便は現在アエロフロートが成田・モスクワを毎日、日本航空は週3便、サンクトペテルブルグには直行便はない。最近のニュースで、ロシアのトランスアエロ航空が08年4月から週2便成田から直行便を開設したそうである。<br /> <br />アエロフロートのモスクワ・サンクト間のシャトル便では、様々の人と知り合いになった。日本、中国での演奏旅行から帰途についていたサンクトペテルブルグ・フィルの若手コントラバス首席奏者のアルテム・チルコフ氏と乗り合わた。私もアマチュアオーケストラでコントラバスを弾いていることから親しくなった。彼からサンクトフィルの招待券をもらったり、サンクトフィルの首席奏者の室内楽の演奏会に誘われたりした。最近彼から届いたメールによると、アメリカで行われたコントラバス国際コンクールで優勝したそうだ。<br /><br />もう一人特筆すべきは、メドヴェージェフのお気に入り、ディープ・パープルのメンバーのボーカリストであるデイヴィッド・カヴァーデイル氏。見るからにロックミュージシャンで長身・長髪、イギリス生まれでアメリカ・ネヴァダ州に住んでいる。とても57歳で孫がいるようには見えない。1時間のフライトで会話が弾んだ。翌日のコンサートへご招待をいただいたが、残念ながら行けなかった。

モスクワの交通:市内交通の主役地下鉄、トラムと、空港アクセスとロシアの航空会社(改訂版)

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2008/08/02 - 2008/08/10

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ハンク

ハンクさん

繰り返しになるが、モスクワの渋滞は深刻な問題である。道路が古くて揺れることに加え、車で移動中に外気を入れていると気分が悪くなるほど排気ガスが臭い。
 
そんな環境の中で、都市交通の主役は地下鉄である。モスクワは世界の大都市に劣らない地下鉄網を誇っている。難点は、駅の間隔が非常に長く、一駅歩くことはなかなか大変である点である。モスクワもサンクトも同様であるが、旧型の地下鉄はいかにも重い。窓は開放されており騒音も大きく、加速や減速も急激でよく揺れる。幹線はいつも混んでおり、かなり密に運転されている。一方、副都心のモスクワシティに最近開通した路線など最新型の電車を投入し、静かで快適である。
 
モスクワもサンクトも地下鉄はとてつもなく深い。明らかに核シェルターを想定した構造である。初めてエスカレータに乗ると、地底深くへもぐって行くような不安に襲われることだろう。しかしモスクワの地下鉄の駅はまるで美術館のように装飾されており、特に環状線に乗ると駅を見るのがなかなか楽しい。ただ、サンクトの地下鉄構内で日本人が4人組に襲われ、殴られた上に財布を盗まれた、という事件も聞いた。ご本人によると、声を上げても誰も助けに来てくれなかった、と言っていた。特にアジア人の場合は無視される傾向だと聞く。これも現実のロシアなのであろう。ロシアで地下鉄に乗る時は、いつも油断なく回りを見渡しながら、緊張を緩めてはいけない。
 
地上では新旧のトラムがゆっくりと走行している。ヨーロッパの多くの町でトラムは大切に使用されており、新型の低床式の無音電車を投入している。モスクワも例外ではない。それにしても、日本の多くの都市はトラムを全廃してしまい、本当にもったいないことをしたものだと思う。

モスクワの北方約100kmにあるシェレメチェヴォ空港のサービスはうわさ通りで、入国には1時間以上、チェックインも長い行列でいらいらさせられた。薄暗い内部はソヴィエト時代から変わっていないのかもしれない。しかし、シェレメチェヴォ空港も国際線は拡張が続いており、モスクワ都心からのアクセス鉄道が最近開通した。雪などで渋滞が懸念されるときは鉄道の方がストレスを受けずに済む。また、スターバックスもシェレメチェヴォ空港にオープンした。国際線と国内線のターミナルは少し離れており、旅慣れた私の同僚もこの数分の移動でタクシーを拾わざるを得ず、数万円ボラれた、という話を聞いた。

ドモジェドヴォ空港は、モスクワの南に開港した新空港で、拡張工事が今も続いている。ルフトハンザなど主要エアラインは新しいドモジェドヴォ空港を使用しており、最近成田発の日本航空もこちらに切り替えた。電車でのアクセスが可能、建物はガラス張りで明るく、免税店も数が多く華やかで、出入国もシェレメチェヴォよりはスムースであった。モスクワのイメージが変わることを望む。

アエロフロート航空について一言、ツポレフ、イリューシンなどソ連製の旧型機を運行しサービス、快適性、安全性いずれも劣る、と言うイメージで、もっとはっきり言うと、絶対に乗りたくない航空会社であった。業務上止むなくサンクト・モスクワ間で20回ほど搭乗した。航空機はエアバスかボーイングの最新鋭機が4割、ツポレフの旧型機が6割程度の割合であった。その快適性は格段の差があり、ツポレフの機内は異様な匂いが気になる。最近はツポレフでないフライトを選ぶようにしている。2006年にはデルタ、ノースウエスト、エアフランスなどのスカイチームに加盟し、世界的な評価も高まっており、過去の国営航空会社とは完全に別物となっている。保有機は、ボーイング767が 11機、エアバス320、319が27機、ツポレフが38機、イリューシンが11機である。日本からの直行便は現在アエロフロートが成田・モスクワを毎日、日本航空は週3便、サンクトペテルブルグには直行便はない。最近のニュースで、ロシアのトランスアエロ航空が08年4月から週2便成田から直行便を開設したそうである。
 
アエロフロートのモスクワ・サンクト間のシャトル便では、様々の人と知り合いになった。日本、中国での演奏旅行から帰途についていたサンクトペテルブルグ・フィルの若手コントラバス首席奏者のアルテム・チルコフ氏と乗り合わた。私もアマチュアオーケストラでコントラバスを弾いていることから親しくなった。彼からサンクトフィルの招待券をもらったり、サンクトフィルの首席奏者の室内楽の演奏会に誘われたりした。最近彼から届いたメールによると、アメリカで行われたコントラバス国際コンクールで優勝したそうだ。

もう一人特筆すべきは、メドヴェージェフのお気に入り、ディープ・パープルのメンバーのボーカリストであるデイヴィッド・カヴァーデイル氏。見るからにロックミュージシャンで長身・長髪、イギリス生まれでアメリカ・ネヴァダ州に住んでいる。とても57歳で孫がいるようには見えない。1時間のフライトで会話が弾んだ。翌日のコンサートへご招待をいただいたが、残念ながら行けなかった。

旅行の満足度
3.0
観光
3.5
ホテル
3.5
グルメ
4.0
ショッピング
3.0
交通
3.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
鉄道 高速・路線バス タクシー 飛行機
航空会社
アエロフロート・ロシア航空
旅行の手配内容
個別手配
  • モスクワの旧式の地下鉄

    モスクワの旧式の地下鉄

  • モスクワの新型の地下鉄

    モスクワの新型の地下鉄

  • 地下鉄の駅はとてつもなく深い

    地下鉄の駅はとてつもなく深い

  • 美術館のように装飾された地下鉄の駅

    美術館のように装飾された地下鉄の駅

  • 市内の旧式のトラム

    市内の旧式のトラム

  • 市内の新型のトラム

    市内の新型のトラム

  • シェレメチェボ空港とアクセス鉄道

    シェレメチェボ空港とアクセス鉄道

  • シェレメチェボ空港のアクセス鉄道

    シェレメチェボ空港のアクセス鉄道

  • シェレメチェボ空港に開店したスターバックス

    シェレメチェボ空港に開店したスターバックス

  • 工事中のドモジェドヴォ空港

    工事中のドモジェドヴォ空港

  • 工事中のドモジェドヴォ空港

    工事中のドモジェドヴォ空港

  • アエロフロートのイリュ−シン機

    アエロフロートのイリュ−シン機

  • アエロフロートのエアバス機

    アエロフロートのエアバス機

  • モスクワ・サンクトペテルブルクを結ぶ新幹線の宣伝

    モスクワ・サンクトペテルブルクを結ぶ新幹線の宣伝

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