2010/07/25 - 2010/07/25
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murenekoさん
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屋久島の森の中。夕方。
日帰りの縄文杉ツアーの旅人たちは下山している時間で、周りには誰もいない。
縄文杉を見に行く途中にある、大きな切り株「ウィルソン株」の下。
ハートの形の下で、見つめ合う二人。
「結婚・・してください」
・・・
・・・
・・・
・・・ニャンコ?
2007年11月、一人で屋久島に行き、宮之浦岳を縦走して縄文杉を見た帰り道、ウィルソン株という切り株で、ハートの形をした空洞を見つけた。
いつか、このハートの下で愛する人にプロポーズしたい。そんな妄想を胸に抱いていた。
・・・ニャンコ?
そこには僕以外、誰もいなかった。
昨日から、僕は幻を見ていたのか・・。
ハートの下で立ちすくむ。静かに時が過ぎていく。
2010年7月5回目の屋久島、ハートの下で
・①「ヤクザルロード」
http://4travel.jp/traveler/mureneko/album/10540015/
・②「ウィルソン株のハート」
http://4travel.jp/traveler/mureneko/album/10543346/
・③「縄文杉と高塚小屋とテント」」
http://4travel.jp/traveler/mureneko/album/10547243/
- 同行者
- その他
- 交通手段
- JALグループ
-
翌朝。
朝の永田いなか浜を散歩して、朝食。昨夜のボリューム満点の夕食から、朝はどうなるのかと思ったが、わりかし簡素な朝食。美味しく頂きました。 -
清算の時は、大広間に通され、大女将みたいなお婆ちゃんにお金を支払う。大広間には「永田いなか浜」という山尾三省の詩が飾られていた。
「横河渓谷は、ケガするから行かない方がいいよ」とか、ズッシリ・アドバイスをくれ、なんかビビって、正座してしまった(笑)。
別に怖い人ではなくて、観光店のクーポン券とかくれたけど。 -
ぼく「今日は縄文杉まで歩くぞー!」
ニャンコ「おー!」
ぼく「8時間歩くぞー!」
ニャンコ「お、おぉ!?」
ぼく「楽しいぞー!」
ニャンコ「き、聞いてないぞー!」
ぼく「聞こえないぞー!」
ニャンコ「誕生日なんだぞー!?」 -
今日は縄文杉まで歩く。
一般的に「縄文杉」というと、荒川登山口から往復8時間くらいかけて歩いて、元に戻ってくるのが定番ルートなのであるが、シーズン中は登山口まで車両規制が敷かれており、シャトルバスでしか行くことが出来ない。
ニャンコに、白谷雲水峡、縄文杉、宮之浦岳を見せてあげたかったが、2年前に僕が縦走した、淀川登山口から宮之浦岳〜白谷雲水峡に抜けるコースは、登山口が異なるため、レンタカーを置いて行けない(この検討段階では、橋の工事のため、淀川登山口は通行止めになっていた※後に、旅行日には一時解除されていた)。 -
そこで、超ハードコースではあるが、白谷雲水峡〜縄文杉〜白谷雲水峡の往復コースをプレゼン。片道7時間以上の上級コースではあるが、白谷雲水峡と縄文杉を両方見られる一挙両得コースだよ。山小屋泊で二日に分ければ大丈夫だよ。しかも、山小屋に泊まれば夕方と朝に縄文杉を一人占めできるよ、と、途中の行程をオブラートに包みつつ、無理やり決定。
フフフ・・。山小屋がいっぱいだった時の為に、でっかいテントを購入し、テンションを高めていったのだった。 -
本当は、朝の6、7時くらいに宿を出て、9時までには山に入りたかったのだけれど、宿の朝食が、一番早くて8時ということで、朝食を食べて、宿を出たのが8時30分を回ってしまった・・。
9時までに受けとらなければいけないお弁当屋「島むすび」さんに、9時10分位に遅れて到着し、無理やり空けてもらって昼食のお弁当をゲット・・。うひー。 -
-
宮之浦からグネグネ道をドライブして、10時前に白谷雲水峡に到着。遅く着いたのと、日曜日ということもあってか、駐車場は一杯で入りきらず、係員さんの案内に従って途中の道に路上駐車。
「山小屋に泊まる予定なんですけど、路上駐車でもいいんですか?」と聞いてみたが、「仕方ないよね」とのこと。荷物を整えて、登山届を出し、スタートしたのは10時。7時間かかったら、到着は17時だ・・。山では15時くらいに行動を終えるくらいの行程を組まないと行けないのに、いきなりピンチである。それでも、休憩時間も考慮した行程だし、僕は、逆回りで通った事のあるルートなので、なんとかなるかと、スタート。
テントを入れた僕のバックパックは55(+10)リットル。ズッシリ来るなぁ・・。 -
協力金300円を支払ってスタート。
白谷雲水峡は、いくつかあるコースのうち、原生林コースがお勧めなのではあるが、今回は、ショートカットで楠川歩道コースを進む。二代杉、くぐり杉を見つつ、白谷小屋経由で辻峠まで一気に登る。天気も良く、観光客が多い。
落し物のカメラの持ち主を無線を取り合って探してあげているガイドさん達もいれば、くぐり杉の所で、10人くらいの客を連れて、何人かずつ写真を撮っていて道をふさぎ、先に行かせてくれない大迷惑なガイド(全員の写真を撮るのはいいと思うけど、次の登山者が来たら、中断して先に行かせてくれたらいいのに。)など、それぞれ。しかし、多くのガイドさんは、お客さんだけではなく、個人の入山者にも目を配ってくれているように思う。 -
「もののけの森」の看板が撤去された森を通り抜け、辻峠へ。時間は遅れていたが、天気もよさそうなので、往復30分の太鼓岩に寄り道。辻峠に荷物をデポし、ペットボトル1本だけを持って、太鼓岩まで登る。3年前に太鼓岩に来た時は、おもいっきり道を見失って迷ったけれど、今はだいぶ、道が分かりやすくなったような気がする。スタートから2時間で太鼓岩到着。
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太鼓岩からの絶景を眺め、「キョヌー、ミアネヨー!」ごっこ。モノリス(太忠岳)を見て、「いつか、あそこにも行こうね」と約束する。
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太鼓岩から辻峠に戻り、「島むすび」で買ったお弁当を食べる。
おかずが多くて美味美味。山で食べると一段と御飯が美味しく感じられる。これだから、登山はやめられない。 -
昼食を済ませて辻峠を下っていく。もののけ姫の「モロの岩屋」のモデルになった「辻の岩屋」で、
「あの子は人間だぞ!」
「黙れ、小僧!」
と、もののけごっこ。 -
およそ3.7kmの辻峠は50分ほど下りメインで、行くは下りでマシ
行きはともかく、帰りにここを登るのはウンザリ、と思っていたが、テント・食料を背負っての下り道は、足腰におもいっきり響き、かなりバテテしまった。
辻峠の下り(コースタイム50分)に1時間かかり、ようやく、荒川登山口からの合流点である辻川別れに到着。
ニャンコは「に、荷物が重いー!」とバッテバテ。 -
ここからは、しばらくやや平坦なトロッコを進むため、時間が稼げるかと思っていたが、足が重い、というか荷物が重い。それでも、「スタンド・バイ・ミー」を合唱しながら歩き続ける。
トロッコ道の途上には、2年前に通った時はなかった「小杉谷バイオトイレ」が整備されていた。
午後にトロッコ道を通ると、日帰り縄文杉登山の帰る人とすれ違い、なかなかペースが上がらない。 -
団体さんが来るたびに、トロッコ道の脇によけて通してあげるのだけど、
「こちらは下りなんで、お先にどうぞ(ケースバイケースだが、山では原則、登りが優先)」「すみません、あと15人通ります」などと恐縮されるガイドさんもいれば、こちらの挨拶にも返事をせず、ムスっと通り過ぎるガイドもいる。そりゃ、全員に挨拶していられないのかもしれないけれど、感じのよろしくないガイドが少なからずいるのも確か。 -
ザックを降ろしての休憩の回数が増し、大株歩道入り口の整備されたトイレで休憩を済ませた時には15時を過ぎていた。スタートが1時間遅れだったが、挽回できることなく1時間遅れている。ここから2時間と少し。このままではゴールの前に暗くなってしまうかもしれない。屋久島の山中では山小屋周り以外でのテントは禁止されているため、なんとしても、山小屋にたどり着かないといけない。
-
ぼく「ラストスパート!」
ニャンコ「もう、この大株歩道入り口でいいんじゃないだろうか・・」
ぼく「大丈夫。前に進むの」(『いま、会いにゆきます』のセリフ)
ニャンコ「あ、足が重い・・。に、荷物が重い・・」
ここからは本格的な登山道となる。時間的に、日帰りの客も、後ろから来る泊まりの登山者もいないため、ここからニャンコと2人きりの山行が始まる。 -
口を開くたび、「荷物重いー」「ここでいいんじゃないだろうか」と言いながら、20分ほど歩いて「翁杉」に到着。「おっきな翁杉―!」とニャンコとはしゃぐ。
-
幹回り12.6m。枯死していない屋久杉では、縄文杉の16.4mに次いで、大きい杉・・・だったが、この1ヶ月少し後の平成22年9月10日にポッキリ折れて倒れてしまった。今から思えば、倒れる前の翁杉を見るという貴重な体験ができたのだった。
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そこから歩くこと5分。ついに「ウィルソン株」に到着。
屋久島の森の中。夕方。
日帰りの縄文杉ツアーの旅人たちは下山している時間で、周りには誰もいない。
縄文杉を見に行く途中にある、大きな切り株「ウィルソン株」の下。
ハートの形の下で、見つめ合う二人。
「結婚・・してください」
・・・
・・・
・・・
・・・ニャンコ?
2007年11月、一人で屋久島に行き、宮之浦岳を縦走して縄文杉を見た帰り道、ウィルソン株という切り株で、ハートの形をした空洞を見つけた。
いつか、このハートの下で愛する人にプロポーズしたい。そんな妄想を胸に抱いていた。
・・・ニャンコ?
そこには僕以外、誰もいなかった。
昨日から、僕は幻を見ていたのか・・。
ハートの下で立ちすくむ。静かに時が過ぎていく。 -
イチオシ
16時を回り、辺りが薄暗くなってきた。ハートの形を目に焼き付け、ザックをしょって出発しようとした時、木陰から、君が姿を見せた。
「・・10年後の君の誕生日に、お互いが覚えていたら、屋久島のウィルソン株のハートの下で再会しない?」
「ふふっ。冷静と情熱のあいだ、みたい。」
「そしてハートの下でプロポーズするんだ」
「・・・。人生、そんなにうまくいくかな(笑)」
「偶然、運命が導いてくれるかもしれない」
「『偶然は、努力した人に、運命が架けてくれる橋』やね。」 -
縄文杉を見に行く途中にある、大きな切り株「ウィルソン株」の下。
ハートの形の下で、見つめ合う二人。
「結婚・・してください」
「・・・仕方ないなぁ(笑)」
「え、え〜〜!!」
「はい、はい!」
「山あり谷ありの長い道のりやったね。」
「ハートの下のプロポーズ・・感動したよ。」
「・・一生で一番、たいへんな誕生日だったかな?」
「・・一生で一番、幸せな誕生日よ。そして・・」 -
イチオシ
「・・そして?」
「・・人生で一番、過酷な誕生日よ(笑)」
「これからの人生、山あり谷ありの道、荷物も支え合っていこうね。」
「荷物、重いー」
「ちょっと持ってあげるから。」
「重いー!」
「まだ、重いの!?」
「指輪の分だけ重いー!!」 -
ウィルソン株のハートの形の下でのプロポーズ。前例あるのかなぁ。ちなみに、縄文杉の前での結婚式も考えていたのだけれど、ネットを見ていたら、ガチで縄文杉の前でウェディングドレスを着て結婚式を挙げた方のブログを発見・・。世界は広い・・
そして、周りは、本当に薄暗くなってきた・・。ピ、ピーンチ!?
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