2006/06/25 - 2006/07/02
1032位(同エリア10052件中)
ベームさん
2006年6月、そのころブームだったダ・ヴィンチ・コード。その謎に迫る、といささかオーバーなタイトルのツアーに参加しパリ、ロンドンを訪ねました。格安のツアーで航空会社はカタール航空、中東のドーハ経由でしたが、さすが石油産油国の五つ星の航空会社でドーハのトランジットのあいだに昼食付のドーハ市内観光にまで連れて行ってくれました。その時の写真は「ついに来ましたモン・サン・ミッシェル+乗継のドーハ」にあります。
ここではロンドンの写真をご紹介しますが、ダ・ヴィンチ・コードとは余り関係ない単なる街歩きの写真となっています。
写真はオペラ座の怪人/ハー・マジェスティ劇場。パンフレットより。
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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映画「ダ・ヴィンチ・コード」。
ロンドンでの主人公たちの足跡。ツアーパンフレットより。 -
ロンドンへ。
パリのユーロスターの始発駅ガール・ドゥ・ノール/北駅。
イギリスとフランス。ドーバー海峡を隔ててほんの指呼の間の両国だが、ユーロスターが走る前はパリからロンドンに行くのに飛行機か船でしか行けなかったとは不思議な感じ。北海道と本州が青函トンネルが出来る前は青函連絡船で行き来したのと同じ、当たり前と言えば当たり前の話。 -
6月29日。
パリで3泊の後ロンドンに移動、3泊する。パリ北駅10:19のユーロスターでロンドンウオータールー駅11:54着。時差が1時間あるので実際は2時間30分ほどかかる。たまたま向かいに座っていたイギリス人が日本の会社に勤めていて日本語をしゃべるので話しこんでいたらいつにまにかドーヴァー海峡を潜り抜けてしまっていた。
ロンドンのホテルエキスプレス・バイ・ホリデイイン・パークロイヤル。
住所がヴィクトリア・ロードで名前がパーク・ロイヤルっていうからすごいホテルかと思っていたらオックスフォード・サーカスから地下鉄で数駅乗る場末に有った。 -
ユーロスターの車中。
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ホテルに荷物を置いて何をさておきまず向かったのが大英博物館。地下鉄トテナム・コート・ロード下車。
1759年開館した世界最古、最大級の博物館。古代ギリシャ、エジプトのコレクションなど600万点の収蔵品があるといわれる。
さすが大英帝国、入場料は無料。撮影も可、度量が大きい。
写真は正面イオニア様式の柱廊。 -
大英博物館といえばこの景観。
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大英博物館。
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以下収蔵品のかずかず。
大英博物館:アメンヘテプ3世。
エジプト・テーベのカルナック神殿の巨像の頭部。紀元前1390年頃。 -
大英博物館:エジプト、テーベのラムセス葬祭殿のラムセス2世像。
紀元前1270年頃。 -
大英博物館:人面獣身有翼像。
顔は人面、背中は翼の生えた雄牛。メソポタミア・アッシリア美術。 -
大英博物館:ネレイデス記念堂。
イオニア式ギリシャ小神殿。紀元前390~380年。 -
大英博物館:ギリシャパルテノン神殿正面破風。
大理石。こんなのを引っ剥がしてきたとは。 -
大英博物館:パルテノン神殿のフリーズの彫刻。
フリーズとは神殿の列柱上部の装飾。 -
大英博物館:ロゼッタストーン。
1799年ナポレオンのエジプト遠征の時ナイル川のデルタ地帯ロゼッタで発見され、のちイギリス軍の手に落ちた。
内容は紀元前196年プトレマイオス朝プトレマイオス5世時の宗教的な事。1822年シャンポリオンにより解読された。ヒエログリフなど3種類の文字で書かれている。 -
大英博物館:大きな甕、混酒器?。
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大英博物館:羊?。
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大英博物館:ミイラを納めた金張り木製の内棺。
紀元前1250年頃。 -
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大英博物館。
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大英博物館。
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大英博物館:石棺。
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大英博物館。
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大英博物館。
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ほぼテムズ川沿いに西から東に向かいます。地下鉄でグリーン・パークまで行きスタートはバッキンガム宮殿。
バッキンガム宮殿の門。 -
ヴィクトリア女王記念碑とバッキンガム宮殿。
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ヴィクトリア女王記念碑。
在位1837~1901年。この期間はヴィクトリア朝と呼ばれ、近代英国の最も輝ける時代であった。 -
バッキンガム宮殿。
1837年ヴィクトリア女王以来イギリス王室の宮殿。起源は1703年バッキンガム公の私邸として建てられ、今の建物は1825年ジョージ4世により建築された。 -
バッキンガム宮殿。
王、女王滞在中は王室旗、不在中は英国旗が掲げられるというが本日は風が無く垂れていてどちらか分からなかった。 -
バッキンガム宮殿。
衛兵の交替を見んものと人々が詰め掛けている。 -
この広場を中国人の数人が辺りはばかることなく突っ切って行って警官からこっぴどく怒られていた。恥を知らない国民性か。
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近衛兵の交替。
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バッキンガム宮殿:近衛兵の行進が始まる。
道の向うに現われた。 -
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近づいてくる。
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目の前を通り過ぎる。
背格好など案外不揃い。 -
目の前を通り過ぎた。
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行ってしまった。馬の落し物を残して。
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バッキンガム宮殿の前に広がるセント・ジェームズパーク。
ロンドンにはこのほかにグリーンパーク、ハイドパーク、ケンジントンガーデンズ、リージェントパークといった大きな公園がある。 -
歩いてウエストミンスター寺院へ。
イギリス国教会最高の格式を持つ教会。1066年ウイリアム1世(ノルマン・コンケスト)の戴冠以来歴代国王の戴冠式が行われる。
起源は11世紀、エドワード懺悔王。いまのゴシック建築は1245年ヘンリー3世によるもので以降17世紀まで増築がなされてきた。 -
ウエストミンスター寺院。
歴代国王、偉人の墓碑、記念碑がある。パリのパンテオンに似ている。
ニュートン、ダーウイン、グラッドストン、テニスン、ヘンデル、ディッケンズ、ハーディ等々。ダイアナ妃の葬儀もここで行われた。 -
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ウエストミンスター寺院。
子供の黄色い帽子は万国共通。 -
ウエストミンスター寺院北側。
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ウエストミンスター寺院北側。
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寺院の平面図です。パンフレットより。
#4:エドワード1世(プランタジネット朝、ヘンリー3世の息子)の墓。
#5:ヘンリー3世(プランタジネット朝)の墓。
#8:エリザベス1世(ヘンリー8世とアン・ブーリンの娘)とメアリー1世(ヘンリー8世とキャサリン・オブ・アラゴンの娘。イングランド初の女王。ブラッディ・メアリ/血まみれのメアリー)の墓。2人は異母姉妹になる。
#10:ヘンリー7世(ヨーク朝のリチャード3世を破りチューダー朝を開く)と妻エリザベス(ヨーク家)の墓。
#12:スコットランド女王メアリー・スチュアートの墓。エリザベス1世により処刑された。
#14?17:チョーサーの墓初め多くの文人、芸術家の記念碑がある。
#22?23:チャーチル、フランクリン・ルーズベルト、無名戦士の墓など。
#13:戴冠式の椅子。 -
メソジスト・セントラル・ホール。
ウエストミンスター寺院の前。 -
ビッグ・ベンと国会議事堂(ハウス・オブ・パーリアメント)。橋はウエストミンスター橋。ロンドン一の景観。
国会議事堂は正式にはウエストミンスター宮殿。11世紀中頃エドワード懺悔王の頃に起源を持つが、今の建物は1840~1860年の建築。 -
ビッグ・ベンと国会議事堂。
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ビッグ・ベンとウエストミンスター橋。歩いて渡る。
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ウエストミンスター寺院側からのビッグ・ベン。
川向こうの大観覧車ロンドン・アイが覗いている。 -
ビッグ・ベン。
ウエストミンスター宮殿付属の時計塔。宮殿の建設にあわせ1859年完成。ビッグ・ベンは時計台の大鐘の愛称だが塔の愛称ともなっている。
塔の高さ96m、時計の直径7m、大鐘の重さ13.5トン。 -
ヴィクトリア・エムバンクメント。
ウエストミンスター橋からウォータール橋にかけてのテムズ川左岸(西側)をヴィクトリア・エンバンクメント(堤防、土手)という。
明治の終わり頃渡欧したジャーナリスト長谷川如是閑が”テムズ一の景観”と絶賛した。手前の桟橋は当時は勿論無かったでしょうが。 -
テムズ川を渡るチャリング・クロスの鉄道橋。
向う河岸はヴィクトリア・エムバンクメント。
如是閑はこの橋を”いささか不風流な、しかし東京や大阪の鉄橋のようにあばら骨の橋ではない”と評している。同者著「倫敦!倫敦?」より。 -
ウエストミンスター橋の近く、テムズ河右岸に建つロンドン・アイ。
高さ135m、1つのゴンドラに25人乗れる。 -
テムズから少し離れて北西へ。リージェント・パークに近いベーカー・ストリート221B。
ご存知シャーロック・ホームズの住まい。扉の上に221Bの文字が見える。1階がショップ、2階から博物館。地下鉄ベーカーストリート駅から数分。 -
シャーロック・ホームズ博物館。
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シャーロック・ホームズ博物館。
愛用の帽子、ヴァイオリン、実験用の薬品などなど。
ホームズはワトソン博士を相手にこの椅子に座り長い足を暖炉の前に伸ばし、時にはパイプをくゆらし、興に乗ればヴァイオリンをもてあそぶのだった。 -
シャーロック・ホームズ博物館。
”おいワトスン君、そこの机の上の英国貴族銘鑑を取ってくれたまえ。”
王侯貴族からの依頼が多いホームズにとって貴族名鑑は必須。 -
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シャーロックホームズ博物館。
作品の1場面。どの作品か時間があれば調べてみたい。 -
「ボヘミアの醜聞」の場面と思う。
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シャーロックホームズ博物館のショップ。
栞を買いました。 -
ピカデリー・サーカス。
市の中心部に戻ってきます。ここはピカデリー、リージェント、シャフツベリーなど主要な通りが交叉するロンドン1の繁華街。高級ブランド店も多い。 -
ピカデリー・サーカス。
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ピカデリー・サーカスのエロスの像。
1893年。ロンドン1の待ち合わせ場所。渋谷のハチ公のほうが親しみが持てるなあ。 -
ピカデリー通り。
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ピカデリー通り。
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ロイヤル・アカデミー・オヴ・アーツ。
ピカデリー通りにある。丁度モジリアーニ展をやっていた。 -
聖ジェームズ教会。
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トラファルガー・スクエア。
トラファルガー海戦の英雄ネルソン提督記念柱がある。修復の幕で覆われていたので写真は撮ってない。広場の周りをナショナル・ギャラリーとかセント・マーチン教会が取り囲んでおり、チャリング・クロス駅も近い。
遠くに見えるのはビッグ・ベン。 -
ナショナル・ギャラリー。
1838年開館の国立美術館。ダ・ヴィンチ、モネ、ルノワール、レンブラントなどイタリア、フランス、オランダなどの質の高い絵画を所蔵。
ターナーの「雨、蒸気、速度」、ダ・ヴィンチの「岩窟の聖母」もある。
入場料無料。内部は撮影禁止だったのか写真が1枚も無い。 -
トラファルガースクエアーのセント・マーチン教会。
バロック音楽の演奏で有名な管弦楽団アカデミー・セント・マーチン・イン・ザ・フィールズはこの教会と関係が有るのか?。 -
これよりシティ。
フリート・ストリート、シティ・オブ・ロンドンの入口に建つドラゴンの彫像。ウエストミンスター地区とシティ・オブ・ロンドンの境界。
紀元1世紀頃ブリテン島に侵入したローマ軍がテムズ川を遡り最初に築いた町が今のシティ地区。よく分からないが今もってシティ・オブ・ロンドンと称し市長・ロード・オブ・メイヤーがいる。国王といえどもシティに入るにはシティの市長の許可がいるという。ややこしい。
金融、商業の中心地でイングランド銀行、王立取引所、セントポール大聖堂などがある。 -
王立裁判所/Royal Courts of Justice。
フリート・ストリート、ザ・テンプルの向かい。 -
王立裁判所。
1882年開所。 -
ザ・テンプルの入口。
シティ・オブ・ロンドンの紋章が掲げられている。 -
ザ・テンプル。
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ザ・テンプル。
イギリス法曹院。王立裁判所の近くで弁護士事務所が多く入っている。 -
ザ・テンプル。
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テンプル教会。
12世紀後半。テンプル騎士団のイングランド本部だった。テンプル騎士団とは1096年の第1次十字軍のさい聖地エルサレム巡礼者保護の為結成された修道士騎士の団体。ドイツのヨハネ騎士団と同じ。余りに富を溜めすぎたために1312年素寒貧のフランス国王フィリップ4世により謀反心ありと弾圧され指導者は処刑、財産は没収されてしまった。後世国王の陰謀とされ騎士団の名誉は回復された。 -
テンプル教会。
教会内にテンプル騎士団の墓があるが時間が遅く入れなかった。 -
テンプル教会。
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ロンドン塔。
ロンドン防衛の為ウイリアム1世(ノルマン・コンケスト)の命により1078年建設開始。その後500年にわたり要塞、宮殿として使われた。同時に身分の高い政治犯、反逆者の監獄として使われ、多くがここで処刑された血なまぐさい歴史を持つ。
主な処刑者として
ばら戦争に敗れたランカスター家のヘンリー6世、9日の女王ジェーン・グレイ、王位簒奪者リチャード3世により暗殺された幼いエドワード5世とヨーク公リチャード兄弟、ヘンリー8世により処刑されたトマス・モア、アン・ブーリン、キャサリン・ハワード、など。 -
ロンドン塔:右の建物がウイリアム1世により建てられたホワイトタワー、1番古い。
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ロンドン塔。
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ロンドン塔。
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ロンドン塔:トレイターズ・ゲート。
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ロンドン塔:トレイターズ・ゲート/逆賊者の門。
昔はここまでテムズ川が流れており、国事犯など国家に対する重罪人は入るのも出るのも(生きて出る事は無かっただろうが)テムズ川から船でこの門より塔内に送り込まれた。 -
タワー・ブリッジ。
イースト・エンド、ロンドン塔の近く。2本の塔を持つゴシック様式の跳ね橋。塔の高さ40m。1894年。 -
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テムズ川。巡洋艦ベルファスト号と遠くにロンドン橋。
”ロンドン橋落ちた”の歌で有名なロンドン橋だが今の橋は1972年建設の何の変哲も無いもの。その前の橋はアメリカの富豪が買取りいまはアリゾナ州の湖に復元されているという。 -
ロンドン塔のテムズ川対岸、ロンドン市庁舎など。
これでウエストミンスター寺院からテムズ川沿いにタワー・ブリッジまでざっと主要な見所は見たつもりだがまだまだロンドンは広い。いつの日か再訪しじっくり歩きたいと思います。
写真は無いがソーフォーの夜を歩いたりコヴェントガーデン王立歌劇場を覗いたり、ハー・マジェスティ劇場で「オペラ座の怪人」を見たり(半分眠っていて勿体無いことをした)、柄にも無くバーバリーで妻と娘にお土産を買ったりして楽しんだ。 -
ヴィクトリア駅。
イギリス南部方面のターミナル駅。ロンドンに留学した夏目漱石はこの駅に着きこの駅から発ったそうだ。
私も帰国の為ここからガトウィック空港に向かう。 -
ヴィクトリア駅の隣にあるサザン・レイルウエイの駅。
これで駆け足のロンドン記を終わります。 -
オペラ座の怪人。ハー・マジェスティ劇場にて。
パンフレットより。 -
オペラ座の怪人。
パンフレットから。 -
以下パンフレットから。
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フィナーレだったかな。
周りの一斉に湧き上がる歓声で目が覚めました。 -
オペラ座の怪人。
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オペラ座の怪人。
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オペラ座の怪人。
うとうとしていたら周りの観客が一斉に立ち上がり叫びだした。なにごとが出来したのかと思ったら劇が終わったのだった。 -
上:ハー・マジェスティ劇場、オペラ座の怪人のチケット。6月30日、PM7:30、座席R22。45ポンド。
下:パリからロンドン、ユーロスターのチケット。6月29日。
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