2010/07/28 - 2010/07/29
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JIC旅行センターさん
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ロシア!な文面がたくさんのJICインフォメーションにたまには毛並みの違うものを、と思い投稿することにしました。いつもはJICブログにサッカーのことしか書かないので、今回はJICの事業内容に沿った投稿にするつもりだったのですが…。なんとかこじつけようと思えば〜JICはみなさんをロシア・CIS諸国にお連れするだけでなく、その国々の旅行者の受け入れもやっています。よく「富士山に行きたい」というお客さんの声を聞くので、弊社登山部部長が《富士登山マニュアル》なるものを作成(近日ロシア語版完成予定)。翻って自分は行ったことがない…。じゃぁ、そのマニュアルに沿って行ってみよう。と思って夏休みに行った富士登山。そのレポート〜ということになりますが、はたしてこじつけられているのか…。題名は《僕の夏休み》だし…。
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■山、ナメるな
昨今、山での遭難事故がよく伝えられています。この夏、Tシャツ・短パン・サンダルで富士に挑んだ勇者のニュースをご記憶の方もいらっしゃるかと。ロシアの旅行会社からも「桜や紅葉の時期に富士山に登りたいお客さんがいるんだけどさぁ」という、この勇者に続けとばかりにチャレンジ精神あふれる問い合わせが来ます。
その無謀なハイキング気分を見事に打破する富士山マニュアル。手前味噌ですが、このマニュアル、よくできてます!富士山に関することОТ и ДОを完全網羅。Mt.フジはナメたらいかん!から、プロの見地からの情報もあり、富士登山を細心の注意を払いつつ楽しめる一冊になっています。気を引き締めながら装備を整えました。
■賢者と日本の頂きへ
ある日、JICのとある登山部員が、完成したてのマニュアルをふと手にしたとき、「あー、オレ今度富士山行くぜ」と筆者が言うと、部員の登山家魂に触れたのか「じゃぁ僕も行こうかな」。ということで、2人で富士登山することに。自分はド素人、一緒に登る人がいると心強い、力も湧く、『賢者』としてアドバイスをしてくれる、迷惑だけ掛けなければ・・・。
7月28日、10時頃バスで富士山五合目に到着。そこは、バスターミナル〜土産物屋〜食堂〜広場〜と、わりと大きなスペースが広がっていてたくさんの人がいました。これから登ろうとする人、下山してきた人、テレビ局の取材、そんな中一番多いのは外国人観光客。富士山5合目観光を入れる訪日ツアーはとても多いので、外国人観光客が多いのは納得。ちなみにJIC企画の訪日ツアープログラムにも5合目は入ってます。
腹ごしらえをし、11時に登山開始。しばらくは緩やかな上りと下りが混ざっている道を行く。道幅が広く、ゆっくりであるがトラックも通るし、馬や馬車も頻繁に通ります。六合目か七合目までは有料で馬や馬車に乗って行くことができます。片道6000〜8000円だった気がします。もちろん、トラックや馬車よりも下山してくる人とたくさんすれ違うわけですが、ことごとく顔が虚ろ。そんなにヘロヘロになるものなのかと思いながら歩いていました。ま、そのころ軽快だったんですよ、我々も。
六合目までは20分ぐらいで着きました。平坦なので楽なもんです。テレビ局の人も重たそうなカメラとガンマイクを持って外国人観光客に取材をしていました。そういえば、ミシュランのグリーンガイドで富士山は3つ星を獲得しています。メディアも注目するわけです。 -
■迫りくる高山病の影
賢者の立てたプランよりも早いペースで登りました。無理も意識もせず、わりとサクサク登っていたんです。賢者は筆者より常に先行します。さすがは経験者。サッカーで使う体力とは違う!と実感しながら、いいペースで引っ張ってもらえました。
スタートから1時間で7合目に着き、小腹が減ったのでお菓子を食べ、(やっぱりいた)ユルユル装備の外国人登山客を横目に溶岩の固まった岩肌の険しい道をグイグイ登り、2時間半後には八合目・標高3100mに着きました。気温は15度くらい。さすがにすこし寒くなって上着を追加。
なんだか酸素が薄いという感覚から酸素吸引(あとで、颯爽と抜いて行った軽装のアメリカ人に「それは気休めだ」とたしなめられる)、そしてまた小腹が減ったのでおやつタイム。30分ぐらい休んで、登山再開。
このあたりから、溶岩はなくなり、赤土のような斜面が始まります。途中、子供のグループがヘロヘロになっている。筆者もヘロヘロなので、頑張れよと言う余裕もない。「お前も頑張れよ」とでも言われそうなもんで。前述のアメリカ人と少し話をしたところ、4000-5000m級の山をよく登るのでMt.フジはプラクティスだと。とんでもないツワモノ。
道中、100m、200m登っても『八合目』が続くので気が滅入ってきました。○合目というのを気にしてもしょうがない!と割り切りながら登るようになりましたが、立ち止まる回数も多くなってきたし、正直しんどくなっていました。その証拠に、筆者はこのあたりで写真や動画を全く撮ってません。賢者の記録にはたくさんの写真があり、余裕があったんだなぁと。
(つづく)
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