2010/12/15 - 2011/01/01
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ヌールッディーンさん
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ラール・キラー(Red Fort)はムガル帝国の第5代皇帝シャージャハーンが1639年に城砦の建設を始め、48年にアーグラーから遷都したシャージャハナーバードの中心となる城砦です。
デリーにあるプラーナー・キラー、アーグラー城(一時的にファテープル・スィークリー)などに続いて使用されたムガル皇帝の城砦なので、これらと関連づけながら見ると面白いかもしれません。
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メインゲートであるラホール門。
デリー門とこのラホール門は城門建築の傑作であるといわれています。個人的にはアーグラー城のアマル・スィン門をくぐった次にあった城門と似ているような気がします。
屋根の上にチャトリ群を載せていることや入口の上の出窓はインド的です。
ラホール門を通ると城内マーケット(今は土産物屋)が続いています。 -
城内マーケットを抜けて真っ直ぐ進むとディーワーネ・アーム(一般謁見の間)に続きます。
ラール・キラーは午前中に行くとこのように逆光になるので写真撮影しにくいので、可能であればスケジュールを調整して午後に行った方が良いと思います。 -
ディーワーネ・アーム(一般謁見の間)。
アーチの奥に白大理石の皇帝の座が見えます。 -
ディーワーネ・アーム(一般謁見の間)。
横長の矩形の建物で、中は多柱式モスクのように柱で区切られています。アーグラー城などでもほぼ同じような形式でした。
建築的にそれほど興味を引くものはないですが、天井が平らな矩形の建物を石造で作るということ自体がインド独特であるように思います。 -
ディーワーネ・アームより奥に入ると白大理石の建物が続きます。ちなみに、白大理石はタージ・マハルなどムガル帝国最盛期の建築では多用されますが、それ以外の時期には使用が少ない建材です。
右からラング・マハル(Rang Mahal)、カース・マハル(Khas Mahal)、ディーワーネ・カース(貴賓謁見の間)、ハンマーム(Royal Bath)、真珠モスク(Moti Masjid)です。 -
ハース・マハル。
ドームを擁する点が他の建築と大きく違いますが、白大理石造で平屋、平屋根、アーケード、庇といった要素を持っている点では城内の他の多くの建築と共通しています。ジャーリー(石の格子スクリーン)が用いられている点もムガル朝の建築の特徴のひとつでしょう。
インドの他の地域の類似の建築との違いは、割と細かく彫刻による装飾が施されている点で、これがラール・キラーの建築群の特徴かな、という気がします。 -
ディーワーネ・ハース(貴賓謁見の間)。
四隅にチャトリがあることはインド的です。またアーケードの小アーチが連なるアーチのデザインはインドで好まれる様式のようです。 -
ディーワーネ・ハースの内部。
この建築は一見何の変哲もないのですが、他の建築よりも装飾に細かく意が用いられているように思いました。
柱の下部にある花のモザイクなどはムガル朝で流行したミニアチュールを想起させます。 -
ハンマームは中に入れなかったのが残念ですが、出入口の下に水が通る穴があり、これが風呂であるということがわかりました。
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1662年竣工の宮廷礼拝所、真珠モスクも中が見られず残念でしたが、中庭建築でありながら礼拝堂はアーケード全体には及ばず、礼拝堂が半ば独立した形(壁モスク)になっていそうなことは見て取れました。
タマネギ型の膨らんだドームの片隅が見えます。 -
城内には明らかにより新しい時代のものと思われる建物もいくつか見受けられました。
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建物が並ぶ箇所からさらに奥に入ると四分庭園(チャハール・バーグ)が広がります。ハンマームや真珠モスクあたりから奥はかなり皇帝たちのプライベートな空間という位置づけになっています。
ここまで見てきたとおり、城内はゲートから入ると外部との物のやり取りをする公共性のある場所である市場があり、公から政治の意見を聴取する一般謁見の間があり、その奥には貴賓謁見の間へと続き、宮廷礼拝所と宮廷浴場へと続き、その奥に庭園があるというように、徐々に公的な空間から私的な空間へと移り変わっていくことがわかります。 -
城の端の方にあった水利施設。
ヤムナー川からShah Burjという施設に汲み上げられてきた水は「楽園の流れ」という意味を持つこの施設を通って各種の宮殿に流され、それによって建物内部を冷やす働きをしていたとの説明がありました。
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