2010/12/26 - 2010/12/26
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Yattokame!さん
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11月の紅葉見学に引き続き、東京都庭園美術館へ行ってきました。
東京都庭園美術館は旧皇族・朝香宮家の元邸宅であり、フランスの著名なアール・デコの装飾家たちによって造られた豪華な内装によって彩られた日本を代表するアール・デコ建築です。
今回美術館では、朝香宮家のアール・デコ建築が誕生するきっかけとなった朝香宮鳩彦王・ 允子妃ご夫妻の欧州滞在の関係資料を展示するとともに、館内の一部について写真撮影を許可しており、これを機会に豪華なアール・デコ装飾の写真を撮って来ました。
東京都庭園美術館・朝香宮のグランドツアー(2011年1月16日まで)
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/asakatour/index.html
- 交通手段
- 私鉄
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〜朝香宮のグランドツアー〜
かつてイギリスの富裕な貴族層の子女たちは、見聞を広め様々な経験を得るため、数ヶ月から数年に及ぶ大旅行“グランドツアー”に赴きました。彼らは御用掛や家庭教師を同伴しての大がかりな海外旅行を通じて、一人前の英国紳士や淑女へと成長していったのです。
大正時代から昭和初期にかけて、日本の皇族も相次いで海外視察の途に就き、異文化や世界情勢を直接見聞きすることに努めました。1922年から始まる朝香宮鳩彦(やすひこ)王の渡欧も、本来はこうした流れに沿って設定されたものでした。ところが、鳩彦王が現地で自動車事故に遭ったことで事態は一転、日本に残っていた允子(のぶこ)妃も急遽フランスに赴いて、夫妻での生活がスタートしました。当初の予定を大幅に上回り、約2年半に及んだ二人揃ってのパリ生活、それはまさに朝香宮夫妻にとってのグランドツアーそのものでした。
(東京都庭園美術館HPより) -
美術館に入る前に、敷地内にあるレストランで腹ごしらえ。
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この日は陽気がよかったのでテラスでお昼を食べました。
頼んだのは、そぼろご飯の定食。そぼろご飯に、茶碗蒸し、うどんが付いています。男にはちょっと物足りない量かな? -
デザートとして、コーヒーとお団子を追加。お団子はこしあんに付けて食べる柚子風味のものでした♪
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お昼を食べたところで、美術館に入ります。
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今回の展覧会は、現在東京都庭園美術館となっている朝香宮邸誕生のきっかけとなった朝香宮ご夫妻の渡欧とアール・デコ博覧会との出会い、帰国後の新邸建設に至るまでのエピソードなどを、旧宮邸の調度品や宮家ゆかりの品々などを通じて紹介するものです。
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イチオシ
朝香宮ご夫妻が渡欧した1920年代、欧米ではアール・デコが流行していました。ご夫妻もパリに滞在中、アール・デコの一大祭典である「現代装飾美術・産業美術国際博覧会(アール・デコ博覧会)」を見学する機会に恵まれ、帰国後に新邸を建設するにあたってパリで感銘を受けたアール・デコ様式を採用することにしました。装飾にアンリ・ラパンやルネ・ラリックなど当時パリで活躍していたアーティストを起用し、このことにより朝香宮邸は世界的にも貴重なアール・デコ様式の建築となっています。
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ルネ・ラリックによる正面玄関ガラスレリーフ扉。朝香宮邸用のオリジナルとして作成されたものです。
ルネ・ラリックは、アール・ヌーヴォーのジュエリー・デザイナーとして出発し、のちにガラス工芸に進出していきます。 -
正面玄関の床モザイク
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イチオシ
表からだと光が反射してうまく撮れないので、正面玄関のレリーフを裏から撮影してみます。ガラスに浮かび上がる天使にうっとり。
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大広間と大客室を結ぶ次室に設けられた噴水塔。アンリ・ラパンがデザインし、国立セーブル製陶所で制作されたもの。
上部の渦巻部分は、内部から照明が照らされ、同時にその熱で香水を気化させて邸内に漂わせたことから、噴水塔は「香水塔」と呼ばれるようになりました。
朝香宮邸において、アンリ・ラパンは内装デザインの中心的役割を果たしています。 -
イチオシ
昔この邸を訪れたお客は、この美しい白い塔が置かれた部屋に入って、香水のにおいに触れて、どのように感じたのでしょう。きっとこの洗練された演出に虜になっちゃったんだろうなあ・・・。
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アンリ・ラパンの手による小客室の壁画。部屋全体が壁画で覆われています。
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小客室のラジエーター(暖房装置)カバー。
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ラジエーターカバーには、こういう素敵なデザインなものや…
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こんなかわいいものがあったり…。
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1階大客室。
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大客室のシャンデリア。
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このシャンデリアもルネ・ラリックの手による。
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大客室の扉。
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この扉の表面は、エッチング・ガラスで飾られています。
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大食堂。
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大食堂の壁画。
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この壁画もアンリ・ラパンの手による。赤いパーゴラが印象的。
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大食堂の壁は、写真のようなレリーフで覆われていてとても豪華。
これらの装飾は、すべてフランスで制作されて日本に運び込まれたんだそうです。なんて大がかりなプロジェクト! -
大広間に飾られたレリーフ。先ほどの大食堂のレリーフとこのレリーフは、ともにイヴァン=レオン=アレクサンドル・ブランショという人物の手によりますが、この人物については生没年も含めて不詳とされる部分が多いらしい…。
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2階への階段。
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2階部分は、展示品の権利の関係で残念ながら撮影禁止でした。なので、撮影はバルコニーを除き階段の部分まで。
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朝香宮邸の基本設計と監理は、宮内省内匠寮によります。この2階バルコニーの市松模様も内匠寮のデザインによるもの。当時の日本人もフランス人に負けないおしゃれなデザインをしていますね。
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冬のサンガーデンとして利用された、3階のウインターガーデン。ここもバルコニーと同じく市松模様で飾られています。戦前の建築とは思えない、開放的で洗練されたデザイン。
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朝香宮邸第二階段。宮家のプライベートな階段として使用されました。
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階段に設けられた窓のデザインがレトロモダンで気になります…。
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宮家ご家族の食事の場として利用されたという1階の小食堂。ここは和洋折衷の空間として仕上げられています。
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小食堂のラジエーターカバー。これは、日本の伝統的な装飾文様である「香の図」だそうです。アール・デコもいいけど、伝統模様もいいですね!
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邸宅を見た後は、庭園を散策。
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先月来た時には紅葉が盛りで木々が美しい色を見せてくれましたが、すっかり葉が落ちてしまいました。
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紅葉のころには人で賑わった庭も、今はひっそりしています。
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旧朝香宮邸のアール・デコ芸術の粋を極めた装飾、とても見ごたえがありました。朝香宮ご夫妻の芸術に対する関心、情熱には驚くばかりです。
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この旅行記へのコメント (6)
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- さすらいの食いしんぼうさん 2011/10/17 09:49:30
- 美術館でデート。
- Yattokame!さんは美術館でデートができる男性です。
これね。ご本人は何のこと?とフツーに思われるでしょうが、世のほとんどの男ども(自分も含めて)にとりまして、美術館でデートをするってのは憧れと夢なんですよ。一度はやってみたいけど、簡単にいくはずがなく、一歩まちがえれば、会話はできず、最悪んときは彼女と目を合わせることすらないままに美術館を出てしまうことになりかねないのです。こんなリスク、逐えないでしょ。
美術館。そこは男が自分の知性を発揮する舞台なんですよ。そして女は自分のもつその感性を発揮する舞台でもある.....。そう考えてる自分は、つい美術館へのお誘いには二の足をふんじゃいます。(情けない!)
今日もYattokame!さんの旅行記をふ〜ん、ふ〜んと納得しながら拝見しました。ちゃんと解説つきですから安心ですね。(笑)
Wikipediaと往き来はあいかわらずですが、Yattokame!さんのブログでまたひとつ賢くなった気がするサスでした。
- Yattokame!さん からの返信 2011/10/20 03:30:40
- RE: 美術館でデート。
- さすらいの食いしんぼうさん
こんばんは。
美術館デートですか、それは難しい! 美術に興味のない子を連れていくと場が白けかねないですし、逆に関心の高い子は見たいポイントにこだわりがあってこれはこれで難しいですねえ。
> 今日もYattokame!さんの旅行記をふ〜ん、ふ〜んと納得しながら拝見しました。ちゃんと解説つきですから安心ですね。(笑)
> Wikipediaと往き来はあいかわらずですが、Yattokame!さんのブログでまたひとつ賢くなった気がするサスでした。
旅行記の解説は、調べたことや展示解説を備忘として記録したものなので、ほとんど受け売りなんですが、お役に立てれば幸いです。
Yattokame!
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- shironekoさん 2011/01/16 09:44:06
- こんにちは
- Yattokame!さん、こんにちは。
早速お邪魔しております。
東京都庭園美術館、最近行ったんですよ。
でもその時は中は公開されていなかったので、お庭だけ見て帰ってきたんです。中はこんなに素晴らしいんですね〜。ふむふむ。
私も都合がついたら出かけてみたいです〜。
shironeko
- Yattokame!さん からの返信 2011/01/16 11:21:22
- RE: こんにちは
- shironekoさん
どうも、こんにちは!ご訪問ありがとうございます。
> 東京都庭園美術館、最近行ったんですよ。
> でもその時は中は公開されていなかったので、お庭だけ見て帰ってきたんです。中はこんなに素晴らしいんですね〜。ふむふむ。
11月末に前の展覧会が終わってそのあと展示替えがありましたので、その間閉まっていたんでしょうかねえ。今年の秋以降新館建物の改装に伴い一時的に休館するということですので、再び訪問されるとしたら夏までということだそうです。春にまた建物公開をするかもしれないけど未定なので後日ウェブサイトのカレンダーをご覧くださいということを、先日美術館の係りの方が話しておられました。
桜の季節も大変きれいらしいので、また私も行ってみたいと思います!
Yattokame!
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- やまいもさん 2011/01/12 17:13:31
- 写真を見ても見とれてしまいます
- なんて素敵なんでしょう〜
金銀財宝の贅沢ではなく
まさに芸術の贅沢ですね
細部にまで細かな桂術の限りが施され、うっとりです
シックな美しさがありますね
行ってみたいです
いつも素敵な写真を見せていただき幸せです
有難うございます
- Yattokame!さん からの返信 2011/01/13 02:50:30
- RE: 写真を見ても見とれてしまいます
- やまいもさん
いつもご訪問ありがとうございます。
朝香宮邸は、宮家ご夫妻のアール・デコに対する並々ならぬご感心によって実現したお屋敷で、特に宮妃が活発にいろいろなところに掛けあわれたようです。朝香宮邸は、こうした朝香宮ご夫妻の芸術に対するご理解をベースとしているせいか、とても上品な感じでアール・デコの真髄がよく表れていると思います。
本当にいいところですよ。
Yattokame!
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