2011/01/09 - 2011/01/09
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ぺこにゃんさん
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桃山丘陵から豊富に湧き出る地下水脈に恵まれた伏見の地は,かつて「伏水」とも呼ばれていました。
その水を用いた酒造りが盛んで,今でも街中で酒蔵を見ることが出来ます。
また,坂本龍馬・幕末ゆかりの町としても有名です。
そんな伏見の町をふらふらと歩いてきましたので。
今回訪れたところ
・寺田屋
・月桂冠大倉記念館
・キザクラ カッパカントリー
・御香宮神社
・長建寺
・西岸寺(油掛地蔵)
・金札宮
・大黒寺
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
-
毎年1月は私用で宇治に出かけます。
新たな場所を開拓するため,宇治からほど近い伏見の街を歩くことにしました。
スタートは京阪・中書島駅です。 -
中書島駅から北上し,蓬莱橋を渡った左手に寺田屋があります。
■寺田屋
昨今の坂本龍馬ブームで知られるように,伏見は幕末の歴史の香りが残る土地でもあります。
寺田屋は「寺田屋騒動」の舞台として有名です。 -
その寺田屋。
いろいろと話題になりました。
鳥羽伏見の戦いで当時の建物はすでに焼失しており,現在の建物はその後の再建である…はずなのですが,当時のまま残っているかのような展示物・説明がされているということで問題となりました。 -
私自身坂本龍馬に全く興味が無く,外から眺めるだけでしたので,実際のところは知りません。
でも,表札の「寺田屋 坂本龍馬」はちょっと… -
とはいえ,伏見を代表する観光名所であることにはかわらず,次々と観光客が中へと入って行きました。
資料館の一つとしてみれば,問題ないのでは?
(実際は旅館ですけど) -
寺田屋東側,蓬莱橋から北へと続く通りは,「竜馬通り商店街」と名付けられています。
坂本龍馬が寺田屋で襲撃されたあと,屋根伝いに走って逃げた道だとか。 -
商店街を抜けて魚屋通に出ると,お地蔵様の絵と「油掛商店会」の文字が書かれた看板を目にするようになります。
-
■西岸寺(油掛地蔵尊)
魚屋通を少し西へ歩くと西岸寺という浄土宗のお寺があります。
ここで有名なのが「油掛地蔵」。 -
地蔵堂を覗かせてもらうと,中には油でギトギトになったお地蔵様が祀られていました。
次のような言い伝えがあります。
昔,油商人が門前で油桶をひっくり返してしまいました。
底に残るわずかな油を地蔵に灌いで供養し行商に出たところ,商売が大いに栄えたとさ。
以後,このお地蔵様に油をかけて祈願すれば願いが叶うといわれています。
周辺の地名も中油掛町,下油掛町となっていることからも,篤く信仰されていることを知ることが出来ます。
ちなみに油の厚さは積もり積もって2cmあるそうです。
(もう一つ)ちなみに,嵐山にも同様の油掛地蔵があります。
鹿王院駅の北側です。
一度見に行ったことがありますが,近くに行くと,油の匂いが漂ってきました。 -
西岸寺から西へと歩いていくと,竹田街道との交差点角に伏見駿河屋本店があります。
-
■「我国に於ける電気鉄道事業発祥の地」の碑
その店脇に「我国に於ける電気鉄道事業発祥の地」の碑が立っています。
明治28年,京都電気鉄道により塩小路東洞院〜下油掛町に我国最初の電気鉄道(市電)が開通しました。 -
■京橋と「伏見口の激戦地跡」の碑
竹田街道を南に下っていくと,宇治川派流に架かる京橋に着きます。
京橋の手前には「伏見口の激戦地跡」の碑がありました。
鳥羽伏見の戦いが始まる前日,会津藩の先鋒隊が大阪から船で上陸したのがこの地だそうです。 -
宇治川派流に沿って歩いて行くと,酒蔵の立ち並ぶ風景が目に入ってきました。
月桂冠の酒蔵です。 -
イチオシ
少し角度を変えて,川面に酒蔵を移してみました。
季節がよければ柳や十石舟とのコラボも楽しむことができます。 -
-
■長建寺
さらに宇治川派流沿いを歩いていくと,弁天橋の手前に長建寺があります。
紅色の竜宮門と塗壁が特徴です。
「島の弁天さん」と通称されるように八臂辨財天を祀っています。
京都で弁財天を御本尊にしている唯一のお寺です。 -
◎閼伽井(平成伏見七名水)
長建寺境内には,平成伏見七名水の一つ「閼伽井」があります。
水の神として尊崇されている弁財天に供える霊験あらたかな名水として知られています。 -
境内をぶらぶらしていて見つけた恋愛成就のお地蔵様「えくぼちゃん」
-
寺社ではよく見るありふれた光景ですが,地元伏見のお酒ばかりです。
-
長建寺をあとにし,弁天橋へ。
弁財天にちなんで琵琶がありました。 -
■辨天浜
弁天橋から見た風景です。
このあたりは辨天浜と呼ばれています。
十石舟乗り場がありますが,今はシーズンオフです。 -
下流側の舟にはシートがかかっていませんでした。
「川を進む十石舟」の雰囲気だけでも… -
■月桂冠大倉記念館
弁天橋を渡って北へと歩くと,左手に先ほど見た月桂冠の建物が見えてきます。
月桂冠大倉記念館です。 -
建物前には犬矢来が設置されていました。
京都らしい雰囲気を醸しだしていますね。 -
イチオシ
酒蔵のある風景。
風情があります。 -
建物中は右手が売店,奥が展示棟となっています。
展示棟は有料です(300円)。 -
展示棟では,酒造りの各種工程で用いる酒造道具があったり,過去の商品・広告などの懐かしグッズが展示されたりしていました。
文章での説明だらけだったのが残念。
映像で紹介するとわかりやすいのにね。 -
◎さかみづ(平成伏見七名水)
月桂冠内にある「さかみづ」は銘酒を造るうえで欠かせない名水です。
試飲もできます。 -
屋外には大きな酒樽。
普通サイズの大人なら中に入れそうです。
(入るなと注意書きがあります) -
酒蔵とともにシンボル的な煙突。
-
見学が終われば利き酒を楽しむことが出来ます。
ここだけでしか飲めない日本酒を提供してくれます。 -
■大倉家本宅
記念館の北側には大倉家本宅があります(非公開)。
初代大倉治右衛門が,この地で酒屋を創業しました。 -
■伏見夢百衆
月桂冠の旧本社。
今は伏見夢百衆というレトロな喫茶店。
おみやげ処として伏見の清酒全銘柄約100種をはじめ,様々な伏見名物を販売しています。 -
■月桂冠新本社
記念館の東側に建つ新本社。
いかにも現代風ですが,酒蔵風の窓,大屋根に本瓦を取り入れています。 -
■伏見土佐藩邸跡,会津藩駐屯地跡
このあたりは幕末ゆかりの地ということもあり,あらゆるところに「〜跡」の碑が建っています。
残念ながら,当時の面影は全くありません。 -
◎白菊水(伏見七ツ井,平成伏見七名水)
月桂冠大倉記念館から北へといくと,鳥せい本店があります。
建物北側に蔵元山本本家の酒蔵の仕込み水である「白菊水」があります。
一般開放されており,水を汲みに来る人で行列ができていました。 -
白菊水から北へ行くと,伏見大手筋商店街のアーケードに着きます。
-
アーケードを東へ歩いていくと,カラクリ時計がありました。
先ほど見た景色ですね。
ところで何時に動くの? -
さらに東へと行き,京阪電車・伏見桃山駅を越えます。
駅の東側にある京町通を少し南下すると,料亭「魚三桜」があります。 -
■鳥羽伏見の戦いの弾痕
鳥羽伏見の戦いの激戦が行われた地です。
当時の建物が現存しており,魚三桜の表の格子には当時の銃撃戦の弾痕が保存されています。 -
近鉄桃山御陵前の高架下を通り抜けると,御香宮神社の鳥居が見えてきました。
-
■御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)
御香宮神社の表門に到着。
表門は伏見城の大手門を移したものです。 -
表門をくぐり奥へと進みます。
青空が綺麗♪ -
真っ直ぐ歩いてきて,割拝殿に到着。
-
割拝殿と本殿は屋根つき廊下でつながっています。
年明け一週間を過ぎたころでしたが,多くの参拝客でにぎわっていました。
お宮参りが多かったですね。
なお,「伏見五福めぐり」の一つです。
残りは長建寺,大黒寺,藤森神社,乃木神社です。 -
境内から病気に効く香水が湧き出たことから,清和天皇から「御香宮」の名を賜ったそうです。
-
◎御香水(伏見七ツ井,平成伏見七名水)
これがその御香水。
環境庁の名水百選にも指定されています。 -
-
桃山期の特色ある建築物のうち,極彩色彫刻の本殿は重要文化財に指定されています。
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消えかかっていますが,酒樽には月桂冠の文字が。
-
本殿の右手にある絵馬堂です。
馬や武士などが描かれた大小百数十枚の絵馬が残っています。
中でも目に付いたのが,猿曳(猿回し)の様子を描いた絵馬です。 -
■源空寺
伏見大手筋商店街に戻ります。
アーケードの途中を北側へと向かうと,二層の山門が特徴的な源空寺というお寺があります。
伏見城から移築されたものといわれています。 -
山門の下層には,即十六躰地蔵,愛染明王像,また豊臣秀吉に大福を授けたといわれる朝日大黒天像が祀られています。
(ガラス越しに撮影したので綺麗に撮れませんでした…) -
■金札宮
源空寺から北へと歩いていくと,伏見区役所の北側に金札宮という神社があります。
空から金札が降ってきて,天太玉命(アメノフトタマノミコト)を祀るようにというご神託があったことが,社名の由来とか。 -
境内にはクロガネモチの大樹があります。
京都市指定天然記念物に指定されています。 -
冬には赤い実をつけるということで,木全体が華やかに彩られていました。
-
■大黒寺
金札宮のお向かいにあるのが大黒寺。
通称「薩摩寺」ともいわれ,本尊に大黒天を祀ることから,薩摩藩主島津義弘が薩摩藩の祈祷書にしました。
寺田屋騒動で討たれた9烈士の墓があります。 -
御本尊の大黒天は60年に一度(甲子の年)ご開帳されます。
-
◎金運清水(伏見七ツ井)
境内には伏見七ツ井の一つ,金運清水があります。
井戸は近年新たに掘られたもので,大黒天に供えられる霊験あらたかな水といわれています。 -
■キザクラ カッパカントリー
最後は大黒寺から一気に南下して,キザクラ カッパカントリーへ。
こちらは無料です。 -
スイスイと泳ぐカッパのオブジェ。
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黄桜もありました。
-
◎伏水
黄桜酒造本店に涌く「伏水」は,伏見がかつて「伏水」と呼ばれていたことから命名されました。 -
なぜか水が出ていなかった…
-
ところで,名水が数多くある伏見ではミネラルウォーターは売れるのだろうか?
スーパーにほとんど置いてなかったりして。 -
この日のお土産は月桂冠大倉記念館で貰った純米酒。
生後5ヶ月のジュニアに渡すと,興味深く持っていました。
飲むのは,あと20年我慢しなさい!
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この旅行記へのコメント (2)
-
- motoさん 2011/01/28 21:38:12
- こんな観光も・・
- こんばんは。ごぶさたしてます。
酒どころなんて、こんな観点もいいですね(^^)
京都旅行記を拝見すると、すぐにでも行きたくなる
私です。
ところで・・
先日あるTVニュースでぺこにゃんさんのコトを
思い出しました。
そう!ひこにゃんで彦根市と原作者がモメていたなんて。
なんだかゆるキャラ人気No1のひこにゃんに水をさす
ようでさびしい気もしますね。
私は詳しいコトはわかりませんので勝手なコトを書きますが、
なんだかお役所仕事というか何というか、細かい取決めまで
ちゃんと確認せず、これが許されるならこれも許されるみたいな
「拡大解釈」してそうな気配をニュースから感じました。
子どもにも夢を与えるゆるキャラであってほしい。。。
20年早いジュニアくん?ちゃんにも。
moto
- ぺこにゃんさん からの返信 2011/01/29 22:42:29
- RE: こんな観光も・・
- motoさん,こんばんは。
ご無沙汰しております。
お忙しかったようで。
> 酒どころなんて、こんな観点もいいですね(^^)
> 京都旅行記を拝見すると、すぐにでも行きたくなる
> 私です。
私も初めて歩いたのですが,意外と観光客が多かったですね。
龍馬ブームに上手く乗っかったという感じがしました。
> ところで・・
> 先日あるTVニュースでぺこにゃんさんのコトを
> 思い出しました。
> そう!ひこにゃんで彦根市と原作者がモメていたなんて。
> なんだかゆるキャラ人気No1のひこにゃんに水をさす
> ようでさびしい気もしますね。
> 私は詳しいコトはわかりませんので勝手なコトを書きますが、
> なんだかお役所仕事というか何というか、細かい取決めまで
> ちゃんと確認せず、これが許されるならこれも許されるみたいな
> 「拡大解釈」してそうな気配をニュースから感じました。
裁判沙汰になっているようですね。
今,彦根には「ひこにゃん」と「ひこねのよいにゃんこ」という2つのキャラクターがいます。
共に同じ作者が生み出したキャラなので,わかる人にはわかるのですが,見た目はほとんど一緒です。
私もニュースで得た情報程度の知識しかありませんが,どうも彦根市側のほうに非があるような気がしますね。
> 子どもにも夢を与えるゆるキャラであってほしい。。。
> 20年早いジュニアくん?ちゃんにも。
子供にリアルひこにゃんを見せてあげたいのに,「ひこにゃん消滅!」なんてことになったら…
丸く収まって欲しいですね。
ぺこにゃん
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