☆信州の百名山・鬼面山に登る

2010/10/22 - 2010/10/22

　長野県の伊那山脈の最高峰・鬼面山は信州の百名山に選ばれている山です。
　私達と鬼面山の出会いは、以前に峠のドライブと称して、国道１５２号線を上田から南下したことがありますが、その時、大鹿村から南信濃村に越す途中の地蔵峠で、鬼面山の登山口を目にしたことにあります。
　鬼面山という変わった山名と、地蔵峠や、歴史の道・秋葉古道にも引かれ、何時の日にか登りに来ようと思っていました。
　毎年この時期には、北八ヶ岳に登るのですが、予定より１日早く出てきて、足慣らしに鬼面山に登ってみようと思いたったのです。私の持っている資料では、歩行距離５・５ｋｍ、歩行時間４時間５分、標高差６６０ｍとなっていたので、簡単な山だろうと、たかをくくっていたところ、さに有らずはじめからかなりな急登で、驚きました。
　それでも、休憩もいれて４時間３０分で往復出来たし、思っていた以上に紅葉も見事だったし、登山中にたった４人にしか会わず、何より静かだったのが最高によかったです。

エリア 飯田(長野)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　伊那山脈の最高峰で、信州の百名山の鬼面山１８８９ｍに登りに行きました。
　車で長野県に向かい、午前８時４０分、中央自動車道の松川ICで下り、そこからは南下、小渋ダム湖の畔を走り、大鹿村へとやって来ました。ここで国道１５２号線に合流、今度は南信濃村方面へと向かいます。国道と言っても、国道１５２号線はカーブが多く、かなり細い道です。
　１０時、鬼面山の登山口、地蔵峠までやって来ました。大鹿村の標識があります。私達はここから鬼面山に登ります。

　地蔵峠のところです。ここには「歴史の道　秋葉街道」とかかれた道標が立っています。昔、秋葉街道は相良から遠山、諏訪を結んだ塩の道であり、秋葉神社への御参り道でもありました。

　ここは、地蔵峠から登山道を少し入った所にある地蔵菩薩の所です。以前はこの地蔵尊の前を秋葉街道が通っていました。
　私達は地蔵菩薩の祀られた祠の横を通り、鬼面山へと登って行きます。

　地蔵菩薩の隣には
「地蔵まで道を届けて虫の声」　
　の句碑が建っていました。

　登山道は最初から急登です。
　崩れた小屋跡を左手に見て、登ったり、少し下ったりしながら、汗びっしょりになって尾根道を辿れば、やがて真っ赤な紅葉した木々が現れます。きれいです。

　樹林帯を抜け出て、前方が開けている所にきました。見えているのは見事な紅葉の山です。

　ピークを越すとそこはやせ尾根です。岩礫の急斜面があるので、少し気をつけて行きます。この辺り、横にロープが張られている所もあります。

　この辺りからは、素晴らしい展望が開け、鬼面山の山稜が見えました。小腹もすいてきたので、景色を楽しみながら、おにぎりをかじります。

　こんなに美しいというのに、平日だからか秋の鬼面山は実に静かで、この日、登山中に出会った登山者は２組４人だけでした。

　赤や黄色の色とりどりの落ち葉の積もった鬼面山です。カサコソ、カサコソと音をたてながら、フッカフカの感触の落ち葉を踏んで歩く心地よさは、最高です。晩秋の山、大好きです！

　鬼面山は樹木の種類の多様さも魅力です。見事に紅葉している所もあれば、同じ時期に、このような青々とした樹林帯の場所もあるのですから。

　地蔵峠から鬼面山までのコースタイムは、登り２時間２５分となっていたので、大したことはないと思っていましたが、急登につぐ急登で、なかなか頂上は来ません。鬼面山の奥深さを思い知らされた感じです。でも、こういう、ちょっと玄人好みの深い静かな山、結構好きです。

　登りきって、木の間の苔むした広い尾根を辿れば、頂上はもうすぐです。

　鬼面山の頂上が見えました。登山口から休憩も入れて２時間３０分です。夜走りで来ての登りなので、この時間なら十分です。

　一等三角点のある鬼面山１８８９・３ｍの頂上に着きました。満足！満足！

　登山口の地蔵峠は大鹿村でしたが、鬼面山の頂上は豊丘村のようです。記帳ノートが置いてありました。

　櫓というのか、展望所というのか、良くわかりませんが、このような物も建っていました。

　鬼面山の頂上にあった標識です。

　鬼面山の頂上の展望台？に登った夫ですが、「木が腐っていて危ないので、おまえは登るな！」と言って、私は登らせてもらえませんでした。残念！
　１時まで頂上にいて、下りは同じコースを下りました。地蔵峠に下山は２時４０分でした。