『燃える大地』＜ゴンドワナの大陸を旅して＞（１２１）Finke River。

2010/04/25 - 2010/05/10

１２時間タイムバックしてのGhan号からの車窓の風景です。夜明けに続いてのアリススプリングへ到着するまでの数時間、車窓から眺めた風景は自分にとっては貴重なものであり、もう二度と再び見ることもない光景。コマを半日前に戻し、今朝アリスに到着する以前の数時間の車窓の風景をここに再現しておきたい。

豪州内陸部は一体に雨が少なく、乾燥した大地が続き、その広大な大地の中に放牧場が果てしなく続いている。日本のような山紫水明の景色はなく、当然ながらトンネルなど全くない。乾燥した大地の中に、放牧の為の水飲み場が所々見えるが、川などは全く見られない。

それが太陽が昇り、暫らく朝の陽光の中の平原を見ていると、先方にグリーンベルト、緑濃い疎林の帯が見えてくる。列車が更に近づくと、土地がなだらかに落ち込んでいて、その一番低くなってところに川が流れている。そこは丁度、砂漠の中のオアシスのような感じで、潅木林の中のキャンピングトレーラーが見えたり、テントを張って水辺で遊ぶ家族の姿も見える。

Ghanに乗車してほぼ一昼夜。初めて見る川だ。それ程大きな川ではないが、水辺で遊ぶ家族の姿を見、何か随分と新鮮な思いがした。今朝の太陽同様、水も又人間生活、人類にとって、切り離すことのできない、掛けがえのない財産に違いない。窓の顔をくっ付け、あっと言う間に過ぎ行く河原を見続けていた。

エリア アリススプリングス(オーストラリア)

• 旅行の満足度: 4.5

朝がやってきた。国道にそって、通信線のアンテナがどこまでも続く。

朝日は列車内まで差し込んでくる。

所々潅木地なども見える。水があるに違いない。

一晩列車で走ったが、ここはまだSAなのか・・

近くにダートの道路なども見える。こんな辺鄙な場所、誰が利用するのだろうか・・

平原と牧場はどこまでも続く。

遠くに小山なども見える。全くの平原でもないようだ。

人の数よりも多い牛と羊。人家はなくても放牧場は続いている。

広大な大陸。通信網整備も大変なものだ。

前方に川が見えてきた。乾燥した豪州では珍しい！

Finke River.　豪州を旅行していて、初めて見る川らしい川。

緑深い川筋にはキャンパーも来ている。

近づくと、かなり大きな川だ。

しかしこれだけ大きな川でも雨が少ないのか、半分干上がっている。

広大な台地を悠然と流れる川の痕。