2010初冬Vol.1リトアニア～ヴィリニュス＆カウナス観光とショパンリサイタル鑑賞

2010/11/16 - 2010/11/19

2010年の犠牲祭のイードアドハーの5連休。普段はアラブ世界に浸ってるので、ちょっと息抜きにヨーロッパへ。
計画当初はポーランドだけの予定が、周辺国にも行ってみたくなり、結果的に5日で3カ国の弾丸旅行に。

Day1　リトアニア、ヴィリニュス散策
Day2　郊外の町へ日帰りTrip、ピアノリサイタル鑑賞
Day3　ベラルーシへ、ミンスク散策、オペラ鑑賞
Day4　夜行列車でワルシャワへ、ワルシャワ散策
Day5　ワルシャワ散策、買い物

忙しい日程かつ重いバックパックを背負った成果、肩こり疲労が激しく、旅の後半はぐったり。
カフェでお茶ばかりしてました。
弾丸旅行もそろそろ無理が利かない体になってきました。

エリア ビリニュス(リトアニア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: オーストリア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ダマスカス→ウィーンのフライトは、ほぼ満席で、夢のエコノミーファースト3席独占の夢叶わず。

ダマスカス空港は、相変わらず手際が悪く、クルー専用レーンもなく、割込みだらけで無法地帯。
飛行機に乗る人たちはそれなりに教育受けてると思うのだけど、こういうところがまだまだと思ってしまう。

一転、秩序整ったウィーン空港は天国のよう。

ウィーン→ヴィリニュスのフライトも快適。
オーストリア航空のパンは美味しい。

ヴィリニュス空港到着。
日本の地方空港よりもこじんまりとした建物。
ATMでキャッシングし、リタスを入手。
シティーバンク（PLUS）は使えなかった。

空港出口の脇にあるキオスクで２リタス払い町までのバスチケットを購入。

1番のバスは1時間に一本らしく、なかなか来ない。
タクシーの運転手が、タクシー乗らない？と話しかけてくるけど、いえ、待ちますと断る。
20分くらい待って駅行きのバスがやってきた。

予約をしていったＡホステルへ。
鉄道駅＆バスターミナルに近く、Wifiが使える以外は、コメントなし。狭くて殺風景だけど、忙しい旅は立地最優先。
口コミ↓
http://4travel.jp/overseas/area/europe/lithuania/vilnius/tips/10167350/

荷物を置いて、旧市街散策へ出かける。

ホテルから旧市街までも10分かからないから便利。
ヴィリニュス自体そんなに大きな町でないので歩いて回れる。

今回訪ねる三か国の人口がそれぞれリトアニア千万３．４百万人、ベラルーシ１０百万人、ポーランド３８百万人。
順番に約3倍ずつ人口が増えていき、首都の規模を体感できて面白かった。

駅から旧市街へと行く途中にある市場。
外から見ると、食料品から生活雑貨までそろっている様子。
ソーセージを買いたい衝動に駆られるが、我慢。
持ち歩くのが大変！
隣にはスーパーがあり、平日は夜9時まであいていて調達に便利。

夜明けの門。
現在唯一残っているこの門の内側が旧市街とされる地区。

教会の前に、お金を恵んで下さい、
と地べたに座り込んでいる人を多く見た。

夜明けの門をくぐり、すぐ振り帰ると、門の上部にマリアのイコンが見える。

そして一歩夜明けの門に足を踏み入れると、
旧市街のメインストリート。

パステル色に塗られてる建物の壁は暖かさを感じる。
冷たすぎる外気が少し和らいだ気がした。

それほど大きくない地域に、たくさんの教会がひしめきあっている。

美しく保たれている旧市街の通り。
路上駐車もあまりないし、ゴミが落ちていないことに感動する。

11月半ば、町のあちこちですでにクリスマスの飾りつけが始まっている。

クリスマスまであと１ヶ月とちょっと。
少しずつ準備をしていくのかな。

建物の壁の色がパステルカラーでかわいい。

上を見上げれば、教会、十字架の姿。

ヴィリニュスについて最初の食事は、Bistro18にて。
ガイドブックで絶賛されていたので気になっていたレストラン。

外から覗いてみると、人気がない。

ちょうどお店の外に出てきた店員さんに聞いてみる。
まだやってますか？
もちろん、どうぞ。

店内の家具や装飾がとっても好みの空間。
店員さんたちもとっても気が利く。

夕方４時も近く、ランチの客は私以外一組だけ。

ローカルビール、Kalnapilis GRAND

前菜はマッシュルームスープ。
冷えた体にスープの温かさが染み渡る。

メインはソーセージとマッシュポテトの付け合せ。
ソーセージがあら引きで歯ごたえ抜群で美味しすぎ！
ポテトと一緒に添えられた紫キャベツのザワークラフトが良く合う。

食事、サービスともに満足♪

口コミはこちら。
http://4travel.jp/overseas/area/europe/lithuania/vilnius/tips/10166744/

空腹も満たされたので、街歩き再開。

なにやらアジアチックな赤提灯。
中華料理屋でした。

聖アンナ教会。
レンガ造りの美しい教会。

教会の外から見ると、内部の灯りによってステンドグラスが輝いている。

裏手にあるベルナルディン教会は修復中だった。

橙色の街の夜景が美しい。
寒くなければ、いつまでも彷徨って居たいのだけれど。


寒い・・・

ヴィリニュス琥珀のペンダントを売っている店がずらり。

聖霊教会の入り口。

この教会には、３人の聖人の遺体が保存されている。
ミイラみたいになっているのかと、祭壇前の棺をドキドキしながら覗き込むと、きちんと着物をまとい顔の部分は布で覆われてました。
ホッ。

ちょうど葬式が行われているようでしたが、暗くて内部が良く見えませんでした。

旧市街散策を終え、そろそろホテルへ戻る。
マリアのイコンの前には、夜遅くまで信者の祈りが途絶えることなく続いている。

翌日。
この日はヴィリニュス郊外にあるトゥラカイ城見学。
バスターミナルからトゥラカイ行きのバスに乗るずが・・・
大勘違いをして、なぜかカウナス行きバスに乗り込んでしまう。

途中ではっと気づいたけど後の祭り。ミニバスは高速をどんどん飛ばしていく。

カウナスまでは移動だけで往復３時間。
これではヴィリニュス観光の時間がなくなってしまう（涙）
これはカウナスに呼ばれているんだ、と思いこむことにする。

日本のシンドラー杉原千畝が活躍したということくらいしか知らないので、急いで情報収集開始。

１時間半でカウナス到着。
バスターミナル前から出ているトラムに乗って旧市街へ。
トラムはヴィリニュス市内より0.2リタス安い1.8リタス。

カウナス城。
現在は当時の姿のほんの一部をとどめるに過ぎない。

旧市街に着くと雨まで降ってきて、どこが呼ばれてるのか良くわからない。

旧市庁舎前。

巨大なもみの木が立っていたけれど、なんの飾りつけもないのでただの木。

体が冷たくて観光どころじゃないので、目星をつけていたレストランへ。
http://4travel.jp/overseas/area/europe/lithuania/kaunas/tips/10166838/

11時からのオープンだけど、早めに着いてしまった。
店の中を覗き込むと、店員さんが気づいてくれて入り口を開けてくれた。

いつものように前菜にはスープ。
人参たっぷり。

メインにはリトアニア郷土料理Cepelinai。
飛行船の形をしていることから名前の由来となったそうだが。

２つも皿に乗っている！

最初の一口
１個目。ジャガイモのもちもち感がいけるが、脂っこい。
なんとか１個目は完食。

２個目。飽きてきた。
口直しにコーヒーをオーダー。

食べきれないので、中身の肉だけ食べます。

ランチで少し見も心も温まり、観光再開。

ぺルクーナスの家。
ペルクーナスは雷の神、この場所に神を祭る神殿があったという言い伝えが名前の由来。
農業中心のリトアニアでは、自然崇拝が広く浸透していた。

現在は図書館として利用されている。

ネムナス川に出た。
雨の降る平日の昼にこんなところに居るのは私とカモメくらい。
そんなカモメも飛んでいってしまった。

そろそろヴィリニュスに戻らないと。。
聖ミカエル教会を遠くに見ながら、トラムに乗り込む。

しかしこのトラムがバスターミナルへ行かず、また旧市街に戻ってきてしまう。
時間がないというのについてない。

絶対マナウスには呼ばれてない気がした。

バスターミナルに着くと、数分後にヴィリニュス行きのバスがあった。
行きはミニバスだったけど、帰りは大型バス。値段も２リタス安い１８リタス。

午後３時半にヴィリニュス戻り。
駅からトラムに乗って、聖ペテロパウロ教会へ。

内部の彫刻のすごさに圧倒される。

ゲディミナス城のある丘へ。
リフトに乗って登る。

乗り方がよくわからずもたもたしていたら、チケット売場のおじさんが親切に教えてくれた。

夜景狙いで来たけれど、少し時間が早かったよう。
旧市街を見下ろす。

少しずつ建物の窓に灯りがともってきた。

丘の反対側からは新市街の景色。
川の向こうに近代的なビルがぽつぽつと立っている。

寒い。
風が冷たいので10分ほどうろついて退散。

雨上がりの旧市街。

一軒のカフェに入ってケーキとカフェオレを飲み温まる。
寒さが苦手なので冬の観光はカフェでお茶しながらのんびりと。

コンサート開催までまだ時間があったので、いったんホテルに戻る。
途中スーパーで明日の朝ご飯とビールを買い込む。

National Philharmonicで待ちに待ったピアノリサイタル。

１週間前にネットで予約し、この日窓口でチケット購入。
http://4travel.jp/overseas/area/europe/lithuania/vilnius/tips/10166995/

開演２０分ほど前に会場入りすると、地元の人でいっぱい。
座席は舞台に向かって真ん中より少し左なので、指の動きが見られた。
お隣は上品そうな紳士。こんばんはと挨拶する。

本格的なピアノ演奏を生で聞くのは本当に久しぶり。
ポーランドのピアニストKRZYSZTOF JABLONSKIのすばらしい演奏に体が震えた。

ショパンのプレリュード、マズルカ、ソナタのフィナーレを弾き終ると全員が総立ちで拍手。
アンコールに、革命のエチュードと自作の曲を弾いてくれた。

ホテルまでの帰り道、最近サボりがちなピアノ練習をもうちょっとまじめにしようと反省。

３日目はベラルーシへの移動日。

朝６時４０分のミンスク行きの列車。

トゥラカイ地方に伝わる民族料理キビナイ（写真手前）を朝ごはんに食べながら、ヴィリニュスを出発します。

この旅行記へのコメント （6）

• バートンさん 2010/12/23 02:08:10

  凍えそう〜((+_+))

  さにーさん、こんにちは〜。
  
  すっごく寒そうだぁーーー。
  外を歩き回るのは辛かったでしょぉ。
  行先間違えちゃうのも寒さのせいだよ。
  寒すぎると思考回路がショートするのよー。
  
  と、言いながらも街並みが結構可愛いので
  じっくり見てしまったよ。
  綺麗に整備されているところもあれば
  良い感じにくたっとなってる所もあって、
  これからくたっとした方も新しくなっちゃうんだろうか。
  どちらかと言うとくたっとした方が好きなんだけどなぁ、って
  私の好みはどうだっていいんだけど。
  窓辺のクリスマスの飾りが可愛いね♪
  
  ヨーロッパが寒波で大変なことになっているらしいね。
  たった一日のおふらんす滞在が今から憂鬱です（涙）
  
  ばーとん
  

  sunnyさん からの返信 2010/12/23 20:48:52

  RE: 凍えそう〜((+_+))

  ばーとんさん
  
  こんにちはー。
  今日は祝日だね。こちらは三連休だよ。
  今週は20度近くまであがり、先週の大雪がウソのようです。
  
  ヴィリニュスはクリスマスの飾り付けがかわいくって救われました。
  これで寒いだけだったら、きっとカフェをハシゴしてたよ〜三食ごはんはケーキなんて笑えないよ。
  私もクタっとなってる町がすきなんだけどね。
  そういう意味ではローマってすごいなあとおもう。
  ローマオフからもう1年経とうとしてるんだね。
  時間の流れが早すぎる。。
  
  > ヨーロッパが寒波で大変なことになっているらしいね。
  > たった一日のおふらんす滞在が今から憂鬱です（涙）
  イギリスみたいに空港閉鎖されないよう祈ってるよ。
  砂とともに休暇を楽しみましょ♪
  
  sunny

• obaqさん 2010/12/21 08:38:36

  冬のヨーロッパ

  なんだかとても寒そうですね。
  緯度も高いし早く日が沈むから、夜景を撮るにはいいのかなぁと思っていたのですが、見ていただけで身体が震えてきました（笑
  
  個人旅行ならではの街々の夜景、懐かしさと昼間との違いを楽しめました。
  トラカイ城は残念だったけど、カウナスも歩いていて楽しかったのでは・・
  
  ピアノリサイタルやオペラなど楽しまれたようで、次のアルバムも楽しみにしています。
  
  obaq

  sunnyさん からの返信 2010/12/22 00:43:06

  RE: 冬のヨーロッパ

  obaqさん
  
  こんばんわ〜
  砂漠記に比べるとちょっとトーンの下がる旅行記に書き込みありがとうございます^^;
  
  bさんもいよいよA国デビューだし、iさんも大佐の国デビューだし。
  次回、ますます共通の話題が増えそうですね！
  
  > トラカイ城は残念だったけど、カウナスも歩いていて楽しかったのでは・・
  雨さえ降らなければ楽しめたのですが・・・
  寒さに震えながらカメラを構える私はきっと悲壮感漂ってたと思います。
  
  本来の目的であるピアノリサイタルが楽しめたのがせめてもの救いです〜
  
  sunny

• wakabunさん 2010/12/18 11:33:31

  懐かしい！

  sunnyさん、
  
  ヴィリニュス地味だけどいいよね〜。寒そうだけど、クリスマスの装飾がいい感じだね。私のときは、単に寒かった。
  
  昔よりもこぎれいに、お洒落なお店が増えた印象。
  
  >弾丸旅行もそろそろ無理が利かない体になってきました。
  
  ええ〜、sunny師匠そんなこといわないで！
  
  Wakabun

  sunnyさん からの返信 2010/12/19 14:48:20

  RE: 懐かしい！

  Wakabunさん
  
  ヴィリニュス、こぎれいになってるの？
  もう完成された町かと思っていたよ。
  
  十字架の丘が見られなかったので、
  残りのバルト二カ国もかねてまた行かなきゃ！
  その後、最後の砦北欧かな。
  
  Overnightフライトでダマス入りして、数時間後にカシオン山登ったのは脱帽だったよ〜
  職場から直行直帰の旅はそろそろ無理かな〜（笑）
  
  sunny