2010/11/06 - 2010/11/07
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jsbachさん
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黒部峡谷鉄道に乗るのは初めてである。なるほどトロッコ列車と銘打つだけあって、車両もミニサイズである。天井に頭をぶつけてしまいそうで、車両の中ではつい屈むように歩いてしまう。
電源開発は国策だったとはいえ、よくもこんなところに線路を敷いたと感心するくらいな路線である。直角に近いカーブや無数のトンネルを抜けながら、列車は急峻な渓谷にへばりつくように走る。宇奈月を出発してしばらくは川の右岸を走るので、客車の右側には川越しに山肌いっぱいに展開する紅葉を楽しむことができる。
1時間20分ほどで欅平に到着。ここから40分ほど歩くと、祖母谷温泉に到着する。駅から一時間以内という地の利(?)を誇りつつも、ここはれっきとした山小屋である。山小屋ゆえにアメニティグッズなどは期待できないし、食事の時間も決まっているし、混雑すれば相部屋覚悟なのだが、運よく一人で部屋を占有できた。ちなみに温泉は24時間入れるという。
さっそく露天風呂へ。源泉は100度近い高温なのだそうだが、お湯はややぬるめでゆっくりはいることができる。山奥のこのあたりでは、紅葉もピークを少し過ぎたくらいである。渓谷を吹き抜ける風はかなり冷たい。
翌朝、宿から少し上流にある源泉地帯に行ってみる。河原のあちこちから湯気が上がっている。河原の石を積んで、源泉と川の水をうまく引き込んだ小さな河原風呂がある。ただ、川の水量によって常に適温が維持されるわけではなく、手を突っ込んでみると熱すぎたり冷たすぎたりで調整が必要なようである。河原から上流へ眼を向けると、周囲の絢爛たる紅葉の向こうに、白銀の北アルプスの稜線が見えて、冬もすぐそばまで来ていることに気づかされた。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線 JR特急 私鉄
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黒部峡谷鉄道の宇奈月駅です。すでに周囲の山も色づいていて、渓谷の旅に期待が高まります。
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宇奈月駅の手前にある新山彦橋に、欅平からの列車がさしかかっています。列車の通過音が山彦のように渓谷沿いの温泉街まで響くことから新山彦橋というのだそうです。ちなみにもとの山彦橋は線路の付け替えにより、今は遊歩道になっています。
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トロッコ列車の車内です。ヘタレな私は写真のような窓付きの車両に乗りましたが(特別料金がかかります)、窓のない車両もあって、開放感は抜群でしょうがこの時期は寒いだろうなと思いました。
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欅平から祖母谷温泉までは、祖母谷川に沿った崖沿いの道を歩きます。舗装されているし、車両が通れるほどの道幅もあるので歩きやすい道ではあるのですが、落石のおそれもあるということで、歩くときは自己責任、メットの貸し出し場のありました。もっとも、被っている人はほとんど見かけませんでしたが。
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祖母谷温泉の露天風呂です。奥の小さい湯船はぬるめ設定となっているようですが、手前の大きい湯船も、ついつい長湯したくなるようなほどよさでした。
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河原の温泉湧出地帯です。ちなみに源泉はかなり熱いので、うかつに手を近づけると危険です。奥のほうには、白銀の峯が見えて、すぐそばまで迫っている冬を感じさせます。
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