正倉院展と首塚伝説・頭塔へゆく

2010/10/31 - 2010/10/31

中学生の時に美術と社会の資料集に載っていた、螺鈿紫檀五絃琵琶。その美しさに魅せられて、「らでんしたんのごげんびわ」と今でも諳んじることができるのですが、今回、正倉院展に19年ぶりにこの螺鈿紫檀五絃琵琶が出品されるとな！

雨の中をお出かけしてきました。
和製ピラミッ？ 頭塔も注目です。
（写真は正倉院展のスーベニール、琵琶くりっぷ。努力賞ですね、コレ）

エリア 奈良市(奈良)

正倉院展に行こうと奈良へ。
友人の車に乗って出かけました。

15時頃到着するもやはり長蛇の列！
ネットで混雑速報をチェックすると75分待ち！

まあそんなことは予想したよね〜。
観光バスでお越しの団体客が引くのを待ち、
雨の奈良をぶらぶら。
奈良の鹿はいちゃいちゃ。

それに正倉院展以外にも見たいものがあったのだ！
それが、この頭塔！

近年発掘されて、普段は見学するのに予約が必要だった、和製ピラミッド？ですよ。

実はこの遺跡、「首塚」という説も。

奈良時代、藤原氏との政争に破れ、九州の太宰府に左遷された亡くなった僧侶・玄（げんぼう）。彼の死体が奈良まで飛び帰って、頭が落のがココだとか。

奈良市内には、ほかにも玄の胴体や目や眉が落ちた場所がある…と解説してくれたおっちゃんがゆうてました。

サイズこそミニマムなれど、ちょっぴりボルブドゥール遺跡にも似ている頭塔。

詳しくてかつ面白い解説がここにあったのでＵＲＬ載せときます☆
http://www.sairosha.com/tabi/nazo/zutou.htm

頭塔の不思議に感じ入った後、
そろそろ正倉院展に向かいます。
混雑速報も30分まで下がったしね。

雨に打たれっつつキューンと鳴く鹿さん。
なんだか主っぽい。

いい感じに空いた正倉院展で、螺鈿紫檀五絃琵琶を20分かけてガン見！　満足！　（写真はお土産のミニファイル）

ほかの宝物もそうですが、1300年前にこんな細かい細工を、手作業で、あらゆる工夫をもって可能とした人間の素晴らしさに感動。そして、1300年前から変わらない日本人の美意識にも・・・。