◎奥日光(秋）　西ノ湖

2010/10/15 - 2010/10/16

悠遊人の一人旅：
http://www.janal.co.jp/asian-walker2010.html
http://www.janal.co.jp/TeaTime.html

　今回は奥日光西ノ湖（サイノコ）を目指しました。それはメインルートから外れた、忘れたような静けさの中にひっそりと佇んでいました。

日光といえば湖：中禅寺湖､湯の湖、西ノ湖、小田代湖
日光といえば滝：華厳の滝、竜頭の滝、湯滝、裏見の滝、霧降の滝など見逃せない。
日光といえば湿原：戦場ヶ原､小田代原,千手ケ原は尾瀬と並んで日本最大の高層湿原
日光といえば山：男体山や奥白根は登っておきたい。関東以北の最高２峰
日光といえば神社仏閣：二荒山神社、輪王寺、東照宮、立木観音
さらに日光といえば温泉、湯葉、牧場、鹿、苔そして紅葉ってか。

これらを味わってから日光ケッコウといってもらいたい。

・湯の滝を被って温し紅もみじ　　　＜おら白根＞　
・小田代におしろい白く一人立つ　　＜貴婦人＞

紅葉は例年より1週間遅れ。来週は最高でしょう。

エリア 日光湯元温泉(栃木)

西ノ湖(サイノコ(1)　赤沼から無公害バスで西ノ湖入り口へ。
そこからこんなカラマツの小道を歩きます。

浅川マキの歌が聞こえてきます。
「こんな風に過ぎてゆくのなら・・・」

西ノ湖(2)　周りはカラマツやミズナラの群生が広がり、誰もいません。静けさの音が聞こえるようです。

・西ノ湖に音が聞こえる静けさの　　＜刻男＞

西ノ湖(3)　ここでは、最初湿原に栄えたシラカバがやがてカラマツやミズナラに駆逐されていきます。陽光が届かなくなるとシラカバは枯れて死んでしまうのです。戦場ヶ原一帯で朽ち果てたシラカバが目を引きます。だけど彼らは湿原の開拓者だったのです。
｢戦場ヶ原」では神様どうしが戦ったわけですが、植物どうしの戦いの場でもあるのです。

・神々の戦い済んで日が暮れて　　＜太郎＞

西ノ湖(4)：カラマツを過ぎるとブナやカエデが続きます。

西ノ湖(5)　やがて西ノ湖が現れる。もとは中禅寺湖の西の一部だったものだ。中禅寺湖の水位がわずかに下がり、柳沢川の土砂が堰きとめてできたもの。そこには悠然と5〜60cmのマスやコイが泳いでいたよ。

西の湖（6）ここもかつては中禅寺湖の湖底でした。

日光の滝（1）湯滝：まるで天から降ってくるカーテンのよう。

　日光白根の溶岩流が湯川を堰き止め湯の湖を造ったのですが、その堰にできた滝が湯滝です。

　◎湯の滝を被って寒し紅もみじ　　 ＜悠遊人＞　

日光の滝（2）竜頭の滝：まるで龍が這い降りてくるが如し。

　男体山の溶岩流がここに堰を造り、戦場ヶ原一帯に広大な堰止湖を造った。やがて湖は火砕流や土砂、そして植生によって埋められ高層湿原が生まれた。高層湿原とはだいたいこのように火山活動が作用して生まれるのです。そう、あの尾瀬も同じ成因です。

竜頭の滝(その2)：あまりに有名なphoto spot

ここは龍の頭の部分（最下部）
ククルカンです

小田代ケ原：わたしが貴婦人と呼ばれているシラカバです。

　なぜ一人かって？　だって貴婦人ですもの。
本来は群生し、白い肌同士で陽光を反射しあって生きていくのですが、せっかく貴婦人と呼ばれ皆さんが会いに来てくれるのですから、これからも一人で生きてゆきます。

・小田代におしろい白く一人立つ　　＜貴婦人＞

菖蒲が浜：紅葉だって？　いえいえ私はまだまだ緑葉でがんばるわ。

千手が浜で出会った子鹿
　日光には鹿がいっぱいいて､キスゲや木の皮食べている。

　あんただ〜れ？　オレ？　変なオジさん・・・

この旅行記へのコメント （4）

• nomo1215さん 2010/12/16 11:03:41

  ディープな日光の旅行記・・。

  悠遊人さん
  
  　　こんにちは・・。そしてはじめまして・・。
  　　ディープな日光の旅行記拝見させて頂きました。
  
  　　何度か他の旅行記も楽しく拝見させて頂いておりますが
  　　他のトラベラーさんとはまた一味違った奥の深さに
  　　関心させられています。
  
  　　この日光の旅行記も・・ただの観光とはまた違って
  　　地元人としては嬉しい限りです・・。
  　　
  　　今日は日光も結構な雪が降っている事と思います。
  　　この鹿もどこかで暖を取っているのでしょうか？？
  　　何度も行っている所でも、こうして別の方の画像に
  　　触れるとまた新しい発見をさせていただけます・・。
  
  　　悠遊人さんの他の旅行記も続けて拝見させて頂きます・・。
  
  nomo1215
  　　

  悠遊人（ゆうゆうじん）さん からの返信 2010/12/20 11:28:26

  お便りありがとうございます。

  nomo1215 さま
  
  （あまり感想を頂くことがありませんで、正しく返事が届くかどうか心配です）
  
  　急な沢と崖を延々と登りつめ、この大きな湖や湿原を最初に見た人の感動はいかばかりか、そのときはおそらく畏ろしさで震えていたに違いありません。見つけてはいけないものを見つけてしまったと。奥日光に入るたび、かの方の感動が伝わってきます。
  　同じような感動を30数年前、アフガニスタンのバンディ･アミールで味わったことがあります。その時は砂漠の真ん中でこんな美しい湖を独り占めしていいのかとただただ震えておりました。
  
  悠遊人

• ツーリスト今中さん 2010/10/17 18:35:51

  西ノ湖(*^_^*)

  ご訪問ありがとうございます
  
  西ノ湖、8月末に奥日光に行った時に西ノ湖⇒中禅寺湖と歩きました
  旅行記にしようと思ったのですがそのままになってしまいました
  早朝の奥日光の方が印象的だったのと写真も上手に撮れた（ように思えた）ので、、、、
  
  奥日光も人が沢山いないと良い所だなぁと思います
  関東人なのですがすっかり道民的感覚になってしまって
  人が多い観光地は苦手です、、、
  
  またお邪魔しますね

  悠遊人（ゆうゆうじん）さん からの返信 2010/10/19 17:51:41

  RE: 西ノ湖(*^_^*)

  なかなかいいところで、人のいない（少ない）ところはないようですね。
  山さ行っても渋滞だし、どないしましょ。
  これから日本の景勝地はますます中国人や韓国人でいっぱいになりそう。
  真冬にでも行くしかねェべか。