2010/10/10 - 2010/10/10
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Weiwojingさん
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秋晴れの連休を利用して川崎にある日本民家園に出かけてみました。ここには全国から移築された30ほどの民家があります。広い園内を1日がかりで歩き回るのは大いに楽しいです。
日本民家園のホームページもご覧ください。
http://www.city.kawasaki.jp/88/88minka/home/minka.htm
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民家園の見学はここから始まります。小田急線向ケ丘遊園駅からゆっくり歩いて20分ほどで到着します。駅からここまでは途中商店街を抜けて、丘陵地を歩いて行きますが、次第に坂道が続くようになり、ちょっと大変です。
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入口を入ってすぐこの原家住宅があります。元は川崎市中原区小杉陣屋町1-561 にあったものです。
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玄関の作りが大変豪華です。冠婚葬祭時の正式な式台がある入口です。
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大変手の込んだ造りです。
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ここが通常時の正式な玄関です。家族や一般の来客が利用したのでしょう。
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玄関脇にはこのような機織り機がいくつも置かれています。往時は盛んに行われていたのでしょうか。
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玄関を入ると、このような家族用の茶の間があります。何だかほっとできる空間ですね。
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2階へ上がる階段がありますが、2階の見学は不可なので、写真を撮るだけに止めざるを得ませんでした。
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次に訪ねたのは、福島市松川町本町から移築された「旧鈴木家住宅」です。江戸時代後半の典型的な宿場建築の姿を残しているそうです。
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違う方向から撮ってみました。
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旧鈴木家内部の様子です。ここには広い土間があり、宿泊客の馬をつなぐことができたそうです。
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台所です。
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奥座敷です。
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丘の上から眺めた旧鈴木家住宅です。
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元々名古屋城の近くにあった、武家屋敷「佐地家住宅」の出入口の門です。
佐地家は禄高250石で、主屋は名古屋に残されたため現在はこの門と住宅の一部だけしか移築されていません。移築に当たっては、次に紹介する三澤家住宅を主屋に見立てて配置されているそうです。
門の両袖部に突出している小屋根は、夜間提灯を吊るすためのものです。 -
両袖の突出部にある屋根の部分の鬼瓦です。
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薬問屋を営んでいた「旧三澤家住宅」です。長野県伊那市伊那から移築された商家で、最初は薬種問屋でしたが、後には旅籠を営むようになりました。
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「つちや」と書かれた看板が軒先に掲げられています。上の方に□の中に三の文字が入った屋号が書かれています。
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来客との対応に使われた「みせ」と呼ばれた部屋です。手前に帳場が見えます。
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みせの奥には広い座敷があります。
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囲炉裏のある風景は今ではほとんど見ることはありませんが、このような場所を見るとほっとさせられますね。
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旧三澤家住宅の全景です。屋根は石置板葺のゆるい切妻造りとなっています。
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今も稼働している水車小屋があります。19世紀中期に造られた長野県長野市上ケ屋にあったものです。
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ここはもと長野県南佐久郡佐久穂町畑にあった名主の家で、「旧佐々木家住宅」です。1731年に建てられものです。長大で軒が高く、中二階の採光のため、屋根の東側を「かぶと造」としています。
広い縁側で日なたぼっこをするのはいいですね。昔はどこでも見られた風景ですが、今ではもうほとんど見ることはできません。 -
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家の中には黒光りした家具類がおかれています。
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この天井をご覧ください。釘は一本ほも使われていません。
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次に向かったのは富山県南砺市上平細島にあった合掌造の農家(組頭の家)「旧江向家住宅」です。
この南砺のある五箇山地方は岐阜県白川郷とともに合掌造で知られていますが、五箇山でも庄川本流と支流の利賀谷とでは違いがあります。この建物は庄川本流系です。 -
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藁屋根の上に出窓のようなものが見えますが、これは明かり採りなのでしょうか。
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土間に置かれた農機具に窓から差し込む光がちょうど当たっていて、何ともいえない雰囲気を醸しだしています。
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台所の水回りです。
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座敷にはボランティアの方々がおり、定期的に囲炉裏に火をおこして、害虫防止をしているそうです。
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庭の一隅に咲いているコスモスの花が印象的です。
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秋の花がたくさん咲いていました。秋明菊です。
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最後に小高い丘を上がると、三重県から移築された「船越の舞台」があります。志摩郡大王町船越という漁村にあったもので、1857年(安政4)に建てられました。
この舞台を利用して年1回秋川歌舞伎の公演があります。ぜひ見てみたいと考えています。 -
鬼瓦や軒の瓦にはいずれも「若」の文字が入っていますが、この舞台の建設や運営に若者組という組織があったことを表しています。
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かっての歌舞伎公演の案内版がいくつか置かれていて、これは1952年(昭和27)6月恒例神祭芝居「松竹関西大歌舞伎」と書かれています。当時は大変多くの人々が詰めかけ、賑やかだったのでしょうね。
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舞台に上がり、どんな作りなのかじゅくり見てみました。
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ここは舞台の下です。舞台が動くようになっていて、ちょうどその真下です。
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ススキが風に揺れる中、秋の日差しを浴びて民家園を歩きまわるのは大変快適でした。
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ススキとともにコスモスがあちこちに咲いていて、秋をしみじみ感じさせるこの時期はいいですね。長いこと外国で暮らしていると、このような日本の原風景が心にしみます。
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この旅行記へのコメント (4)
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- nomo1215さん 2010/10/19 19:12:41
- 哀愁を感じる日本民家・・。
- Tamegaiさん
こんばんは・・・。
今回はこちらの旅行記にお邪魔しています・・。
日本の民家・・。黒く光った柱・・。いいですよね。
私は結構好きです。
母の生家が、古〜〜い日本民家です。さすがに屋根は
かなり前にお金がかかると瓦に変わっていますが。
土間もあって何とも言えぬ懐かしさと哀愁を感じる家です。
母の弟(叔父さん)が管理しているのですが
訪ねるたびに、家の内装が近代化していて・・・
少々寂しさを感じる事があります。
機会があれば是非訪ねてみたいと思いました。
nomo1215
- Weiwojingさん からの返信 2010/10/19 20:42:53
- RE: 哀愁を感じる日本民家・・。
- nomo1215さん、こんばんは。
書き込みをありがとうございます。古い日本の民家いいですよね。
黒光りした柱や廊下、いろり、土間などはもう今の住宅では見る
ことできませんが、古い民家にはこうしたものがたくさん残されて
います。
日本民家園には日本各地の民家が移築されています。古い建物を集
めたところは明治村、大正村、江戸東京建物園等ありますが、ここ
の特徴は民家だけを集めたという点です。
お母産の実家が古い民家だそうですが、そこに住む方たちには恐ら
く管理維持が大変なことだと思います。いつまでも残していって
欲しいものですね。日本の文化遺産だと思います。
機会があれば日本各地の伝統的な民家を見に行きたいですね。特に
九州あたりに行きたいです。
nomo1215さんの長崎旅行記を拝見しました。長崎は私の好きな都市
です。見ているうちに、また行きたくなりました。
では、これで。
Tamegai
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- アルデバランさん 2010/10/16 20:15:18
- 日本のふるさと、民家園
- Tamegaiさん、行かれたんですね日本民家園。
冬がいいと勝手に思って、1月に行こうとしてました。
ススキの季節もいいですね。
なんかイベントやってませんでしたか?
建物の中は暗くて土間とか、部屋とか
我輩の腕とボロカメラでは手に負えません…
アルデバラン
- Weiwojingさん からの返信 2010/10/16 21:24:39
- RE: 日本のふるさと、民家園
- アルデバランさん、書き込みをありがとうございます。
日本民家園に行って来ました。私の家から割と近くて、
天気もよかったので行ってみました。今回は2回目です。
1回目はもう10年以上も前になります。
秋の民家園はいいですよ。冬も雪が降っている時など良さそ
うですね。イベントとして、11月3日に船越の舞台で「秋川
歌舞伎」というのがあるそうです。時間は午後1時半から
です。面白そうなので行ってみたいと考えています。
アルデバランさんも見に行かれてみてはどうですか。
この日は民家園の入場料は無料ですが、歌舞伎を見るには
500円の入場料が必要です。
確かに建物の中は薄暗くてよい写真を撮るのは難しいですね。
たくさん撮りましたが、よく撮れたのは少なかっです。
残念でした。再度挑戦したいと考えています。
ありがとうございました。
Tamegai
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