2010/07/03 - 2010/07/09
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megmeguさん
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ソウルひとり旅3日目の7月5日の続き。
韓国に現存する最古の歴史書「三国史記」によると、韓半島に中国の前秦から僧・順道が遣わされて仏教を伝えたのは高句麗第17代の小獣林(ソスリム)王の時代372年やったそうや。その2年後に東晋から僧・阿道が高句麗に入る。
伝燈寺は、その阿道和尚が建てたと伝えられてるそうや。
(旅行時の為替、100W7.3円で計算)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
華道バスターミナルに戻って、伝燈寺(傳燈寺 ジョンドゥンサ)へ行くバスを聞いたら停まってる3100番のでいいそうや。
-
このバスは、ソウルの新村まで行くバス。
新村から出るバス3000番は江華バスターミナルが終点やけど、3100番は華道バスターミナルまで行くので摩尼山や伝燈寺に行きたい時は、このバスのほうが便利そう。もっとも1時間とか1時間半に1本ぐらいの本数。 -
3100番バスの華道バスターミナル発時刻表
-
3時発のバスに乗り、10分ほどのバス停 温水里(オンスリ)で降りる。運賃は1700W(約124円)。
これは郡内バスやのうて、中距離バスやから短い距離でも高くて、倍ぐらいする。 -
お寺への行き方を教えてもらう。バスの進むほうへ2、3分歩いて、交差点を右折。ゆるい坂を上っていくと、伝燈寺の看板があった。
ここからもまだ先は長い。
右手が坂道、左は駐車場と階段の道になってる。
山登りでガクガクになった膝とパンパンになったふくらはぎでの坂道はつらい。 -
階段を上りきると、もうフラフラやった。
あまりの私のバテ具合を見かねて、食堂のおばさんが店の中に入れてくれた。
風が通って気持ちええ。冷たいとうもろこし茶まで出してくれはった。
やっと息を吹き返すことができた。
お礼を言って、また坂を行く。
バスを降りてから20分ぐらいで、料金所に着いた。 -
拝観料は2000W(約146円)。
韓国に現存する最古の歴史書「三国史記」によると、韓半島に中国の前秦から僧・順道が遣わされて仏教を伝えたのは高句麗第17代の小獣林(ソスリム)王の時代372年やったそうや。その2年後に東晋から僧・阿道が高句麗に入る。
伝燈寺は、その阿道和尚が建てたと伝えられてるそうや。
創建当時は眞宗寺(ジンゾンサ)ていう名前やったけど、高麗時代の忠烈王の妃・貞信府主がこのお寺に仏典の玉燈を献納してから、伝燈寺と呼ばれるようになったといわれてる。
トンネルの向こうにお寺があるみたいや。 -
このトンネルは、2kmにわたって石築で囲まれた城壁の一部。
三郎城(サムナンソン)またの名は鼎足山城(チョンジョクサンソン)の東門にあたる。
建国の祖である檀君が3人の息子に築城させたので、三郎城と呼ばれているそうや。
立派なお寺にしては、あまりにもさりげない入口。ここは裏門やったんかなあ。 -
入ってすぐ右手に小さ祠のようなのがあって、案内板が出てる。
「梁憲洙勝戦碑」って書いてあった。
日本の歴史もおぼつかない私は、韓国の歴史はもっとわからんので、帰国してから調べてみた。
1866年に丙寅洋擾(へいいんようじょう)というのがあった。
丙寅は干支の「ひのえとら」のこと。
洋擾は西洋の国が朝鮮を侵略したことをいうみたいや。
日本は幕末のころで、この年第14代将軍徳川家茂が亡くなってる。和宮親子内親王が奥方。
フランスから来て布教していた10名の宣教師と8000人にもおよぶ信者が3月に処刑されるというキリスト教弾圧事件、丙寅教獄(へいいんきょうごく)が起こる。
フランスはそれに抗議して、10月に軍艦7隻、兵力約1300名の陣容で、江華島を占領する。
フランス軍相手に活躍したのが梁憲洙(ヤン ホンス)将軍。
フランス軍は朝鮮軍に敗れ、撤退することになる。
「巡撫千總梁公憲洙勝戰碑」と刻まれてた。 -
しばらく歩くと左手に極彩色の輪蔵台があった。
一切経(大蔵経)が納められていている経庫で、中心に柱があって回転する。輪蔵を一回転させると、ここにあるお経を全て唱えたのとの同じ功徳があるそうや。
その奥に、竹林茶園があった。 -
お寺の古い建物を使うてるようで、中をのぞいてみるとおみやげ物みたいなのも置いてあって、喫茶の席は満席やった。
松葉を100日間醗酵させた松茶(ソルチァ)も名物みたいや。 -
いったいお寺はどこやろうと思うたら、階段の上に「傳燈寺」と書かれた扁額(へんがく)がある大きな門が見えた。
その下をくぐると反対側には「對潮樓」(対潮楼)の扁額がかかってる。
柱聯(ちゅうれん)にはこんな詩文が書かれてた。
終日無忙事
焚香過一生
山河天眼裏
世界法身中
聽鳥明聞性
看花悟色空
縣泉百丈餘
薄雲岩際宿
孤月浪中飜
袖中有東海
嶺上多白雲
青山塵外相
韓国の旅、続きます。
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