2010/09/10 - 2010/09/13
23位(同エリア232件中)
あんいえさん
重慶を舞台にした映画「生活秀」(邦題「ションヤンの酒家」)
主人公・双楊を演じる陶紅の表情の豊かさ。特に目線の動き1つ、タバコを持つ指先の動き1つで男性を上手にあしらう演技は印象的でした。
何年か前に観た映画なのに、今でも心に残っています。
残り1日半になってしまいましたが、重慶の街の魅力を探しに歩いてみましょう。双楊の眼に写った重慶を見つけることはできるでしょうか。
その1からの続きです。
http://4travel.jp/traveler/anye/album/10504083/
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
<3日目>
今日も天気に恵まれました。
今日は朝から磁器口へ観光にでかけます。
ホテルの前のバス停から808路に乗れば、磁器口まで乗り換えなしで行くことができます。 -
磁器口に到着しました。
-
-
想像はしていましたが、観光客でいっぱいです。
浅草の仲見世のようでした。 -
突き当たりを右に曲がると、お店の並んだ騒々しい通り。
左に曲がると、生活感漂う昔ながらの古い町並みが続いています。
まずは左に。 -
重慶のシンボル、バンバン(棒棒)さんの銅像がありました。
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こちらは本物のバンバンさん。
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こちら側の通りこそ古き良き街並みを味わえると思うのですが、その良さは一般の観光客には同意いただけないようです。うーん。
それはそれで静かでありがたいのですが。 -
あまりうるさくなっても困るかな。ねぇ?
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古い町並みが残っているだけでなく、実際にそこに人が暮らしていて、生活感があるのが気に入りました。
みなさんあまり商売っ気もなくて、大人から子供から犬までのーんびりしています。 -
お父さんたちはトランプに興じていました。
えへへ。撮ったのばれちゃいました? -
道の向こうでおばあちゃんが何かを焼いています。
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ここは門構えこそ地味でしたが、立派な食堂でした。
おばあちゃんは、豚肉の皮の表面についている毛を焼いていたみたいです。 -
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cafeの店頭で、勉強していた女の子。
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レトロな柱時計。
この街にとても似合っています。 -
野菜を買って帰る女の子。
表通りは騒々しくても、ちょっと裏道に入ると、昔からずっと続いてきた人々の様子が伺えます。 -
さて、静かな通りを引き返し、賑やかな通りへと移動しましょう。
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きなこ餅のお店。
手作りのきなこ餅は日本で食べたきなこ餅と同じ味がしました。 -
風水をテーマにした展示館がありました。
入場料を払うと、古銭(レプリカ)に赤いリボンを結んだものを渡してくれます。
これをこの木にくくりつけると運気が上昇するんだそうです。 -
なんでもない糖葫芦(山査子飴)のお店ですが、天井からハエ避けの紐がくるくる回ってます。
映画「生活秀」(邦題「ションヤンの酒家」)の中で、重慶の下町の食堂でこの紐がくるくると回っていたのが印象的でした。
同じものを見つけたことが、ただ嬉しくて、それだけの1枚です。 -
水飴が何だか懐かしくて買っちゃいました。
やっぱり大人になって全部食べるのは無理。
喉が乾いて大変でした。 -
川劇の大きなお面。
大きなお面をディスプレイしているのは、おみやげ屋さんです。 -
飴細工のお兄さん。
写真に写っている魚は、1分足らずで作り上げました。
お見事! -
草細工のお兄さん。
こちらは恐竜から蛇、さそりまでいろんなものを作り上げます。 -
さそりが今にもカサコソッと歩き出してきそうなリアル感です。
でも怖くて買えません。 -
-
お昼はぶらりと入ったお店で、重慶名物の「抄手」をいただきました。
抄手とは・・・説明が難しいのですが、ワンタンと水餃子の中間くらいの存在です。ワンタンほど皮は薄くなく、水餃子ほどぼってりしておらず。
四川麻辣味のスープでいただきます。
汗をかきかき、完食しました。 -
陳麻花
歯ごたえのある中華ドーナツ、麻花のお店です。
麻花のお店はいくつもあるのに、なぜかこのお店だけが行列が出来るほどの人気です。
四川味の椒塩麻花と、普通の(甘い)麻花がありましたが、せっかくなので両方とも買って帰りました。
甘い麻花は食べているうちに飽きてきますが、椒塩麻花は食べだすと止まらなくなります。
ダイエットの大敵です。 -
店の奥でせっせと揚げています。
赤い袋が普通の麻花。
青い袋がピリっと痺れる麻花。
日本人的には、逆じゃない?と思ってしまうパッケージの色です。 -
酸辣粉のお店です。
こちらのお店では、店頭で酸辣粉を手作りしています。
穴の開いたボールに生地を入れて、腕を大きく振り上げて、平手でぱぁん!ぱぁん!とリズミカルに叩きつけると、穴から麺がぬるぬると出てくるのです。
それを沸騰したお湯の中に直接流しこんで茹でています。
ぱぁん!ぱぁん!という音がお客さんの眼と耳を引いて、店内は賑わっていました。 -
こんな蒸し暑い日には、冷たくて酸っぱい酸梅湯がぴったり。
西安でいただいて以来の酸梅湯。やっぱり美味しい。 -
嘉陵江が見えてきました。
清代はこの一帯は陶磁器の産地で、ここがその積出口でした。
「磁器口」の名前の由来です。 -
今は嘉陵江にたくさんの船が固定されていて、船中で食事を楽しめるようになっています。
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この日の重慶は気温31度。
真夏の暑さに比べれば大したことないのでしょうが、それでも半日歩くと疲れてしまいました。
途中、お茶屋さんを見つけてのんびりすることにしました。 -
リラックスできる籐椅子と、孔明さんが使うような大きな団扇があって、1時間ほどのんびり過ごしました。
店主の重慶訛りはさっぱり理解できませんでしたが、愛想のいい猫が相手してくれました。 -
バスに乗って市内中心部に帰ります。
-
せっかくなので、途中でモノレールに乗り換えてみました。
モノレールの入り口はバス停のそばだったので、乗り継ぎ便利!と思ったのもつかの間。
改札に行くにはエスカレータで6Fまで登らなければなりません。
しかも、なぜか毎階毎階に踊り場があるので、改札にたどり着く頃にはへとへとでした。
立体都市重慶、恐るべし! -
モノレールがやって来ました。
羽田に行くモノレールと同じタイプ(跨ぎ型?)ですが、床はフラットで、揺れも少なく、日本の地下鉄のようでした。 -
モノレールは嘉陵江沿いを走ります。
道路よりも数段高いところを走っているので、車窓の眺めもいいですよ。 -
人民大礼堂にやってきました。
ここは重慶のシンボル。中国中央テレビの天気予報で「重慶」を表す画像には、この建物が使われています。
まあるい3重の屋根と色使いは北京の天壇とそっくりです。 -
20元で入場できるというので、内部も見せてもらいました。
-
名前が似ている、北京の 人民大「会」堂 の印象が強すぎて、国会議事堂みたいなものを想像していたのですが、劇場のようなつくりでした。
入り口の案内を見ると、実際にコンサートが開催されているようでした。 -
丸屋根の内側はこんな感じになっていました。
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バスに乗ってホテルに戻ります。
-
今晩の夕食は「鉄鍋門」という重慶料理のお店で。
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大きな鉄鍋でどーんと出てまいりました。
からりと揚げた兎肉と、セロリ、ピーマン、キュウリ、じゃがいもなどの野菜を麻辣味で煮こんであります。
火鍋ほど強い刺激ではありません。
箸が止まりませんでした。 -
凉粉という、ところてんみたいな料理です。
つるんとした食感とピリ辛味が合いますね。
ところてんが地方によっては甘い蜜をかけて食べたりするように、凉粉も地方によって食べ方や太さが異なります。 -
最後の夜も、やっぱり山城ビール。
-
満足満足。
食べ終わって店を出る頃には、店の外にまで並んで待つ人の列がありました。 -
食後は、重慶の夜景を見に、一顆樹という展望台に行きました。
ホテルの前のバス停からバス一本、のはずが、車内の停留所案内に「一顆樹」の文字がありません。
予定外のトラブルで混乱してしまいましたが、運転手に頼んでなんとか途中下車させてもらいました。
ちなみに、一顆樹は「一本の大きな木」の意味ですが、
本当に頭上を覆う一本の大きな木がありました。 -
イチオシ
街の灯りが霧にいい感じで霞んで、半島全体が赤く燃えているようにも見えました。
-
長江と嘉陵江の合流地点の朝天門です。
ナイトクルーズの船が見えます。こちらも楽しそうでした。 -
展望台の建物の屋上階からの眺めも絶景でした。
建物自体が発光しているので、写真を撮るには適していませんが、ここまで登ってくるお客さんは少ないので、のんびりと眺めることが出来ます。
今日はここまで。
おやすみなさい。 -
<4日目>
本日は帰国日ですが、お昼までに空港に着けばいいので、午前中はゆっくり観光できます。
最後の一日のテーマは「長江」。
まずは長江を渡るケーブルカー、長江索道。
これは絶対乗ってみたかったのです。 -
映画「生活秀」(邦題「ションヤンの酒家」)の中で、麻薬中毒者厚生施設に入れられた弟に面会に行くために主人公・双楊が乗るのが、このケーブルカーでした。
-
ケーブルカーは観光用というより地元の足という性格が強く、この時間のお客さんのほとんどは通勤客でした。そのせいか、あとから乗ったのに先頭の景色のいい位置をすんなり譲ってもらえました。
私は5元払って乗りましたが、地元の人々はSUICAのようなカードで乗っていました。
肉や野菜を両手にどっさりと下げた人もいました。
対岸のこちらは中心部よりもずっと物価が安いので、わざわざケーブルカーに乗って、買いに来るのだそうです。 -
乗り場からは長江と重慶中心部が一望できます。
-
到着側の駅周辺の斜面は古びた建物が並んでいますが、私にとっては、これぞ映画「生活秀」で見た重慶です。
時間があれば、このあたりをぶらぶらとしてみたかったけど、今回は上から見ることしかできませんでした。 -
新華路をまっすぐ下り、朝天門に向かいます。
この界隈は、東京で言えば浅草橋のような問屋街。
靴なら靴専門店がずらり、文具なら文具専門店がずらり、といった光景が広がっています。
この問屋の荷物を運ぶのがバンバン(棒棒)さんたち。
なるほど、この坂道じゃリヤカーや台車は厳しいです。21世紀の今日もバンバンさんの活躍の余地がたっぷりあるわけです。 -
ここにもバンバンさん。
-
こちらにもバンバンさん。
-
朝天門に到着しました。
ここは三峡下りの出発地点。
三峡下りの観光客をターゲットにしたホテルが並んでいます。
地元の方いわく「見た目はいいけど、中は古くてサービスも悪い」だそうです。 -
-
朝天門は長江と嘉陵江の合流地点。
ここが2つの河が合流するところです。本来なら嘉陵江の水は澄んでいて、濁った黄色い長江の水と合流するコントラストの違いを楽しめるようなのですが、ここ数日雨が続いたために、嘉陵江も長江と同じ黄色い水でした。
180度のパノラマ撮影です。
右が長江上流、左が嘉陵江、真ん中が長江下流です。 -
堆積した土をホースの水で洗い流していました。
黄色い長江の水ががたっぷり土を含んでいることがよく分かります。
さてさて、観光もこれまで。
タクシーでホテルに戻り、チェックアウトして空港に向かいます。 -
国際線の出発は、やはり寂しい方のターミナルから。
本日の出発便はこれだけです。 -
日本に向かう乗客は、ツアーと思われる10人くらいの集団と、私一人でした。
この写真、なんだか制止されているような? -
検査を抜けても、がらーんとしています。
-
ラウンジも一応ありましたが、ご覧のとおり貸切状態でした。
-
13:50-21:00 重慶江北空港ー成田空港 CA157
バスで国内線ターミナルの方に連れていかれて、歩いて搭乗しました。
黄金塗装の中国国際航空機。行きと同じ機体です。 -
足元の広い、いい席を確保してもらえました。
-
上海ー成田の機内食。
パンと麺と白米という、炭水化物トリオでした。
あらかじめわかってはいたものの、改めて衝撃。
行きの朝食メニューの方がむしろディナーっぽいかも。
磁器口で買った乾燥牛肉でも持ち込めば良かったと後悔。 -
それでも食後に赤ワインをいただいて、ささやかながら無事に終わった旅にひとり乾杯しました。
成田空港に到着したのは21時半。家に帰り着いたのは23時を回っていました。
重慶一人旅、ヘビーな週末旅行でしたが、とっても満足できました。
そして、夜景も広角もおまかせあれ、の新しい相棒デジカメ君(SONY サイバーショット DSC-WX5)にも満足。
今度はどこに行こうかな!
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この旅行記へのコメント (4)
-
- Zebraさん 2015/01/24 22:59:42
- こんばんは
- はじめまして。
昨年重慶に行く前に、ネットであれこれ街の様子を探して、
この記事も読ませていただいていました。
磁器口の裏道の写真やコメントをよく覚えています。
ずっと忘れていたのですが、先ほど重慶の旅行記を見ていて、
「あ、この人の記事だ! 4トラベルだったんだ」と。
残念ながら、というか辛い物が得意でないので
重慶火鍋はいただきませんでしたが、
中国の他の的よりものんびりしているし、人も穏やかだし、
とても気に入りました。
いつかまた縁があったら、再訪したいと思います。
-
- プルメリアさん 2011/06/02 10:41:20
- はじめまして
- あんいえさん、こんにちわ、はじめまして!
重慶は私の故郷です
あんいえさんは一人で重慶まで行って、なにが困った事をありましたか?
重慶では、英語は通じないので、例え五つ星ホテルでも英語は通じない所が多いです。あんいえさんは中国語は喋れますか?重慶は地方の言葉があります。
もちろん北京語は通じますが、あんいえさんは一人で重慶まで行ってすごいなと思いました。
重慶に居る間、なにが美味しいもの食べましたか?
もし今度行く機会がありましたら、地元の美味しい店を紹介します。
あんいえさんのこれからの旅行記も楽しみにしています!
-
- beijing-fanさん 2010/10/05 19:58:38
- 食事凄いです
- あんいえさん
重慶編、あっと言う間に読みました。
重慶は2500万の人口と聞いたような、何故、飛行場が田舎のようなのと思いましたが、第二か第三か第四の飛行場ということでしょうか。
食事の仕組みがもう一つ理解できていなのですが、一人でも大丈夫なのですか?他の一人旅の人は量が多いから困るといっている人がおおいですが。
あんいえさんは、立派な体格なのでしょうか?一度、ちらり、後姿でも良いですから、出演して下さい。
重慶の街はもっとごちゃごちゃしているのかと思っていましたが、意外とすっきりとした綺麗なまちなので驚きました。
又、次の旅も楽しみにしています。
beijing-fan
- あんいえさん からの返信 2010/10/05 21:40:21
- RE: 食事凄いです
- あんいえです。
つたない週末旅行記をご覧いただき、ありがとうございます。
> 重慶は2500万の人口と聞いたような、何故、飛行場が田舎のようなのと思いましたが、第二か第三か第四の飛行場ということでしょうか。
言葉足らずですいません。
重慶空港の国内線用には新しくて立派なターミナルビルがあるのですが、国際線はそこから500mほど離れた、以前の国内線のターミナルビルを使っています。
同じ飛行機に乗ってきても、日本から来たお客さんは、重慶に到着した時点で国際線ターミナルのほうに振り分けられるんです。
> 食事の仕組みがもう一つ理解できていなのですが、一人でも大丈夫なのですか?他の一人旅の人は量が多いから困るといっている人がおおいですが。
なるべくたくさんの種類を頼まなくても満足できるようなお店を選んでいます。それでも完食はなかなか難しいですよ。
> あんいえさんは、立派な体格なのでしょうか?一度、ちらり、後姿でも良いですから、出演して下さい。
えーん!立派な体格じゃないー!!(泣)
以前の旅行記に後ろ姿でこっそり出演しているのですが、秘密です。
あんいえ
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