2010/08/30 - 2010/08/30
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シベックさん
春にハルリンドウを見に行った緑化センター・昭和の森の湿地を再訪し、散策してきました。日中の低地の山や湿地歩きは身体に堪えます。少し陽が傾いた3時過ぎ家を出ました。冬と夏は花の少ない時期ですが、どんな花が咲いているのか楽しみです。
写真は湿地に咲く淡い青紫のミズギボウシ。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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緑陰
駐車場に車を停め、日差しのきつい舗装路を湿地に向います。
アスファルト道路はフライパンのよう・・。
山道の日陰に入って、ほっと一息・・。
暗い木のトンネルに木漏れ日が漏れ、艶のある葉が煌めいていました。
6月ごろ小さな白い花が咲き、
冬に赤い実をつけるソヨゴの葉っぱのようです。 -
湿地の白い花
湿地の木道は、ギラギラと西日がそそぎ長居はできません。
見渡すと花らしき花もなく、がっかり!
でも、目を凝らして探すと地味な花が咲いていました。
花の大きさは一円玉ほどのキク科のサワシロギクでした。 -
サワシロギク
原野の湿地に生え、茎の高さは50cmほど。
分岐した花茎の先に、白色の花を1個ずつつけています。
頭花の中心部は両性の筒状花で、縁には雌性の舌状花が1列に並びます。
舌状花は、はじめは白色でのちに淡紅色を帯び、
色が変わるのは源平菊に似ています。 -
ワレモコウ
よく、歌にうたわれる秋の代表選手・・吾亦紅。
春訪れたときにはこの湿地にハルリンドウが
盛りをむかえていました。
こちらの湿地に咲くハルリンドウは下記で・・
小さな旅●愛知県緑化センター・昭和の森
春の湿地散策 ハルリンドウ
http://4travel.jp/traveler/breeze63/album/10457764/ -
涼しげな花色
花姿はギボウシですが、
間隔が広い花の付き方と細い葉っぱが違っています。
少し淋しげなミズギボウシ。 -
ミズギボウシ(水擬宝珠)
ユリ科の花で、愛知県以西の暖地の日当たりの
よい湿地に生える多年草。
葉の幅は狭く2cmほど。花茎は高さ50cmほどで、
上部にまばらに細い筒状の花を付ける。
花は淡紫色で、内側に濃紫色の脈があります。
花期は8〜10月。
花は小型で色は淡い1日花、
花茎の蕾が同時に開くこともなく、
群生することもないので、華やかさがありません。 -
シラタマホシクサ
僅かですが、成長過程の白い花がさいていました。
秋までには白い部分は丸く大きくなります。
そばで茶色の穂をだす水草は、イヌノハナヒゲでしょうか? -
白玉星草
絶滅危惧種に指定されている湿地の水草。
伊勢湾岸の貧栄養湧水湿地だけに咲く花です。
去年までは豊橋の葦毛(いもう)湿原の群生しか
知らなかったのですが、
近くにも咲いている・・との情報で探してみると
結構群生地があり驚いたものです。
詳しくは白玉星草の咲く湿地・4t旅記で・・
里山歩き☆09 三好北部丘陵 畦道の秋の野花・湿地のシラタマホシクサ
http://4travel.jp/traveler/breeze63/album/10393750/
名古屋◆街ある記 大高緑地の湿地に咲く 秋のシラタマホシクサ
http://4travel.jp/traveler/breeze63/album/10393018/
小さな旅●豊田・東海丘陵要素植物群のシラタマホシクサが咲く矢並湿地
http://4travel.jp/traveler/breeze63/album/10389205/ -
潅木の生える湿地
ネバリノギランが笹や萱に混じって群生していました。 -
黄色いラン
山道で見かけるノギランに似ていますが、
粘り芒蘭(ネバリノギラン)というらしい・・。
花は6〜8月、花茎を30〜50cmに伸ばして
上部に総状に黄緑色から黄褐色の壺形の小花を
多数つけます。
名の由来は、花被が粘り、ススキなどの
イネ科の花につく長い毛を芒(ノギ)と呼び、
花の下につく小葉をこの芒(ノギ)に見立て、
根生葉をランの葉に見立てて、
ネバリノギランの名なったそうです。
この粘りは、ムシトリナデシコの茎の粘りと
同じ性質だそうです。 -
ネバリノギランの群生
北海道や本州中部地方以北、四国石鎚山・東赤石山、
九州九重山・阿蘇山の山地〜高山帯の湿地や湿った草原に
自生する日本固有種。
ユリ科ソクシンラン属の多年草で、花期は8月。 -
湿地の花案内
この湿地には、年間にこれだけの野草が咲くそうです。
今回見た花には、オレンジ色の印をつけました。 -
小さなハッチョウトンボ
一円玉の大きさに納まるほどの小さなトンボ。
雌雄で体色・斑紋が異なり、オスは橙褐色でほとんど斑がなく、
成熟すると赤くなる。
メスは黄色、褐色、黒色の斑模様をしている。
かなり接近しても逃げない。
なぜか・・枝葉にとまると逆立ちをします。 -
ハッチョウトンボ
江戸時代の本草学者・大河内存真が
「蟲類写真集」に
「矢田鉄砲場八丁目にのみ発見せられ、
そのためハッチョウトンボの名を有する」
と記録したのに始まる。
矢田鉄砲場八丁目とは、
現在の名古屋市の矢田川あたりらしい・・。 -
木漏れ日を受けて
あまりの暑さに早々と湿地を退散・・。
全身ぐっしょり・・。
近くの東屋でしばらく休憩。
帰りの木の鬱蒼としたトンネルで見た草が
影を背景に綺麗でした。 -
夏のユリ
草地に咲いていた白いユリ。
最近、高速道路の法面や街中などで目にする外来の高砂百合。
草丈は0.5〜1.5m程で、楕円形の長い葉をつけ、
茎の頂上に純白で細長いラッパのような花を横向きに咲かせます。
あまり匂いませんが花姿は綺麗です。 -
白い高砂百合
台湾の固有種で、日本では園芸用に移入され、今では帰化植物として全国に分布します。
花長は10〜15cm、花弁は6枚あるように見えますが
根元がつながっており筒状になっています。
このユリは連作障害が出やすいと言われ、一時的に拡がっても数年経つと姿を消す場合が多いそうです。
沢山の種子を付け、種子は新天地を求めて風に乗って飛び拡がっていくそうです。 -
湿地の日陰に咲くタデ
藍(あい)染の染料に使われるアイタデに似ています。
川魚などの香辛料として使われてきた辛い蓼(タデ)・・。
その辛いタデだけを好み食べる虫もおり、
「蓼食う虫も好きずき」・・などとも言われます。 -
夏の入道雲
下ばかり見ながら歩きましたので、空を・・・。
いかにも暑そうな空ですが、間もなく夕暮れです。
今日も・・暑かった・・・。 -
ワルナスビ
休憩後、高台にある見晴台で涼風にあたろうと尾根道を歩きました。
尾根の草地には外来種のワルナスビが咲いていました。
干ばつと猛暑で葉っぱもチリジリ・・。
一雨欲しいところです。 -
乾燥した尾根の道
ピンクのサルスベリが咲く尾根道・・。
自然に生えているように馴染んでいました。
この道で全身真っ黒な蛇に遭遇・・。
一瞬、松の枯れ枝かと思いましたが、
曲がり方が不自然なので良く見ると目も口もあり
蛇と判明。
山歩きには付き物・・今年は良く出会います。
あとで黒い蛇を調べると、
シマヘビが色彩変異で体色が真っ黒な個体は、
カラスヘビと呼ばれらしい。
また、ヒバカリの幼蛇にも真っ黒な個体が
いるそうです。 -
自然林になじんで咲く百日紅
花色には、赤や白があり次から次に咲き、
3ヶ月ほども咲くことから百日紅(サルスベリ)と・・。 -
黄色い見晴台
やれやれ・・やっと到着しました。 -
北東の空
風がとおり爽やか・・。
昭和の森では一番高い尾根の頂上です。
谷のむこうの山にも東屋がみえます。
写真の左側には恵那山が見えるはずですが・・
手前の桜の木に隠れて・・チョと見えません。
空は、なんとなく秋の空色。 -
東の空
東屋の展望台から見る富士山の方角。
前の山に阻まれ、もちろん見ることはできませんが・・。
谷を挟んだ向こうの山にも東屋があり、ファミリーが休んでいました。
子供たちの元気な声が聞こえてきます。 -
やわらかな西陽
ペットボトルのお茶を飲み日没間際まで休憩・・。
そして、下山・・。
山道脇の整然と立つ杉林。 -
夕暮れの猿投山と稲穂
右に見える工作物は、東海環状自動車道の豊田藤岡IC付近。
山裾の右には日本武尊の兄を祀る猿投神社・・。
手前には猿投グリーン道路が走ります。 -
西の空
赤い夕焼けを期待し寄り道しましたが、
空気が乾燥しているのか赤く染まらず、ご覧のとおりでした。 -
テールランプ
グリーンロードを走り抜ける車の明りが一筋・・。
怪しげな空模様ですが、
明日もカンカン照りになるらしい・・。
〜おわり〜
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