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<br />2010年8月7日(土)<br /><br />マリボルの駅に、10分ほど停車する。<br /><br />スロベニアのマーク入りの立派な客車や、新しい流線型の電車が止まっていて、駅のホーム上屋もバリバリの新築。<br /><br />この国は独立後、熱心に鉄道投資したようだ。<br /><br />EU全体の鉄道投資熱も、反映しているのではないだろうか。<br /><br />電車は、リュブリャナ近郊快速と見る。<br /><br /><br />マリボル発、11時50分。<br /><br />ここからリュブリャナまで、156キロ。<br /><br />リュブリャナ着予定は14時10分だから、両都市間の所要時間は2時間20分である。<br /><br /><br />そろそろ空腹を覚え、ホテルが作ってくれた昼ご飯を頂くことにする。<br /><br />赤ちゃんの頭ほどのパンに、ハム、ベーコン、サラダ菜、トマトなどを挟んでいる。<br /><br />味は悪くないが、食べるのに苦労する。<br /><br />それでも60年代の噛み切れないほど硬かったバゲットサンドに比べれば、ずいぶん改善されたものだ。<br /><br /><br />沿線には、ブドウ畑が続く。<br /><br />この辺りは、ワインの産地らしい。<br /><br />リュブリャナまで半分ほど来たところの「PRAGERSKO」から、ハンガリーの首都ブダペスト行きの線路が分かれる。<br /><br /><br />リュブリャナ、ブダペスト間には一日一本の国際特急列車が走っていて、両駅間の所要時間は10時間半くらいのようだ。<br /><br />ハンガリーの列車は、やや遅い。<br /><br /><br />もう少し先の「ZIDANI MOST」では、クロアチアの首府ザグレブ行きの線路に交わる。<br /><br />ドイツのミュンヘン、オーストリアのザルツブルグ、スロベニアのリュブリャナ、そしてクロアチアのザグレブをつなぐ線は、バルカン入口の幹線らしく、毎日3本(内1本は夜行)の国際特急列車が走っている。<br /><br />2本の国際特急列車のうち一本は、さらに先のセルビアの首都ベオグラードまで伸びている。<br /><br />ミュンヘンを朝の7時半ごろに出発して、三カ国を串刺しにし、五カ国を結びながら、ベオグラード着は深夜近くのほぼ23時となる。<br /><br /><br />私がパリに滞在した1960年代には、「オリエント・エクスプレス」が、パリからベオグラードを通り、トルコのイスタンブールまで走っていたように記憶する。<br /><br />パリを出発するときは、20両近い長い編成であったものが、ベオグラードの郊外で見たのは、たった5両の寂しい「豪華列車のなれの果て」だった。<br /><br />ユーゴの鉄道で驚いたのは、客車の転覆現場がそのまま、線路わきに野ざらしにされていたことだった。<br /><br /><br />UICの観光責任者会議は通訳がいなくて、フランス語、ドイツ語が飛び交った。<br /><br />その議論に口を挟むには、腕と心臓を要する。<br /><br />私は語学力の重要性を、タップリ知らされた。<br /><br />しかしリエカのホテルから眺めるアドリア海の美しさ、ふんだんにあるローマ時代の遺跡など、観光資源の豊かさにも驚いたものだった。<br /><br /><br />写真は「ソフィーさんのマイページ」(訪問54カ国、文章1,590件 写真6,770枚)、にあります。<br />http://4travel.jp/traveler/katase/<br /><br />スイスの写真が美しい「片瀬貴文さんのマイページ」(文章625件 写真2,400枚)<br />http://4travel.jp/traveler/takafumi/<br /><br />ブログの作成日順に並んでいる、文章主体の「片瀬貴文の記録」(文章1,650件)<br />http://blog.alc.co.jp/d/2001114<br /><br />(片瀬貴文 2010.09.11)<br />

清新の国スロベニアへ【05】バルカンの鉄道網を実感する

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2010/08/07 - 2010/08/07

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10

ソフィ

ソフィさん


2010年8月7日(土)

マリボルの駅に、10分ほど停車する。

スロベニアのマーク入りの立派な客車や、新しい流線型の電車が止まっていて、駅のホーム上屋もバリバリの新築。

この国は独立後、熱心に鉄道投資したようだ。

EU全体の鉄道投資熱も、反映しているのではないだろうか。

電車は、リュブリャナ近郊快速と見る。


マリボル発、11時50分。

ここからリュブリャナまで、156キロ。

リュブリャナ着予定は14時10分だから、両都市間の所要時間は2時間20分である。


そろそろ空腹を覚え、ホテルが作ってくれた昼ご飯を頂くことにする。

赤ちゃんの頭ほどのパンに、ハム、ベーコン、サラダ菜、トマトなどを挟んでいる。

味は悪くないが、食べるのに苦労する。

それでも60年代の噛み切れないほど硬かったバゲットサンドに比べれば、ずいぶん改善されたものだ。


沿線には、ブドウ畑が続く。

この辺りは、ワインの産地らしい。

リュブリャナまで半分ほど来たところの「PRAGERSKO」から、ハンガリーの首都ブダペスト行きの線路が分かれる。


リュブリャナ、ブダペスト間には一日一本の国際特急列車が走っていて、両駅間の所要時間は10時間半くらいのようだ。

ハンガリーの列車は、やや遅い。


もう少し先の「ZIDANI MOST」では、クロアチアの首府ザグレブ行きの線路に交わる。

ドイツのミュンヘン、オーストリアのザルツブルグ、スロベニアのリュブリャナ、そしてクロアチアのザグレブをつなぐ線は、バルカン入口の幹線らしく、毎日3本(内1本は夜行)の国際特急列車が走っている。

2本の国際特急列車のうち一本は、さらに先のセルビアの首都ベオグラードまで伸びている。

ミュンヘンを朝の7時半ごろに出発して、三カ国を串刺しにし、五カ国を結びながら、ベオグラード着は深夜近くのほぼ23時となる。


私がパリに滞在した1960年代には、「オリエント・エクスプレス」が、パリからベオグラードを通り、トルコのイスタンブールまで走っていたように記憶する。

パリを出発するときは、20両近い長い編成であったものが、ベオグラードの郊外で見たのは、たった5両の寂しい「豪華列車のなれの果て」だった。

ユーゴの鉄道で驚いたのは、客車の転覆現場がそのまま、線路わきに野ざらしにされていたことだった。


UICの観光責任者会議は通訳がいなくて、フランス語、ドイツ語が飛び交った。

その議論に口を挟むには、腕と心臓を要する。

私は語学力の重要性を、タップリ知らされた。

しかしリエカのホテルから眺めるアドリア海の美しさ、ふんだんにあるローマ時代の遺跡など、観光資源の豊かさにも驚いたものだった。


写真は「ソフィーさんのマイページ」(訪問54カ国、文章1,590件 写真6,770枚)、にあります。
http://4travel.jp/traveler/katase/

スイスの写真が美しい「片瀬貴文さんのマイページ」(文章625件 写真2,400枚)
http://4travel.jp/traveler/takafumi/

ブログの作成日順に並んでいる、文章主体の「片瀬貴文の記録」(文章1,650件)
http://blog.alc.co.jp/d/2001114

(片瀬貴文 2010.09.11)

旅行の満足度
2.5
交通
3.5
交通手段
鉄道

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  • 沿線には牧草地も多い

    沿線には牧草地も多い

  • 駅周辺には<br />とんがり屋根が情緒を添えている

    駅周辺には
    とんがり屋根が情緒を添えている

  • ホテルが作ってくれた<br />大きなサンドイッチ

    ホテルが作ってくれた
    大きなサンドイッチ

  • 特急停車駅のほとんどに<br />SLが保管されている

    特急停車駅のほとんどに
    SLが保管されている

  • 山頂には城跡らしいものも<br />見えている

    山頂には城跡らしいものも
    見えている

  • 別荘風の<br />立派な建物も見える

    別荘風の
    立派な建物も見える

  • 山陰の建物にまで<br />美しさがただよっている

    山陰の建物にまで
    美しさがただよっている

  • 山頂のとんがり屋根<br />村の赤い屋根

    山頂のとんがり屋根
    村の赤い屋根

  • 雨上がりだろうが<br />水量豊かな川も流れている

    雨上がりだろうが
    水量豊かな川も流れている

  • 線路はなかなか良く手入れされている

    線路はなかなか良く手入れされている

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