2010/08/07 - 2010/08/07
69位(同エリア104件中)
ソフィさん
2010年8月7日(土)
食堂でコーヒーを飲もうとして、給仕さんを探しに行ったら、キッチンの奥に一人佇んでいた。
どうやら朝食の波が終わり、一服しているようだ。
調理も含めて一人しかいない様子である。
正午前後に国境を越えてから、スロベニア人が乗り込んできて、昼食のサービスに入るのだろう。
私に見つかってやや当惑顔の男に、「コーヒーが飲めるか」と訊いてみたら、「どんなコーヒーか?」と訊き返してきた。
そこで目の前の壁に貼ってある「オーネ・カフェイン(カフェインレス・カフェ)」を注文したら「今切らしている」とのことだった。
代わりに注文したカフェ・カプチーノは、なかなかの味だった。
「やはり本場だけあるなァ」と、感心する。
コーヒーは、オスマントルコによりヨーロッパにもたらせられた。
その玄関口が、オーストリーだったと覚えている。
ついでに、コーヒーをサービスするカフェも、パリ名物のクロワッサンも、同じような伝達経路だった。
だからオスマントルコが押し寄せて来たこの辺りは、ヨーロッパだけで見れば、コーヒー文化の源流にいるのである。
国境が近付くにしたがい、次第に山が迫って来て、川に沿いながら列車が走る。
スロベニアに入って平野が開け、最初の町は「マリボル」だった。
スロベニア語では「マーリボル」だそうだ。
人口11万の、山間にしては大きな町で、リュブリアナに次ぎ、スロベニア第二の都市である。
ドラバ川の鉄橋から眺めるマリボルの街は、赤い屋根の重なりあい美しく平和そのものだ。
しかし、かつてはオスマントルコ襲来の苦しみを味わったことだろう。
またドイツ文化圏とスラブ文化圏の境界線にあり、20世紀に入ってもドイツ(オーストリーを含む)系の人と、スロバニア人との、住民の流血を伴う対立があった。
先入観のためか、どこともなく緊張を残しているように感じる
しかしこの緊張感はピリピリしたものではなく、緊張感を失っている日本社会から見れば、早春の頬に冷たい風のような、こころよささえ感じるものだ。
写真は「ソフィーさんのマイページ」(訪問54カ国、文章1,590件 写真6,770枚)、にあります。
http://4travel.jp/traveler/katase/
スイスの写真が美しい「片瀬貴文さんのマイページ」(文章625件 写真2,400枚)
http://4travel.jp/traveler/takafumi/
ブログの作成日順に並んでいる、文章主体の「片瀬貴文の記録」(文章1,650件)
http://blog.alc.co.jp/d/2001114
(片瀬貴文 2010.09.11)
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.0
- 交通手段
- 鉄道
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