10年　～ノルウェーの森の物語：いよいよソグンダル周辺の木造教会へ～

2010/08/10 - 2010/08/11

ヴィークよりバスで移動する事約2時間近く、ようやくソグン・オ・フィヨラーデ県の県庁所在地であるソグンダルに到着した。ここを拠点にこの地域に有る木造教会を回ってみる事にした。

このソグンダル近辺には、ウルネス、カウパンガーという2つの木造教会、そしてソグンダル、ソールボーンの2つの町にも比較的新しくは有るが、同じく木造教会が建てられている。

フィヨルドを見下ろす小高い丘に建てられた小さな木造教会と、その後ろに広がる広大なフィヨルドとの対比はまさに絵になる風景。11世紀頃に木造教会を建てたバイキング達はこのフィヨルドに何を思い、ここに教会を建てたのであろう・・・・。

今回訪ねた教会は下記の通り；

①カウパンゲル木造教会
②ソルボルン教会
③ウルネス木造教会(世界遺産)
④ソグンダル教会

エリア ソグネフィヨルド周辺(ノルウェー)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船
• 旅行の手配内容: 個別手配

========<その1：カウパンゲル木造教会編>=========

ソグンダル(Sogndal)よりバスで移動する事20分、カウパンガー(Kaupanger)の外れにあるショッピングモールの前でバスを降りる。残念ながらバスはここから違う道へと入っていってしまうので、ここから教会に向かって長い坂道を20分程下って行くことになる。

【カウパンゲル木造教会/Kaupanger Stavkirkje】

坂道を下ること約20分、右手にフィヨルドの風景が広げ、それをバックに小さな小さな木造教会がようやく見えてきた。これが目指していたカウパンガーの木造教会。

この教会は、1160年頃の建造。全木材で建てられたこの教会は直線美を生かした建築様式と言える。

正面から見ても判るが、建築物のラインがすべて直線なのである。

後ろ側に回って見た。やはり直線である。

聖壇はオリジナルではなく1621年ごろに作られたもの。

最後に教会の裏手の坂道から見たフィヨルドの風景をどうぞ。
これにてカウパンガー木造教会の観光は終了。

==========<その2：ウルネス木造教会編>==========
＜おまけ：ソルボルン教会＞

日は変わって2日目。この日はウルネスの木造教会(世界遺産)を訪れる日。ウルネス木造教会は渡し船に乗って渡った対岸にあるため、渡し船の港の有るソルボルン(Solvorn)という町まで移動しなければならない。

このバス、1日4本しかなく、また渡し船の時間とはすこぶる連絡が悪い。とりあえずは8時50分のバスに乗って9時10分頃にソルボルンに到着。

ソルボルンも他のフィヨルド沿いの町の例にもれず、フィヨルドの合間に広がる小さな町。やはり平地が少ないせいか、丘になった坂道沿いに連なる様に家並が広がっている。

【ソルボルン教会/Solvorn Kirkye】

船の待ち時間を利用してちょっと待ちの教会まで行ってみる。
こちらがソルボルン教会 (Solvorn Kirkye)である。

1883年の建築で、こちらも木造教会。建築様式は古くから有る木造教会の様式を踏襲しているのが良く判る。

教会の前から見た港の方角。教会まではこの様な感じでなだらかな丘陵が続いている。教会の周辺は何の作物かは判らなかったが、畑が続いていた。

これがウルネスフェリー。10時の出発を待って停泊中です。1時間に1往復しかしないので、バスとの乗り継ぎも悪く、1時間近く待たされることになります。そして今日は天気が悪い。

船はカーフェリー兼用となっており、車も10台程度は乗れるようになっている。客室が無いので、乗客はみんなデッキの上に立つしかない。

港のすぐ脇までフィヨルドの断崖絶壁が迫ってきています。

いよいよ出発です。後ろの方角に今まで居たソルボルンの街並みが見えています。

正面に見えているのがウルネスの町です。なんだか山のふもとに広がっている村の様で本当に船着場があるのか心配でした。決して島ではありません。一応陸続きではあるのですが、フィヨルドが間に走っているのでこうして渡し船で渡っていくのです。

いよいよウルネスの船着場が見えてきました。かろうじて船着場としての体面は保っている様です。何台かの車も待っている様ですね。

着岸しました。まずは車から順番に降りていきます。

船着き場からは緩やかな坂道になっています。坂道の途中からフィヨルドを臨んでみました。残念ながら霧が濃く、あまりフィヨルドがよく見えていません。天気がよかったら、ずっと向こうまで見えたんでしょうね。

地元でとれたフルーツを直売していました。ワイルドベリー、杏等、１パック400円くらいですかね。上でも売ってますよ。

【ウルネス木造教会/Urnes Stavekirkye】

長い坂道を登りきったらようやく教会が見えてきます。これがウルネスの木造教会。チケット売り場は教会の道路をまたいで向かい側の小さな家が事務所になっています。

建造は1130年頃と言われているが、17世紀に拡張工事が行われている。

北側に面している壁にはこの様な文様が施されているのが見える。この様な蔦模様はキリスト教では一般的に善悪の戦いを意味すると言われているが、ノルウェーの地理的条件から考えると北方神話の場面ともとらえられる。

入口ひさし部分。

唯一の中の写真。外からも駄目ですよ〜って・・・。

==========<その3：ソグンダル教会編>===========

レンタカーで旅行している人が乗せてくれたおかげで午前中にソグンダルに帰り着いたおかげで、午後にちょっとしか時間ができたので、ソグンダルの町を散策してみることにした。悔しい事にお昼から太陽が出てきた。真剣にウルネスにもう一度行ってやろうかと思ったくらいである。

【ソグンダル教会】

ソグンダルの小高い丘の上に建つ町一番の教会。ノルウェー国教会に属する。ぱっと見、鉄筋ぽく見えるのだが実は木造。この辺も木造建築がかなり多いですね。

小高い丘なので教会の前から見下ろすとこんなきれいなフィヨルドの風景が見えます。ソグンダルの町並みも見えます。