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今日の予定はケーニッヒフェルデン修道院教会を訪ねること。最寄の町ブルックは数年前に乗り換えの時間に訪れたが帰国日で時間がなくて1時間足らずだった。しかし今回は修道院教会に行く前にゆっくりと散策できる。本編はこの旧市街散策の記録。<br />ここが近代的な町として創設されたのはハプスブルク時代でアーレ河が最も狭く絞られたところだったので比喩的にスイスドイツ語でBrugg (=Brucke独、=Bridge英)と名付けられた。ちなみにハプスブルク家の邸宅のルーツはここに隣接するAltenburgにある。<br />またここはラインに続きスイスで最も長い河のアーレ河にロイス河とリトマー河が合流する地点でそれが古代ローマ帝国が郊外のヴィンドニッサを軍団の駐留地として選んだ最大の理由と言われる。<br /><br />この3つの河の流域について述べると<br />アーレ河:フィンスターアールホルンとグリムゼル峠から、マイリンゲン、ブリエンツ湖、トゥーン湖、ベルン、アーラうからブルック、さらにライン河と合流<br />ロイス河:ゲシュネン、ウーリ湖、ルツェルン湖、ブルックでアーレ河と合流<br />リトマー河:チューリッヒ湖、バーデン、ブルックでアーレ河と合流<br />つまりベルナーオーバーランド以北の水がここに集まっていると言える。<br /><br />チューリッヒからベルン・ジュネーブへの一帯は古くから産業が発達し多くの建造物が作られ、それらが近世まで続いた平和のおかげでよく残っている。ブルックも例外でなくアーレ河に沿って12世紀から18世紀の家並がある。一方、最近の住宅や商店街は駅周辺と駅の反対側に伸びている。<br />町中にローマ時代の出土品を展示するヴィンドニッサ博物館がある。開館が午後だったので帰りに寄るつもりだったのにうっかりして忘れる。<br />旧市街を散策した後、昼前にケーニッヒフェルデン修道院(付属)礼拝堂へと移動する。

2009年スイスの旅(22)バーデン近郊ブルック(1)旧市街散策

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2009/09/07 - 2009/09/07

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4nobu

4nobuさん

今日の予定はケーニッヒフェルデン修道院教会を訪ねること。最寄の町ブルックは数年前に乗り換えの時間に訪れたが帰国日で時間がなくて1時間足らずだった。しかし今回は修道院教会に行く前にゆっくりと散策できる。本編はこの旧市街散策の記録。
ここが近代的な町として創設されたのはハプスブルク時代でアーレ河が最も狭く絞られたところだったので比喩的にスイスドイツ語でBrugg (=Brucke独、=Bridge英)と名付けられた。ちなみにハプスブルク家の邸宅のルーツはここに隣接するAltenburgにある。
またここはラインに続きスイスで最も長い河のアーレ河にロイス河とリトマー河が合流する地点でそれが古代ローマ帝国が郊外のヴィンドニッサを軍団の駐留地として選んだ最大の理由と言われる。

この3つの河の流域について述べると
アーレ河:フィンスターアールホルンとグリムゼル峠から、マイリンゲン、ブリエンツ湖、トゥーン湖、ベルン、アーラうからブルック、さらにライン河と合流
ロイス河:ゲシュネン、ウーリ湖、ルツェルン湖、ブルックでアーレ河と合流
リトマー河:チューリッヒ湖、バーデン、ブルックでアーレ河と合流
つまりベルナーオーバーランド以北の水がここに集まっていると言える。

チューリッヒからベルン・ジュネーブへの一帯は古くから産業が発達し多くの建造物が作られ、それらが近世まで続いた平和のおかげでよく残っている。ブルックも例外でなくアーレ河に沿って12世紀から18世紀の家並がある。一方、最近の住宅や商店街は駅周辺と駅の反対側に伸びている。
町中にローマ時代の出土品を展示するヴィンドニッサ博物館がある。開館が午後だったので帰りに寄るつもりだったのにうっかりして忘れる。
旧市街を散策した後、昼前にケーニッヒフェルデン修道院(付属)礼拝堂へと移動する。

同行者
一人旅
交通手段
鉄道
旅行の手配内容
個別手配

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  • 駅前の通りからのサンクトニコラウス教会

    駅前の通りからのサンクトニコラウス教会

  • 正面側へ回り込みながら。新バロック風で20世紀初期の建立。

    正面側へ回り込みながら。新バロック風で20世紀初期の建立。

  • 鐘楼とファサード(右)

    鐘楼とファサード(右)

  • 18世紀に建立の富裕な中産階級の別荘。1909年から市の庁舎になる。

    18世紀に建立の富裕な中産階級の別荘。1909年から市の庁舎になる。

  • メイン通りを進むと左手にローマ時代の出土品を展示するヴィンドニッサ博物館(左)と通称コウノトリの塔といわれる穀物倉庫(右)

    メイン通りを進むと左手にローマ時代の出土品を展示するヴィンドニッサ博物館(左)と通称コウノトリの塔といわれる穀物倉庫(右)

  • 一部が町の防壁であって、内部に防御のための通路が残っていて歴史の傍観者といえる。<br />今では消防と建設局の倉庫となっている。

    一部が町の防壁であって、内部に防御のための通路が残っていて歴史の傍観者といえる。
    今では消防と建設局の倉庫となっている。

  • 市の防壁だった部分

    市の防壁だった部分

  • コウノトリの塔の前のバス停でのんびりと世間話でも?

    コウノトリの塔の前のバス停でのんびりと世間話でも?

  • 赤い家(ローテスハウス)。コウノトリの塔の手前(東)に隣接する。16世紀からの旅籠だが19世紀に郵便局も兼ねる。過去2回正面の外装を改装している。

    赤い家(ローテスハウス)。コウノトリの塔の手前(東)に隣接する。16世紀からの旅籠だが19世紀に郵便局も兼ねる。過去2回正面の外装を改装している。

  • アーレ河へと旧市街を下って行く。

    アーレ河へと旧市街を下って行く。

  • 旧市街の向こうに教会の塔が見える。こちらの教会の方が古いはずだが寄らなかった。

    旧市街の向こうに教会の塔が見える。こちらの教会の方が古いはずだが寄らなかった。

  • ラテン学校(Lateinschulhaus)。<br />1640年に建立。裏側が町の防壁の一部にもなっている。正面ファサードの壁画は宗教と7つの中世の学芸(文法、論理学、修辞学、算術、幾何、音楽、天文)を示す女性の寓意画。

    ラテン学校(Lateinschulhaus)。
    1640年に建立。裏側が町の防壁の一部にもなっている。正面ファサードの壁画は宗教と7つの中世の学芸(文法、論理学、修辞学、算術、幾何、音楽、天文)を示す女性の寓意画。

  • 旧市街のあちこちに見られる噴水

    旧市街のあちこちに見られる噴水

  • 旧市街の家並み

    旧市街の家並み

  • 旧市街の家並み

    旧市街の家並み

  • 旧市街の中心広場Hoffstattの噴水

    旧市街の中心広場Hoffstattの噴水

  • 黒い塔。<br />アーレ河の最もくびれた所にかかった橋のたもとにおそらくは城門を兼ねたであろう塔があり、その色が黒いのでSchwarzer Turmといわれている。この塔はローマ時代の遺跡ヴィンドニッサの石の再利用と言われている。

    黒い塔。
    アーレ河の最もくびれた所にかかった橋のたもとにおそらくは城門を兼ねたであろう塔があり、その色が黒いのでSchwarzer Turmといわれている。この塔はローマ時代の遺跡ヴィンドニッサの石の再利用と言われている。

  • 前写真が川上からに対して川下から橋を入れて撮る。

    前写真が川上からに対して川下から橋を入れて撮る。

  • 旧市街の河沿いの建物

    旧市街の河沿いの建物

  • アーレ河

    アーレ河

  • 橋から引き返す。<br />メイン通りにはかっての栄華を示す立派な家並みがある。

    橋から引き返す。
    メイン通りにはかっての栄華を示す立派な家並みがある。

  • これもメイン通りの立派な家並み

    これもメイン通りの立派な家並み

  • 中心広場Hoffstattに戻る。ここからも黒い塔が見える

    中心広場Hoffstattに戻る。ここからも黒い塔が見える

  • 武器庫<br />旧市街の中心広場Hoffstattに面した記念的建物。1673年に建立、現在は郷土博物館としてAdolf Staebliの絵画を中心に郷土の作家の作品を展示する。

    武器庫
    旧市街の中心広場Hoffstattに面した記念的建物。1673年に建立、現在は郷土博物館としてAdolf Staebliの絵画を中心に郷土の作家の作品を展示する。

  • スイスでは珍しいねぎ坊主状の屋根の塔(階段室?)がついている。

    スイスでは珍しいねぎ坊主状の屋根の塔(階段室?)がついている。

  • 塩の家(Salzhaus).<br />旧市街の中心広場Hoffstattに面した記念的建物。1732年に建立しハプスブルク家、続いてエフィンガー家(隣駅のヴィルデック城の領主)の塩の貯蔵庫であった。今は文化行事の催場として利用されている。<br />

    塩の家(Salzhaus).
    旧市街の中心広場Hoffstattに面した記念的建物。1732年に建立しハプスブルク家、続いてエフィンガー家(隣駅のヴィルデック城の領主)の塩の貯蔵庫であった。今は文化行事の催場として利用されている。

  • 鹿の館(Hirschen)。1750年建立の中産階級の邸宅。この地方の流行かここでも壁面の一部に柱が作りこまれている。

    鹿の館(Hirschen)。1750年建立の中産階級の邸宅。この地方の流行かここでも壁面の一部に柱が作りこまれている。

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