2010/07/10 - 2010/07/10
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Fluegelさん
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梅雨の晴れ間、ふらりと一人京都に出かけた。駒井家(京都市左京区北白川 1927年=S.2年築)は木造ヴォーリズ建築で、使いやすさの工夫が随所に見られ、ヴォーリズの人柄が偲ばれる。
北白川は、京大が設立された隣接地で、大正から昭和初期に住宅地として開発された。全国放送のTV番組でこちらのお宅が紹介され、東京の財団が保有しているとのことで、興味を持った。
駒井卓氏は28歳の時、婿養子として駒井姓となり、6年後に妻が死去。36歳で再婚したお相手・静江さんが、ヴォーリズ夫人・一柳女史と同じ女学校卒だった縁から、41歳でヴォーリズ設計の家を建てた。59歳で家が米軍に接収され、その後86歳で亡くなるまで、この家に住み続けた。敷地250坪、建延60坪、住み込みの女中部屋を持つ、夫婦二人のための家。
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叡山電鉄。京阪電車(四条)から通しで切符を求めると、割引がある。一両編成。昔、住んでいた四国の琴電を彷彿させる。
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降りた駅。茶山という地名は、この駅の近くにあった江戸時代の豪商「茶屋四郎次郎」の山荘に由来するらしい。ワンマンカーで、降りる時、運転手さんに切符を見せて、回収箱に入れた。
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茶山駅プラットホーム。駅周辺は住宅街で、とても静か。
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駅から小道をまっすぐ歩くと、北白川疎水に出る。右折して疎水に沿って遊歩道を進むと、このような門構えの駒井家に着く。遊歩道では車が通らないので、閑静。
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門を入ってすぐ、裏庭に出るアーチがある。扉のついたアーチは珍しく、これ欲しい、と思ってしまう。
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玄関ドアの上には、サークルヘッド窓(はめ殺し)。二階の双子窓は、何の部屋か分かりますか?正解は、トイレ。
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玄関を入ると、すぐ廊下。そこを抜けると、こちらのリビングルーム。上げ下げ窓には、滑車とロープがついていた。
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振り向くと、入ってきたドアの横には、ドイツのRitmüller社製ピアノが。静江夫人が弾いていたようだ。奥は、サンルーム。
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裏庭から玄関に回る時に通る木戸。直線のみでなく、円を描く部分が家にあると、ホッとする。向こうのレースのカーテンのある窓は、台所。
ここまで幸運なことに、マネージャーの清水さんにご案内頂けたのだけれど、ここで然り気なく、ボランティア・ガイドさんにバトンタッチされてしまった。何か気に障ること言ったかしら、と思った。でも、土曜で手が足りなかったからマネージャーがガイドもしたけれど、本来のボランティアさんに仕事を譲ったのかも知れない。 -
勝手口。戦前は、近所にスーパーマーケットもなく、食料の配達業者が、勝手口を使ったのかも知れない。
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帰りは、御蔭通から出町柳まで歩いてみた。駒井夫妻はキリスト教信者だったが、家のすぐ近くに教会があった。ちょっと住んでみたくなるエリアだった。出町柳まで、歩いて20分余りかかった。
四条大橋から眺める川床が、夏を思わせた(写真)。
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