マサイマラ国立保護区周辺旅行記(ブログ) 一覧に戻る
http://sankei.jp.msn.com/life/body/100721/bdy1007210835000-n1.htm<br />筆者がケニアを旅したのは1999年06月15日〜06月24日であった。その時の旅日記からマサイ族の集落を訪問して、強烈な印象を受けた原始的生活の状況を抜粋すると以下の如くである。<br /><br />オバマ大統領の異母姉オウマ・オバマ女史の発言は厳しいこ現実を直視したうえでの高みからの発言のように聞こえる。<br /> <br />http://4travel.jp/traveler/u-hayashima/album/10057476/ <br />翌日はマサイ族の村を訪問した。村はマニヤッタと言い、牛の糞を固めて作られた建坪五坪程の小屋に五〜十人の家族が生活しているのである。こんな小屋が十二〜三戸ばかり長方形の広場を取り囲むようにして建っている。広場の広さは百坪ほどもあったであろうか。この広場へは放牧されている牛が夜間に休息のため集まってくるのだという。<br /><br />広場には牛の糞尿が垂れ流しになつており、その糞を子供達が裸足で踏みつけながら走り廻っている。小屋の中には寝室が二部屋設けられていて牛の革が敷かれている。子供と夫婦がこの部屋へ寝るのだというが家財道具らしいものは何も置いていない。壁には小さな明かり取りの窓が穿たれているだけで、電気は勿論通じていないので、照明はなく部屋の中は薄暗い。土間には粗末な竈が築かれていて三十センチ角ほどの金網が置いてある。肉を焼くためのものであるという。部屋の隅のほうに陶製の容器が五〜六個置いてあるだけである。この容器で牛の血やミルクを飲むのである。彼らには本来野菜や穀物を食べるという習慣がないという。湿気が少ないので建材として使われている牛糞も乾燥していて臭わない。この小屋は女達が作る習わしになっており、六年の耐用年数であるという。ここの集落のファミリーは血族、姻族七十三人からなり、飼っている牛の数は三百頭である。酋長は二十五才で妻を五人持っていて子供は十三人いると言っていた。酋長だけがかぶることのできるというライオン皮の帽子を被って記念写真を撮らしてくれた。<br /><br /><br /> 我々が到着したとき女達が集まって歓迎の歌を歌ってくれたが一様に頭の髪が短くて一見男か女か判別できない。よく見ると乳房が膨れているのでようやく女と識別することができる。男も女も赤い生地の布を纏っていて殆どの者が裸足である。体型は一様にすらりと痩せており、筋肉質の手足を持っている。<br /><br /> 先史時代の生活がそのまま世の中の変化と関係なく、悠久の時間と共に静かに流れているという感じで、ここにいる限り現代文明とは隔絶された原始社会が現存している。男達は狩りや放牧で過ごし、子供達は学校へ行くこともなく、放牧した牛の番で一日を過ごすのであるし、女達は水汲みや薪拾いで時間を過ごしているのである。人間の幸せとは何か、進歩とか文明は本当に人間に幸福をもたらすものなのかということを考えさせられた一日であった。<br /><br />

"「女性が性交渉にNOと言える環境を」 エイズ問題でオバマ大統領の姉"を読みケニアの旅を回顧

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1999/06/15 - 1999/06/24

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早島 潮

早島 潮さん

http://sankei.jp.msn.com/life/body/100721/bdy1007210835000-n1.htm
筆者がケニアを旅したのは1999年06月15日〜06月24日であった。その時の旅日記からマサイ族の集落を訪問して、強烈な印象を受けた原始的生活の状況を抜粋すると以下の如くである。

オバマ大統領の異母姉オウマ・オバマ女史の発言は厳しいこ現実を直視したうえでの高みからの発言のように聞こえる。

http://4travel.jp/traveler/u-hayashima/album/10057476/
翌日はマサイ族の村を訪問した。村はマニヤッタと言い、牛の糞を固めて作られた建坪五坪程の小屋に五〜十人の家族が生活しているのである。こんな小屋が十二〜三戸ばかり長方形の広場を取り囲むようにして建っている。広場の広さは百坪ほどもあったであろうか。この広場へは放牧されている牛が夜間に休息のため集まってくるのだという。

広場には牛の糞尿が垂れ流しになつており、その糞を子供達が裸足で踏みつけながら走り廻っている。小屋の中には寝室が二部屋設けられていて牛の革が敷かれている。子供と夫婦がこの部屋へ寝るのだというが家財道具らしいものは何も置いていない。壁には小さな明かり取りの窓が穿たれているだけで、電気は勿論通じていないので、照明はなく部屋の中は薄暗い。土間には粗末な竈が築かれていて三十センチ角ほどの金網が置いてある。肉を焼くためのものであるという。部屋の隅のほうに陶製の容器が五〜六個置いてあるだけである。この容器で牛の血やミルクを飲むのである。彼らには本来野菜や穀物を食べるという習慣がないという。湿気が少ないので建材として使われている牛糞も乾燥していて臭わない。この小屋は女達が作る習わしになっており、六年の耐用年数であるという。ここの集落のファミリーは血族、姻族七十三人からなり、飼っている牛の数は三百頭である。酋長は二十五才で妻を五人持っていて子供は十三人いると言っていた。酋長だけがかぶることのできるというライオン皮の帽子を被って記念写真を撮らしてくれた。


 我々が到着したとき女達が集まって歓迎の歌を歌ってくれたが一様に頭の髪が短くて一見男か女か判別できない。よく見ると乳房が膨れているのでようやく女と識別することができる。男も女も赤い生地の布を纏っていて殆どの者が裸足である。体型は一様にすらりと痩せており、筋肉質の手足を持っている。

 先史時代の生活がそのまま世の中の変化と関係なく、悠久の時間と共に静かに流れているという感じで、ここにいる限り現代文明とは隔絶された原始社会が現存している。男達は狩りや放牧で過ごし、子供達は学校へ行くこともなく、放牧した牛の番で一日を過ごすのであるし、女達は水汲みや薪拾いで時間を過ごしているのである。人間の幸せとは何か、進歩とか文明は本当に人間に幸福をもたらすものなのかということを考えさせられた一日であった。

同行者
一人旅
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)
  • マサイ族の女性達

    マサイ族の女性達

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