2010/06/21 - 2010/06/21
212位(同エリア442件中)
極楽人さん
オルヴィエートをベースにした「一泊旅行」の続きです。
モンテプルチャーノに宿泊した次の朝、路線バスでシエナに向かいました。
シエナは半日の観光で、夕方にはオルヴィエートに戻ります。
短い滞在なので、観光はカンポ広場とドゥオーモ周辺に絞りました。
博物館など、時間がかかる場所には立ち入っていません。
そのせいか、案外ゆったりと街を楽しみ、食事を楽しみ、妻は少しだけ買い物も出来ました。
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- 中国国際航空
-
2010年6月21日 朝 9:00
モンテプルチャーノのバスターミナルから、
シエナ行きの路線バスに乗り込みます。
シエナ行きバスはこの他に、06:00と14:10発があります。(平日の運行) -
乗客は、我々を含めて7〜8人。
チケットはターミナル内の専用カウンターで、4.75ユーロ/人でした。
シエナまで、約1時間半のドライブです。 -
バスは『オルチャ渓谷』の真ん中を、北に向かって進みます。
お天気はイマイチで、せっかくの美しい草原には低い雲が垂れ込めて・・・ 写真も冴えません。
オルチャ渓谷は世界遺産に登録されています。
景観とともに、不毛な土地を豊かな土壌に改良した努力が評価された、と聞きました。
現在は葡萄やオリーブなど、イタリア有数の生産量を誇る一帯になっています。 -
少し日が射してきましたか。
“渓谷”と言っても険しさはなく、
写真のような、ゆるやかな起伏の丘陵が広がるばかりです。
写真は半分あきらめていましたが、汚れたバスの窓ごしに一枚。 -
トスカーナ名物の“糸杉の整列”。
ここ数年の旅では、長雨にはとんと無縁でした。
その意味では、昨日と今日は“貴重な体験”です。
雨も、いいものです。
このバス経路では、トスカーナの“半端じゃなく美しい”田園風景が続きます。
いつか、よく晴れたに日にもう一度、今度は歩いて旅をしたいとも思いました。 -
午前10時半過ぎ、バスはシエナ旧市街の城壁下に止まりました。終点は鉄道駅ですが、ここで降ります。
皮肉なことに、雨はすっかり上がって青空がのぞいています。
停留所の脇から旧市街の高台まで、長いエスカレータで登ってゆきます。 -
路地をいくつか抜けて、標識を頼りに進むと『カンポ広場』。“世界一美しい広場”が現れました。
すり鉢型に窪んだ中心には泉、周囲を囲む重厚な建築物。広場全体は扇形の"劇場"といった感じです。
たしかに、他では見られない見事な広場です。
「世界一」を安易に騙るなとの"陰口"もあるようですが、
「イヨッ、日本一〜ィ!!」のノリだと思えば、異議は出ないでしょう。もともと、客観的な順位づけなどできるものではありませんから。 -
これは広場の北西側。
地階は回廊になっていて、レストラン・カフェ・商店などが軒を連ねます。
ホテルもあります。"カンポの宿"??
インフォメーションもこの並びです。
地図を買って(さすが人気観光地、有料:50セント)、見どころや鉄道駅の位置を確かめました。 -
南東側には市庁舎(『プッブリコ宮』)。
傍らには鐘楼『マンジャの塔』がそびえています。
それにしても、広場全体を撮るには超広角のレンズが必要なようです。 -
南西側。
広場の下には『地下水路』が張り巡らされています。
「水の確保」が都市の“命綱"だった中世、当時の土木工学技術を駆使して築き上げた水路は、シエナの“隠れた名所”と言えるでしょう。
カンポ広場は、町対抗の荒馬競馬『パリオ』でもよく知られています。
映画『007慰めの報酬』では、ジェイムス・ボンドがパリオに熱狂するカンポ広場を、地下に屋根にと敵の殺し屋を追い掛けるシーンから始まっていましたね。 -
午前11時半、混み合わないうちに『マンジャの塔』に登ります。入口前には、すでに10人ほどの列が出来ていました。
高さ102mのレンガ造り、地震は大丈夫でしょうか。
入場料はひとり8ユーロ。
ここに限らず、ガイドブックに書いてある値段は、ほとんどが値上げされています。 -
ここが最初の登り口。
登りきった二階の受付で料金を払い、「鍵」をもらいます。
入場者は全員、ここでリュックや大きな持ち物をロッカーに預ける仕組みになっているのです。
靴を預けて裸足になる人もいました。
確かに、そのほうが歩きやすそうです。
ロッカーが空かない限り、新しい入場者は受け付けません。それが入口に列を作っています。 -
天辺までは、延々と続く石のらせん階段。
体力勝負!!
最初は等間隔を保っていた前後の人たちとも、いつかバラけて離れ離れになります。 -
長い長い登りの果てに、ようやく最上部へ。
ここまで来たら、"鐘三つ"です。
ここは昔、天国だったんでしょう。
生きてたどり着いた身体に、天空を吹く風が心地よく感じられます。 -
ここからは、カンポ広場の展望を。
これは①です。 -
カンポ広場②
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カンポ広場③
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カンポ広場④
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眼を少し上に向けると、
渇色の町に浮き出たドゥオーモの白い姿が見えます。
街並み①とします。 -
街並み②。
-
街並み③
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街並み④
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街並み⑤
-
マンジャの塔を降りて、市役所の裏手にまわりました。
昼食は『〜歩き方』にも載っているパペイというお店ですることにしました。
左下の植え込みがそれで、店の前にはテントを張った外テーブルも出ています。
不埒にも喫煙者なので、外を選びました。 -
ボーイさんは、なんと日本語が堪能。
昨年まで、東京の広尾で働いていたそうです。
薦められたのは、昨夜の豆スープ。どうやらこの地方の名物だったようです。
それは遠慮して、トマトパスタをひとつ、キジ料理とうさぎ料理をそれぞれひとつづつお願いしました。 -
こっちがウサギです。
特大ジョッキのビールと赤ワイン、コーヒーに水まで入れても、全部で50ユーロまでいきません。
本にあったとおりの“お手軽価格”でした。
仕上げに、サービスの自家製レモン酒をいただきました。 -
レストランから見える市庁舎とマンジャの塔。
我々の旅程では、シエナは久々の大都会です。
私は人の多さに、妻はお店の多さに興奮していました。 -
イタリアの街によく似合う、オート三輪。
昔は日本でも、クロガネやダイハツが幅を利かせていましたが。 -
こんなお兄さんも。
人がたくさんいる場所じゃないと
商売にならないですね。 -
つづいてドゥオーモへ。
12世紀ごろに起工され、ペストの流行や戦争などの中断を経て完成に至ったそうです。
それを反映してか、内部はロマネスク、外見はゴシックという特徴を持つ大聖堂です。 -
ドゥオーモの後側には、『サン・ジョバンニの洗礼堂』が埋め込まれています。
シエナが繁栄期から衰退期へ移行する中で計画され、一部が未完のままの姿でとどまっています。 -
カンポ広場とドゥオーモ、半日観光ではこの辺で手一杯です。
妻はお店を何件が覗き、お土産も買い込みました。
そろそろ、オルヴィエートに戻ります。
鉄道駅まで歩くつもりで、路地を見物しながらブラブラ歩きはじめます。
写真の渡り廊下、中はどうなっているんでしょう。 -
ローマ建国の『狼と二人の赤子』像。
ロムルスとレムス、シエナはレムスの息子によって建設されたという伝説があるそうです。 -
旧市街の外れに、何だか分からない立派な中庭。
旧市街から鉄道駅までは数キロあります。
市内バスを使えば10分足らずのところを、地元の人に道を聞きながら歩ききりました。
みなさん親切です。 -
これが鉄道駅。
ゆっくり歩いたせいもあって、カンポ広場から1時間近くかかりました。
小さな時刻表をもらって、オルヴィエートに行く次の電車を確認します。17時43分がありました。
チケットは7.8ユーロ/人、発車まで40分ほど時間があります。 -
駅の向かいは大型ショッピングセンター。
ここが便利だと、何かで読んでいました。
時間つぶしには格好の場所です。 -
スーパーで、モンテプルチャーノ産の赤ワインが特売の99セント。ホテルで飲むつもりで一本買いました。
イタリアの人は、普段こういうのを飲んでいるんですね。
他に、おいしそうなパニーニ、何だか分からない惣菜、パエリヤ風のご飯、水、生野菜など買いこんで大荷物に。買い物袋は、もちろん持参しています。
魚屋では、マグロも売っていました。 -
電車はフィレンツェから来た普通電車(R)です。
動き出したとたん、前の若者グループが心配げに
「これって、どこ行き?」と聞いてきました。
アメリカから来た学生たちのようです。
どうして自分に、と思いつつも
時刻表で調べてあげると方向は間違っていません。
よかった、よかった。
降りるときホームから、アメリカ風のラフで親しみのこもった挨拶を投げてゆきました。 -
さて、我々は"乗り換え"です。
昨日、モンテプルチャーノ行きの路線バスに乗るために降り立ったキウジ(CHIUSI)駅。
ここでローマ行きの普通電車を待ちます。
待ち時間は30分。
乗ってしまえば、もう30分でオルヴィエートです。 -
乗り換えた電車の窓、
今は見慣れたトスカーナの草原が流れ去ります。 -
しばらくして、左の車窓にモンテプルチャーノと思しき町が見えてきました。
あの空の色なら、今日は雨降りではないでしょう。 -
そして夜8時前、列車はオルヴィエート駅に到着しました。
駅に入る手前で、新市街から見ていたのと反対側のオルヴィイエートが、はじめて見えました。
(完)
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